- 銀行カードローンは金利の低さや審査の通りやすさ、融資までの速さなどを踏まえて選ぶ必要があります。
- おすすめ銀行カードローンは、メガバンク、ネット銀行、地方銀行の合計で15行あります。
- 銀行カードローンは過剰融資が問題になっているため、計画的な利用で安全に借りる必要があります。
公開日:2020年4月3日
どうしてもお金が必要な時、銀行カードローンの利用は有効な方法です。一時的かつ計画的な利用に限定すれば、1つの金策手段だといえるでしょう。この記事ではおすすめの銀行カードローンを紹介します。ぜひ参考にしてください。
目次
個人が担保も保証人もナシでお金を借りるには、銀行カードローンや大手消費者金融カードローン、街金(中小消費者金融)からのキャッシングなどが考えられます。
しかし、正規の消費者金融が安全だと認識していても、抵抗感を持っている人は少なくありません。そのような場合には銀行カードローンを利用すると良いでしょう。ここでは数ある銀行カードローンの選び方として以下を紹介します。
銀行カードローンは大手消費者金融や街金と比べると低金利です。街金は約5%~20%程度、大手消費者金融が3.0%~18.0%ですが、銀行カードローンは1%台~15%程度が多く、金利が安い特徴があります。
とはいえ、同じ銀行カードローンでも金利の幅があるため、返済総額を抑えるためには少しでも低金利である方が有利です。
審査の通りやすさも重要です。どれだけ低金利でも、審査に落ちてしまっては意味がありません。審査難易度も借入の大事な要素となります。審査の通りやすさの目安として、金利と審査難易度は反比例する傾向があります。
金利が高いほど審査難易度が低いと考えましょう。上記のとおり、低金利での借入が有利ではあるものの、審査に自信がなければ金利が高い銀行の方が借りやすいです。
銀行カードローンを利用する場合は、状況が逼迫(ひっぱく)しているケースもあります。急いでお金を借りたい場合には、申し込みから融資までの早さをチェックしましょう。
ただし、銀行カードローンは即日融資をしていません。どうしても即日融資が必要な場合は消費者金融を利用しましょう。銀行カードローンは最短で翌営業日となります。
サービスの利便性も重要です。申し込みがWEBで完結するかどうか、ATMは多いか、全国対応しているかなどをチェックしましょう。特に、地方銀行カードローンを利用する場合は、地域が限定されているケースが大半ですので、借り入れ条件を満たさない場合もあります。
銀行カードローンとひと口に言っても、大半の銀行がサービスを提供しているため、どのカードローンを選べば良いか迷ってしまいます。そこで、人気のおすすめ銀行カードローンを15行ピックアップいたします。
いずれも、上記の選び方をクリアしているところが大半なので、それ以外の要素を中心に解説します。メガバンクから3つ、ネット銀行から7つ、地方銀行から5つ紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
メガバンクのカードローンは最も安心して借り入れできるのではないでしょうか?メガバンクならではのブランド力で、安心感を口にする人は多いです。店舗ATMや提携ATMも多いため、外出先での借入や返済もしやすいでしょう。
カードローン名 | 金利 | 借入限度額 | 対象 | WEB申し込み |
---|---|---|---|---|
みずほ銀行カードローン | 2.0%~14.0% | 最大800万円 | 安定収入のある20歳以上66歳未満の人 | ○ (WEB申し込みの場合は限度額が50万円単位) |
三井住友銀行カードローン | 4.0%~14.5% | 最大800万円 | 安定収入のある20歳以上69歳以下の人 | ○ |
三菱UFJ銀行カードローン(バンクイック) | 1.8%~14.6% | 最大500万円 | 安定収入のある20歳以上65歳未満の人 | ○ |
みずほ銀行カードローンは、2.0%~14.0%の金利で最大800万円まで利用可能です。20歳以上66歳未満で安定収入があれば申し込みできます。
来店不要のWEB申し込みができますので、24時間365日取引可能です。ただし、WEB申し込みの場合は限度額が50万円単位となるため、知っておきましょう。
みずほ銀行の住宅ローンを利用している場合は金利が0.5%低くなるほか、「みずほマイレージクラブ」に入会していれば、コンビニATMの時間外手数料が月4回まで無料となります。
三井住友銀行カードローンは、4.0%~14.5%の金利で最大800万円まで利用可能です。20歳以上69歳以下で安定収入があれば申し込みでき、来店不要のWEB申し込みにも対応しています。
全国の三井住友銀行ATMやコンビニATMの手数料が無料で利用できるため、気軽な取引が可能です。毎月の返済は2,000円からとお手頃ですので、計画性を持った返済がしやすいです。
三菱UFJ銀行カードローンバンクイックは、安定収入のある20歳以上65歳未満の人が利用可能で、1.8%~14.6%の金利で最大500万円まで借りられます。毎月の返済は1,000円からですので、返済計画を立てやすいでしょう。
申し込みはWEB完結・電話だけでなく、テレビ窓口の利用もできます。テレビ窓口設置店にて、平日15時以降かつ土日祝日の利用が可能ですので、迷わずに手続きができるでしょう。
リアル店舗がなく、オンライン上で業務をしている銀行があります。そのような銀行をネット銀行と呼びますが、ネット銀行は人件費軽減によって低金利を実現しています。ここでは、おすすめネット銀行カードローンを7つ紹介します。
カードローン名 | 金利 | 借入限度額 | 対象 | WEB申し込み |
---|---|---|---|---|
イオン銀行カードローン | 3.8%~13.8% | 800万円 | 安定収入のある20歳以上65歳未満の人 | ○ |
じぶん銀行カードローン(じぶんローン) | 2.2%~17.5% | 最大800万円 | 安定収入のある20歳以上70歳未満の人 | ○ |
ジャパンネット銀行ネットキャッシング | 1.59%~18.0% | 最大1,000万円 | 安定収入のある20歳以上70歳未満の人 | ○ |
住信SBIネット銀行カードローン | 1.59%~14.79% | 最大1,200万円 | 安定収入のある20歳以上65歳以下の人 | ○ |
セブン銀行カードローン | 14.0%~15.0% | 最大100万円 | 安定収入のある20歳以上70歳未満の人 | ○ |
ソニー銀行カードローン | 2.5%~13.8% | 最大800万円 | 安定収入がある20歳以上65歳未満の人 | ○ |
楽天銀行カードローン(スーパーローン) | 1.9%~14.5% | 最大800万円 | 安定収入がある20歳以上62歳以下の人 | ○ |
イオン銀行カードローンは、20歳以上65歳未満で安定収入があれば申し込みできます。正社員だけでなく、パート・アルバイト、自営業者、専業主婦も利用できるため、ユーザーの幅が広いです。金利は3.8%~13.8%、限度額は800万円となっていますので、まとまったお金を借りられます。
また、イオン銀行普通預金口座を持っていれば振込融資に対応してくれるほか、口座残高が不足すると自動融資がなされます。そのため、各種引き落とし料金の支払い忘れ回避が可能です。
じぶん銀行カードローン(じぶんローン)は、安定収入のある20歳以上70歳未満の人が利用可能で、最大800万円まで借入れできます。金利は2.2%~17.5%ですが、auユーザーであれば2.1%~17.4%の優遇金利が適用されます。
申し込み手続きはスマホで完結するため、どこにいても手軽な申し込みが可能です。
ジャパンネット銀行ネットキャッシングは、安定収入のある20歳以上70歳未満の人が利用可能で、1.59%~18.0%の金利となっています。限度額は最大1,000万円と大きく、多額のお金が必要な人をしっかりサポートしてくれます。
また、初回利用の場合、30日間何度借りても無利息という特約があるため、短期間の借入に有利です。さらに、既に契約がある人はたった30秒で融資されるため、利便性にも定評があります。
住信SBIネット銀行カードローンは、安定収入のある20歳以上65歳以下の人が利用可能で、金利は1.59%~14.79%となっています。住信SBIネット銀行カードローンの一番の魅力は、最大1,200万円という限度額の高さです。
それでいて、毎月の返済に加えて1円から随時返済ができるため、細やかな対応もしてくれます。借入手続きはスマホ完結である上、住信SBIネット銀行の口座がなくても申し込み可能です。
セブン銀行カードローンは、安定収入のある20歳以上70歳未満の人が利用可能で、金利は14.0%~15.0%、限度額は100万円です。そのため、少額を気軽に借りたい人向けのカードローンです。
セブン銀行カードローンはセブン銀行キャッシュカードで取引できるため、ローンカードを誰かに見られる心配がありません。このほか、最短10分のスピード審査やWEB完結申し込みなど、痒い所に手が届くサービスとなっています。
ソニー銀行カードローンは、安定収入がある20歳以上65歳未満の人が利用可能で、2.5%~13.8%の金利で800万円まで借りられます。パソコンやスマホ完結申し込みに対応しているため、いつでもどこでも申し込みが可能です。
また、利用明細の郵送はなく、WEBチェックとしていますので、家族に借金がバレるリスクを軽減できます。
楽天銀行カードローン(スーパーローン)は、安定収入がある20歳以上62歳以下の人が利用可能で、金利は1.9%~14.5%、限度額は800万円となっています。楽天銀行スーパーローンは楽天銀行の口座申し込みが不要です。
普段使いの口座に振り込んでくれるほか、返済も他銀行から行えます。また、スマホ完結申し込みにも対応しているため、手軽な利用が可能です。
地方銀行は地域密着型の銀行であり、エリア限定でカードローンサービスを提供しています。しかし、地方銀行の中にも全国対応しているところもあります。ここでは、全国対応している地方銀行カードローンを5つ紹介します。
カードローン名 | 金利 | 借入限度額 | 対象 | WEB申し込み |
---|---|---|---|---|
静岡銀行カードローン | 4.0%~14.5% | 最大500万円 | 安定収入がある20歳以上70歳未満の人 | ○ |
スルガ銀行カードローン | 3.9%~14.9% | 最大800万円 | 安定収入がある20歳以上70歳以下の人 | ○ |
千葉銀行カードローン | 1.7%~14.8% | 最大800万円 | 安定収入がある満20歳以上満65歳未満の人 | ○
(申込者の住まいが東京都全域、千葉県全域、埼玉県全域、茨城県全域、神奈川県の一部に限定) |
みなと銀行カードローン | 4.5%~14.0% | 最大800万円 | 安定収入がある20歳以上65歳以下の人 | ○ |
福井銀行カードローン | 2.8%~14.6% | 最大1,000万円 | 安定収入がある20歳以上70歳未満の人 | ○ |
静岡銀行カードローンは、安定収入がある20歳以上70歳未満の人が利用でき、4.0%~14.5%の金利で最大500万円の融資をしてくれます。WEB完結申し込みに対応しているため、全国どこからでも申し込み可能です。
キャッシュカード一体型のローンカードであることや、セブン銀行ATMで手数料無料であること、最大45日間分の利息キャッシュバックなど、利用者が喜ぶサービスとなっています。
スルガ銀行カードローンは、安定収入がある20歳以上70歳以下の人が利用でき、3.9%~14.9%の金利で最高800万円まで借入れ可能です。
がん保障特約付きカードローンを選ぶことができ、万一の際にローン残高がゼロになるメリットがあります。また、普通預金口座が不要であることも、利用しやすさのポイントです。
ちばぎんカードローンは、安定収入がある満20歳以上満65歳未満の人が利用可能で、1.7%~14.8%の金利で最大800万円まで利用できます。WEB完結申込に対応しているほか、全国の提携銀行(都市銀行など)や、コンビニATMで取引ができます。
ただし、申込者の住まいが東京都全域、千葉県全域、埼玉県全域、茨城県全域、神奈川県の一部に限定されているため、注意が必要です。それでも他の地方銀行よりも対象エリアは広いです。
みなと銀行カードローンは、安定収入がある20歳以上65歳以下の人が利用でき、4.5%~14.0%の金利で最高800万円まで融資してもらえます。みなと銀行の口座がなくても利用できることや、来店不要で申し込みができるなど、気軽に取引が可能です。
福井銀行カードローンは、安定収入がある20歳以上70歳未満の人が利用可能で、2.8%~14.6%の金利で最大1,000万円まで借入れできます。地方銀行の限度額としてはとても大きな枠となっています。
口座がなくても利用できることや、来店不要で申し込みができることのほか、窓口でのカード発行も可能です。窓口でカードを受取れば、そのままATMで借りられます。
先述の銀行カードローンは、いずれも評判の良いサービスばかりです。しかし、借入れ前に知っておくべきことが、銀行カードローン自体の評判です。近年銀行カードローンの過剰収支が取り沙汰されていますので、借り過ぎないための戒めとしておきましょう。
かつて消費者金融の過剰融資により、自殺者が増加するという自体が発生していました。そこで、2006年に貸金業法が改正され、年収の3分の1を超える融資ができなくなったのです。このことを総量規制といいます。
しかし、銀行カードローンは改正貸金業法ではなく、銀行法の範疇となるため、総量規制の対象外なのです。結果的に、銀行による過剰融資が取り沙汰される結果となったのです。
金融庁からの指摘や、各種メディアでの指摘により、銀行は自主規制に乗り出しました。具体的には年収の3分の1を目安とした審査や、即日融資の取りやめです。しかし、あくまでも自主規制であるため、まだまだ安易な融資も多いようです。
銀行カードローンを利用する場合には、利用者側も借り過ぎに気を付けなければなりません。無計画な借り過ぎは自分の首を絞めるだけですので、返済見込みを前提とし、具体的な返済計画を立てた上で利用しましょう。
銀行カードローンは金利の低さや審査の通りやすさ、融資までの速さなどを踏まえて選ぶ必要があります。そのことを前提に、少しでもあなたにフィットしたカードローンを選びましょう。
銀行カードローンはメガバンク、ネット銀行、地方銀行など、それぞれ特色がありますので、入念な比較検討をおすすめします。
いずれにせよ、借り過ぎは禁物です。銀行カードローンは過剰融資が問題になっているほど借りやすいため、計画的な利用で安全に借りましょう。計画的に借入をすれば、金策の手段として効果的です。