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最近は資産運用としての仮想通貨が注目を集めるようになってきました。今回はビットコインや仮想通貨に興味はあるけれども、何から手をつけてよいかわからないという仮想通貨初心者の方に向けて、ビットコインとは何か、実際に売買するにはどうすればよいのかを解説いたします。
そもそも仮想通貨やビットコインと言われますが、仮想通貨とはどういうものなのでしょうか。本来、仮想通貨というのは電子マネーやコンビニエンスストアで売っているような、ゲームや通販に使用できるポイントやWEBマネーなども含まれます。
しかし、今回ご紹介するようなビットコインに代表される仮想通貨のことを、正確には「暗号通貨」と言い、今までの電子マネーのようなものとはいくつかの点で大きく異なります。(この記事ではわかりやすさを重視して、暗号通貨のことを仮想通貨という名称で解説をさせていただきます。)
仮想通貨は現時点で6000種類を超えると言われており、定義することが難しいのですが、定義するとすれば、次の3つの点でほかの通貨や電子マネーと異なると考えられます。
この3点について、簡単に説明していきたいと思います。
仮想通貨は基本的にインターネット上でプログラムによって管理されています。そこで不正などがされないようにデータを暗号化し、ブロックチェーンなどの新しいシステムを使っていることが大きな特徴の1つとして挙げられます。
暗号通貨という名称は、ここから来ています。しかし、必ずしも仮想通貨すべてにブロックチェーンが使われているとは限りません。
ブロックチェーン:取引のデータをブロックという単位にまとめて、コンピューターで検証し、新しいデータをチェーン(鎖)のようにつないでいくシステム。
例えば通貨であれば、円なら日本、ドルならアメリカという風に国が発行しています。
また電子マネーであれば、その電子マネーのサービスを提供している会社が電子マネーを発行していますが、仮想通貨はプログラムによって発行されているので、発行している国や会社が基本的にはありません。
この発行している主体=国や会社がないというのが、仮想通貨の特徴の1つです。国や会社が発行しているわけではないので、国の政治や経済に影響されない、もしくは影響されにくいという特徴があります。
しかし、ベネズエラが発行している仮想通貨「ペトロ」のように、国が発行している仮想通貨も例外的に存在します。また、現在は中止したもののFacebookなどが複数社で協力して仮想通貨を発行しようとした計画などがあり、必ずしも仮想通貨は発行主体がないとは言い切れません。
通常の通貨であれば、貨幣や硬貨のように実物がありますが、仮想通貨はアプリやウォレット上で管理され、スマートフォンやPCもしくは仮想通貨専用のハードウォレットと呼ばれる専用の端末上でやりとりすることになります。
ウォレット:財布の意味。仮想通貨を保管する仮想的な場所のこと。PCやスマートフォンを利用するソフトウェアウォレットや、専用端末を使用するハードウォレットなど、いろいろな種類がある。
以上のような特徴を持ち知名度も高く、最初に発行された暗号通貨とされているビットコインが仮想通貨の代表格となっています。
余談ですが、仮想通貨と似た資産運用にFXというものがあります。FXは「Foreign Exchange」の略で、日本語では「外国為替証拠金取引」と言います。
FXは外国の通貨を安いときに買い、高くなったときに売り、その差額が利益になります。実際に存在する外国の通貨を取引するので、実物がない仮想通貨とはこの点で違っていますが、どちらもレバレッジをかけられるという共通点があります。
レバレッジ:てこの原理の意味。証拠金を担保に手元の資金より多くの金額の取引をすること。利益も損失もレバレッジ次第で数倍になる可能性がある。
仮想通貨について基本的なことはご説明しましたので、これから実際に仮想通貨を投資として始めるにはどのようにしたらよいかを、仮想通貨の代表とも言えるビットコインを使って、ご説明したいと思います。
ビットコインは時価総額が仮想通貨全体の約7割を占め、最も歴史のある仮想通貨の1つですので、6000種類を超えると言われている仮想通貨の中で、初心者が始めるのに最もおすすめと言えるでしょう。
ビットコインを中心とした仮想通貨を取引するには、まず仮想通貨取引所に口座を開設することが必要です。これは、株式投資を始める際に証券会社に口座を開設しなくてはいけないように、ビットコインを取引するには必須です。
仮想通貨取引所とは、仮想通貨を買いたい人と売りたい人の仲介を行うところです。仮想通貨を円のような現金やほかの仮想通貨と交換することができます。取引所自体は仲介を行うのみで顧客と仮想通貨の売買はしません。
顧客と仮想通貨の売買を行うところは仮想通貨販売所と言い、仮想通貨取引所より比較的コストがかかる一方で、提示されている金額を支払えば基本的に仮想通貨を取引できるというメリットがあります。
仮想通貨初心者は、最初は仮想通貨取引所で取引をしたほうがおすすめです。資産運用として見た場合の仮想通貨の取引は、仮想通貨を安く買って高く売るというシンプルなことをいかに徹底できるかが重要です。
その際に、どうしてもコストが高くなってしまいがちな仮想通貨販売所よりは、仮想通貨取引所で取引をするのが無難です。仮想通貨初心者は慣れるまでは仮想通貨取引所での取引をしましょう。
また、日本では金融庁が「暗号資産交換業者登録一覧」というものを発表しています。これは、「暗号資産の価値を保証したり、推奨するものではありません。」としているものの、資金決済法上の定義に該当することを確認しているということです。
「暗号資産交換業者登録一覧」に登録があり、知名度や信用もある「株式会社DMM Bitcoin」や「株式会社bitFlyer」などで取引を始めるのがおすすめです。
仮想通貨取引所で口座を開設するのはそんなに難しくありません。ほぼネット上でスマートフォンやPCの操作だけで完結します。手続きはどの仮想通貨取引所でも下記の3つを求められます。
仮想通貨取引所のサイトに行き、登録作業を行います。基本的には自分自身の名前や住所、電話番号などを入力するだけです。難しいことはありませんが、間違いのないように入力しましょう。
たいていの取引所で、運転免許証やパスポートなどの身分証明書の書類の提出を求められます。通常はスマートフォンのカメラで身分証明書の写真を撮り、それを仮想通貨取引所のサイトに送信するだけです。
ご自身の顔写真の提出を求められる場合もありますが、同様にスマートフォンのカメラで顔写真を撮って送信するだけです。
さらに身元の確認ということで、お持ちのスマートフォンや携帯にSMS(ショートメッセージサービス)が送られてきます。人によってはお持ちのスマートフォンがSMSのサービスに加入していないという場合もあるかもしれませんので、口座を開く際は前もって確認しておきましょう。
以上のことが済み、仮想通貨取引所から郵送などで登録完了のお知らせが来れば完了です。
また、仮想通貨の仕組みや取引所について知りたい方はこちらの記事もどうぞ。
さて、実際に仮想通貨取引所に口座を開くことができたらビットコインを購入することができます。ビットコインを購入するまでの流れは以下のようになります。
こちらも1つずつご説明したいと思います。
ビットコインに限らず、仮想通貨投資をするには口座に投資できるだけの資金が必要です。銀行振込などで仮想通貨取引所の口座に入金するだけです。投資に必要な分だけの資金を入金しましょう。
ビットコインを購入する前には必ずビットコインのレートを確認しておきましょう。仮想通貨取引所のサイトで確認できるはずです。ビットコインは2020年5月現在、1BTC(ビットコイン)あたり約90万円台の価格がついているはずです。
1BTCが90万円といっても、90万円以上持っていないと買えないのかというとそうではなく、仮想通貨取引所によってまちまちですが0.001BTCから0.0001BTC単位での購入が可能です。
これは仮想通貨取引所によって変わってきますので、購入前もしくは口座を開設する前に確認しておきましょう。
ビットコインのレートを確認したら、後はPCやスマートフォンを使い、仮想通貨取引所のサイトで希望するビットコインの数量を入力すればビットコインの購入は完了です。
数量に応じた合計購入金額は画面に表示されるはずです。入力間違いなどがないように正しく入力しましょう。
ビットコインを買う際には上記のような流れで進んでいきますが、ビットコインのような仮想通貨取引の大きな特徴としてレバレッジというものがあります。手元の資金の何倍もの取引が実際には可能で、100万円の資金があるとしたら200万円分や300万円分の取引が可能です。
リターンが2倍3倍になる可能性がありますが、損失も2倍3倍になる可能性があるので初心者にはおすすめできません。
現在、金融庁の審議会で「レバレッジ上限を2倍にしよう」という話があったというニュースもあり、金融庁からの発表はないもののレバレッジがいかに危険であるかを示す出来事と考えられます。安易なレバレッジの利用は避けましょう。
ビットコインは、仮想通貨の中でも全体の7割を占める「仮想通貨の代表」と言ってもよい仮想通貨です。多くの仮想通貨取引所での取扱いがあり、仮想通貨の中では最も信用できるものの1つです。
また、仮想通貨取引所で口座を開く際には、「仮想通貨取引所への登録」「必要書類のアップロード」「SMS認証」が必要です。スムーズに手続きを終え、最初の仮想通貨投資に挑みましょう。
もっと仮想通貨について知りたい方はこちらの記事もどうぞ。
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