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【FP執筆】女性向けがん保険を選ぶ際に注意したいポイントを解説いたします。

【FP執筆】女性向けがん保険を選ぶ際に注意したいポイントを解説いたします。

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岩崎真明

岩崎真明

CFP(日本FP協会認定)、一級FP技能士、証券アナリスト(日本CFA兼CIIA)

独立系ファイナンシャルプランナー、CFP歴20年の資格保持者です。現在は独立系FP会社の代表として、外資系金融機関に勤務した経験も活かしつつ、幅広い金融知識を簡単にわかりやすくお伝えし、ご相談者の生活に役立てていただく相談業務を中心に活動しています。保険のセールスを一切行わないという真にお客様の立場での保険相談業務にも定評があります。

この記事のポイント

  • がん保険の数ある商品のなかには、女性向けと言われるがん保険があります。
  • 女性向けのがん保険の特徴としては、女性特有のがんに罹患した場合に一時金が支払われたり、診断給付金や入院給付金が倍額になる、という保障があることです。
  • 保障以外の観点で注意することは、保険料の免除機能があるかどうかや、保険期間の長さです。長く充実した保障を望む方は終身を、保険料負担を押さえたい方は10年間で保障を絞りこんだ内容にされるとよいでしょう。

女性ががん保険を選ぶ際にはどのようなことに気をつけたら良いのでしょうか?最近では「女性向けがん保険」と謳った商品も見かけるようになりましたが、そうした商品は、通常のがん保険とどこが違うのでしょうか

今回は、女性向けがん保険といわれる商品を中心に紹介しつつ、女性ががん保険を選ぶ際に注意したいポイントをわかりやすく説明していきたいと思います。

なお、女性向けのがん保険をランキング形式で知りたい方はこちらをご覧ください。

 

 

女性向けがん保険の特徴

女性向けがん保険の特徴

女性向けがん保険といわれる商品には、具体的にどのような特徴があるのでしょう。

ここでは、女性向けがん保険の具体例として、アメリカンファミリー生命の「生きるためのがん保険Days1レディースプラン」(以下、Daysレディースと言います)をとりあげて、その特徴を確認していきましょう。

 

女性のがんの場合の手厚い保障

Daysレディースの保障内容は以下の通りになっています。(入院日額:1万円の場合)

診断給付金 一時金として がんの場合 50万円

(上皮内がんの場合 5万円)

特定診断給付金 一時金として がんの場合 50万円
入院給付金 1日につき 1万円
通院給付金 1日につき 1万円
手術治療給付金 1回につき 20万円
放射線治療給付金 1回につき 20万円
抗がん剤・ホルモン剤治療特約(抗がん剤治療給付金・ホルモン剤治療給付金) 治療を受けた月ごと 20万円

(乳がんのホルモン剤治療の時 10万円)

女性がん特約 女性特定ケア給付金 50万円

乳房再建給付金 20万円

がん先進医療特約 がん先進医療給付金  先進医療にかかる技術料のうち自己負担額と同額(通算2千万円限度)

がん先進医療一時金  1年に1回が限度  15万円

 

診断給付金複数回支払特約 複数回診断給付金 1回につき 50万円
特定保険料払込免除特約 免除事由該当後に保険料はいただきません
外見ケア特約 外見ケア給付金

(1)頭部・顔の手術、手足の切断術 20万円

(2)頭皮の脱毛症状 10万円

ご覧頂いた通り、女性向けであることが一目で分かるのが「女性がん特約」です。

この女性がん特約の保障内容は、がんの治療を目的とする乳房観血切除術、子宮全摘出術、卵巣全摘出術を受けたとき1回につき20万円が支払われる「女性特定ケア給付金」と、がんの治療を目的とする乳房観血切除術を受け、その乳房について乳房再建術を受けたとき1回につき50万円を受け取れる「乳房再建給付金」となっています。

加えて、女性向けとは一見わかりにくいですが、「外見ケア給付金」も見逃せません。これは、外見ケア特約で保障されますが、頭部・顔の手術や頭皮の脱毛症状に対して支払われます。

実は、治療で生じた頭髪の脱毛をカバーするために自分に合ったウィッグ(かつら)の購入費等に充てていただくことを目的とした保障なのです。

髪は女性の命とも言われます。治療によって生じる外見かつ内面のケアを目的とした最も女性向けの保障と感じられるのは筆者だけでしょうか。

 

保険を続けやすくするという機能

Daysレディースには、女性向け、特に家計を支えている女性に注目していただきたい保障がもう一つあります。それは、「特定保険料払込免除特約」です。

これはがん治療が長引いた場合(※1)、以後の保険料は払込が免除される、すなわち保険加入者が保険料を支払わなくても、保険が継続する(保障が続く)という保障です。(※1)初めてがんと診断確定された月の初日からつぎのいずれかに該当したとき

  • 2年以内にがんの治療を目的とする入院と所定の通院の合計が30日に達したとき
  • 2年以上経過後にがんと診断確定されていて、がんの治療を目的に入院または所定の通院をしていること

がんに罹患すると治療に直接関係する費用だけではなく、身の回り品の購入や移動費など間接的にも様々な費用が発生します。

このような中、給付金を支払われるがん保険をやめることはできず、保険料を支払い続けることになるのですが、こうした保険料負担も決して軽いわけではありません。

ご紹介した「特定保険料払込免除特約」は、こうしたがん罹患後の経済的負担を出来る限り軽減して保険を継続していただきたいという意図から生まれたものです。

ぜひこうした保障も検討されている保険に備わっているか、確認をしてみてください。

 

 

女性ががん保険を選ぶ際の注意点

女性ががん保険を選ぶ際の注意点

これまで、女性向けといわれるがん保険の特徴について、Daysレディースを具体例として確認をしてきました。ここからは、Daysレディースにある保障以外の観点も加えて、女性ががん保険を選ぶ際のポイントを紹介していきましょう。

 

女性特有のがんで倍額保障

Daysレディースにはない保障として、女性特有のがんに罹患した場合に入院給付金が上乗せになります(診断給付金は上乗せの対象外)。これは、アクサダイレクトのがん終身 [女性プラン] にある「女性がん特約」保障です。女性特有のがんとして、乳房、子宮、卵巣、その他女性生殖器でのがんが対象となります。

 

長期間で保障を選ぶなら終身タイプ

女性向けがん保険に限らず、現在のがん保険は、保障期間が一生涯の商品が多くなってきました。この保障期間が一生涯というのを、保険用語で「保険期間が終身」と表現します。

保険のパンフレットやWEBサイトなどで、「保険期間:終身」と記載されてたら、それは加入してから亡くなるまで一生涯を保障しますよ、という意味なので押さえておきましょう。

「途中で保険が切れて、その後がんになったら意味がない。長く続けられる商品が欲しい。」というニーズから終身のがん保険が誕生しました。

保険を選ぶ際には、女性向けの保障か否かも大切ですが、長い期間保障が欲しいという場合には、保険期間が終身か否かをしっかり確認するようにしましょう。

 

保険料を節約するなら保障を絞った定期タイプ

一方で、「がんの保障は欲しいけれど、なるべく保険料負担は軽くしたい。」というニーズもあると思います。この場合は、2つの観点から商品を検討するとよいでしょう。

  1. 保障の内容を必要最小限度に絞り込む
  2. 保険期間を終身ではなく10年間で設定されたものを選ぶ

具体的な商品として紹介するのは、アクサダイレクトのがん定期です。

がん診断給付金 一時金として 100万円
がん入院給付金 1日につき 1万円
がん手術給付金 1回につき 10万円
がん先進医療給付金 先進医療の技術料の実費(通算500万円限度)
退院後療養給付金 がん入院後療養のため退院した時 10万円

Daysレディースのように、女性向けに特化した保障はありませんが、従来から必要とされているがん保障は一通りきちんと揃っていることが確認いただけると思います。

そして、こちらの商品の最大の特徴は、割安な保険料です。30歳女性ですと月払650円です。

ちなみにDaysレディースが、さきほど紹介した保障で月払3,591円となっています。(念のためお断りしますが、保障内容が異なるので単純比較はできません。あくまでも毎月の保険料の負担を知っていただくためのご案内です。)

 

女性向けがん保険を選ぶ際に注意したいポイントまとめ

女性が、がん保険を選ぶポイントとしてまず最初に注目するのは、保障内容です。

最近では女性特有のがんに対して給付金が支払われたり、一時金や入院給付金を倍額保障したりする商品もあります。

次に確認したいのは、がんに罹患した場合の保険料払込の免除があるかどうか、保険期間は終身かどうか、といった保険のカタチです。

より長く充実した保障を望まれる方は終身の保険期間となっている商品をベースに検討するようにしましょう。

逆に、保険料負担をできる限り押さえたいという場合には、保障範囲を最低限に絞った内容で、かつ保険期間を10年と短くしたシンプルな保障で定期タイプの保険を選ぶ方がよいでしょう。

 

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