- 通学だけでなく日常生活でも自転車を利用するので賠償補償は手厚めに。
- 部活動をやるお子様がいる場合はケガの補償範囲を広くしておく。
- 自転車保険はコスパが良い。
公開日:2020年4月13日
高校生に進学すると通学の選択肢が広がってきます。徒歩、自転車、バス、電車、原付バイクと人それぞれですね。中でも自転車は利用者の数が多い通学手段ではないでしょうか。
今回は高校生におすすめの自転車保険に関して解説をおこなっていきます。高校生の子供を持つ親御さんは是非ご一読下さい。
はじめに、何故自転車保険に入る必要があるのかという部分について触れておきたいと思います。随分以前は自転車保険なんて存在していませんでした。最近になって存在が増したと思います。どうして自転車に乗るのに保険に入らなければならないのか。詳しく解説しておきますね。
自動車に保険があるように、自転車にも保険があります。自転車は法律上「軽車両」に該当し、しっかりと道路交通法を守らなければなりません。
例えばですが、信号の2段階右折は原付バイクだけに限らず、自転車も守らなければなりません。また道路標識の進入禁止や一方通行も車と同じように守らなければなりません。信号機のある交差点では斜めに横断は禁止されています。意外にも法律でルールが決まっているんですよね。
このようにルールがある以上、他の走行する車や、歩行者に危害を加えかねないので法律で縛られる事になったわけです。
先程も言いましたが、自転車は軽車両に該当します。運転するという事は、リスクが存在する事になります。ではどんなリスクがあるのか見ておきましょう。
誰もが予想できるリスクですね。人にぶつかってしまったときに、相手にケガを負わせてしまう事になります。自転車といっても、かなりスピードも出ますし、出合い頭にぶつかったりした際には運転している方がケガを負う事もあるでしょう。
最悪の場合相手が亡くなる事さえあります。気軽に乗れるからこそ気を付けておきたいですね。
対物に関しても物損のリスクはあります。自転車でもそれなりのスピード、勢いがあれば車のボディをへこませたり、傷つけたりする事も考えられます。小さなお子様が運転する場合は、まだ運転が不慣れな中で車に当たる可能性もあるでしょう。
自転車は1人乗りです(当然ですが)。運転している方が何かと衝突した時に、自身がケガをしてしまう事もあるでしょう。転倒するかもしれませんし、転倒した際にどこか強く打ち付ける可能性もあります。下手をすれば骨折や死亡という事もあり得ます。
危険な運転をしていなくても、相手方から突っ込んできた場合もケガをしてしまう事もあるでしょう。
上記のリスクは何も通学だけに限った事ではなく、お買い物や送迎、通勤、遊びなどのときにも起こり得ます。また、年齢も幅広く幼児からご年配の方までリスクが付きまとう事になります。
一番怖いのは対人リスクでしょう。お相手の方にぶつかって万が一お亡くなりになった場合は、賠償金など支払わなければなりません。
実は対人賠償に関しては金額があまり知られていない事が多いですが、過去に裁判まで発展し賠償金の支払い判決が出ている事故もあります。ここで、認識を改めるためにも過去の事例をご紹介しておきますね。
一般社団法人日本損害保険協会のHPに記載されています判決例を引用しますね。
判決容認額※ | 事故の概要 |
---|---|
9,521万円 | 男子小学生(11歳)が夜間、帰宅途中に自転車で走行中、歩道と車道の区別のない道路において歩行中の女性(62歳)と正面衝突。女性は頭蓋骨骨折等の傷害を負い、意識が戻らない状態となった。(神戸地方裁判所 平成25年7月4日判決) |
9,266万円 | 男子高校生が昼間、自転車横断帯のかなり手前の歩道から車道を斜めに横断し、対向車線を自転車で直進してきた男性会社員(24歳)と衝突。男性会社員に重大な障害(言語機能の喪失等)が残った。(東京地方裁判所 平成20年6月5日判決) |
6,779万円 | 男性が夕方、ペットボトルを片手に下り坂をスピードを落とさず走行し交差点に進入。横断歩道を横断中の女性(38歳)と衝突。女性は脳挫傷等で3日後に死亡した。(東京地方裁判所 平成15年9月30日判決) |
5,438万円 | 男性が昼間、信号表示を無視して高速度で交差点に進入。青信号で横断歩道を横断中の女性(55歳)と衝突。女性は頭蓋内等損傷で11日後に死亡した。(東京地方裁判所 平成19年4月11日判決) |
4,746万円 | 男性が昼間、赤信号を無視して交差点を直進し、青信号で横断歩道を横断中の女性(75歳)に衝突。女性は脳挫傷等で5日後に死亡した。(東京地方裁判所 平成26年1月28日判決) |
※判決容認額とは上記裁判における判決文で加害者が支払いを命じられた金額です(金額は概算額)。上記裁判後の上訴等により、加害者が実際に支払う金額とは異なる可能性があります。
ご覧になってみてどんな感想をお持ちになりましたか?いずれの事故も被害者の方が亡くなった、重度の後遺障害が残った事例です。保険に入っていないとか、他に備えがない状態で上記の金額を支払えますか?
また未成年が加害者の事例もありましたが、支払い命令は保護者である親にきます。自分の知らない所で子供が事故を起こし、場合によっては人の命を奪ってしまう事もあります。そして賠償するため、お金を支払わなければ解決できない事もあるとお分かり頂けたのではないかと思います。
今回のテーマは高校生を対象にしています。高校生にもなると行動範囲が広がります。しっかりと自転車保険は備えておきましょう。
では、ここからは高校生におすすめの自転車保険を比較していきたいと思います。自転車保険の相場や年間の料金、保険は即日かけられるのかなど含めいくつかご紹介していきますので、お子様に保険をお考えの方は是非参考にしてみて下さい。
おすすめの自転車保険1つ目ですが、コンビニで加入できるローソンの自転車保険をご紹介いたします。
ローソンと言えば、もう誰でも知っていますよね。大手コンビニです。業界では2位に付けていて、どの地域にも店舗はあります。コンビニで加入できる点は利便性を考えるとかなりポイントが高いですね。
コンビニは1日に何度も行く人もいるほど気軽に行けますし、ちょっとした買い物なども済ませる事だってできます。どういった点がおすすめなのかというと、店舗に備え付けのLoppi(ロッピー)という端末で加入する事ができます。
Loppiはローソン独自のもので、映画やライブチケットなどの手続きもでき、操作に慣れている方であればあっという間に手続きも完結しますよ。
気になるお値段ですが、自転車に乗る方だけの「本人型」であれば年間2,820円(お手軽プランの場合)と格安で加入する事ができます。補償内容は自転車を運転中の事故はもちろん、自転車を運転していないときの交通事故でのケガが対象になります。
何より特筆すべき特徴は個人賠償責任補償特約を付ける事によって、運転者本人の事故以外にも同居のご家族全員が対象となり、さらに別居の未婚の子供さんも補償の対象になります。しかも日常の賠償責任までカバーし補償額無制限となっています。
個人賠償責任補償とは、日常において相手方へ賠償責任が発生した場合に補償してくれる保険で、損害保険であればほとんどの契約に付保する事ができます。
先程の事故における判決では約1億円にも上る賠償金額となっていましたが、この特約に加入しておけばお相手方への賠償はカバーする事ができるという事になります。
そしてお相手方との示談交渉も引受保険会社である東京海上日動の担当者が行ってくれます。ここまでの補償を完備しお値段も手ごろなので、おすすめの自転車保険ですね。
次におすすめなのはネット通販大手の楽天で取扱われている自転車保険です。ネットで完結できますし、18歳未満のプランである「子供コース」であれば年払保険料で2,390円と、こちらも格安となっています。個人賠償は日常生活賠償特約と名前は違いますが、補償内容はローソンと同じです。
補償金額は最大1億までとなっており、運転者自身のケガ(自転車運転中、交通事故が対象)も補償します。スマホやパソコンで直ぐに手続きができ、保険料もお財布に優しい金額ですので、価格帯で選ぶなら楽天の自転車保険はおすすめですね。
次におすすめなのは、au損保のBycle Best(バイクルベスト)という商品です。これまで紹介してきた自転車保険との違いは、ケガの補償が充実している点です。ローソン・楽天共に自転車運転中、もしくは交通事故でのケガが補償対象でしたが、バイクルベストは日常生活のケガまで補償されます。
部活動が体育会系であれば、スポーツの中で転倒や接触などでケガをしてしまう事もあるでしょう。この保険であればスポーツ中の事故も補償対象ですし、スポーツ以外でも階段から落ちたり、転倒してケガをしたりしても補償されます。
高校生であればスポーツも盛んな学校ですとケガをする事が増えるかもしれません。自転車に乗っても、スポーツしてもいずれも補償されるので心配な方はバイクルベストがおすすめですね。
お値段ですが、月々780円~と少々高めです。その分補償される範囲が広いという事ですね。なお個人賠償は最大2億まで補償されます。
最後になりますが、ここまで紹介した自転車保険は全て任意加入となっています。一部の都道府県では加入が義務化となっていますが、それ以外は努力義務にとどまっているか、義務ですらないところです。
加入するに越した事はありませんので、自転車に乗る方は前向きに加入を検討しておくべきだと私は思います。
今回は高校生におすすめの自転車保険3選として比較解説をおこなってきました。各社補償内容に特徴がありますが、ご家庭の事情や補償したい範囲をしっかりと見極めて加入しておく事が大事です。
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