- 自転車保険で重要なのは個人賠償責任保険。
- 加害者になった時の賠償金は非常に高額。
- 高額なスポーツサイクルも補償される保険もある。
公開日:2020年4月8日
もう季節は4月ですね。4月といえば新入学の季節です。中学生や高校生ともなると、自転車通学が認められる学校もあるでしょう。最近では健康志向も向上し自転車通勤する方や、ロードバイクなどでツーリングされる方も増えてきたように思います。
しかし自転車といえど法律上の扱いは車と同じです。歩行者には十分気を付けなければなりませんし、走行する際も車道を走る事もあります。子供さんが人にぶつかってしまったら、またはその逆の場合は大けがを連想します。
そこで今回は自転車保険について解説していこうと思います。これからお考えの方は参考にしてみて下さい。
まずは自転車保険について解説しておきます。補償はどんな内容なのか、保障期間など一般的な解説を行った上でおすすめの保険会社や取扱い店を紹介していきますね。
自転車保険を解説する上で、ジャンルは損害保険となります。損害保険に関して一般的な保険は自動車保険、火災保険でしょう。では傷害保険と個人賠償責任保険とは一体どんな保険なのか、詳しくお話しておきたいと思います。
傷害保険とは誰かにケガを負わせた際の補償ではなく、自身がケガをした場合に補償される保険です。例えば、スポーツをしていてケガをした、誰かとぶつかって転んでケガをした、階段を誤って踏み外し転倒しケガをしたなど、生活をする上で様々なシチュエーションがあります。
つまり「ケガをするリスク」に対して保険をかけておく事が傷害保険の役割になります。この傷害保険では自転車に乗っていて転んでケガをしても補償の対象になりますので、傷害保険という名称から自転車保険に変えて馴染みやすくしている訳です。
傷害保険の保障内容は以下になります。
全ては「ケガが原因」となっています。入院する場合や骨折などで手術を伴う場合等、また入院まではしないけど、通院で様子をみる場合も補償の対象になっています。
通院補償は保険会社によって定義がバラバラですので、何日分までの通院をカバーできるのか加入前にチェックしておきましょう。
また私なりの私見ですが、高額な保険金を設定する必要は無いと思っています。理由はケガをする確率と保険を使用する頻度を天秤にかけた際に、圧倒的に頻度が劣るからです。
毎年毎年何かしらケガをしている人は少ないように思います。それでもケガをしたら大変だからという事で、大きな保障の保険に入りたがる方もいますが、掛け金が勿体ない事を考えるとそこまで大きくする必要は無いという事です。
次に個人賠償責任保険について解説します。この保険は特約で付加できるものでして、自身、または同居のご家族が加害者になってしまったとき、相手に対して賠償責任が発生した際に役に立ちます。
この補償は自転車保険を考える上では加入必須と言ってもいいくらいです。その理由は加害者になったとき、お相手への高額な賠償金を請求される事もあるからです。一体どんな時に加害者になるのか、またどれ位の請求があったのか具体的な事例を解説します。
自転車保険の話ですので、自転車に纏わる話をいくつかご紹介しておきます。
当時11歳の男子小学生が自転車で走行中、歩行中の62歳の女性と衝突。女性は頭蓋骨骨折となり意識不明となった。この事例は神戸で起きた事故です。裁判にもなり、判決では9,521万円もの高額な賠償金を命じられる事になってしまったそうです。
男子高校生が自転車で走行中、車道を斜めに横断。向こうより直進していた自転車と衝突し、自転車を運転していた24歳の男性会社員にケガを負わせた。男性会社員は衝突により重度の後遺障害が残り言語機能の喪失が認められた。
この事故も裁判となり、判決では9,266万円の賠償金の支払いを命じられました。東京地裁での判決で平成20年の事例です。この様に衝突すると、打ち所が悪ければ最悪な事態に発展する事もあり得ます。
夕方の見えにくい時間帯に、男性が運転する自転車が横断歩道を渡っていた38歳の女性に衝突。3日後に女性は脳挫傷で亡くなりました。この衝突の際に、男性は下り坂を片手で運転しており、スピードを緩める事が無かったそうです。
この事故も裁判となり、判決では6,779万円もの賠償金支払いを命じられました。
上記3事例をご紹介しましたが、いずれも高額な判決が出ています。ここまで高額になるのには被害に遭った方が、事故後どれだけの利益を失ったのかという点が焦点になります。これを「逸失利益(いっしつりえき)」と言います。
誰にぶつかるのかによっては、会社の社長さんなのか、お医者さんなのか分かりません。しかし、相手の立場によっては逸失利益が高額になる事も考えられます。自転車事故で人が大けがをする事や亡くなる事もありますので、個人賠償責任保険は加入しておくべき保険でしょう。
ではここから自転車保険の比較に関して解説していきます。どこがいいのか、掛け金は安いのか、補償内容は充実しているのか、加入しやすいのか解説しますので、これからお考えの方は一度目を通しておいて下さいね。
携帯電話で有名なauですが、実は損保会社もあり自転車保険を取り扱っています。気になる掛け金はお一人様1ヶ月340円~となっており、お財布にも優しい掛け金です。
気になる補償内容ですが、au損保の場合、自転車での事故・それ以外の交通事故でケガをした時に支払いの対象になります。また掛け金を追加する事で、日常生活のケガまで補償を広げる事も可能です。
ご加入される方がどんな毎日を過ごすのか、スポーツをするのか、高所へ登る事が多いのかなど加味して補償範囲を決められるのは有難いですね。
また、賠償責任保険金額は2億円以上の補償となっており、先程の事例でもありましたが、万が一人と接触・衝突し裁判になった際にも、被害に遭われた方へ十分な賠償金を支払う事もできます。もしもお子様が加害者になった際、賠償責任は親へ来ます。しっかりと加入しておきたいですね。
au損保には別途、高額な自転車であるロードバイクやマウンテンバイクといったスポーツサイクルと呼ばれる自転車を対象としたプランがあります。先程のケガや個人賠償とは異なり、自転車そのものが盗難被害に遭ったとき、走行中に破損してしまったときを補償するものです。
一般の自転車とは金額が異なるスポーツサイクルですが、価格はピンキリで高額なものになれば200万円台のものもあります。車両1台分に相当しますね。
それほど高額なスポーツサイクルです。盗難されやすい事も考えられますし、スピードが出てしまう事もあり、走行中に何かしらのアクシデントで破損してしまう事もあるでしょう。
その時にこのau損保の保険に加入していれば、盗難の場合は購入金額がそのまま補償されます。また破損に関しては「衝突、接触、転覆、墜落」のいずれかで自転車が全損になったのか半損の場合に補償され、全損であれば全額補償、半損なら50%補償となります。
購入金額が10万円を超えている自転車が補償の対象になります。加入の際は、購入したときの売買契約書と自転車防犯登録カードが加入時に必要です。安心を得るためには自転車保険と合わせて加入しておきましょう。
次にご紹介するのは大手コンビニのローソンで加入できる自転車保険です。最近ではネット型と呼ばれる保険が自動車保険に多く見られますが、ネットではなく、ローソンに行けば自転車保険に加入する事ができるんです。
もはや全国どこに行ってもコンビニは当たり前のようにあり、ローソンは業界では第2位の大手で、店舗数も全国58,340店(2019年3月時点)と展開されています。
具体的な補償内容は自転車でのケガだけでなく、日常生活におけるケガまで補償されます。何と言っても最大の特徴は個人賠償です。何と無制限で補償されるという事で、どんな賠償金額であっても補償範囲に収まるという事ですね。
この補償範囲の大きさは他には無いので、備えておいて十分安心できる保険であると言えます。
ローソンの自転車保険は、お相手方との示談交渉を引受保険会社である東京海上日動火災が代りにやってくれる事になっています。通常自転車事故が発生した際にはお相手との話し合いになりますが、万が一加害者になった際に色々と交渉事が出てきます。
毎日多忙な方であれば、一日でも早く解決したいところですね。そんなとき、別の交渉担当者がお相手と交渉をやってくれますし、交渉に関しては経験や知識も豊富ですので、とても頼りになるのではないでしょうか。
最近では成人の方でも自転車で通勤する方をよく見かけます。朝の慌しい時間に事故が起きたとしても、通学の最中でも、もし事故が起きても保険会社に連絡すればしっかりと最後まで交渉してくれるので、法律に関する素人さんでも是非加入しておきたい保険ですね。
更に有難いことに、ローソンが独自で採用している端末のLoppiで加入手続きができます。忙しい方・中々時間が取れない方は、何かの際にローソンへ寄った際に手続きができますので便利です。
今回は自転車保険の人気おすすめ2選という事で絞った解説になりましたが、便利さや補償内容に拘った保険を選びました。毎日自転車を運転される方は是非加入しておきましょう。
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