- 学資保険は、貯蓄性+保護者の方の万が一の際保障がある。
- イチオシ学資保険は、「払い戻し率が高い」「会社の存続性が高い」の2点をチェック。
- 元本割れしない商品選びを優先しよう。
公開日:2019年7月25日
初めての赤ちゃんを迎えられるご家族も、ベテランのパパとママも、「元気で大きくなって!」という願いは一緒です。お子さんがスクスク成長された先を考えると、教育費の心配が。
ご両親がまず考えるのが「学資保険」です。学資保険なら、長い期間にコツコツ貯蓄でき、保護者の方の万一の際の死亡保障もあります。いざ加入するとなると、お子さんの健やかな成長と、明るい未来を考えてさまざまなプランを比較検討されると思います。
そんな時にヒントになるような、最新の学資保険人気プランをFPが比較!「どこがいいのか?」と比べる際の、ご家族に最適なチェックポイントや、注意したい点を一緒に見ていきましょう。
なお、教育資金の準備については以下記事を参考にするのもおすすめです。
目次
2019年のイチオシ学資保険をご紹介したいと思います。その前に、「イチオシの基準を教えてほしい」「払い戻し率って何?」という声が聞こえてきましたので、まずはイチオシの基準を解説させていただきます。
いくら「FPのイチオシ」と言われても、ご家庭の状況に合わないと意味がありませんね。ここで、どうして“イチオシ”なのか、その基準をご紹介しましょう。
イチオシの基準はザックリ3つあると考えられます。
それぞれについて、次項で詳しく確認してみましょう。
そもそも学資保険は、お子さんの学費をコツコツ積み立てて準備する貯蓄の手段です。ただ貯めるだけなら銀行預金などもあります。一方、学資保険にすれば、貯蓄+「保護者の方の万が一の際の備え」があります。
保護者の方が亡くなったり、高度障害になられた際は、その後の保険料の支払いは免除され、契約期日が来たら、学資金をしっかり受け取れる死亡保障が付いています。
死亡保障は各社同じように付いているので、学資保険を選ぶ基準は、ズバリ「払い戻し率が高いこと」になります。
イチオシの基準になっている払い戻し率とは、払った金額と払い戻された金額の割合を表したものです。
100%を超えると、払った金額よりも受け取る金額の方が多くなるので、よりお得です。
反対に払い戻し率が100%を切ってしまうものは、元本割れしている状態です。元本割れとは、払った金額よりも受け取る金額が少ない状態を言います。ちょっと損している状態です。
そうは言っても、、ご家族ごとに求める保証条件が違うと思います。契約に「5年ごとにもらえるお祝い金があるほうが、張り合いがあっていい」「子どもの医療保障は、どうしてもつけたい」などお好みがあると思います。ご家庭に合った、最適なプランを選びましょう。
また、お子さんの学費を検討すると、大学進学の際には、1桁多い金額を準備する必要があります。「そんな大金を準備できるのか・・・」という心配にお応えしたのが、学資保険。
生まれた時から大学進学までの17,8年をかけてじっくり積立や運用する事で、必要な資金を準備できます。そこで考えたいのが「保険会社がしっかりした企業であるか」ということ。途中で経営が危うくなってしまっては、ハラハラしてしまいますから。
この20年ほどの超低金利で、学資保険を初めとする保険商品は厳しい運用環境にあります。つまり、儲けるのが大変なのです。そうは言っても、事務手数料などはどうしても必要なので、運用でなんとかカバーしようと、各社懸命の努力を続けています。
そんな中、保険会社は取扱商品が”保険”のため、支払いリスクに備えています。その指標となるのが、「ソルベンシー・マージン比率」です。
1995年の改正保険業法で導入され、「保険会社等の支払能力の充実の状況を示す比率」・・・カンタンに言うと、ちゃんと保険金が払える状態にあるか、という割合のことです。
これは、高い比率の方が良いです。「○○%以上は安心」というのはないのですが、日本の保険会社ですと、だいたい500%を超えているところが多いようです。
イチオシの基準は、以上の3点に置いています。最近は、学資保険の加入前にFPに相談したり、ソニー生命のような社内の相談員「ライフプランナー」への相談が無料だったり、“相談して納得してから加入する”カシコイ消費者が増えています。
学資保険に新規に加入される際には、一度専門の方に相談してみてはいかがでしょうか?
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契約者が保護者なら、「保護者が生命保険に入っていれば、万が一の場合は死亡保障が払われる。それなら学資保険でなくてもよいのではないか」という意見もあります。
ところが、生命保険は多くの場合、より長い期間の保障を契約する商品で、「お子さん一人一人の進学の時期に合わせて都合よく学資が払われる」という設定にはなっていません。
また、生命保険金は、「家族のため」という意味が大きく、「お子さんの学費」に特化して使うことは抵抗があるかもしれません。学資保険であれば、学費に使うことが最優先でしょう。「子供の進学に備える」、本来の使い方ができるはずです。
学資保険がデビューした1971年頃は、子どもが病気になると、医療費だけでなく、看病する親の負担も大きなものがありました。
ところが、最近は少子高齢化もあり「子どもの医療費無料」の自治体が増えています。また、病児を抱える親御さんのサポート体制も整いつつあるのが現状です。
一方、現在は20年続く低金利の真っ最中なので、学資保険を運用する保険会社は厳しい環境にあります。医療保障を付けることで払い戻し率が下がってしまう可能性はとても高くなっています。
「医療保障を付けたら、元本割れすると言われた・・・」と見積もりを取ってがっかりする方もいるかもしれません。
こんな時は、貯蓄重視のシンプルなプランにしたほうが、加入する側も使い勝手がよいと言えるでしょう。医療保障は、健康保険と家族で備えられる医療保険を準備した方がお得になります。
学資保険で「○年保険料を払うとお祝い金が出ます!」というプランは、加入者の脱退を防ぐためのプレゼント的な位置づけでした。赤ちゃんの誕生と共に学資保険に加入した人には、5年後のお祝い金がちょうど小学校の入学準備に最適だったので、一時は人気プランでした。
ところが、あまりにも金利が低くて運用環境が厳しいので、お祝い金を出すと、元本割れしてしまう可能性が高くなっています。お祝い金はとても魅力的ですが、冷静に見積もりを取って、「総額でいくら受け取れるか」をしっかりチェックしましょう。
赤ちゃんの健やかな成長と共に、将来の学費も育てるのが学資保険です。今、パパとママのハートをぐっと掴んでいる、【2019年最新】の学資保険人気プランをご紹介しましょう。
※比較検討しやすいように、保険期間22歳満期で、契約者は30歳男性、被保険者(お子さん)0歳の場合で試算しています。
“一番人気”と言っても良いくらいの人気商品は、ソニー生命の学資保険です。その中でも人気の商品は、払い戻し率107.2%!
学資金の支払いを複数回に設定できたり、ライフプランナーへの相談が無料で最適プランをオーダーメイドできたりするところも、人気の秘密。「ソニーと聞くだけで安心感が違う」という意見も。
また、ドル建て契約もあり、「子どもが大学進学する18年先には円安になる」「通貨は分散して持ちたい」というニーズにもお応えしています。
保険料を払い始めてから5年ごとの配当が付く学資保険、「みらいのつばさ」。配当は、「初めての育児で、幼稚園入園などの際に思いのほかお金がかかってびっくり!」・・・そんな時にサポート資金として役立てる使い方も。
配当金をもらう契約は“ステップ型”で、払い戻し率は104.7%。大学進学に照準を合わせるなら、配当金をそのまま据え置いて大きく成長させる“ジャンプ型”がおすすめです。払い戻し率は105.5%になります。
「つみたて学資」は、10歳までに払い込む場合は払い戻し率104.7%ですが、より長い期間に積立を進める15歳までプランでも払い戻し率102.7%と高く、その際の積立金額は、月々10,814円とぐっとお手頃です。
また、受取学資金総額が300万円になると“高額割引が適用”となり、払い戻し率が105.7%に伸びます。さらに、契約時に保険料一括払いを選択すると、払い戻し率は109%と跳ね上がります!
注意点は、契約年齢の範囲。お子さんは満6歳まで、ご契約者様は満45歳まで(お子さんの契約時年齢が2歳以上の場合は、満40歳まで)と少し厳しめなところです。
◎受取学資金総額:200万円の場合
ニッセイ学資保険 こども祝い金なし型は、払い戻し率105.8%と高く、第1回の学資金が多く配分されています。入学金などの入学準備にお金がかかる時期に、厚い給付は助かりますね。
また、ニッセイ学資保険の加入者の方の64.5%は学資年金開始時までの積立を選んで、毎月の負担を軽くしています。掛け金の負担を減らして、確実に積み立てる工夫をしていることが分かります。
こども共済「学資応援隊」は、契約者年齢が75歳までOK!お孫さんへのプレゼントに最適です。また、月払いにすると払い戻し率は98.3%と元本割れしますが、年払いにすると105.5%とお得です。
◎年払いの場合
イチオシ学資保険をご紹介してきましたが、「違いがよく分からない」「どこがいいのか」と混乱したかもしれません。表にして、一覧で比較できるようにしました。
ソニー生命 | フコク生命 | 明治安田生命保険 | 日本生命 | |
---|---|---|---|---|
保険の名称 | 学資保険(無配当)III型 | みらいのつばさ | つみたて学資 | こども祝い金なし型 |
払い戻し率 | 107.20% | 105.50% | 104.70% | 105.80% |
月払い保険料 | 15,540円 | 15,354 | 15,910円 | 16,534円 |
払込期間 | 10年 | 11年 | 10年 | 10年 |
特徴 | ライフプランナーへの相談が無料 | 配当金据え置きの“ジャンプ型” | 一括払い109% | 加入者の方の64.5%は学資年金開始時までの積立を選択 |
※JA共済の「こども共済 学資応援隊」は「年払い」のみおすすめなので、比較表から外しました。
FPが選ぶ、イチオシ学資保険をお伝えしてきました。学資保険も、各社プランを表にすると見やすいですね。とはいえ、ニッセイ学資保険の項でもご紹介しましたが、6割以上の方が払込期間最長を選んでいるとか(イチオシではないですが)。
学資保険は保険商品のため、手数料がかかります。途中解約をすると、元本割れの可能性が高くなってしまいますので、「無理なく着実に貯められるプラン」を選択しましょう。
先輩パパとママから、「学資保険に入っていて良かった!」という実感の込もった感想が多数寄せられています。ぜひ、一度加入のご検討をされてみてはいかがでしょうか。
学資保険を選ぶなら、2016年「マザーズセレクション大賞」を受賞し、注目の貯蓄性で人気を集めるソニー生命の学資保険がおすすめです。まずは、学資保険に関する疑問を保険のプロに無料で相談してみませんか?