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プロが教える、FXの資金管理方法!失敗しないために知っておきたい3つのルール

プロが教える、FXの資金管理方法!失敗しないために知っておきたい3つのルール

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加茂 歩

加茂 歩

証券外務員1種、Google広告認定資格

明治大学卒業後、証券会社に就職し、営業職に従事してきました。現在は、証券会社時代の知識・経験を活かし、個人投資家兼金融関係の記事を執筆するWebライターとして活動中。また求人広告会社での勤務経験もあり、人事採用担当者へ数多くの取材をしてきた経験から、インタビュー記事も制作しています。「読者が知りたい情報は何か?」を考えながら、ライターの独りよがりにならない記事制作を心がけています。

この記事のポイント

  • 「資金管理」の目的は、投資資金を守りつつ、トータルで収益を上げること。
  • 「資金管理」をするには最適なポジションサイズを持つことが大切。
  • FX投資初心者は「ポジションサイズは小さく・損切り幅は広く」がおすすめ。

FX投資家の多くは「いつ・どんなポイントでエントリーすればよいのか」といった取引手法の勉強は熱心にするかと思います。しかし、取引手法と同じくらい重要にも関わらず、多くの投資家の盲点となっているのが「資金管理」です。

そこで今回は、FX投資を失敗しないために知っておきたい「資金管理方法」について一から解説していきます。

 

資金管理とは?

資金管理とは?

資金管理とはその名のとおり、投資資金を管理することです。具体的には「ポジションサイズ」や「いくら利益が出たら(損をしたら)売るか」を調整することを指します。

「いくら利益が出たら(損をしたら)売るか」・・・つまり1回のトレードにおける「利益と損失の比率」を、「リスクリワード」とも言います。

 

資金管理の重要性

冒頭でも触れたとおり、「資金管理」は取引手法と同じくらいFX投資において重要です。資金管理をしないで取引をするということは「仕入れ額や仕入れ個数、値段、利益額を無計画に決めて商売すること」と同じです。

例えば花屋さんがあるとします。この花屋さんが無計画にひまわりを100円で100個仕入れて、なんとなく200円の値札を付けるも、半分が売れずに5,000円の赤字になる・・・。

このような商売をしていては、いつか破産してしまいますよね。市場を見ながら、仕入額や個数を調整し、値段を計画的に決めなくてはいけません。

FXにおける資金管理も同様です。資金管理をしないといつか大損をして、市場から退場してしまうリスクが高まってしまうのです。

 

資金管理の目的は?

資金管理の目的は?

資金管理が重要なことが分かりました。ここでは資産管理の目的を深堀りしていきましょう。

 

資金管理=リスク管理

資金管理は、言い換えると「リスク管理」です。つまり、資金管理の目的はリスク管理をして投資資金を守ることにより、長期間に渡りトレード機会を確保しながら、トータルで収益を上げることにあります。

 

資金管理をしなかったら・・・

資金管理をせずにFXをしたらどうなるのでしょうか。先程は花屋さんの例を挙げましたが、より実感を持つためにFXに置き換えて見てみましょう。

 

レベレッジを大きく掛け、大損リスクが高いトレードをすると・・・

資金管理を考えず、「儲けたい」という思いで投資資金100万円にレバレッジ25倍を掛け、2,500万円のポジションサイズでトレードを続けていたらどうなるでしょうか。

資金100万円に対し、2,500万円のポジションを持つということは、合計4%分の損失が出ると100万円を失ってしまう計算です。

合計4%分の損失は、短期間で出してもおかしくありません。つまり、このポジションサイズでトレードを続けていると、下手をすると短期間で100万円を失い、市場から退場してしまうかもしれません

少し極端な例でしたが、このように資金管理をせず、適切なポジションサイズでトレードをしないと、市場から退場するリスクが増えます。逆に資金管理さえできていれば、リスクを抑えながら長くトレードをすることができます。

 

資金管理ができない理由は?

今まで見てきたとおり、資金管理は非常に重要なのですが、実際にできている人はそう多くはないでしょう。

実は私も以前「稼ぎたい」という思いが先走り、資金管理を考えずに投資資金50万円・レバレッジ25倍でトレードを行った結果、短期間で多くの資金を失い、一時FXから身を引いたことがあります。では、資金管理ができない理由は何なのでしょうか?

 

資金管理ができない理由=FXをする目的を深堀りしていない

私は多くの人が資金管理ができない理由は、「FXをする目的を深堀りしていない」ことだと考えます。

FXをする目的は稼いで資産を増やすことだと思いますが、では「いつまでに、いくらくらい稼ぐのか。そのためにどのようなトレードをするのか」を具体的に考えているでしょうか。何故ここまで考えないと資金管理ができないかは、私の失敗談から紐解いていきましょう。

 

「月に1万円の利益で満足」なのになぜかレバレッジ25倍

私は「稼ぎたい」という思いで、レバレッジ25倍でトレードを行った結果、失敗しました。もし「50万を元手に1ヶ月で100万円を稼ぎたい」という目的であれば、それくらいのリスクを取る必要があったかと思います。

しかし、後から考えると私は「1ヶ月で1万円程度の利益が出れば満足」だと感じていました。私はレバレッジ25倍のハイリスクなトレードをする必要性はなく、数倍のレバレッジで退場リスクを減らしつつ、トレード経験を積みながらトレードをすればよかったのです。

このように、まず「FXをする目的(いつまでにいくらくらい稼ぐか)とその目的を達成するためにどのようなトレードをするのか」を整理しなければ「ポジションサイズは決められない=資金管理はできない」のです。

 

資産管理術入門①レバレッジの考え方

資産管理術入門①レバレッジの考え方

ここでは、資金管理をする上で必ず知っておきたいこととして「レバレッジの考え方」について解説していきます

ちなみに、もう一つの知っておきたいことは「ポジションサイジング」についてです。後で解説をする資金管理のルールをより理解するために、どちらも必ず押さえておきましょう。

 

レバレッジは投資効率UPのために使う

レバレッジは自分のキャパシティ以上の額を動かして「早く・たくさん稼ぐために活用するもの」ではありません。あくまでも投資効率UPのために利用するものです。

例えば、今現在100万円の手元資金があったとします。FXでレバレッジを利用することで、例えば20万円にレバレッジ3倍を掛け、60万円分のポジションを取り、残りの80万円で株式投資などほかの投資に資金を充てることも可能になります。

このように、レバレッジとは無理しない範囲で投資効率をUPするために利用するものであり、資金管理をせずに、大きな勝負を張るために活用するものではないことを押さえておきましょう。

 

 

資産管理術入門②ポジションサイジング

資産管理術入門②ポジションサイジング

前章では「レバレッジの考え方」を説明しました。この章では「ポジションサイジング」について解説していきます。

 

ポジションサイジングとは

「ポジションサイジング」とは、「今ある資金のうち、どれくらいの資金でトレードするか」ということです。

もう少し具体的に言うと、「最適なポジションサイズを決めること」を指します。最適なポジションサイズを取らないと、想定外の大損をしてしまい、市場からの退場リスクが高まってしまいます(私がレバレッジ25倍でトレードして、FXから一時身を引いた例からも分かりますね)。

そのため、自分にとって最適なポジションサイズを見つけることは非常に重要です。

 

最大のポジションサイズを見つけるポイント

最適なポジションサイズを見つけることが重要なのは分かりました。それでは具体的にどのようにして見つければよいのでしょうか。

正直、資金量や各々のメンタル面にも依存するため、「最適なポジションサイズ」は個人によって異なります

そこで、ここでは「この大きさより小さければ最適なポジションサイズである」といえる「最大のポジションサイズ」を見つけるための手順を見ていきます

 

【Step1】売買のシナリオを描き、決済のタイミングを決める

まずトレードをする前には以下の3点を整理して、売買のシナリオを描きましょう。

  1. 買う根拠
  2. どこまで上がりそうか
  3. 買う根拠が崩れるとしたらどこのポイントか

そして「2.どこまで上がりそうか」の場所で利益確定を、「3.買う根拠が崩れるとしたらどこのポイントか」の場所で損切りをするようにします

この売買のシナリオを考えずにトレードをすると、もし自分の売買ポジションと値動きが逆に動いた場合、どこで売ればよいのか分からず、ズルズルと塩漬けになってしまうリスクが高くなります。

 

【Step2】勝率や損失額への感じ方を考慮しながら、1トレードの最大損失許容額を決める

続いて「1トレードで最大どれだけの損失を許容できるか」を考えましょう。損失許容額を決める際には「最大許容損失額をいくらに設定すると、何回のトレードチャンスを確保できるか」を指標にしてもよいです。

例えば100万円を元手にトレードをする場合、1トレードの最大許容損失額を2万円にすると、単純計算で50連敗すれば全資金を溶かしてしまう計算になります。個人的には50回程度はトレードをする機会は確保した方がよいのではないかと考えます。

そのほか、自分のトレードの勝率や損失額に対する自分の感情を総合的に考えて、1トレードの最大許容損失額を決めましょう。

 

【Step3】損切りラインと許容損失額で最大のポジションサイズを導き出す

「決済のタイミング」と「1トレードの最大許容損失額」が決まったら、その数字を基に最大のポジションサイズを導き出しましょう。計算式は「最大許容損失額÷エントリーから損切りラインまでのpips」です。

例えば以下の条件で米ドル/円をトレードする場合を見てみましょう。

  • 1トレードの許容損失額は5万円
  • 損切りラインはエントリーから10pips離れている

この場合は5万円÷0.1(10pips)=50万通貨が最大のポジションサイズです。つまりこの場合、最適なポジションサイズは、50万通貨以下になります。

あとは、自分がFXをする目的に合わせて、最大の50万通貨でトレードするか、もう少し小さなポジションでトレードするかを決めましょう。

pips(ピップス):為替レートの変動幅の単位。pipsは通貨によって異なり、例えば米ドル/円など対円通貨ペアの場合、1pips=0.01円(=1銭)、ユーロ/米ドルなど対米ドル通貨ペアは1pips=0.0001ドル(0.01セント)です。

通貨:FX取引を行う際の単位。1通貨単位は米ドルの場合1ドル、ユーロの場合は1ユーロを指します。つまり「米ドルを1万通貨取引する=1万米ドルを取引する」という意味です。
ちなみに同じ取引単位を指す用語にロット(lot)があります。ロット(lot)も取引単位のことで、「1ロット=1万通貨」を指すことが多いです(ただしFX会社によって異なる)。

 

計算ツールがなくてもできる、3つの資金管理のルール

計算ツールがなくてもできる、3つの資金管理のルール

さて、ここまで資金管理の重要性や覚えておきたいことなど、資金管理のルールを学ぶ下準備をしてきました。ここではいよいよ、失敗しないための3つの資金管理のルールを見ていきます

計算ツールやソフトを使わなくても守れるルールですので、取り入れられそうなものはぜひ活用してみてください。

 

 

【ルール①】ポジションサイズを適宜変更する

自分が持てる最大のポジションサイズを導き出したら、トレードごとにポジションサイズを変更するようにしましょう

もし自信のあるトレードの場合は、最大近くのポジションサイズをとって、まとまった利益を狙ってもよいでしょう。勝ちが続いている場合も、少しポジションは大きくしてもよいかもしれません。

一方、負け込んでいる場合、「早く取り返そう」とポジションサイズを大きくしてしまうと冷静な判断ができないことがあるため、小さめのポジションをおすすめします。

いずれにせよ、自分が導き出した最大のポジションサイズは超えないようにします。前述のとおり、レバレッジはあくまで投資効率を上げるものであって、キャパシティ以上のポジションをとるものではありません。

 

【ルール②】エントリータイミングをズラす

一度のエントリーで資金を投入してトレードをすると、高値掴みをしてしまうリスクがあります

そこで、自分が考えた売買のシナリオを基に「もし下がる(上がる)としたらこのあたりで、ここでもう一度エントリーしてもよい」というポイントがあれば、エントリータイミングをズラして、高値掴みのリスクを抑えたトレードをしてもよいでしょう。

 

【ルール③】初心者は「ポジションサイズを小さく・損切り幅を広く」

特にFX投資初心者は「ポジションサイズを小さく・損切り幅を広く」することをおすすめします。逆に「ポジションサイズを大きく・損切り幅を狭く」とってしまうと、すぐに損切りラインに到達してしまい、損切りばかりをしてしまうリスクが高まるからです。

ある程度相場に慣れてくれば、ポジションサイズを大きくとってもよいかもしれません。

しかし、初心者の場合は「ポジションサイズを小さく・損切り幅を広く」して、例え売買ポジションと逆の値動きになったとしても、(損切りラインが広いため)反発するチャンスをより多く確保できるトレードをしてみてはいかがでしょうか。

 

FXの資金管理方法に関するまとめ

今回は「資金管理」について詳しく見てきました。「資金管理」の重要性について、少しでも伝わりましたでしょうか?繰り返しになりますが、「資金管理」は取引手法と同じくらい、収益を上げるためには重要です。

今回紹介した「資金管理」のルールの中でもし活用できそうなものがあれば、取り入れていただけたら幸いです。

 

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