マネタス

信用金庫と銀行の違いとは?それぞれの特徴&メリット・デメリットをわかりやすく解説

信用金庫と銀行の違いとは?それぞれの特徴&メリット・デメリットをわかりやすく解説

カテゴリー:

著者名

逆瀬川 勇造

逆瀬川 勇造

宅建士、FP2級技能士(AFP)、相続管理士

大学卒業後、地方銀行に勤務しリテール業務を担当。その問、不動産会社に転職し住宅営業業務に従事しました。 不動産会社で住宅営業部長を務めた後、金融・不動産を中心としたフリーライターとして独立しました。 個人の資産運用や相続等の記事執筆が得意分野。仕事以外の時間はもっぱら2歳になる息子と遊ぶという生活を送っています。

この記事のポイント

  • 銀行は株式会社で株主の利益を追及する必要があるが、信用金庫は非営利法人で地域の発展に寄与するという目的がある。
  • 特に個人事業主や中小企業は信用金庫を利用するメリットが大きい。
  • 定期預金や定期積金は、高金利なことが多いネット銀行と信用金庫で比較してみるのがおすすめ。

この記事は約5分で読めます。

金融機関にもいろいろありますが、その中でもよく見かけるのが信用金庫と銀行ではないでしょうか。信用金庫も銀行も預金したり融資を受けたりすることが可能ですが、具体的にどのような違いがあるかご存知でしょうか。

本記事では、信用金庫と銀行の違いやそれぞれの特徴、メリット・デメリットなどをわかりやすく解説していきます。

 

信用金庫と銀行の違いとそれぞれの役割・特徴

信用金庫と銀行の違いとそれぞれの役割・特徴

信用金庫と銀行はどのような点で異なり、それぞれどのような役割・特徴があるのでしょうか。

 

信金と地方銀行・都市銀行の違い

地域の繁栄目的か、利益優先か

金融機関には信用金庫や地方銀行、都市銀行などいくつかの種類があります。この内、信用金庫はどちらかというと地方銀行に近い特徴や役割を持っているといえます。

とはいえ、信用金庫と地方銀行を比べてみても、その役割は異なります。具体的には、銀行は株式会社という形態を取るため株主の利益を優先する必要があります。

一方、信用金庫は地域に住む人が会員となり、互いに地域の繁栄を図る相互扶助を目的としています。

一般的に銀行は利益を優先するため、より利益を大きくしやすい大企業を取引先としたがりますが、信用金庫は地域の繁栄を目的とするため、個人や中小企業でも積極的に話を聞いてもらうことができます。

また、銀行は取引先に制限はありませんが、信用金庫においては、特に融資先は原則として地域の会員を対象とする必要があるという違いがあります。

 

信用金庫が必要な理由

日本の経済を支える役割を担っている

上記通り、銀行は株主の利益を優先する必要があるため、できるだけ大きな取引先と取引をして利益を生み出す必要があります。一方、信用金庫は非営利法人で、地域の発展に寄与するという役割を担っています。

存在感の大きい大企業も、企業数で見てみると全体の1割程度にしか満たず、多くの国民の生活を守っているのは中小企業だということもできます。

しかし、中小企業を取引先とするのは、大企業を取引先とするのと比べると利益が小さくなりやすく、また倒産のリスクも高くなりやすいでしょう。それでも、信用金庫は地域の発展のために、個人事業主や中小企業と積極的に取引しようとしてくれるのです。

信用金庫と取引している中小企業はもちろん、大きな視点で見ると地域経済、引いては日本の経済を支える役割を担っているのが信用金庫だということもできるでしょう。

 

信用金庫のメリット

信用金庫のメリット

信用金庫を利用するメリットには以下のようなものがあります。

  • 個人や小規模事業でも相手をしてくれる
  • 銀行より長い目で見てくれやすい
  • 銀行よりよい金融商品を取り扱っていることがある

 

個人や小規模事業でも相手をしてくれる

先述のとおり、信用金庫は地域経済の発展に寄与するという目的があるため、個人事業主や中小企業であっても積極的に取引しようとしてくれます。

もちろん、業績の悪い企業でもすぐに融資してくれるというわけではありませんが、銀行ではそもそも相手さえしてくれないような場合でも、融資や経営アドバイスをしてくれる可能性が高いといえます。

 

銀行より長い目で見てくれやすい

信用金庫も銀行も、取引先に融資する際は経営状況や資金計画、業績などを見て融資の可否を判断します。基本的には審査時点での経営状況が思わしくなければ、融資をしてくれる可能性は低いでしょう。

一方、信用金庫の場合、仮に現在の業績が思わしくなくとも、経営者の人となりや会社の成長性などを見て判断してくれやすいというメリットがあります。

 

銀行より条件のよい金融商品を取り扱っていることがある

信用金庫の中には、銀行より利率のいい定期預金などを扱っているケースもあります。近くにある信用金庫でこうした商品を取り扱っている場合、利用を検討してみるとよいでしょう。

 

信用金庫のデメリット

信用金庫のデメリット

一方、信用金庫のデメリットとしては以下のようなことがあります。

  • 営業エリア外では利用できない
  • ATMの数が少ない
  • ネットバンキングに対応していないケースがある

それぞれ見ていきましょう。

 

 

営業エリア外では利用できない

信用金庫から融資を受けるには原則として会員である必要がありますが、信用金庫の会員になるには地区内に居住地や事業所を持っている必要があります。

一方、銀行であれば同じ銀行内で支店ごとの区分があることはあるにしても、営業エリア外から利用できないということはありません。

特に転勤の可能性のある仕事に就いている場合、転勤先で信用金庫を利用できないケースもある点に注意が必要です。

 

ATMの数が少ない

信用金庫はATMがその地区に集中しており、地区外にはほとんど置かれていないのが一般的です。

また、大手の銀行の中にはコンビニのATMで手数料がかからないこともありますが、信用金庫の口座をコンビニATMで利用しようとすると手数料がかかることもデメリットだといえるでしょう。

 

ネットバンキングに対応していないケースがある

大手を中心に、銀行はネット上で残高照会や振込も可能なネットバンキングのシステムが充実してきていますが、信用金庫ではこうしたネット対応が不十分なことも少なくありません。

普段から金融機関を利用するときはネットバンキングを利用しているという方は、信用金庫の窓口やATMに足を運ばないといけないことを手間に感じてしまうことも多いでしょう。

 

信用金庫と銀行、利用するならどっち?

信用金庫と銀行、利用するならどっち?

信用金庫と銀行の違いや役割、メリット・デメリットなどをご紹介しましたが、実際のところ利用するならどっちがおすすめなのでしょうか。預金、融資に分けて解説していきます。

 

預金

まず、預貯金については信用金庫と銀行で金融サービスに大きな違いがあるわけではありません。両者で違いがあるのは、金利設定です。

銀行の中でも大手になると、すでに顧客が多くいてブランド力が高いこともあるため、預金金利は低く設定されているのが一般的です。

一方、信用金庫は大手銀行や地方銀行より規模などで見劣りすることが多いことから、金利を高く設定して預金を集める方針を取っているところも多いです。

特に定期預金や定期積金の金利が高く設定されていることが多いため、まとまったお金を預ける先として信用金庫を検討してみるとよいでしょう。

 

ネット銀行と信用金庫で比較してみよう

ただし、銀行の中でもネット銀行は店舗を設置していないため経費が小さく、金利を高く設定しても経営が成り立つという理由で高い金利設定となっていることが多いです。金利で選ぶのであれば、信用金庫にするかネット銀行にするかを比較してみるのも一つの方法です。

なお、先述のとおり、信用金庫はネットバンキングがなかったりコンビニのATMから入出金するのに手数料がかかったりなど、不便なことが多い点も含めて比較する必要があるでしょう。

 

融資

信用金庫の場合、融資先は原則として会員のみが対象で、会員は地区内に居住地や勤め先がある場合に限られてしまいます。

その代わり、個人事業主や中小企業が相手でも積極的に融資を検討してくれる側面があるため、特に創業してまもない企業では信用金庫を利用するメリットが大きいといえるでしょう。

 

信用金庫と銀行の違いに関するまとめ

信用金庫と銀行の違いについて、それぞれの特徴や役割、メリット・デメリットなどを併せてご紹介しました。

信用金庫と銀行の大きな違いは、銀行は株式会社で株主の利益を優先する必要があるのに対し、信用金庫が非営利法人で地域の発展に寄与することを目的にしている点にあります。

特に創業間もない中小企業や、売上の小さな個人事業主の方などは、信用金庫を利用する価値は高いといえるでしょう。

金融機関に関する以下記事もおすすめ☆