- 借金が頭から離れない原因をまず知ること。
- 複数のローンで悩んでいる人はおまとめを利用する。
- 返済額を減らしたい人はリスケジュールを相談する。
- それでも解決できない場合には債務整理を検討する。
公開日:2019年4月3日
返済することができないくらいの借金を抱えると、月末になると「返済をどうしようか」と頭を抱えてしまうのではないでしょうか?
借金問題は、完済するまでは頭からなかなか離れてはくれません。頭から借金が離れない時には、悩んでいるよりも適切な解決方法を探ることをおすすめします。
そこで、この記事では借金が頭から離れない人の3つの解決方法をご紹介していきたいと思います。
目次
借金で頭がいっぱいになっている人は、単純に借金を抱えているだけではないはずです。例えば、住宅ローンを借りている人は毎月返済がありますが、借金で頭がいっぱいになっているわけではありません。
借金で頭がいっぱいになっている人は、以下の3つのいずれかの理由を抱えている場合がほとんどです。
収入から返済に回すことができる金額以上の借金をしてしまい、支払日になると「返済どうしよう」と頭を抱えている人も少なくありません。このような人は、すぐに収入を増やすことはできないので、債務整理やリスケジュールなどの根本的な解決方法を検討した方がよいかもしれません。
複数の借金を抱えている人は、この問題で借金が頭から離れなくなることがよくあります。借金は、その数の分だけ返済日が異なりますので、借金の本数の分だけ1ヶ月の間の返済日が多くなるのです。
などというように、10日に1回は借金の返済が到来するので、借金が頭から離れなくなってしまうのです。この場合には、借金のおまとめローンを活用することですぐに問題解決することが可能になります。
家族に秘密で借金をしている人は、自分の借金が家族にバレないかどうか心配になるでしょう。電話が鳴るたびに「家族の借金がバレてしまうかもしれない」と不安になり、借金のことが頭から離れなくなってしまうことは珍しいことではありません。
今は、カードローンなどのローンは契約後は自宅に郵送物を送ってくることはほとんどありません。
ローン契約後に家族にバレる可能性があるとすれば、返済に遅れたときだけですので、「家族にバレるか心配」と借金が頭から離れない人は、とにかく返済期日だけは守るようにしてください。
複数のローンを抱えて高額な返済金に首がまわらないという人や、返済日が1ヶ月に何回もあるという人は、解決方法としてまずはおまとめローンの活用を検討した方がよいでしょう。おまとめローンとは、複数の借入金を1本にまとめることです。
ローンは、借入期間や借入残高に応じて、毎月の返済金が異なります。そこで、1本のローンにまとめることによって、借入期間や借入残高が平準化されるので、多くの場合でおまとめを行うと、毎月返済金が少なくなるのです。
また、借入金の金利は利息制限法という法律によって以下のように決まっています。
このため、金利18%の消費者金融カードローンなどの高金利のローンを1つにまとめて、100万円を超える場合には、金利は確実に15.0%以下に下がります。おまとめローンには、借入金利を低くするという効果もあるのです。
おまとめローンは残り返済期間が短いローンも1つにまとめてしまいます。この場合、返済期間の短いローンは、返済期間が延びてしまうので、延びた分だけ利息負担が多くなってしまうことがあります。
おまとめをする場合には、この点だけに注意して、おまとめ前とおまとめ後の利息負担のシミュレーションを銀行にとってもらってから実行するようにしましょう。
リスケジュールとは、返済条件の変更です。返済が苦しくなったとき、銀行へ相談をすると、1つの借入につき1回までであればリスケジュールに応じてくれます。具体的には、元金返済の据え置きか、返済期間の延長です。
仕事をクビになって一時的に収入がない場合には、元金返済を一定期間据え置いて、利息の負担だけに切り替えることで、再び仕事を見つけるまでの時間を稼ぐことができます。
また、給料が下がったなどの理由で返済が難しい場合には、返済期間を延長することによって毎月返済額を軽減することができます。
アコムなどの大手消費者金融でも、「返済が難しい」という相談をすると、一定期間は利息だけの支払い(元金返済の据え置き)に切り替えてくれることがありますので、まずは相談してみましょう。
リスケジュールは、基本的に1回までしか認められませんし、そもそもおまとめローンには審査がありますので、おまとめができない場合もあります。
このような場合には、最終手段の債務整理で頭から離れない借金の問題を解決することができます。債務整理は信用情報が5年〜10年ブラックになるというデメリットがありますが、上記の方法で自己解決することができない場合でも借金問題を解決することができる可能性が高い方法です。
債務整理には大きく分けて以下4つの方法がありますので、詳しく解説していきます。
任意整理とは、債権者と返済条件の緩和や借金の減額の交渉を行なうことです。あくまでも債権者との交渉ですので、債権者ごとに返済条件の緩和や減額に応じてくれるかどうかは異なります。そのため、任意整理は弁護士などの交渉のプロに依頼するのが基本です。
任意整理に成功すれば、家族や会社などに借金問題がバレることなく、返済条件の緩和を行うことができます。ただし、最近は任意整理に応じてくれない債権者も少なくないので、任意整理が成功するかどうかは不透明なのが実情です。
特定調停とは、裁判所を交えて調停を行うことです。任意整理がうまくいかなった場合には、裁判所を交えて話し合いを行う特定調停が行われることが一般的です。
ただし、あくまでも調停ですので、裁判所に強制力はなく、特定調停でも借金の減額がうまくいかないこともあります。
個人再生とは、裁判所を通じて債務を減額してもらう、債務整理の1つの方法です。原則として借金の1/5を減額し、3年〜5年で借金の返済ができるようにするため、任意整理よりも多くの借金を減額することができます。
自己破産では所有財産が処分の対象になってしまいますが、個人再生の場合には住宅や自動車は処分されませんので、生活を維持することが可能です。
個人再生は裁判所が認めた場合のみ可能になりますので、裁判所が認めない場合には不可能ですし、裁判所の許可が出れば確実に借金を減額させることが可能になります。
自己破産とは、裁判所の許可を得て、裁判所で定める基準を超える財産と借金を全てリセットする最も強力な債務整理手続きです。借金を全て精算することができる手続きですが、裁判所が定めた20万円を超える預貯金などは全て没収されてしまいます。
基本的には個人再生が認められない場合や、個人再生をしても借金の返済が不可能な場合などに行う最後の手段です。
このように、債務整理にはいくつか方法がありますが、どの方法をどのタイミングで行ったらよいのかということはプロに任せた方が確実です。
借金が頭から離れない場合には、まずはその原因を検討しましょう。また、借金の問題はご紹介した方法で必ず解決することができる問題です。
借金が頭から離れないからといって、借金返済から逃げてしまったり、返済のことを考えないようにしても事態は悪化するだけですので、借金と正面から向き合い、ご紹介した方法で解決するようにしましょう。