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軽自動車の自動車保険料の平均相場はどのくらい?普通自動車との違いを紹介

軽自動車の自動車保険料の平均相場まとめ。FPが普通自動車との違いを徹底比較!

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佐藤 元宣

佐藤 元宣

佐藤元宣FP事務所代表CFP、1級ファイナンシャルプランニング技能士、経理実務士

税理士や社会保険労務士といった士業事務所経験と保険代理店を行った経験などを活かし、生活する上で避けて通れない「お金」の相談に幅広く応じている独立系FP。家計の収支状況と専門性を融合したプランニングを提供しています。

一般に、軽自動車は普通自動車に比べて税金や車検費用といった維持管理費用が安い特徴があります。

このような理由から、任意加入の自動車保険料も軽自動車は、普通自動車に比べて安いといったイメージをお持ちの方も多いと思いますが、実のところ、必ずしも普通自動車に比べて軽自動車の自動車保険料が安いとは言い切れません。

そこで本記事では、軽自動車の自動車保険料の平均相場や普通自動車との違いを紹介していきます。

 

軽自動車の自動車保険料の平均相場はどのくらい?

軽自動車の自動車保険料の平均相場はどのくらい?

用途 車種 平均年間保険料 平均月額保険料
軽四輪自動車 軽自動車 49,057 4,088

上記表は、損害保険料算出機構が公開している、2017年度版(2019年3月発行)の自動車保険統計より、軽自動車の平均保険料についてまとめたものになります。

個々によって平均自動車保険料の感じ方は異なると思いますが、軽自動車の平均年間保険料は49,057円、平均月額保険料は4,088円です。

なお、参考までに、軽自動車の平均年間自動車保険料の推移についても次項で紹介しておきます。

 

軽自動車における自動車保険の平均年間保険料の推移

自動車保険統計 平均年間保険料 平均月額保険料
2011年度(平成23年) 44,487 3,707
2012年度(平成24年) 46,817 3,901
2013年度(平成25年) 46,382 3,865
2014年度(平成26年) 47,147 3,928
2015年度(平成27年) 52,387 4,365
2016年度(平成28年) 50,479 4,206
2017年度(平成29年) 49,057 4,088

軽自動車の平均自動車保険料は、自動車保険に加入している方が、実際に支払った保険料総額から加入している契約台数で割った金額になります。

2011年から2017年までにおける軽自動車の平均年間保険料の推移を見ますと、年間保険料に大きな差が生じていないことがわかり、上記表の金額が、大まかな軽自動車における自動車保険の平均相場と考えることもできます。

 

軽自動車と普通自動車(自家用乗用車)の平均自動車保険料を比較

軽自動車と普通自動車(自家用乗用車)の平均自動車保険料を比較

軽自動車の平均保険料について紹介しましたが、普通自動車(自家用乗用車)の平均自動車保険料とどのくらいの差額があるのか気になる方も多いと思います。

本記事の冒頭でも、普通自動車に比べて軽自動車の自動車保険料が安いとは言い切れないことをお伝えしましたが、ここでは、軽自動車と普通自動車(自家用乗用車)の平均自動車保険料を比較したものを紹介します。

車種 平均年間保険料 平均月額保険料
自家用乗用車 普通自動車

(3ナンバー)

74,899 6,241
小型自動車

(5ナンバー)

59,158 4,929
軽四輪自動車 軽自動車 49,057 4,088

 

軽自動車と普通自動車(自家用乗用車)の平均自動車保険料が異なる理由

前項の比較表を見ますと、普通自動車(自家用乗用車)と軽自動車の自動車保険料が、極端に変わらないことがわかります。

その一方で、軽自動車と普通自動車(自家用乗用車)の平均自動車保険料が異なっている理由として、型式別料率クラスと呼ばれるものがあげられ、自家用乗用車には、型式別料率クラスがあるのに対し、軽自動車では、執筆時現在(平成31年4月)において、型式別料率クラスがないといった違いがあります。

 

型式別料率クラスとは

型式別料率クラスとは、自家用乗用車などを対象に、これまでの事故実績に基づいて決定される保険料区分を言い、自動車の型式ごとに決定される特徴があります。

そのため、人気の車種や型式の自動車を保有している場合、時として、型式別料率クラスによって、保険料が高くなる場合があります。

一方、軽自動車は、型式別料率クラスの対象外であるため、普通自動車(自家用乗用車)との間に保険料の差があると考えられるわけです。

 

2020年には、軽自動車も型式別料率クラスが設定される

軽自動車は、執筆時現在(平成31年4月)において、型式別料率クラスが設定されておりませんが、2020年からは、軽自動車も型式別料率クラスが設定される予定になっています。

そのため、以後は、軽自動車も車種や型式によって自動車保険料が異なる可能性が高くなると考えられます。

なお、自動車性能による割引はすでに実施されており、たとえば、自動ブレーキが装着された軽自動車は、自動車保険料が割引対象車になります。

 

軽自動車の自動車保険料を安くするためには?

軽自動車の自動車保険料を安くするためには?

これまで軽自動車の自動車保険料の平均相場を紹介させていただきましたが、現在の自動車保険料よりも、もう少し安くしたいと感じている方も多いと思います。

そこで、軽自動車の自動車保険料を安くするために検討したい方法を4つ紹介していきます。

 

 

【軽自動車の自動車保険料を安くする方法①】ダイレクト型自動車保険の加入を検討する

ダイレクト型自動車保険は、インターネットを通じて自動車保険を契約する方法にあたり、保険代理店を通じて自動車保険を契約するよりも保険料を大きく削減できる特徴があります。

ダイレクト型自動車保険は、保険会社によって違いはあるものの、一般に、インターネット割引として10,000円以上の自動車保険料が割引されるほか、保険会社が保険代理店に対して支払う代理店手数料なども、保険料に転嫁されないのが、安さのポイントです。

 

【軽自動車の自動車保険料を安くする方法②】自動車保険料の支払方法を一括払い(年払い)にする

自動車保険料の支払方法には、月払い(分割払い)と年払い(一括払い)があるのですが、実際に負担する自動車保険料は、年払い(一括払い)の方が安くて済みます。

そのため、保険契約をする予定の自動車保険料を年払い(一括払い)で負担しても余裕を持てる場合であれば、月払い(分割払い)よりも年払い(一括払い)で支払うのが望ましいでしょう。

 

【軽自動車の自動車保険料を安くする方法③】車両保険の補償金額を見直してみる

車両保険は、保険契約している自動車が損害を受けた場合に、ご自身が加入している自動車保険から補償が受けられるものであり、車両保険を付ける場合と車両保険を付けない場合では、保険料が大きく異なります。

車両保険の必要性は、個々によって異なるものの、車両保険を付ける場合、補償金額の見直しを行い、現在の補償される金額を少し減額するなどの工夫をすることで自動車保険料を安く抑えることもできます。

 

【軽自動車の自動車保険料を安くする方法④】無駄な特約が付いていないか見直してみる

自動車保険は、生命保険と同じように特約が設けられており、補償の質を高めたり、補償範囲を広くしたりするものも用意されています。

ただし、特約を付けることによって保険料負担が増してしまうことは言うまでもなく、不要な特約や日常の自動車運転において、明らかに活用する可能性の低い特約などにつきましては、見直しを行い、特約を外して自動車保険料を削減するなどに努めたいものです。

 

安全運転で事故を起こさないことが、軽自動車の自動車保険料の削減につながる

安全運転で事故を起こさないことが自動車保険料の削減につながる

軽自動車の自動車保険料を安くするための方法をいくつか紹介しましたが、軽自動車、普通自動車に限らず、自動車保険料を安く抑えるためには、安全運転で事故を起こさないことが必須です。

ごく当たり前のことと思われがちですが、ここで言う事故とは、保険事故(交通事故を含む)を言い、ざっくり言ってしまえば、保険金請求を行う必要がある事故を起こさないようにするということです。

 

軽自動車も普通自動車も、高い自動車保険等級によって負担する自動車保険料を少なくなる

自動車保険料は、自動車保険等級によって負担する保険料が、個々によって大きく異なる仕組みになっており、等級が高い人ほど保険料が安くなります。

自動車保険等級は、原則として、保険金請求をしなければ、毎年1等級ずつアップし、逆に、保険金請求を行うと、翌年度は1等級または3等級ダウンします。(例外あり)

つまり、高い自動車保険等級であるということは、保険契約をした自動車が軽自動車、普通自動車に関わらず、負担する保険料を少なくする効果を与えるというわけです。

 

軽自動車の自動車保険料に関するまとめ

軽自動車の平均年間保険料は49,057円、平均月額保険料は4,088円でしたが、本記事中で紹介した保険料を安くするための方法を活用し、高い自動車保険等級である場合は、平均保険料よりも負担する保険料は安く済むと考えられます。

なお、自動車保険等級が低い場合は、紹介した方法を行ったとしても基本的な保険料負担が軽くなるわけではありませんので、常日頃からの安全運転が保険料の削減につながることを心得ておく必要があるでしょう。

 

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