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年齢別の平均年収まとめ【2020年版】給料が高い業種もFPが徹底調査!

年齢別の平均年収まとめ【2020年版】給料が高い業種もFPが徹底調査!

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婚活FP山本

婚活FP山本

CFP®、一級FP技能士

山本FPオフィス代表。商品先物会社、税理士事務所、生命保険会社を経て2008年8月、山本FPオフィスを設立し、同代表就任。 現在は日本初の「婚活FP」として、婚活パーティを開催しながら婚活中の方や結婚直後の方など、主に比較的若い方のご相談を承っています。また「農業FP」としても活動をはじめ、独立10年を機に「後輩育成」にも力を入れています。詳細は「婚活FP」でご検索を。

この記事のポイント

  • 平均年収は業種によっても大きく違う。
  • 平均年収は、ここ10年ほぼ上がっていない。
  • このままで2000万円貯められるか考えよう。

こんにちは、婚活FP山本です。現代は終身雇用の崩壊とともに年功序列も失われ、年齢が上がっても年収が上がらないと言われています。しかし一方で、今でも高い給料がもらえる会社や業種もあるのが実情です。

年齢に見合った年収を貰えていないと感じている方は、転職を検討するのもアリかもしれませんね。そこで今回は、年齢別・業種別の平均年収や平均年収の推移などについてお伝えします。あなたの人生に、お役立て下さいませ。

 

男性と女性別、そして年齢別の平均年収まとめ

男性と女性別、そして年齢別の平均年収まとめ

まずは早速、年齢別の平均年収を男性と女性も別にしてお伝えします。平成30年の国税庁「民間給与実態統計調査」によると、以下の通りです。

  • 20代後半:男性404万円、女性326万円
  • 30代前半:男性470万円、女性315万円
  • 30代後半:男性528万円、女性314万円
  • 40代前半:男性581万円、女性319万円
  • 40代後半:男性635万円、女性313万円
  • 50代前半:男性682万円、女性322万円
  • 50代後半:男性686万円、女性298万円
  • 60代前半:男性537万円、女性242万円
  • 60代後半:男性410万円、女性211万円
  • 全体平均:男性545万円、女性293万円

統計的には未だ、男性には年功序列が残っているようにも感じられる結果になっていますね。もっとも直接的な年功序列の恩恵は無くても、年齢とともに実力や肩書が上がり、そして年収アップに繋がる要素もあります。

ひとまず、自分の置かれている立ち位置・環境を客観的に知っておくことは大切です。まずは、あなたの年齢と年収とを見比べてみましょう。

 

未だ女性は4割が専業主婦、6割が非正規

先ほどの統計を見ると、まるで女性は働いても年収が上がらないかのように感じる方もいるかもしれませんが、そうではありません。実は未だ、既婚女性の約4割が専業主婦であり、働く女性の6割が非正規雇用となっています。

つまり、まだまだ「全体的には実力や年収を上げる意識が弱いだけ」です。あなたの周囲の女性はいかがでしょうか?女性でも多く稼いでいる方も沢山いますから、ぜひ今後も仕事に励んでいきましょう。

 

業種別、サラリーマンの平均年収ランキング!

業種別、サラリーマンの平均年収ランキング!

次は、業種別にサラリーマンの平均年収をランキング形式でお伝えします。平成30年の国税庁「民間給与実態統計調査」によると、以下の通りです。

  • 1位:759万円…電気・ガス・熱供給・水道業
  • 2位:631万円…金融業、保険業
  • 3位:622万円…情報通信業
  • 4位:520万円…製造業
  • 5位:502万円…建設業
  • 6位:498万円…学術研究・専門・技術サービス業、教育・学習支援業
  • 7位:446万円…不動産業、物品賃貸業
  • 8位:445万円…運輸業、郵便業
  • 9位:437万円…複合サービス事業
  • 10位:397万円…医療・福祉
  • 11位:383万円…卸売業、小売業
  • 12位:363万円…サービス業
  • 13位:312万円…農林水産・鉱業
  • 14位:251万円…宿泊業、飲食サービス業
  • 全体平均:441万円

1位と最下位の差が3倍程度もありますね。また全体平均と比べれば、下位6業種が平均以下という結果です。1位のライフライン系が高い点には、不満を感じる方もいるかもしれませんね。業種平均と比べて、あなたの年収はいかほどでしょうか?

もちろんこれは業種の全体的な平均であり、同業であっても大手ほど年収も高い傾向にあります。平均年収よりも低い場合は、転職を考えるのもアリかもしれませんね。

 

転職の際には個別企業も大切だが業種も大事

転職を考える際には、同業種の中から転職先を探すことが少なくありません。同業の大手などの個別企業を狙うのもアリですが、そもそも平均年収が低い業種なら、大きな年収アップも狙いにくくて普通です。

相応の年齢になっても年収が上がらないと感じている方は、いっそ別業種への転職を考えてみてはいかがでしょうか?一から物事を覚えるのは大変かもしれませんが、その分の恩恵も十分にあるかもしれませんよ。

 

2010年代の日本の平均収入推移……

2010年代の日本の平均収入推移……

今度はここ10年、2010年代の日本の平均収入の推移をお伝えします。平成30年の国税庁「民間給与実態統計調査」によると、以下の通りです。

  • 平成20年:429万6000円
  • 平成21年:405万9000円
  • 平成22年:412万円
  • 平成23年:409万円
  • 平成24年:408万円
  • 平成25年:413万6000円
  • 平成26年:415万円
  • 平成27年:420万4000円
  • 平成28年:421万6000円
  • 平成29年:432万2000円
  • 平成30年:440万7000円

2008年(平成20年)に起きたリーマンショックの影響を、ようやく回復できたと言える結果になっています。しかしあくまで回復できただけであり、底である平成21年と比べれば10年で約35万円、1年で3万円程度しか上がっていないとも言える結果です。

1ヶ月あたりなら3000円にも満たないアップですから、「年収が上がらない」と多くの方が感じるのも納得できる結果といえます。とはいえ、個別に見れば上がった人もちゃんといる訳ですから、ぜひ今後は個別に何らかの対策を取っていきましょう。

 

推移と共に、正社員と非正規社員の比較も怖い

全体的な平均給与の推移も上がっていませんが、正社員と非正規社員を比較すると、その平均給与の格差は怖いほどに広がっています。具体的には、以下の通りです。

  • 男性:正社員559万9000円、非正規236万円
  • 女性:正社員386万円、非正規154万1000円

男女ともに非正規社員は、正社員の半分以下の平均年収となっています。「同一労働同一賃金」によって、どこまで格差がなくなるか楽しみですね。その一方、国の政策に丸投げするのではなく、できれば自発的な努力も合わせて行っていきましょう。

なお、結婚相手の年収が低いと感じている方は以下記事も参考にどうぞ。

 

未来には老後資金2000万円問題が待っている

未来には老後資金2000万円問題が待っている

ここからは、年収統計を見たうえでの大切なことをお伝えします。令和元年には、国が「老後資金として2000万円必要」などと発表しました。普段は無視する方も多いですし、実際の必要額は個々人で違いますが、それでも誰もが相応の大金が必要になるという現実は変わりません。

今のまま、ただ働くだけで2000万円貯められそうでしょうか?諸々のアンケート等では、約半数の方が「貯められそうにない」などと回答しています。貯められそうにないのであれば、やはり何らかの対策が必要でしょう。

少なくとも、「年収が上がらない」などと嘆いているだけでは何も好転しません。ぜひ、具体的な行動を伴わせた対策を取っていきましょう。

 

額面や基本給が低い方は転職や副業を!

先ほどの業種別統計を見てみると、平均年収の低い業種もある一方、ちゃんと平均年収の高い業種もあります。平均年収の高い業種は入るのさえ大変なことも多いですが、入れない訳でもありません。給料の額面や基本給が低い方は、転職を考えてみてはいかがでしょうか?

今の仕事にやりがいを感じつつも年収が低い場合は、副業で補うという対策もあります。ちなみに副業なら、転職と比べて「さほど年齢を問われない」事も多いです。あなたの事情に合わせた対策を考えてみましょう。

 

 

労働が厳しい方は「資産運用」という対処法も!

労働が厳しい方は「資産運用」という対処法も!

今度は、もう一つの老後対策についてお伝えします。先ほどの転職や副業といった労働が厳しい方には、「資産運用」という対処法もおすすめです。リスクもありますし、相応の元手や勉強も必要ですが、うまくいけば「働けなくなった時」にも備えられます。

ちなみに資産運用では、最近なら「iDeCo(個人型確定拠出年金)」が人気です。基本的に途中でお金を引き出せないものの、掛金が全額所得控除になりますから、節税にも繋がります。あるいは「つみたてNISA」なども人気です。

転職や副業で年収を上げ、さらに上がった年収を投資に回せれば理想的でしょうか。年齢が高いほどに時間がなくて大きく増えにくいですが、年収アップとともに検討していきましょう。

 

節約には限度がある。何かを始めよう!

人間は変化に弱く、新しい事や未経験な事には強い抵抗感を持ちます。その結果、多くの場合でお金については節約する程度です。しかし、高い生活水準の方が節約するならともかく、元々さほどの贅沢をしない方がさらに節約しても、その効果には限度があります。

このままでは2000万円を貯められそうにないのであれば、やはり年収を上げる方向性で考えることが必要です。ぜひ重い腰を上げ、何か新しいことを始めていきましょう。

なお、年収と幸福度が気になる方は以下記事も参考にどうぞ。

 

人生は100年時代、健康寿命は75歳程度

人生は100年時代、健康寿命は75歳程度

最後に、ライフプランについての大切なことをお伝えします。ご存じの通り、現代は「人生100年時代」です。実際の寿命はともかく、100歳まで生きる前提で考えておく必要があります。しかし一方、健康寿命は75歳程度となっていることをご存じでしょうか?

もちろん健康寿命も個人差があり、80代でも元気に働く人もいますが極めて少数派です。つまり一般論として、どうしても人生最後の20年程度は働けない事になります。国も高齢者の労働を推奨しているものの、そもそも働き口が見つからない可能性も大です。

年齢別統計でも分かる通り、仮に働けても老後は満足に稼げません。ぜひ稼げる現役のうちに、何らかの対策を取っていきましょう。

なお、ライフプランの立て方が気になる方は以下記事も参考にどうぞ。

 

大手も早期リストラ時代!前倒しの行動を

国が高齢者の労働を推奨している一方、企業は大手であっても早期リストラを行っている時代です。少なくとも、「誰もが人生は生涯安泰で当然」などといった時代ではありません。すでに苦しい方も、今は安泰という方も、何らかの対策や備えが必要です。

年齢が高まるほどに色々な意味で追い詰められていきます。人生で一番若い日である今日、あるいは少しでも早くから、前倒しでの行動を心掛けていきましょう。

 

年齢とともに年収が上がらない時代をどう生きる?

現代は年功序列も崩壊し、年齢とともに年収が上がらない時代です。ただ働けば良い時代ではなく、転職や副業、資産運用などが必要な時代ともいえます。何をすればいいかはあなた次第ですが、あなたに見合った対処法を考え、この世知辛い時代を生き抜いていきましょう。

 

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