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SBI証券のTポイントサービスとは?投資のメリット&評判を金融のプロが解説!

SBI証券のTポイントサービスとは?投資のメリット&評判を金融のプロが解説!

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山下 耕太郎

山下 耕太郎

証券外務員1種

一橋大学経済学部卒業。証券会社でマーケットアナリスト・デリバティブディーラーを経て個人投資家に転身。投資歴は20年以上。現在は、日経225先物を中心に、現物株、FX、CFDなど幅広い商品に投資しています。証券会社勤務と実際の投資経験を活かし、初心者の方にもわかりやすい記事作成を心がけています。

この記事のポイント

  • Tポイントなら、初心者でも気軽に資産運用を始められる。
  • Tポイント投資は、ネオモバとSBI証券のTポイントサービスの2種類。
  • ネオモバは、Tポイントで1株から株式を買えるサービス。
  • SBI証券のTポイントサービスは、投資信託を購入できる。
  • Tポイントサービスは、株式の取引や投資信託の保有でもポイントが貯まるオトクなサービス。

Tポイントを利用して投資できる「Tポイント投資」が2019年から始まりました。4月に開業したスマホ専業証券「SBIネオモバイル証券」ではTポイントを使って株式を1株から、7月からはSBI証券でTポイントを使って投資信託を購入することができるようになったのです。

この記事では、Tポイント投資の仕組みやメリットについて解説します。

 

ポイント投資とは

ポイント投資とは

ポイント投資とは、カード会社や航空会社・通信会社などのポイントやマイルを利用した少額投資のこと。Tポイントや楽天ポイント、NTT ドコモのdポイントなど次々とポイントを利用して投資信託などを購入できるサービスが誕生しています。

その背景には2兆円規模ともいわれるポイント市場の急拡大があります。ポイント利用を資産運用に広げることにより、サービス向上や自社ポイントの利用を促すのが狙いです。

現金を使わずにポイントを使うことができるので、今まで資産運用に関心がなかった若年層などを中心に、投資が広がるきっかけになることが期待されています。

 

Tポイントとは

TポイントはCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)が展開するポイントサービス。全国にあるTポイント提携先やインターネットの提携先で、利用金額に応じてポイントを貯めたり、使ったりすることができるサービスです。

 

Tポイント投資には2種類ある

Tポイント投資には2種類ある

Tポイントを利用して資産運用を行うTポイント投資には、次の2種類あります。

 

SBIネオモバイル証券での国内株式

日本で初めてTポイントを使って株式を買うことができるサービスです。SBIモバイル証券は、SBI証券とCCCマーケティングの合弁会社。SBI証券とは別会社なので、新たに証券口座の開設が必要です。

SBIネオモバイル証券の特徴は、ポイントで株式を買えるだけではありません。1株から購入できるので、有名企業の株でも数百円で買うこともできるのです。

通常の株式は100株単位での取引なので、500円の株価だと5万円(500円×100株)のお金が必要です(手数料等は除く)。しかし、1株なら500円で購入できるのです。1ポイント=1円相当で利用できるので、500ポイント貯まれば購入可能ということになります。

 

SBI証券での投資信託

2019年7月からSBI証券でもTポイントを使ったサービスが始まりました。投資対象は「投資信託」になります。対象となる投資信託の数は約2500本。このうち半分以上がノーロードファンド(販売手数料無料)です。Tポイント投資の違いをまとめると、以下の通りです。

SBI証券での投資信託

それでは、それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

SBIネオモバイル証券のネオモバとは

SBIネオモバイル証券が始めた「ネオモバ」は、Tポイントを使って一株単位で株式を購入できるサービス。

「株式投資を始めたいけれど、まとまったお金がない」という人でもポイントを使って、数百円単位で株式投資を始めることができます。もちろん現金での購入も可能です。

 

ネオモバの投資対象

2019年4月の開始から5カ月月弱で10万口座を達成し、すでに8000万ポイントが投資に使われるなど、注目を集めています。投資対象は、次の3つです。

  • 国内株式
  • 国内ETF(上場投資信託)
  • REIT(不動産投資信託)

手持ちのTポイントを株式の購入代金に充てることができ、1ポイント=1円で計算されます。株式の値上がり益だけでなく、配当金や株主優待も受け取ることが可能です。ただし株主優待に関しては、単元株(100株)に満たないと貰えない企業がほとんどなので注意しましょう。

 

ネオモバの手数料

株式取引は取引ごとに手数料がかかりますが、ネオモバでは月額サービス利用料のみとなっています。

ネオモバの手数料

毎月、「期間固定Tポイント」が200ポイント付与されるので、約定代金が50万円以下の場合、実質負担は消費税のみとなります。ただし、取引がなくてもサービス利用料はかかるので、取引しない月でも最低200円(税抜)のコストがかかる点に注意が必要です。

 

ネオモバはシンプルな操作性が特徴

ネオモバの操作画面は、投資初心者でも使いやすいよう徹底的にわかりやすさを追求したユーザーインターフェース。難しい操作は一切必要ありません。チャートもローソク足や出来高などがなく、シンプルな折れ線グラフになっています。

売買注文を把握するための板情報も表示されないので、画面情報が多すぎず、操作しやすい工夫が施されているのです。

ネオモバはシンプルな操作性が特徴

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SBI証券のTポイントサービスとは

SBI証券のTポイントサービス

SBI証券のTポイントサービスには、次の2つの特徴があります。

  • ポイント投資
  • マイレージサービス

それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。

 

ポイント投資なら投信をポイントで購入できる

日常の買い物などで貯めたTポイントを使って、投資信託を購入できます。対象ポイントは通常の「Tポイント」と、SBI証券のみ利用可能な「期間固定(期間限定)Tポイント」の2種類。期間固定Tポイントとは、期間や利用先が限られているポイントです。

Tポイント投資では、投資信託の買付代金の全額または一部にTポイントが利用でき、最低100円から購入可能です。

ただし、対象サービスは、「金額指定の買付」のみ。積立買付(積立NISA)、口数買付などは対象外になっているので注意しましょう。「金額指定の買付」とは、投資信託を500円分購入など、金額を指定して購入することです。

利用の上限はありません。Tポイントをたくさん持っている人も少ししか持っていない人も、好きなだけ自由に投資できます。

 

マイレージサービスなら手数料などに応じてTポイントが貯まる

SBI証券では、これまで取引をすると「SBIポイント」が貯まってきましたが、これからはTポイントが還元されます。SBI 証券のTポイントサービスを申し込むと、申し込んだ月の集計分から獲得できるポイントが、SBIポイントからTポイントに移行します。

ただし、貯まっているSBIポイントは今後も利用可能です。Tポイントの還元率は以下の通りです。

 

Tポイントの還元率

国内株式

  • 還元:Tポイント

スタンダードプラン利用で、月間手数料の1.1%相当のポイントが貯まります。スタンダードプランとは、1注文ごとの約定代金に対して手数料がかかるプラン。手数料体系は以下の通りです。

Tポイントの還元率 国内株式

 

投資信託

  • 還元:Tポイント

投資信託は、保有金額に対してポイントが貯まる「投信マイレージサービス」が利用できます。対象投資信託の月間平均保有額に対して、以下のポイントが付与されます。

  • 1000万円未満 :年率0.1%相当のポイント
  • 1000万円以上 :年率0.2%相当のポイント

2019年9月より、国内公募株式投資信託の全取扱い銘柄が投信マイレージの対象となります。ただし、MMF、中国ファンド、MRF、外貨建MMF、ETF、REIT、外国籍投資信託等は投信マイレージ対象外なので注意しましょう。

 

金・プラチナ取引

  • 還元:Tポイント

金・プラチナにおけるスポット取引、および積立買付の月間合計手数料1.0%相当のポイントが還元されます。スポット取引とは、取引時間中、任意のタイミングで買付け、または売却ができる取引です。

 

新規口座開設

  • 還元:期間固定Tポイント

SBI証券の新規口座開設で、一律100ポイントもらえます。

SBI証券口座開設はこちら

 

国内株式入庫

  • 還元:Tポイント

1回の移管入庫につきTポイントが100ポイントもらえます。その他、ポイントがもらえるキャンペーンなどもあります。

 

 

Tポイントサービスのメリットを最大限活用するには

Tカード番号を登録

Tカード番号を登録する設定を行うと、これまでに貯まったポイントをまとめることができ、以下のようにTポイントをさらに便利に活用できるようになります。

  • 他のTポイント提携先で貯めたTポイントをSBI証券のポイント投資で使う
  • SBI証券で貯めたTポイントを他の複数の連携先で使う

Tカード番号を登録

SBI証券で使える・貯まるポイントは、Tポイントと期間固定Tポイントの2種類です。SBI証券で使えるかどうかは、以下の表で確認ください。

Tポイントと期間固定Tポイント SBI証券

Tポイント投資の詳しいメリット・デメリットはこちらの記事で紹介しています。

 

Tポイントサービスの申込方法

Tポイントを使って投資をしたり、マイレージなどでTポイントを貯めたりするためには、事前にSBI証券のTポイントサービスに申し込み・登録が必要です。申し込みを一度すれば、その後のポイントは獲得条件に応じて自動的に貯まっていきます。

Tポイントサービスの申込方法を確認していきましょう。

 

ポイントプログラムのトップ画面を表示

ポイントプログラムのトップ画面を表示

SBI証券のホームページから口座管理を選び、ポイントプログラムを選択します。

 

Tポイントのトップ画面を表示

Tポイントのトップ画面を表示

「ポイントプログラム→ポイントサービス→保有Tポイント数・履歴はこちら」からTポイント画面に移動します。

 

サービス申込画面に進む

サービス申込画面に進む

 

利用規約等に同意の上、申込ボタンを押して完了

利用規約等に同意の上、申込ボタンを押して完了

 

Tポイント投資の評判・口コミ

最後に、Tポイント投資の評判・口コミを見ていきましょう。

Tポイントで株式や投資信託に投資できるので、気軽にできるという評判が目立ちました。これまで投資経験がない人や損失が恐い人でも、Tポイント投資なら気軽にチャレンジできます。

Tポイント投資は今年始まったばかりのサービスですが、新しい投資の形として広がっていくことが予想されます。

 

SBI証券のTポイントサービスに関するまとめ

Tポイント投資には、次の2種類があります。

  • ネオモバの株式投資
  • SBI証券の投資信託

SBI証券の投資ポイントサービスは、投資信託が購入できるだけでなく、株式や投資信託の手数料や保有量に応じてTポイントが貯まるオトクなサービスです。

これまで投資をしたことがない、損失が恐いという人でも、Tポイント投資なら気軽にチャレンジできます。ネオモバの株式投資なら1株、SBI証券のポイント投資による投資信託は100円から購入可能です。

Tポイントを利用している人は、これを機会に投資を始めてみてはいかがでしょうか。

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SBI証券の評判、メリット・デメリットが気になる方はこちらの記事をどうぞ。

 

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