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年収500万円の独身女性はどんな暮らし?生活レベルの実態をFPが解説

年収500万円の独身女性はどんな暮らし?生活レベルの実態をFPが解説

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竹国 弘城

竹国 弘城

RAPPORT Consulting Office 代表、1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP(R)、証券外務員一種

証券会社、生損保代理店での勤務を経て、ファイナンシャルプランナーとして独立。より多くの方がお金について自ら考え行動できるよう、お金に関するコンサルティング業務や執筆業務などを行う。ミニマリストでもあり、ミニマリズムとマネープランニングを融合したシンプルで豊かな暮らしを提案している。RAPPORT Consulting Office 代表。1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP(R)。

この記事のポイント

  • 年収500万円は女性の上位1割。
  • 過度な贅沢をしなければゆとりある生活ができる水準。
  • 貯めるお金をしっかり確保した上で、メリハリのあるお金の使い方をしていくことが大切。

この記事は約9分で読めます。

1年を通して働く給与所得者のうち年収500万円以上を稼いでいる人は3割いますが、女性に限るとその割合は約1割にまで減ります。女性の中でも高収入の年収500万円のシングルはどんな暮らしをしているのでしょうか。気になる生活レベルの実態について解説します。

 

年収500万円の独身女性の仕事・職業は?

年収500万円の独身女性の仕事・職業は?

年収500万円は誰でも稼げる金額ではありませんが、外資系企業や大企業の総合職、公務員、専門職、歩合制の会社などで働く人なら十分に到達できる金額です。

 

専門職や客室乗務員、看護師など

厚生労働省の「平成30年度賃金構造基本統計調査」によると、国家資格等が必要な専門職や客室乗務員などは収入が高く、平均年収が500万円を超えています。看護師やシステムエンジニアなども比較的収入が高く、年収500万円を超える人も多くいます。

職業 平均年収 平均年齢
医師 998万円 37.3歳
公認会計士、税理士 804万円 40.5歳
弁護士 758万円 36.9歳
歯科医師 748万円 37.3歳
不動産鑑定士 668万円 33.2歳
大学講師 652万円 43.8歳
航空機客室乗務員 615万円 35.8歳
高等学校教員 604万円 40.9歳
薬剤師 525万円 39.0歳
獣医師 508万円 32.3歳
看護師 478万円 39.6歳
各種学校・専修学校教員 477万円 42.9歳
システム・エンジニア 462万円 34.6歳
社会保険労務士 459万円 56.7歳
臨床検査技師 455万円 39.4歳

 

投資銀行やコンサルタント、MRなど

転職・求人情報サイト「doda」の登録情報による集計では、正社員として働く20~65歳女性の平均年収が最も高い職種は「投資銀行業務」となっています。

「リスクコンサルタント」「戦略・経営コンサルタント」「MR」などがそれに続きます。そのほか女性の平均年収が500万円を超える職種は次の通りです。

職種 平均年収
投資銀行業務 693万円
リスクコンサルタント 591万円
戦略・経営コンサルタント 576万円
MR(医療情報担当者) 566万円
知的財産・特許 558万円
運用(ファンドマネジャー・ディーラー) 549万円
会計コンサルタント・財務アドバイザリー 547万円
法務 543万円
非臨床研究 542万円
プロダクトマネジャー 535万円
業務改革コンサルタント(BPR) 527万円
医薬品メーカー 515万円
内部監査 508万円
会計専門職・会計士 505万円
プリセールス 503万円
ITコンサルタント 500万円
データアナリスト・データサイエンティスト 500万円

 

年収500万円の独身女性の手取り収入は約400万円

年収500万円の独身女性の手取り収入は約400万円

額面の年収(支給額)が500万円の会社員(給与所得者)の場合、給与から税金(所得税・住民税)や社会保険料(健康保険料・厚生年金保険料・雇用保険料・介護保険料)などが天引きされ、手取り収入は約400万円になります。

実際の手取り額は加入している社会保険の種類や住んでいる地域、適用を受ける所得控除・税額控除の有無とその控除額によって違ってきます。

 

 

年収500万円・独身女性の手取り収入の計算例

扶養家族がおらず基礎控除以外の控除を受けない場合の手取り収入は下表のようになります。

額面収入(支給額・年額) 500万円
天引きされる税金・社会保険料 健康保険料 24万3,540円
(28万6,098円)
厚生年金保険料 45万0,180円
雇用保険料 1万5,000円
所得税 14万2,500円
(14万6,800円)
住民税 24万2,100円
(24万6,300円)
天引額(年額)合計 109万3,320円
(114万4,378円)
手取り収入(天引き後) 390万6,680円
(385万5,622円)

*標準報酬月額41万円(簡略化のため賞与や月ごとの給与額の変動はないものとして、500万円÷12カ月≒41.6万円で計算)、健康保険料は東京都における協会けんぽの金額、扶養する配偶者や親族はなし、所得控除は基礎控除のみ適用。

カッコ内は介護保険第2号被保険者となり介護保険料負担ある40歳以上の人の場合。)

 

世代別:独身女性の女性像

世代別:独身女性の女性像

「女性情報サイトwomedia Labo*」の調査をもとにまとめた世代ごとの象徴的な女性像は次のようなものです。

 

20代の女性像

子どもの頃からインターネットがあり、SNSなどで他者と簡単につながれる環境で育った世代です。いわゆる「ゆとり世代」とよばれるのもこの世代。バブル後の不景気しか知らないため、安定志向でコストパフォーマンスを重視する傾向や無駄な努力や消費を嫌う傾向がみられます。

ファッションや美容のほか、ダイエット、レジャー、スポーツなど幅広いジャンルに興味・関心を持ち、常に最新トレンドを意識しアクティブに活動する人もみられます。

 

30代の女性像

1990年代後半から2000年代の若者文化が消費を牽引した時期に青春時代を過ごし、「カリスマ的存在への憧れ」を持つ人も多い世代。ファッションや美容のほか、長期的なキャリア形成を意識した資格や習い事への興味・関心を持つ人も多いようです。

 

40代の女性像

第二次ベビーブーム前後に生まれた「団塊ジュニア」世代。人数の多さに加え、就職時期にバブル崩壊が重なったことで派遣労働者やフリーターになる人も多く、格差が拡がった世代です。

旅行や料理などへの興味・関心が高くなる一方、ファッションや美容への興味・関心は低下する傾向がみられます。

 

年収500万円・独身女性の暮らし

年収500万円・独身女性の暮らし

年収500万円の独身女性の暮らしや生活レベルはどのようなものなのでしょうか。

 

 

年収500万円・独身女性の生活レベル

年収が500万円の毎月の手取り収入は、ボーナスがない人で32万5,000円、月給5カ月分(130万円)がボーナスとして支給される人では26万円ほど。独身で過度な贅沢をしなければゆとりある生活ができる水準といえます。

 

独身女性(都内在住・一人暮らし)の生活費の例

都内で一人暮らしをする30代独身のAさん。年俸制のIT企業に勤務しており、月32万5,000円の給与を受け取っています(500万円を12回に分割して受け取り)。

Aさんの家計の内訳は次のとおり。家計は黒字ではあるものの、美容やファッション関連の支出が多く、貯蓄や投資がほとんどできていない状況です。

収入
月収(手取り額) 32万5,000円
支出
家賃 8万円
食費(外食費・飲み代含む) 6万円
水道光熱費 1万円
通信費 1万円
被服費 4万円
美容費(美容院・化粧品・エステなど) 4万円
日用品費・雑費 1万円
交通費 5,000円
医療費 5,000円
趣味娯楽費 4万円
教養・習い事 1万円
生命保険料 5,000円
支出合計 29万5,000円
貯蓄・投資
1万円

 

家賃

Aさんの家賃は8万円。単身向けのワンルームマンションであれば、都心でも比較的駅から近く、通勤に便利な場所に住むことができます。

女性の一人暮らしのため、オートロックなどのセキュリティ面は重視したいところですが、駅からの距離や築年数などの条件次第でさらに家賃を抑えることもできます。単身向け物件の家賃相場としては都内で6〜9万円程度、地方で4〜6万円程度です。

家賃相場(東京都)
ワンルーム 1K・1DK
千代田区 6.6万円 8.7万円
中央区 8.2万円 9.5万円
港区 7.5万円 9.6万円
新宿区 7.5万円 8.9万円
文京区 7.7万円 8.8万円
台東区 7.8万円 8.7万円
墨田区 7.2万円 8.1万円
江東区 7.3万円 8.2万円
品川区 7.8万円 8.9万円
目黒区 7.7万円 8.9万円

 

食費

Aさんは自炊をほとんどせず外食が中心の生活。普段の食事に平均して1日1,500円程度、1カ月で約4万5,000円使っています。飲み会や食事会などにも月3〜4回程度参加しており、1カ月の食費は合計で6万円です。

月6万円は年収500万円台の一人暮らし世帯における食費の平均額ですが、自炊して昼はお弁当を持参するなどすれば、普段の食費は月2〜3万円程度まで抑えることができます。

自炊を楽しめるのであれば節約にもなり一石二鳥です。逆にストレスになるようなら無理に自炊するよりも他の出費を減らすことを優先しましょう。

仕事や交友関係を深めるために必要な飲み会や食事会にかかる食費(交際費)も、夜の居酒屋やディナーから昼のカフェやランチにすれば、1回あたりの出費を抑えられます。変えられる部分は意識的に変えてみるとよいでしょう。

 

被服費・美容費

服やブランド品が好きなAさんは季節ごとに10万円以上を洋服に使っており、1カ月あたりで約4万円に。月1回の美容院とエステ、ネイルにそれぞれ1万円、そのほか化粧品なども含め月4万円を美容費に使っています。

収入の範囲内であれば何にお金を使うかは個人の自由とはいえ、被服費と美容費で手取り収入の約25%というのは「使い過ぎ」です。理想としては手取り収入の5%、多くても10%の3万円程度までに抑えたいところ

被服費を抑えるには、必要なもの以外買わないようにするのはもちろん、フリマアプリや買取店などを利用して、着なくなった洋服や小物などを回転させる(手放す)のもポイントです。

売上で購入費を補填すれば、ファッションを楽しみながら実質的な負担も抑えられ、クローゼットをすっきりした状態に保つこともできます。

いろいろな洋服を着たいというという場合や結婚式やバーティ用の洋服などは、ファッションサブスクリプション(定額制)サービスやレンタルサービスを利用する方法もあります。

 

ファッションサブスクリプションの例「メチャカリ」

ファッションサブスクリプションの例「メチャカリ」

美容費に関しては、美容院やエステなどに通う頻度や使う化粧品の見直しにより改善の余地があります。外からのメンテナンスに偏らず、食生活や運動、睡眠など内面から身体を整えることも大切です。

 

趣味娯楽費

Aさんは海外旅行が趣味で年2回海外旅行に行っており、1回あたりに約20万円。趣味娯楽費としては、旅行のための積立月約3万円とそのほかのレジャー費をあわせ月4万円を使っています。理想としては現在の半分、月2万円程度までは抑えたいところ。

旅行の時期をずらしたり、パッケージツアーではなく自分でホテルや航空券を手配すれば旅費を抑えることができます。手間はかかりますが、自分で旅行プランを考えるのも旅行の楽しみでもあります。

 

貯蓄・投資

Aさんは手取り収入をほぼ使い切ってしまっており、月に1万円しか貯蓄や投資に回せていない状況。収入が高いため黒字ではありますが、転職などで収入がダウンしたり、急な出費があればすぐに赤字になってしまいます。

一人暮らし・独身の場合、手取り年収の30%(年収500万円・手取り年収390万円であれば年間約120万円)以上を貯蓄や投資に回すのが理想です。Aさんの場合、被服費や美容費、趣味娯楽費への出費が平均に比べかなり多く、これらを抑えれば理想的な割合にだいぶ近づきます。

貯蓄や投資を行う際の基本は「先取り」。残ったお金を貯蓄や投資に回すのではなく、最初に貯蓄や投資に回すお金を確保し、残ったお金で支出をやりくりするのがポイントです。

 

年収500万円・独身女性の理想的な支出割合

年収500万円・独身女性の理想的な支出割合

年収500万円・独身女性の理想的な支出割合は次の通り。大きく乖離している支出項目があれば、その項目にお金を使い過ぎている可能性があります。

生活スタイルや価値観、住んでいる場所などによって何にどのくらいお金がかかるか、お金を使うかは当然違ってきますが、家計を見直す際の目安にはなります。

費目 理想の割合 手取り年収390万円に対しての年額
(カッコ内は1カ月あたり)
住居費 23% 89万7,000円
(7万3,600円)
食費(外食・飲み代含む) 15% 58万5,000円
(4万8,000円)
水道光熱費 3% 11万7,000円
(9,600円)
通信費 3% 11万7,000円
(9,600円)
被服・理美容費 8% 31万2,000円
(2万5,600円)
日用品費・雑費 2% 7万8,000円
(6,400円)
交通費(自動車関連費含む) 3% 11万7,000円
(9,600円)
医療費 2% 7万8,000円
(6,400円)
趣味娯楽費 6% 23万4,000円
(1万9,200円)
教養・習い事 3% 11万7,000円
(9,600円)
生命保険料 2% 7万8,000円
(6,400円)
貯蓄・投資 30% 117万円
(9万6,000円)
合計 100% 390万円
(32万円)

実家暮らしであれば家賃や水道光熱費がなく、食費などの負担も減ります。浮いたお金は家にも入れつつ、残った部分を貯蓄や投資に回せば、手取り収入の50%以上を貯蓄や投資に充てることも十分可能です。

 

年収500万円の独身女性の暮らしに関するまとめ

年収500万円の一人暮らし独身女性の場合、平均的な生活をしていれば月10万円程度の黒字となり、家計には比較的余裕があります。とはいえ少しの贅沢ですぐに使い切れてしまう金額でもあり、家計管理を意識しているかによって資産額には大きな差がついてしまいます。

現在の生活を楽しみながら思い描く将来を実現するためにも、貯めるお金をしっかり確保した上で、メリハリのあるお金の使い方をしていくことが大切です。

 

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