- 生命保険の種類は、死亡保険・医療保険・貯蓄性の高い保険の3種類。
- 保険期間と保険料払込期間には、一生続く「終身」と期間の定めがある「定期」がある。
- 代表的な死亡保険には、終身死亡保険が5つ、定期死亡保険が3つある。
- 医療保険には、医療保険・ガン保険・緩和型医療保険がある。
- 貯蓄性の高い保険には、学資保険・個人年金保険・養老保険がある。
- 生命保険では必要な保障をご自身でしっかり考えることが必要。
公開日:2019年1月13日
生命保険と聞くとよくわからないというイメージがあり、実際に生命保険セールス担当の話を聞いても「生命保険はやはり難しい」と実感された経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
ですが実際の生命保険は、基本を押さえると誰でも簡単に考えられるようになるんです。そこで今回は生命保険の種類を詳しくご紹介します。生命保険の基本を押さえて万一のときに必要な生命保険を準備しましょう。
目次
生命保険は、大きく分けて3種類あります。
また、これら3種類の生命保険には2つの「終身と定期」があります。
「保険期間が終身」では保障が一生続き、「保険期間が定期」では一定期間で保障がなくなります。
「保険料払込期間が終身」では保険を契約している期間は保険料を支払い続け、「保険料払込期間が定期」では契約時に決めた年数だけ保険料を支払えば後は保険料を支払う必要がなくなります。
保険期間 | 保険料払込期間 | |
---|---|---|
死亡保険 | 終身/定期 | 終身/定期 |
医療保険 | 終身/定期 | 終身/定期 |
貯蓄性の高い保険 | 終身/定期 | 終身/定期 |
生命保険はこれら3種類の保険と2つの定期/終身をベースに設計され、それらを組み合わせてさまざまな種類の保険商品として販売されています。
ここでは代表的な死亡保険を終身と定期に分けてご紹介します。
①終身死亡保険 | 1. 終身死亡保険 | 保障が一生続き、一定年数経過後は解約返戻金が払込保険料よりも多くなる。 |
---|---|---|
2. 低解約返戻金型終身保険 | 保障が一生続き、解約返戻金はないが保険料が安い。 | |
3. 定期付終身保険 | 一契約でたくさんの保障を用意できるが、解約更新時には保険料が上がる。 | |
4. 引受基準緩和型終身保険 | 引受基準が厳しくないので過去に病気をしても持病があっても保険に入れる。 | |
5. 三大疾病終身死亡保険 | 死亡だけでなく、がん(悪性新生物)、急性心筋梗塞、脳卒中の三大疾病に備えられ保障は一生続く。 | |
②定期死亡保険 | 1. 定期死亡保険 | 加入時の保険料は安いが契約更新時に保険料が上がる。 |
2. 収入補償 | 契約時に決めた金額を毎月受け取る年金タイプの死亡定期保険。一時金で保険金を受け取ることもできる。 | |
3. 三大疾病定期保険 | 死亡だけでなく、がん(悪性新生物)、急性心筋梗塞、脳卒中の三大疾病に備えられ、保障は一定期間続く。 |
終身死亡保険には5つの代表的な保険があります
終身死亡保険は保障が一生続き、一定年数経過後は解約時に返ってくるお金が払い込んだ保険料よりも多くなります。
低解約返戻金付終身保険は保障が一生続きますが、解約時に戻ってくるお金はありません。低解約返戻金付死亡保険はいわゆる掛け捨てタイプの死亡保険です。
定期付終身保険は、ベースとなる終身死亡保険に定期死亡保険や定期医療保険が付加された保険です。一契約でいろいろな保障を用意できるメリットがありますが、付加されている保険は定期保険のため、契約保険期間終了後に契約を更新する場合は保険料が上がるデメリットがあります。
引受基準緩和型終身死亡保険は、過去に病気をしていても持病があっても加入できる終身死亡保険です。引受基準や保障内容は保険会社ごとに違いがありますが、病気をしていても入れるのでシニア層に人気があります。
三大疾病終身保険は、死亡だけでなく、がん(悪性新生物)、急性心筋梗塞、脳卒中になった際に保険金が支払われます。死亡保障の用意と同時にリスクの高い三大疾病に備えることができます。
定期死亡保険には3つの代表的な保険があります。
定期死亡保険は、保障期間が決まっている死亡保険です。終身死亡保険に比べて保険料は安いですが、契約更新時に保険料が上がります。同じ保障内容の場合、長期スパンで見ると終身死亡保険に加入していたほうが保険料の支払いが少なくて済む場合もあります。
収入保障保険は、契約時に決めた金額を毎月受け取る年金タイプの死亡保険です。年金タイプでの受取のほか、一時金で受け取ることもできます。保険の対象者である被保険者が無事に過ごした場合、保障は毎年減っていくので定期死亡保険にくらべて保険料が安く設定されています。
保険に加入する期間があらかじめわかっている場合は定期死亡保険や収入補償保険を選択し、保障が一生必要な場合は低解約返戻金付終身保険を選択されるのがおすすめです。
三大疾病定期保険は三大疾病終身保険と同様に、死亡だけでなく、がん(悪性新生物)、急性心筋梗塞、脳卒中になった際に保険金が支払われます。一定期間、死亡保障の用意とリスクの高い三大疾病に備えることができます。
定期死亡保険にはこの他に、主に法人が契約する、逓増定期保険、逓減定期保険、長期平準定期保険などがあります。
ここでは代表的な医療保険を紹介します。医療保険は大きく分けると「医療保険」「ガン保険」「緩和型医療保険」の3つあります。
①医療保険 | 終身医療保険 | 保障が一生続き、保険料が変わらない。 |
---|---|---|
定期医療保険 | 一定期間で保障が終わり、更新時に保険料が上がる。終身医療保険に比べると保険料が安い。 | |
②ガン保険 | 終身ガン保険 | 保障が一生続き、保険料が変わらない。 |
定期ガン保険 | 一定期間で保障が終わり、更新時に保険料が上がる。終身ガン保険に比べると保険料が安い。 | |
③緩和型 医療保険 |
緩和型 終身医療保険 |
保障が一生続き、保険料が変わらない。 |
緩和型 定期医療保険 |
一定期間で保障が終わり、更新時に保険料が上がる。緩和型終身医療保険に比べると保険料が安い。 |
医療保険は終身医療保険と定期医療保険があります。
終身医療保険は保障が一生続き、定期医療保険は保障が一定期間で終わります。終身医療保険と定期医療保険を比較した場合、定期医療保険の方が保険料が安く設定されていますが、契約を更新する際に保険料が上がります。終身医療保険の保険料は生涯変わりません。
これから医療保険の加入を検討される方は、終身医療保険で最低限必要な医療保険を用意して、結婚、出産、転職などライフイベントごとに必要な場合は定期医療保険で保障を上乗せされるのがおすすめです。
ガン保険には、終身ガン保険と定期ガン保険があります。
終身ガン保険は保障が一生続き、保険料も変わりません。定期ガン保険は保障が一定期間続き、更新時に保険料が上がります。ガン保険に関しては、年齢や性別でガンのリスクが異なっているので、そのリスクが高くなる期間にガン保険に加入するのも選択肢の1つです。
ここでガン保険に関して注意していただきたい点があります。ガン保険に加入して翌日ガンと診断されてもその保険は使えません。ガン保険には加入後90日~120日ほどの免責期間があるためです。
免責期間とは、その期間ガンになっても保険は使えない期間です。ですから、ガン保険に加入する際やガン保険を見直して掛け変える際は免責期間の考慮が必要です。
緩和型医療保険には、緩和型終身医療保険と緩和型定期医療保険があります。緩和型医療保険は、引受基準がゆるくなっており、いくつかの質問事項に該当しなければ保険に加入できます。
保険会社によって質問事項は異なりますが、「3ヵ月以内に医師から入院手術検査をすすめられたかどうか」、「3ヵ月以内にがんまたは上皮内新生物・慢性肝炎・肝硬変で、医師の診察・検査・治療・投薬のいずれかを受けたことがあるか」、「2年以内の入院手術があるかどうか」などの質問に該当しなければ持病があっても医療保険に加入できます。
ただし、健康な方が加入する通常の医療保険に比べて保険料はかなり割高になります。
ここでは代表的な貯蓄型の高い保険を紹介します。貯蓄性の高い保険は「学資保険」「個人年金保険」「養老保険」の3つあります。
①学資保険 | 入学や卒業に合わせて準備金や満期学資金を受け取れ、契約者に万一のことがあった場合はそれ以降の保険料の払込が免除になり保障はそのまま継続される。 |
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②個人年金保険 | 契約時に定めた年齢から年金を受け取れる保険。年金開始前に死亡した場合は、死亡給付金が支払われる。 |
③養老保険 | 満期時に死亡保険と同額の満期保険金が支払われる。 |
学資保険は子どもの教育資金を準備するための保険です。
毎月一定額の保険料を支払いながらお金を積み立てて、入学や卒業に合わせて準備金や満期学資金を受け取れます。親である契約者に万一のことがあった場合は、それ以降の保険料の払込が免除になり保障はそのまま継続され、満期時には学資金を受け取ることができます。
また、学資保険では保険料の一括払いや、年払いを選択することで、月払いの学資保険よりも満期学資金を多く受け取ることができます。
個人年金保険は、契約時に定めた年齢から年金を受け取れる保険です。
年金の原資を保険料として支払っていくイメージです。年金開始前に死亡した場合は、死亡給付金が支払われます。個人年金保険は、途中で解約した場合は解約したときに戻ってくるお金がそれまで支払った保険料よりも少なくなるので注意が必要です。
個人年金保険への加入は貯金と違い、使いたいときにすぐおろせるわけではないので、将来的に解約する予定があるのであれば、ご自身で貯蓄されることをおすすめします。
養老保険は一定期間保険料を払込み、満期時に死亡保険と同額の満期保険金が支払われる保険です。
現在、養老保険よりも返戻率の高い終身死亡保険が販売されていることもあり、人気は下火になっています。ですが、満期時に死亡保険金と同額の満期保険金が受け取れるので、いつまでにいくら必要なのかわかっている場合は加入を検討されてもいいかもしれません。
この他に、外貨建ての終身保険や変額保険もあります。それらの貯蓄性は高いですが、外貨や株式、債権などの影響を受けやすくリスクも高いので、今回は紹介しません。興味がある方はご自身でよくお調べになってから加入を検討されてください。
ここまで「生命保険の種類」、「死亡保険」「医療保険」「貯蓄性の高い保険」をみてきました。
生命保険のプランは今回紹介したものを組み合わせて設計されます。部品である生命保険のことがわかっていれば、どのように組み合わせれば何ができるかイメージできるようになられたのではないでしょうか。
生命保険で大切なことは、加入する際にセールス任せにせず、必要な保障をご自身でしっかり考えることです。今回の内容をしっかり考えるための基礎としてお役立てください。
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