- 物件購入する前に「ライフプランの立案」を!
- 価格・タイミング・選び方…全てはライフプラン次第!
- 今は購入すべき時期であり、控えるべき時期でもある。
公開日:2020年4月1日
こんにちは、婚活FP山本です。一般的な不動産購入は「結婚してから」と考えられがちですが、独身の方でもマンションを購入したいという方は一定数おられます。しかしまだまだ少数派ですから、購入にあたって様々な悩みが出てくることが多いです。
事前にしっかり勉強して、後悔のないマンション購入をしていきましょう。今回は、独身でマンションを購入する場合の基本や金額、タイミング等をお伝えします。あなたの人生に、お役立て下さいませ。
目次
まずは、独身でマンションを購入する時の基本をお伝えします。これは既婚者でも変わらないのですが、住宅購入の際には物件選びの前に「ライフプランの立案」が大切です。簡単に言えば、今後どのような人生を歩み、不動産以外にどれだけのお金が必要かを考えます。
例えば、将来的に実家を相続したり、地方や海外に移住したりする可能性はありませんか?転職や結婚の可能性はないでしょうか?考えすぎるとキリがありませんが、考えなくて良いものでもありません。まずは慎重かつ冷静に、今後の人生を考えることが大切です。
そして不動産を購入することが、金銭的にも他の事情的にも問題ないかどうかを考える必要があります。必要に応じてFPにも相談しつつ、しっかり考えてみましょう。
なお、独身者の本音が気になる方は以下記事も参考にどうぞ。
すでに終身雇用は崩壊し、大手でも40代でリストラ対象になりかねない時代です。つまり、極めて年収が変わりやすい、落ちやすい時代ともいえます。今は十分に住宅ローンが支払えても、完済するまでしっかり支払い続けられるかどうか分からない時代です。
住宅ローンは基本的に35年先まで支払いが続きます。途中で支払えなくなる可能性もありますから、できるだけ余裕を持った資金計画のうえで購入しましょう。
次は、マンションなどを購入するデメリットについてお伝えします。あくまで一般論ですが、独身の方がマンションを購入する場合は以下がデメリットです。
また購入時も居住後も、賃貸では要らなかった費用が必要になります。単純に賃料と住宅ローンの返済額を比べて失敗したと感じる方は、後を絶ちません。全面的に「賃貸は損。買ったほうが得」という訳ではありませんから、十分に注意して購入を考えましょう。
実際問題、購入してから「やっぱり賃貸にしておけば良かった」という方は少なくありません。住宅ローンで破綻する人も、1~2%程度いるとされています。既婚者なら教育費との兼ね合いで半数程度の方が困窮していますが、独身なら大丈夫とも言い切れません。
ただでさえ最近の日本は毎年のように大型の自然災害も発生しており、これを理由として購入を控える声も増えています。最終的に住居費が浮きやすいメリットもありますが、やはりデメリットを重視して購入するかどうかを考えましょう。
ここからは、直接的なマンション購入のポイントをお伝えします。まず、マンションにかけられる金額・予算は「ライフプラン次第」です。いくらなら借りられて、無理なく返済できるかどうかはライフプラン次第になります。あなたのライフプランはどのようなものですか?
たとえ特別な何かが無かったとしても、リストラによる強制的な転職で年収が下がるかもしれませんし、親の介護費用を出さなければならなくなるかもしれません。先ほども触れた通り、ある程度は家計に余裕を持たせられる範囲で予算を考えていきましょう。
なお、一般的な目安としては「年収の20~30%」と言われますが、あまりアテになりません。ライフプランは個々人で大きく違いますから、自分の場合はどうかで考えましょう。
分譲マンションには新築もあれば中古もあります。どうしても余裕を持った予算が取れない時には、割安な中古マンションを選択するのも一つの手段です。大抵の不動産は「住めば都」ですし、考え方によっては不動産投資の一歩目になる可能性もあります。
年収や地域によっては、マンションではなく一戸建てを選択するのもアリかもしれません。まずは予算を考え、その次は広い視野で不動産を選んでいきましょう。
次は、マンション購入のタイミングについてお伝えします。これは結論から言えば、「ライフプランが確定した時」です。またはライフプラン上で、購入しようと決めたタイミングといえます。いずれにしても、購入すべきタイミングもライフプラン次第です。
先ほども触れた通り、マンション購入には独身でも一定のデメリットがあります。とにかく早く買えば良いというものでもありません。また今の日本は空室率が問題になるほどマンションも多く、まだまだ新築マンションも沢山建てられていますから、いつでも買えます。
そもそもライフプラン自体、相応に明確なものを作るためには時間がかかることも多いです。焦って購入するのではなく、じっくりタイミングを見計らう方向性で考えておきましょう。
一般的なマンション購入を意識するタイミングは、やはり男性も女性も「結婚」が一つの目安といえます。つまり、独身でマンションを購入するのは「生涯の独身を覚悟した時」です。言い換えれば、一般的には40歳前後でマンション購入を考える独身の方が多いといえます。
女性は当然に、男性でも結婚しないということは自分一人のチカラで人生を生き抜かなければなりません。特に女性は、男性と比べて平均年収が低いのに平均寿命が長いですから大変です。
だからといって焦る必要はありませんが、結婚を諦めたなら代わりにマンション購入を検討していきましょう。
なお、40代の独身者の事情が気になる方は以下記事も参考にどうぞ。
今度は、マンションの選び方のポイントについてお伝えします。これも結論から言えば、「ライフプランの柔軟性次第」です。つまり、ライフプランの変更の可能性や経済的な余力次第といえます。あなたのライフプランは、どの程度の確実性があるでしょうか。
例えば、ずっと自分で住むだけなら好きな物件を選んでも問題ありません。しかし、何らかの理由で売ったり貸したりする可能性も考えるなら、他人の目線も大切です。また思わぬ失業で収入を失い、住宅ローンの返済や生活に困窮する可能性も十分あります。
今はとにかく人生の不確実性が高まっていますから、様々な可能性も踏まえた決断が大切です。できる限り自分と世の中、そして周辺地域の未来を考えて、どの物件を選ぶべきかを考えていきましょう。
選び方の一つの基準は、やはり「将来的に売る・貸す可能性があるのか否か」です。売ったり貸したりするには一定の価値が必要になります。かなり安易に「不要になったら売るか貸すかすればいい」と考える方もいますが、思い通りにいかない可能性も高いのが実情です。
一定の価値が必要になるということは、やはり相応の値段がするマンションを選ぶ必要があります。何度も自分のライフプランを考え、最適と思えるマンションを選んでいきましょう。
ここからは、マンション購入上の大局観についてお伝えします。まず、現在の日本の住宅ローンは超低金利です。しかも当面上がる可能性も低いので、安心して低利な変動金利を選べます。金利が格安なネット銀行の登場で競争も過熱していますから、尚更です。
さらに、今は有名な「住宅ローン控除」もあります。これは税額から直接税金を差し引けるので、極めて節税効果が高い制度です。これはあくまで一時的な制度ですから、これがある今のうちにマンションを購入してしまうのも、十分にアリといえます。
そして新型コロナウィルスの影響で、もしかしたら掘り出し物のようなマンションに出会えるかもしれません。たとえ独身でも、しっかり将来を見越したうえでマンション購入を検討してみましょう。
今、購入すべきかどうかはライフプラン次第である一方、最終的には分かりません。ただ、少なくとも国を挙げて不動産の購入を推奨・優遇しているのは確かです。マンションを購入する決断をした方にとっては、実に喜ばしい環境であるのは間違いありません。
ひとまず、不動産は人生で一番高額な買い物ですから、その後の人生に与える影響もトップクラスに大きい選択です。なるべく後悔することが無いよう、十分に考えて購入の判断をしていきましょう。
今度は、大局観の負の側面についてお伝えします。すでに方々で言われていますが、今後の不動産相場は下落する可能性も十分です。特に東京オリンピックの後は、人口減少の影響も手伝って、各地で値崩れを起こすかもしれないと言われています。
そもそも、すでに地方では過疎化が深刻なものとなっており、都内では空室率も高くなっているのが実情です。すでに購入した方なら資産価値の目減りが心配な一方、これから購入する方なら割安な価格で購入できる可能性があります。
先ほど触れた新型コロナウィルスの影響が、負の側面にも及ぶ可能性も十分高いです。この悪影響は世界規模ですから、尚更ともいえます。このような側面を心配する場合は、少し購入するのを控えて、様子を見るのもアリかもしれません。
たまに話題になりますが、すでに国内においてゼロ円不動産、あるいは不動産とともにお金がもらえるマイナス不動産も登場しています。つまり、それほどまでに不動産の価値が下がってしまったところも出てきているのが実情です。購入を考える方にとっては、何とも怖い話といえます。
さすがに都心部では考えにくいですが、都心部のマンションを購入するなら費用が高額です。そして都心部でも、資産価値はともかく空室率が高い実情もあります。何とも判断が難しいところですが、様々な角度で考えて最終判断をしていきましょう。
最後に、独身者のマンション購入における大切な補足情報をお伝えします。結論から言えば、それは「定年や老後生活による生活の変化」です。既婚者でも変化するものですが、独身者は延々と同じ状況が続くと考えていることが多いので、特に注意が必要といえます。
例えば、「会社に近い」という理由で選んだマンションは、定年後は意味がありません。「生活しやすい」という理由も、体力が衰え、趣味嗜好が変わる老後には不自由や不満を感じる環境になっている可能性があります。地域のコミュニティがなく、孤独が辛いかもしれません。
また一般的に定年後は年収が下がりますから、純粋な住宅ローン返済への心配も大切です。想像以上に未来を考えるのは難しいものですから、必要に応じてFPにも相談しつつ、十分に考えてからマンションを購入していきましょう。
そもそも未来は予測するのが難しく、基本的に変化します。どうなるか分からないからこそ十分に考えることが大切な一方、相応に変わっても対処・対応できるように準備を重ねることが大切です。あなた自身、心変わりする可能性も十分にあります。
ただ、未来はまったく分からないものでもありません。特に住宅ローンの返済については、完済できる見通しだった人がダメになる事はあっても、ダメな見通しだった人が完済できることは滅多にありません。考えられる範囲で十分に考え、そのうえで変化に対応していきましょう。
最終的には当人次第ですが、独身でもマンションを購入するのは大いにアリです。一概には言えませんが、生涯の住居費で考えれば購入したほうが割安なことも多いといえます。
ただし、購入するからこそのデメリットもあるのが現実ですから、様々なことを十分に考えたうえで判断していきましょう。
なお、独身者の割合が気になる方は以下記事も参考にどうぞ。
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