- 収入保障保険は死亡保険金を年金で受け取れ、無駄のない保障で掛け金を安く抑えられる
- 収入保障保険は毎年保険金額が減っていく掛け捨ての定期死亡保険
- 収入保障保険は定期死亡保険に比べると割安だが、保障期間の更新はできない
- 収入保障保険とセットで必要最低限の医療保障も用意するのがおすすめ
公開日:
生命保険の死亡保障に分類される収入保障保険は、掛け捨ての死亡保険の中では断然おすすめできる保険商品です。収入保障保険は、保障内容がシンプルで無駄なく安い保険料で保障を用意できるからです。
今回は収入保障保険をおすすめする3つの理由と、収入保障保険について詳しく紹介します。
掛け捨ての死亡保険で収入保障保険をおすすめする理由は3つあります。
収入保障保険では、保険対象者である被保険者に万一の場合があった時は、死亡保険金を年金で受け取れます。毎月決まった金額を年金形式で受け取れるので、万一の場合にいくら受け取れるのかわかりやすく、将来必要な資金の計画が立てやすいです。まとまったお金が必要な場合は一括での受け取りも可能です。
収入保障保険は通常の死亡保険に比べると無駄がありません。例えば、保険期間10年で保険金額が1,000万円の通常の死亡保険と収入保障保険を比較した場合、死亡保険は10年間1,000万円を保障しますが、収入保障保険は一年目は1,000万円の保障、二年目は900万円の保障と経過した期間の保障はなくなります。
収入保障保険では必要な保障額は年々減っていくので、その分あらかじめ保険料が割安になっており、通常の死亡保険の約半額の金額で保障を用意できます。また、収入保障保険は掛け金が安く保障期間を決められるので追加で死亡保険を用意したいときにもおすすめの生命保険です。
収入保障保険をおすすめする理由を先に紹介しましたが、ここからは収入保障保険がどのような生命保険なのか詳しくみていきます。
収入保障保険では、保障の対象になっている被保険者に万一のことがあった場合に保険金が支払われます。収入保障保険は生命保険では死亡保険に分類され、万一の時の資金を用意するのに役立ちます。
以下が収入保障保険の保障内容です。
収入保障保険では、毎月決まった額を受け取る年金タイプの受け取りが選択できます。また、受け取りの条件はもう一つあり、受け取り総額の一部または全部を一括で受け取る方法も選択できます。
収入保障保険では一年ごとに保険金総額が減っていくのでその分保険料を抑え、無駄をなくせます。例えば、20年間毎月10万円を受け取れる収入保障保険のプランで考えると、一年間の保障は10万円×12ヵ月=120万円です。それが20年続くので120万円×20年=2,400万円が保険金総額です。収入保障保険では一年経過すると一年分の保障120万円が保険金総額からなくなり、年々保障額が減っていくのでその分保険料を抑えられます。
収入保障保険は掛け捨ての死亡保障です。戻ってくるお金がなく、必要がなくなった保険金額は毎年減っていくのでその分保険料を安く抑えられます。また、死亡保険金を毎月年金で受け取ることができるので、万一の場合に今の生活を維持できます。必要な場合は、保険金の一括または一部をまとまったお金でうけとることができます。
死亡保険には定期死亡保険と終身死亡保険があり、定期死亡保険の種類一つに収入保障保険があります。ここでは収入保障保険と定期死亡保険を比較することで収入保障保険の特徴をみていきます。
保険金の受け取り方式は、収入保障保険が年金と一括受け取りを選べるのに対し、定期死亡保険は一括受け取りです。収入保障保険では、急な資金が必要になった場合は残っている保険金からまとまった資金を用意できます。
保険期間は収入保障保険、定期死亡保険ともに保険期間が決まっている定期です。定期保険は契約時に保険期間を定めることができます。
保険料は収入保障保険のほうが定期死亡保険に比べると、かなり割安に設定されています。定期死亡保険は契約期間一定の保険金額を保障するのに対し、収入保障保険は一年ごとに保険金総額が減っていくのでトータルで保障している金額が定期死亡保険の半分くらいです。ですから、価格も定期死亡保険の半分くらいに設定されていることが多いです。
保険期間が終了することを満期といいますが、満期が来た場合は収入保障保険では契約が終了します。一方定期死亡保険では満期を迎えると自動更新されます。自動更新する場合は、健康状態にかかわらず更新が可能ですが、保険料が上がります。
収入保障保険 | 定期死亡保険 | |
---|---|---|
保障内容 | 年金受取り/一括受け取り | 一括受け取り |
保険期間 | 定期 | 定期 |
保険料 | 割安 | 割高 |
自動更新 | なし | あり |
収入保障保険は無駄なく安く保障を用意できる死亡保険ですが、生命保険で保障を用意する観点からみると十分ではない場合もあります。ここでは必要保障額という考え方から収入保障保険で保障を用意する際に注意したい点をご紹介します。
必要保障額は、今後ご自身の今の生活を維持するために必要な資金の合計です。生命保険に加入を検討する際は必要保障額をカバーするように保険プランを設計します。ケガや病気で入院した際に資金はいくら必要になるのか、万一の場合はどれくらいの資金を残せばいいのか、それがいつまで必要なのかを考えます。
収入保障保険で保障を用意する際も必要保障額の考え方を使います。いつまで、どれくらいの保障が必要なのかを考え、それをカバーするように生命保険に加入します。
収入保障保険だけでは死亡保険しかカバーできないため、医療保障もカバーするように必要最低限の医療保険もセットで加入するのがおすすめです。そうすることでさらに無駄のない厚い保障を用意できます。この場合にガンに備えたい方はガン保険やガン特約を検討してください。
ここで生命保険の見直しの実例を紹介します。
定期死亡保険と医療保険に加入されている30歳女性が保障内容は同じになるように生命保険の見直しをすると、毎月12,000円の掛け金が毎月7,500円の掛け金になる場合があります。これらは極端な例ではなく、生命保険ではよくある見直しの例です。見直しをする場合は死亡保障で収入保障保険に変えるだけでなく、ご契約の生命保険全体で見直しをされるとさらにお得なプランになります。
見直し前の保険料 | 見直し後の保険料 | |
---|---|---|
死亡保険 | 7,000
(定期保険付終身保険) |
3,000
(収入保障保険) |
医療保険 | 5,000
(10年前に加入した医療保険) |
4,500
(医療保険の新商品) |
合計保険料/月 | 12,000 | 7,500 |
保険の見直しを行う際は、お金のプロフェッショナルであるファイナンシャルプランナーに無料で相談できる「ほけんのトータルプロフェッショナル」がおすすめです。相談の有無によってその後の支払いに大きな差が出来ますのでぜひご活用下さい。
収入保障保険は掛け捨ての死亡保障を用意しようと考えた時に最初にご検討いただきたい生命保険です。また、今ある保障に死亡保険を上乗せしたいときにもぜひ活用いただき、将来必要な資金の準備をされてください。