- 海外への渡航は高額な治療費がかかる事を想定しておきましょう。
- 海外での手術は家が買える金額に匹敵する。
- 渡航先、滞在日数を考慮してプランを考えて。
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今回は海外留学する方やワーキングホリデーで渡航する方向けの記事になります。日本を離れ、海外での生活や文化を学び人生や仕事に大きな影響を与えてくれる事は間違いないでしょう。しかし、慣れ親しんだ日本との違いは生活、治安、文化、慣習など様々で気疲れする事も多いです。
そこで保険の出番です。海外へ渡航する際は保険加入は必須と言えますが、何故必要なのか、どんな補償があるのか、海外旅行保険との違いなどにも触れていきますね。
始めに海外旅行保険について簡単に説明しておきたいと思います。今回のテーマである留学保険はジャンルで言うと海外旅行保険に該当し、補償内容もほぼ同じです。海外旅行保険と留学保険の違いは後述する事にしますね。
皆さんは海外の行ってみたい国は沢山あるでしょう。アメリカ、イギリス、フランス、またはアジア各国等夢は膨らみます。海外へ渡る際に気を付けておきたいのは、文化が違う、言葉が違う、費用も違うと日本では考えられない事ばかりです。
海外旅行保険は、「保険」ですので、何か損害や損失を被った時に補償されるものです。役割としてどんな事を補償してくれるのか知っておきましょう。
海外へ渡った時、一番気を付けておきたいトラブルは何か、それは病気にかかるという事です。楽しいはずの旅行中に病気になりたくはありませんが、飛行機の気圧の変化や、気候の違いで体調を崩す事もあり得ます。
日本で体調を崩した場合は、皆さんご存知の様に近くの病院へ行き、健康保険証を提示すれば3割負担で診察してくれますよね。万が一手術になっても3割負担で済みますので、かかる費用も抑える事ができます。
この制度は世界的に見ても高水準で維持されており、WHOからも最大限の評価を得ています。しかし海外では同じ制度で診療に対応している訳ではありません。
また治安の違いもあり、日本ではひったくり、スリ等犯罪件数は海外に比べても少なく、裏を返せば海外では盗難が頻繁に起きているとも言えます。そんな時に保険が役に立つのです。
損害保険大手のAIG損害保険(旧AIU、富士火災保険)の調べでは海外のトラブルで多い事例を次の様に紹介しています。
健康にまつわるものが7割を占めていますね。日本にいれば安心して治療を受ける事はできますが、海外ではどれくらい費用がかかるのか見てみましょう。
AIG損害保険の調べで高額な治療事例を紹介します。
楽しいはずのハワイが一気に事情が変わりましたね。この場合掛かった費用として約2,374万円もの金額がかかっています。実際には治療費が最も高く、搬送費が次に高額なようです。この金額をご覧になって支払う事は可能でしょうか?
アメリカは経済こそ世界でナンバーワンですが、こと医療に関しては、高い水準とはいえない国です。この事例で掛かった費用は何と約5,105万円だそうです。家が買える金額に匹敵しますね。
盲腸という病気でもアメリカでは驚くほど高額で、病院によって違いはありますが、120万円~320万円もの治療費がかかることもあります。
この様に海外ではどんな病気になるのか、どんな治療を施されるのかは分かりません。しかし命を助けて貰った対価として費用は支払わなければなりません。特にアメリカに行く際は病気にかかる事が無いようにしたいところです。
また海外では、病気だけでなく犯罪に巻き込まれて怪我を負う事もあります。日本との治安の違いで、犯罪発生率も海外は高く、銃などを使った犯罪もあり、日本人が巻き込まれる事も大いにあります。治療は病気だけでなく怪我もある事を知っておきましょう。
治療を終え、ある程度落ち着いたところで日本へ移送される事になりますが、意外にも移送費用が高い事は知られていません。通常の航空券での移動とは違います。
損害保険会社大手の東京海上日動の調べでは、アメリカから日本へ約440万円もの費用が掛かることが分かっています。搬送用のストレッチャーを使用し、定期便の利用に付き添い医師1名、看護師1名を伴ってこの金額だそうです。
日本を離れると違った意味でスケールの大きさに驚かされます。
その他のトラブル事例ですが、手荷物にまつわる事例として、スマートフォンを盗まれる、カメラを落として壊れる、財布を盗まれる等、財産に被害が及ぶ事もあります。
特に財布は危険で、カードを一緒に入れている方も少なくありません。スリに気づかずに後で分かる事も有るくらい巧妙な手口の集団もいたりします。
次に航空機にまつわるトラブル事例ですが、航空会社に預けた手荷物が出てこない、予想外の悪天候で搭乗予定の飛行機が飛ばない、移動手段が運休で急遽タクシーで空港へ向かう等の事例が報告されています。
この様に考えられるトラブルには莫大な費用が掛かる事を知っておいて下さい。そんな時に保険に入ってて良かったと言える様にしておきたいですね。
では海外旅行保険の代表的な補償内容について解説しておきたいと思います。海外旅行保険には大きく分けて4つの補償内容があります。
先程触れた海外での急な病気や怪我で治療をした際に、信じられない位高額な費用が掛かる事を説明しました。
この治療費を補償内容で指定された範囲内で金額の補てんを行うものは、万が一旅行先で亡くなった場合の保険金や、旅先での急な入院により家族が急遽向かう事になった費用などを補償してくれます。
また旅行前にかかっていた病気が悪化し、急な治療が必要になった場合も補償される事があります。特にお金の負担が一番大きい部分でもありますので、しっかりと補償されるようなプランに入っておきましょう。
旅行先で盗難に遭い、結果盗品が出てこなかった場合や、携行していたカメラを損壊してしまった場合も海外旅行保険では補償の対象となります。この補償は支払額に上限がある為高額なものは持ち出さない事をおすすめします。
またパスポートの紛失は補償の対象外となりますので注意しておいて下さい。
航空機に預けたはずの手荷物が出てこない場合、悪天候で飛行機が飛ばない場合、または何らかの理由で出発が遅れホテル代、食事代等の負担がかさんだ場合、空港までの移動手段が運休しタクシーを使わざるを得なくなった場合等が補償の対象になります。
手荷物が出てこないのは気が気じゃありませんが、洋服や下着など現地で調達したもの等、支払い条件に該当すれば補償されます。
旅行先で、誤って他人を怪我させてしまった場合、宿泊先のホテルで誤って水浸しにしてしまった場合、他人の所有する財物を壊してしまった場合等補償の対象となります。
海外でレンタカー等借りた場合も補償の対象になりますので、自動車保険ではなくこちらの補償でカバーされる事を憶えておいて下さいね。
今回解説に当たって、海外留学をテーマに掲げています。旅行と違う点は滞在日数の違いで、旅行であれば約1ヶ月間程度なのに対し、留学ともなると、長期に渡って滞在する事になります。
この点が実は補償内容にも違いを発生させる事になりますので、留学する方は間違って海外旅行保険を掛けないようにしておかなければなりません。その違いを解説しますね。
具体的には滞在日数の違いが補償内容の分かれ目となります。海外旅行は数日から長くても数カ月程度でしょう。留学は同じ滞在日数という訳にはいかず、数カ月、数年の期間海外にいる事になります。
この期間中に、どこに滞在するでしょう?旅行の場合はホテルが一般的になりますが、留学ともなれば賃貸物件、友人知人宅になります。この滞在先に対する補償が異なる事が大きな違いとなりますので、留学をお考えの方はしっかり把握しておいて下さい。
先程の海外旅行保険との違いで、留学保険は補償内容が違うと説明しました。以下に違いの点を挙げます。
この2点が海外旅行保険との違いです。留学する方は居住する場所が実生活を伴う場所になります。少しややこしいかもしれませんが、留学する方が海外旅行保険に加入していた場合、上記の補償内容の事が起きた際には補償されないという事です。
この点は渡航の目的の違いで加入する保険を選ぶ必要がありますので、勧められるがままではなくしっかりと詳細を確認しておきましょう。
今回のテーマは留学保険ですが、海外に渡航する代表的なもので、ワーキングホリデー(以下ワーホリ)という事も考えられます。海外で国や言語が違う仲間同士で仕事をするといった内容ですが、このワーホリで渡航する方は留学保険に加入する必要があります。
滞在先の補償もされますし、海外旅行保険の契約期間は31日・92日と決まっていますが、留学・ワーホリ保険は最大5年間の補償もありますので、滞在期間によって選択しましょう。
最後になりましたが、留学する方、ワーホリで仕事される方向けの保険比較を行います。あくまで本質は「保険」ですが、事が起きなければ捨てるお金になってしまいます。安い保険会社はどこなのか?補償内容はどうなのか、比較しおすすめをご紹介したいと思います。
また今回は海外旅行保険の比較サイトを立ち上げているイーコールズさん、富士グローバルさんのサイトを参考にさせて頂きました。海外旅行保険では専門性の高い2社ですので、気になる方は問い合わせしてみるのも良いかもしれません。
尚、試算の条件として1年間の留学で安心の補償内容を選定した価格を掲載します。
大手損害保険会社のAIG損害保険(以下AIG)の海外旅行保険(以下留学保険含む)をおすすめとさせて頂きたいと思います。
AIGはアメリカNY州に本社を置くグローバル企業で、80以上の国や地域でサービスを展開している巨大企業です。日本法人を置き、日本人が海外へ渡航した際も困らない様にする為、24時間、日本語でのアシストセンターを構える等、病気・盗難でも安心です。
また治療費などもキャッシュレス(かかった病院に補償額で賄える金額をAIGから送金)する事になりますので、現地で万が一があっても心配はいりません。費用は1年間で253,020円となっており、治療費は無制限で補償してくれます。
ジェイアイ傷害火災保険はAIGが50%の株を保有している関連会社です。主に旅行代理店のJTBで取り扱われており、旅行や留学の相談と同時に加入する事も出来る為、対面での説明に納得できる部分は大きいと思います。
費用は223,790円となっておりAIGに比べると費用は安く済んでいますが、賠償保険金額が5,000万円まで(AIGは1億まで)生活用動産補償額は40万円まで(AIGは50万円まで)となっています。費用負担を考えるならジェイアイ傷害火災の留学保険プランでも良いかもしれませんね。
短期留学で3カ月未満であれば損保ジャパンをおすすめします。
長期滞在となると上記2社よりも分は悪いですが、ネットで申し込みのできる3カ月未満なら損保ジャパン独自の割引サービス「off!」というサービスがあり、90日以内の滞在であれば自在性を持った補償プランを組む事が可能です。
また24時間オンラインであるため出国当日でも申込OK。保険に入り忘れた!という方には是非おすすめです。
今回は留学する方を対象とした比較記事になりましたが、価格補償面で比べると、2社がダントツといったところでしょう。海外で困ったことが起こらないのが一番ですが、万が一お困りの時には必ず役に立つ保険である事は間違いありません。
充実した海外生活を過ごすために是非海外旅行保険を備えておきましょう。
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