- 在籍確認は返済能力を査定する重要な要素。
- 在籍確認は原則勤務先への電話で行われる。
- プライバシーに配慮されるため、電話からカードローン利用がバレることは基本的にない。
- 書類による在籍確認や契約後の後日確認が可能なケースもある。
公開日:2019年7月16日
在籍確認のために職場に電話がかかってくることに抵抗を感じる人は多いですよね。この記事ではカードローンの在籍確認の内容の解説とともに、「職場に電話されると困る」という人にもおすすめのカードローンをご紹介します。
目次
カードローンを申し込んだ人の勤務先は返済能力を査定する上で重要な要素であり、カードローン会社は実際にその人が実際にその会社で働いているかを必ず確認します。この確認作業が「在籍確認」です。
在籍確認は、通常借入申込書に記載された勤務先へカードローン会社(または保証会社)が直接電話をかけて行います。やむを得ない事情により電話での確認が難しい場合などは、個別に相談することで書類による確認が認められるケースもあります。
在籍確認の電話は通常、「〇〇(担当者個人名)と申します。●●(申込者)さんはいらっしゃいますか」といった感じで担当者の個人名でかかってきます(銀行カードローンの場合には銀行名のこともあります)。
銀行カードローンや大手消費者金融であれば、カードローンの申込であるとわからないように最大限配慮されるため、電話でバレてしまわないか心配する必要はないと言えます。
在籍確認では、利用希望者の在籍が確認できれば本人が直接電話に出れなくても問題ありません。
ただ他の社員が電話に出て「そのような人はいません」「個人情報なので答えられません」といった応対をしてしまったり、電話がつながらなかったりすると在籍確認NGとなってしまいます。
知らない人からの電話だと、会社の人も何かの勧誘だと思ってこのような対応をすることも想定されます。また、普段から個人宛に電話のかかってこないような職場では、電話を取り次いでもらえなかったり、怪しまれてしまったりする可能性が高いと言えます。
職場の人に電話がかかってくることを事前に伝えられるならいいですが、それが難しい場合には申込時点でその旨をオペレーターに相談しておきましょう。すぐに審査NGにならず、書類による代替確認といった配慮をしてもらえる可能性もあります。
知り合いがいる会社などに頼んで在籍していることにしてもらうなどの「嘘」は絶対にダメです。信用調査など他の審査過程で発覚すれば、当然審査には通りません。もしバレずに審査に通ったとしても、契約後に嘘が発覚すれば契約は解除されます。
契約解除だけならまだしも、カードローン会社を騙してお金を借りたとして詐欺罪で訴えられる可能性もあります。
派遣社員の在籍確認は原則、派遣元の派遣会社ではなく実際に勤務している派遣先への電話で行われます。やむを得ない事情があれば、個別に相談して派遣会社への確認へ変更できるケースもあります。
20歳以上でアルバイトなどにより安定した収入があれば、学生でもカードローンを利用できる可能性があります。この場合の在籍確認はアルバイト先への電話で行われるのが一般的ですが、在籍確認のない学生ローン専門会社などもあります。
楽天銀行やイオン銀行など、専業主婦本人が申し込める一部の銀行カードローンでは、専業主婦本人の借り入れの際に在籍確認はありません(勤務先がないためです)。審査では本人への確認のみ行われます。
楽天銀行カードローンや、カードローンの審査についてはこちらの記事をご覧ください。
在籍確認は基本的に電話で行われますが、電話以外の方法で在籍確認できる場合もあります。中でも大手消費者金融の「SMBCモビット」は公式サイトに「電話連絡なし」と明示されており、一定の条件を満たせば職場への電話連絡なしで審査が完了します。
「SMBCモビット」はSMBCグループの消費者金融です。
出典:SMBCモビット
SMBCモビットでは、一定の条件を満たせばネットで申込から融資まで完結する「WEB完結申込」という方法を利用できます。WEB完結申込を利用すれば、在籍確認は書類のみで行われ職場に電話がかかってくる心配がありません。
WEB完結申込を利用するためには以下の条件をすべて満たす必要があります。
条件を満たしていないければWEB完結申込は利用できず、原則通り電話による在籍確認が必要となります(個別に相談すれば書類による確認が認められるケースもあります)。
申し込みには通常の借り入れに必要な書類とあわせて、以下の書類提出することへの承諾が必要です。
本人確認書類 | 運転免許証またはパスポートの写し(いずれもなければ健康保険証でも可) |
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収入証明書類 | 源泉徴収票、税額通知書、所得証明書、確定申告書、直近2カ月分の給与明細書(可能であれば直近1年分の賞与明細書)、いずれかの写し |
勤務先確認書類 | 健康保険証(社会保険証または組合保険証)、直近1カ月分の給与明細書(収入証明書として提出した場合を除く) |
貸付利率 | 年3.0%〜年18.0% |
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遅延損害金 | 年20.0% |
借入限度額 | 1万円〜800万円 |
返済方式 | 借入後残高スライド元利定額返済方式 |
担保・保証人 | 不要 |
申込条件等 | ・満20歳〜74歳で、SMBCモビットの基準を満たす安定した収入のある方
※収入が年金のみの方はお申込いただけません。 |
必要書類 | 本人確認書類、収入証明書類、勤務先確認書類(WEB完結申込の場合) |
審査時間 | 10秒簡易審査 (審査回答時間)9:00〜21:00 |
簡易診断 | ○ |
最短融資時間 | 審査・振込キャッシング手続き後に振込(最短3分)
※申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります。 |
借入方法 | ・振込キャッシング(銀行振込) ・提携ATM(コンビニ・銀行ATM等) |
WEB完結 | ○ (三井住友銀行・三菱UFJ銀行・ゆうちょ銀行・みずほ銀行いずれかの口座の保有、保険証等の提出が必要) |
利用明細 | 郵送またはWEB明細 |
すぐにお金が必要なのに、勤務先が休みで電話による在籍確認ができないが、職場へ電話すること自体は問題ない。このようなケースではカードローン会社の担当者に相談した上で、在籍確認を後日行うことにして先に契約できることもあります。
後日確認が認められ、在籍確認以外の審査に問題がなければそのまま借り入れが可能となります。在籍確認の電話は、契約後数日以内にかかってくることが多いようです。
すぐにお金が必要で即日融資を希望するなら、消費者金融など銀行系以外のカードローンを選ぶ必要があります。
銀行カードローンの場合、融資を行うには借り手の情報を警察庁に照会した上で、暴力団など反社会勢力との関係がないことを確認しなければならない仕組みとなっています。
この照会の回答が得られるのは翌日以降であるため、融資が実行されるのは最短でも翌日以降、審査状況によっては数日〜1週間程度かかることもあります。
電話以外での在籍確認はあくまでも例外的な対応であり、申込者への優遇にあたります。その人の返済能力に一定の信用がなければ優遇してもらうのは厳しいと言えます。
過去に滞納履歴があったり、勤続年数が短い、収入が少ない、すでに他社で借り入れがある人に対しては担当者も慎重にならざるを得ないため、原則通り電話確認が必要となると考えておくべきでしょう。
カードローンを利用するには原則電話による在籍確認が行われますが、申込者のプライバシーには十分配慮されるため、それほど心配する必要はありません。
どうしても職場には電話されたくない、電話で確認を取るのが難しいといったやむを得ない事情があれば、一定の条件を満たした上で書類による在籍確認が認められるケースもあります。
三井住友銀行などの口座を保有しているのであれば、電話連絡なしで審査できることを明示している「SMBCモビット」のWEB完結申込を利用するのもよいですね。また、他社であっても申し込みの際に書類による確認で代替できないかを担当者に相談してみましょう。