- 学生が利用できるカードローンの対象は消費者金融、銀行カードローン、学生カードローンの3つ。
- カードローンを利用するには、基本的には親の同意は不要だが成人の利用が中心。
- 審査を通過するには事前準備と審査時の対応にポイントがある。
公開日:2020年4月21日
現在学生で、急に大きな出費が発生してお金が足りなくなっているという方、いるんじゃないでしょうか?学生時代は社会人に比べて暇は多いけれどもお金は少ないことが多いため、すぐに大きなお金を準備するのは大変ですよね。そんなときに頼りになるかもしれないのが、カードローンです。
「えっ、学生のうちからカードローン?バイトはしているけれど、いくらなんでも学生にお金なんて貸してくれないでしょう」と思いがちですが、実は学生であっても場合によってはカードローンを利用でき、必要なお金を用立てることができるんです!
この記事ではカードローンの種類と審査、そして学生におすすめのカードローンについて解説していきます。
目次
学生といっても対象は主に専門学校生と大学生ですが、そういった人たちが利用できるカードローンの候補は大きく分けて3種類あります。すなわち、下記の3つです。
それぞれの特徴を以下で見ていきましょう。
まず、よく街中の広告などで見かける消費者金融ですが、学生であってもここでお金を借りることは可能です。消費者金融は無利息サービスがあることが多く、短期間の借り入れであれば利息を払わずに利用することもできるかもしれません。
また、繁華街などには無人型店舗が多く設置されていてアクセスも便利ですし、比較的簡単な手続きで利用の申し込みができます。この手軽さ・便利さは消費者金融の大きなメリットですね。
ただし、適用される金利は一般に銀行カードローンよりは高く、上限金利で年18%程度であることが多いです。なので、お金を借りてから返すまでの期間が長くなってしまうと、利息の支払いがかさんで損をしてしまうというデメリットがあることは注意が必要です。
市中の主だった銀行では銀行カードローンを扱っており、学生はここでも借金を申し込むことができます。
都市銀行といった大きくて信用の置ける銀行でも銀行カードローンを取り扱っていますので、そういうところでお金を借りると間違ったことやひどい取り立てはしないだろうという安心感があります。社会的に身分が不安定な学生からすると、これは大きいですね。
また、金利に関しても消費者金融に比べると安く設定されていることが多いため、長期間借りていても利息が膨れ上がるという心配が少ないのもメリットです。
ただし、その信用と裏表の関係になっているのが審査の厳しさです。消費者金融の審査に通っても銀行カードローンの審査には落ちてしまうことがありますので、審査には慎重に臨む必要があります。また、一回の返済額が高めに設定されていることが多いので、余裕を持った利用が必要です。
最後に紹介するのが、学生カードローンと呼ばれる学生専用の借入先です。こちらは母体が消費者金融であることから、金利は消費者金融とそれほど変わりません。一方、店舗の数が少ないなど利便性も高いとはいえません。
ただし、借入限度額は高いため多額の借金をしたい学生にとっては利用価値があるでしょう。また、中には未成年であってもお金を借りることのできる学生カードローンがありますので、未成年の人でお金を借りたい場合には検討の余地があります。
それでは、学生はこの3種類のうちどこに利用を申し込めばいいのでしょうか?
その答えは、「状況と使用目的による」ということになります。すぐに返せるくらいの少額のお金を手軽に借りたい、というのであれば消費者金融が適しているでしょう。また、しっかりしたところから低金利で借りたい場合には銀行カードローンで借りた方がいいです。
そして、学生カードローンは未成年または多額の借金をしたい場合に「どうしてもそれしか手段がない」というケースで検討しましょう。
なぜなら、未成年の場合や多額の借金が必要な場合にお金を借りるのは危険が伴うため、やはり親に相談するのが一番だからです。借金で問題を起こしたり延滞してしまったりすると、学生の場合最悪親に迷惑をかけてしまいますからね。
ただし、切羽詰まっている人のために下記に学生カードローンの一覧を挙げておきます。
上に挙げたところでは、基本的に未成年でも借り入れができます。この中でフレンド田では親の承諾が必要です。
ちなみに、私は学生時代にカードローンを利用することはありませんでした。これは金持ちだったからではなく、貧乏ではあっても車や海外旅行といったお金がかかることに全く興味がなかったからです。
ただ、学生という自由が与えられた期間に、少しくらいお金を借りてでも色んなことを体験した方がよかったのかな、という気はしています。
学生がカードローンの審査を受けるとなると、少し不安になりますよね。「審査に合格して、お金を借りることができるだろうか?」と尻込みしてしまうかもしれません。でも、きちんと準備をしていれば何も恐れることはありません。
ここでは、カードローンの審査に関して、特に学生固有の事情を解説するとともに審査に通るためのコツについて述べていきます。
まず、気になるのは「学生の場合親の同意が必要になるのか」ということでしょう。親に知られたくない借金の場合はあきらめた方がいいのかどうかが気になりますよね。
結論から述べますと、たいていの場合親の同意は不要です。逆に言うと、本人の返済能力が問われますので、定期的なアルバイトをしていて一定の収入がないと審査落ちの可能性が高いです。
ただし、なかには親が同意していないと借り入れできないところもありますので、一応事前に確かめておいた方がいいでしょう。
次に気になるのは「未成年でも利用できるのか」という点です。これについては、消費者金融や銀行カードローンの利用は20歳からとなっていますので残念ながら未成年は利用できません。
ただし、先ほども述べた通り学生カードローンの一部では未成年でも申し込みができます。未成年だがどうしてもお金を借りたい場合には学生カードローン一択となります。
しかし、繰り返しになりますが未成年の場合には親にも責任がありますので、利用の前には親に相談しておくことをおすすめします。
それでは、学生がカードローンに申し込む際、どのようにしたら審査を突破しやすくなるのでしょうか?そのポイントとしては、おおよそ下記の3つに分けることができます。
まず、借入金額についてはできる限り必要最低額で申し込むようにしましょう。そもそも、消費者金融では総量規制といって年収の三分の一しか借りることができませんし、銀行カードローンも同様の自己規制を行っています。金額にはまず規制の壁があります。
さらに収入に比べて借入額が多いと、延滞リスクありと判断されて審査に通ることが難しくなります。学生の場合、借りられる金額の相場は10~30万円だと認識しておきましょう。
次に、同じバイト先で長期で働くと審査に通りやすくなります。職場に長くいて馴染んでいると、勤務先の方で在籍確認に協力してくれる可能性もあります。さらに、長期間継続して勤務していることによって申込先の信頼を得ることもできます。だいたい1年間以上をめどに働きましょう。
最後に、他のローン支払いはもちろんのこと、クレジットカードの支払いやスマートフォンの利用料金も延滞することなく支払っておくようにしましょう。これらの支払い情報は各金融機関に共有されますので、延滞すると信用情報に傷がついて審査に通りにくくなります。
こうしたことに注意しておけば、学生でもカードローンでお金を借りることができます。
カードローンの借り入れ審査を進めていく上で、注意が必要なのが「利用目的」です。せっかく準備を完璧に進めて審査に臨んでも、利用目的の回答がまずかったために借り入れ不可となってしまうことがあります。
まず、審査で有利となる使用目的としては「一時的な支出」であることが挙げられます。例えば旅行、資格取得、勉強、習い事といったものです。旅行であれば、旅行から帰ってくればもう費用は発生しません。なので返済もされやすいと判断されます。
逆に不利となるのはギャンブル、投資、借金の返済など、将来にわたって支出が出そうな目的であれば審査に通ることは難しいです。
だからといって嘘をつけといっているわけではなく、もしもこうした目的でお金を借りようとしているのであれば、借金をするなどという甘い考えを捨ててモトを絶った方がいいです。
すなわち、余剰資金でギャンブル・投資を行うようにし、節約などをして借金返済に充てることを考えましょう。なお、目的が学資に充てるというのであればカードローンではなく学資ローンの利用を検討しましょう。
それではここで、具体的におすすめのカードローンを紹介していきます。ただし、紹介するのは消費者金融と銀行カードローンからになります。学生カードローンからは特におすすめできるものはありませんので、必要であれば先の学生カードローン一覧を参照願います。
まずは、消費者金融のおすすめ4社の一覧です。
金融機関名 | アコム | プロミス | アイフル | SMBCモビット |
---|---|---|---|---|
上限金利(年) | 18.0% | 17.8% | 18.0% | 18.0% |
契約限度額 | 800万円 | 500万円 | 800万円 | 800万円 |
利用条件 | 20歳以上 | 18歳~74歳(※1) | 20歳以上 | 20歳~74歳(※2) |
※1:お申込時の年齢が18歳および19歳の場合は、収入証明書類のご提出が必須となります。高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)はお申込いただけません。
※2:収入が年金のみの方はお申込いただけません。
以下で、それぞれの特徴について簡単に解説いたします。といっても、表を見てお分かりの通りほぼ横並びです。
まず最初に紹介するのは、アコムです。安定した収入および返済能力があれば、学生であっても利用可能です。こちらは、キャンペーンとして初回利用時契約翌日から30日間無利息になります。
次に、プロミスを紹介します。こちらも、学生の場合であってもパート・アルバイトで安定収入があれば利用可能です。また、条件を満たせば30日間無利子になります。
アイフルでは学生だけでなく主婦の方でも、専業主婦でなく安定収入があれば利用可能です。こちらも、初めて利用する方は最大30日利息が無料になります。
消費者金融の最後に、SMBCモビットを紹介します。こちらはパートやアルバイト、自営業の方も利用可能で、学生も利用できます。ただし、源泉徴収票等の写し等が必要になります。
次に、銀行カードローンのおすすめ4社の一覧を下記に示します。
金融機関名 | 三菱UFJ銀行バンクイック | 三井住友銀行のカードローン | みずほ銀行カードローン | 楽天銀行 |
---|---|---|---|---|
上限金利(年) | 14.6% | 14.5% | 14.0% | 14.5% |
契約限度額 | 500万円 | 800万円 | 800万円 | 800万円 |
利用条件 | 20~65歳 | 20~69歳 | 20~66歳 | 20~62歳 |
こちらもほぼ同じになっていますが、各社の特徴を以下で紹介します。
こちらは大手都銀の一つ、三菱UFJ銀行が扱うカードローンです。安定収入があることが利用条件です。それだけ信頼が置けますし、実家暮らしの学生で、仮に三菱UFJ銀行から郵便物が届いたとしても不審がられることはないでしょう。
こちらも、誰でも知っている大手銀行・三井住友銀行が扱っているカードローンです。こちらも利用するには安定した収入が必要です。やはり大手銀行ということで信頼がありますね。
続いて、みずほ銀行で扱っているカードローンです。やはり利用には安定した収入が必要です。こちらは、わずかではありますが他よりは低い上限金利となっています。
最後に、ネット銀行である楽天銀行のカードローンを紹介します。こちらは、楽天グループの他のサービスとの連携やお得なキャンペーンなどが頻繁に行われています。
これまでカードローン各社について概要を見てきましたが、実際使ってみてどうだったのか、学生はどんな用途で利用しているのかが気になりますよね?ということで、主だった消費者金融と銀行カードローンについて、各社の口コミを拾っていきます。
まずは、アコムについての口コミです。苦学生で、就活の活動費としてカードローンを利用したようです。借入額は10万円以下で、1か月で返済したとのこと。
バイト先への在籍確認はあったようですが、事前に確認することを知らせてくれたようです。審査時には、収入状況や他社への借り入れ状況が聞かれるようです。借入目的は就活費用の補填と答えています。
次は、SMBCモビットに関する口コミです。こちらの方は、奨学金が途中で足りなくなったため利用したとのことです。借入額は10~50万円で、2年間かけて返済しています。審査は厳しくなく、事務的な対応だったという感想でした。
まずは、みずほ銀行カードローンの利用者の口コミです。留学費用の足しにするため、お金を借りたようです。借入額は10万円以下で、6か月で返済しています。今どきらしく、WEB経由で借りています。
次に三菱UFJ銀行カードローン利用者の口コミを紹介します。この方は学生といっても子供のいる30代の主婦の方です。学費がかさむため、生活費の足しにお金を借りたようです。10万円以下を2週間で返済しています。対応については、丁寧な説明を受けて満足しています。
学生とカードローンについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
学生が利用を検討するローンには大きく分けて消費者金融、銀行カードローン、学生カードローンの3つがあります。また、基本的には親の同意は不要ですが成人の利用が中心です。そして、審査に通りやすくするためには事前の準備と審査時の対応でそれぞれポイントがあります。
「学生がカードローンなんて利用できるだろうか」と心配になるかもしれませんが、きっちりとしたバイトをして定期的な収入があり、利用目的も一時的な支出のためなら全く心配はいりません。使い勝手や金利に応じて、消費者金融か銀行カードローンを選択しましょう。
ただし、くれぐれも返せないほどの借金を抱えるのは避けましょう。