- バイクや原付の車両保険だけでは、十分な補償を得られる可能性が低いため、少額短期保険との併用加入がおすすめ。
- バイク保険の加入はご自身と事故相手を補償することになるため、車両保険に加入しないとしてもバイク保険の加入は忘れないようにしましょう。
- バイクの修理費用とバイク保険の車両保険料を比較した時にメリットが得られるのか比較して加入検討をしましょう。
公開日:2019年11月8日
バイクや原付きの車両保険とは、バイクや原動機付自転車が交通事故や自損事故などで損害を負った場合に、修理費用が保険金として支払われるものです。
バイクは、自動車と違って乗っている人口が少ないほか、雪の降る地域では、バイクに乗れる期間も短いため、車両保険の必要性は、お住いの地域によって差が生じるポイントとも言えます。
本記事では、バイクの車両保険に焦点をあて、必要性や加入判断について紹介していきます。
目次
バイクの車両保険は、保険契約したバイクが事故によって損害を受けた場合に補償されるものですが、自動車の車両保険と大きく異なる点があります。それは、補償範囲が狭いところです。
盗難を例にしますと、自動車保険の場合は、車両保険で盗難補償を付けられる一方、バイクの車両保険では盗難補償が無い場合がほとんどです。
また、バイクの車両保険で損害をすべてカバーするのは難しくなっているのが現状です。
バイクの車両保険は、自動車保険と同じように任意保険としての取り扱いになっており、自賠責保険のように保険加入は強制されていません。
そのため、バイクを運転中の交通事故や転倒事故に対して自分のバイクの補償をできる限りしっかりと受けたい場合に加入するべきものになります。
なお、バイクの車両保険に加入する際は、どこまで補償されるのか補償範囲をしっかりと確認しておくことも大切です。
バイク保険に加入するためには、おもに以下のような条件を満たしている必要があります。
バイク保険に加入するための条件は、決して高くないことがわかります。
バイク保険に入れない典型的な例は、改造車です。
この改造車というのは、とても難しく、バイク保険に加入する前は、できる限り保険会社へ聞いてどのようなバイクが改造車にあたるのか、ご自身のバイクは改造車にあたらないのか確認することがとても大切です。
改造車のバイクを契約して事故を起こしたとしても、当然、保険金が支払われることはありませんので、細心の注意が必要です。
バイクの車両保険に加入した場合の補償範囲は、以下の通りです。
重要な注意点として、バイクの車両保険に加入するということは、自動車保険と同じように、車両保険を単体で加入するのではなく、バイク保険に加入し、かつ、車両保険を追加しなければならないことがわかります。
また、バイクの車両保険に加入したからといって、すべて補償されるわけではなく、保険会社によっては、補償に縛りがある点に注意が必要です。
バイクの車両保険で補償されない範囲は、保険会社を問わず、非常に範囲が広くなっており、特に、盗難や自然災害をはじめ、保険会社によっては、自損事故でも補償対象外になる点に注意が必要です。
そのため、バイクの車両保険に加入する必要性に疑問が生じる方も少なくないほか、次項で紹介するバイクの車両保険加入率が、それを証明しているとも言えます。
故障損害や消耗損害など、補償内容が曖昧な部分も気になるポイントです。
損害保険料率算出機構が公開している2017年度自動車保険の概況によると、二輪車(バイク)における車両保険の加入率は、1.1%となっており、ほとんどの方がバイクの車両保険に加入していないことがわかります。
この理由は、バイクの車両保険が、ライダーの方々に対して十分に満足のいく補償になっていないことのほか、修理費用をまかなうのに、バイクの車両保険に加入するまでもないといった理由が考えられます。
バイクの自損事故や盗難に備えたいのであれば少額短期保険に加入するのもおすすめです。
少額短期保険は、ミニ保険とも呼ばれますが、バイクの少額短期保険は、自損事故や盗難といった多くのライダーが求めている補償がなされる特徴のある保険です。
バイクの車両保険では補償対象外のものを少額短期保険で補償されることがわかります。
協定保険価額とは、車両保険の保険金額にあたります。
上記修理費のイメージは参考となりますが、たとえば、新車でバイクを購入した場合やこだわりの愛車を修理してでも乗りたいライダーの方々にとってみますと、求めている補償の範囲内であると考えられます。
また、新車・外車・中古車・年式・車種にかかわらず加入可能であるのも大きなメリットであると言えます。
バイクをこよなく愛するライダーにとってみますと、少額短期保険は魅力的な補償であることは確かです。(筆者もライダーとして素直にそう感じます)
ただし、少額短期保険という名のわりに保険料は高めであることから、普段からバイクをどのように乗っているのかをはじめ、ガレージ保管しているのか、盗難されやすい絶版車や人気車種なのかも含めて加入検討されることをおすすめします。
月額負担に注意が必要です。
バイク保険や車両保険に加入する際の注意点には、おもに等級や免責金額があげられます。
等級は、自動車保険等級と同じように、新規加入は6等級からスタートし、最高等級は20等級です。
また、バイクの車両保険には、自動車保険の車両保険と同じように免責金額が設けられており、免責金額とは、保険会社から補償されない自己負担しなければならない金額のことを言います。
等級や免責金額は、保険加入前に注意が必要な事項です。
バイクの車両保険は、自動車保険の車両保険に比べて十分な補償が期待できないため、バイクそのものの補償を求めるのであれば、バイク保険だけではなく、少額短期保険も合わせて加入しておきたいものです。
なお、バイク保険は、ご自身だけでなく交通事故相手も補償するための大切な保険であることは確かですので、決して、バイク保険そのものに加入しないといった選択肢だけは避けるようにしましょう。
原付きに乗っている場合で補償が必要な場合は、単体でバイク保険の契約をするほかにも、ご自身が加入している自動車保険にファミリーバイク特約を付けることで補償を確保できる場合もあります。
なお、自動車保険の特約の場合は、単体でバイク保険の契約する場合に比べて、ロードサービスが対象外となる可能性が高いほか、補償内容にも違いがありますので、この部分には注意が必要です。
バイクの車両保険は、補償内容や補償範囲を見ると、加入した方が良いとは言えず、バイクの車両保険加入率の低さが、その理由を物語っています。
これは、ライダーにとって、バイクの車両保険が満足や納得のいく補償が得られにくいのも大きく影響しています。
また、バイクの車両保険よりも少額短期保険の方がライダーにとってニーズのある補償がなされると考えられ、補償内容を比較検討した上で加入することが大切と言えるでしょう。
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