- 学資保険の保険料の支払いが難しくなったら、契約した保険会社に相談する。
- 解約せずに保険料を安くしたり、払い込み済み保険にしたりする方法がある。
- 学資保険に再加入する際は、子供が7~8歳、保護者が65歳以下などの年齢制限に注意。
公開日:2019年9月21日
せっかく加入した学資保険。できれば子供の成長と共に大きく育てて、満期で受け取りたいものです。
そうは言っても、人生は山あり谷ありで、保険料の支払いが苦しくなることもあります。また、超低金利の影響で、学資保険の運用利率が下がり、多くの学資保険が解約すると、支払った保険料より払い戻し金が少なくなってしまう「元本割れ」の可能性があります。
それでも解約したらどうなるのか、「元本割れ」を避ける方法、解約以外で保険料を減らす方法などを考えてみましょう。
学資保険って何?という方は先に以下記事をご覧ください。
目次
お子さんの誕生で、喜びと希望にあふれ、お子さんの将来に備えようと加入したはずの学資保険ですが、毎月の保険料の支払いはなかなか大変ですね。
特に今まで定期的な貯金の習慣がなかったご家族などは、毎月一定額が引き落とされていくのは、苦しく感じるかもしれません。
また、世帯主のリストラや病気などで、家計の経済状況は大きな影響を受けます。学資保険に加入した当初と家計の状況が変わることもあるでしょう。
学資保険は、家計の見直しの中でも「最後の砦」として手をつけづらい面があり、解約は最後の手段と考えるご家庭が多いようです。その最後の手段である、学資保険の解約をした際に、どんなメリット、デメリットがあるのでしょうか。確認してみましょう。
学資保険は保険契約なので、保険の解約をすれば、既に支払った払込保険料が戻ってきます。既に何年か積み立てを進めていれば、まとまった金額を入手できることになります。
どうしてもお金が必要な際は、有効な手段かもしれません。また、保険会社各社は解約後にスピーディーに返戻金を入金してくれるようです。
Webで申し込みが完了する生命保険会社もあり、利便性が高くなっている印象です。
保険の契約である学資保険ですから、契約当初の返戻金は少なく設定されていることが多いようです。また、現在は超低金利なので、保険会社の保険金の運用も金利が低い債券などで行っています。
保険会社は利回りを公表していませんので、返戻金から考えると、契約してから年数が短い場合には、払い戻しの際に掛け金総額より少ない金額しか戻ってこない可能性もあります。
これを「元本割れ」といいます。次項で、元本割れ回避ポイントを確認してみましょう。
お金が入り用になった場合、学資保険の解約を考えなければならないこともあるかもしれません。
その際には、せっかく加入した学資保険で損をしてしまうことにならないように、できれば払った保険料より返戻金が少なくなる「元本割れ」は避けたいもの。どうしたら「元本割れ」を避けられのでしょうか。
超低金利の影響で、積み立てをはじめて年数が少ない場合は、ほとんどが元本割れしてしまうのが現状です。
少し前までは、7歳くらいが元本割れのポイントといわれていました。7年以上の積み立てがあれば、返戻金が積み立てた金額を上回る設定です。
ところが、現在では超低金利の影響で、なかなか解約の際に元本割れが避けられない状況です。
具体的な途中解約の際の解約返戻金の金額は、お手元にある保険証券や生命保険会社の「お客さまWebサービス」などで具体的な金額を確認することができます。
急な入院などでまとまったお金が必要になった場合。あなたならどうしますか?「まとまったお金が今すぐ必要なんだけど、損する元本割れはイヤ!」というあなた、耳寄りな方法が4つもあります。
いきなり学資保険を解約する前に、ちょっと検討してみませんか? その方法を、順に紹介していきましょう。
学資保険を販売している生命保険会社は、契約者が急に資金が必要になった際のためのサービス「契約者貸付金制度」を準備しています。
例えば、学資保険人気ナンバーワンのソニー生命では、1万円から千円単位で借りることができます。借りられる金額の上限は、契約している学資保険の解約払戻金の範囲です。返済できず解約した際には、解約払戻金から貸付金を差し引いて支払われます。
ここで注意点を一つ。お金を借りるのですから、当然金利がついてきます。ソニー生命の場合は、平成25年4月2日以降の契約に対して、年率2.5%の貸付利率を採用しています。
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毎月やりくりしても、どうしても赤字になりがちな場合は、契約を見直して保険料の支払額を減らすことができます。
この場合は、支払額が減るので、満期返戻金もそれにつれて減ってしまうことに。一方、生命保険としての保障は残るので、保護者に万が一の際の安心感はキープすることができますね。
「毎月の保険料の支払いが、本当に大変。できればもう払わずに済ませたい」そんな願いを叶えるのが「払い込み済み保険」にする方法。
契約からこれまで積み立てした金額(解約返戻金)の割合に合わせて満期金をもらうのが「払い込み済み保険」にする制度です。
契約時の目標は200万円でも、払い込み済み保険にする時点で、例えば150万円貯まっていた場合は、この貯まった割合に合わせて将来学資金などを受け取ることができます。
具体的には、契約した保険会社に相談してみましょう。商品によっては、利率が変わってしまう可能性もあります。まずは相談です。
「毎月保険料の支払いが苦しいけど、今月解約したいわけではない」そんな場合は、返戻金が100%を超えるタイミングを探しましょう。
具体的には、契約した保険証券の記述やお客さまサービスなどで問い合わせをすると、100%を超えるタイミングを知らせてくれます。
元本割れと、元本割れを避ける4つの方法を確認しました。元本割れ以外に解約の注意点があるのでしょうか。
「家計が持ち直してきたので、毎月の積み立てが再開できそう!」という場合は、再度学資保険の契約を考えるかもしれません。
その際注意する点は、お子さん・契約する保護者の方の年齢です。お子さんが7~8歳だと、一部の保険会社の学資保険に加入することが難しくなります。また、契約者である保護者にも年齢制限があり、65歳位を上限としているところもあります。
また、学資保険は保険契約のため、契約者の年齢が上がれば、それに連れて保険料も高くなってしまいます。この点にも注意が必要です。
学資保険の保険料の支払いが苦しくなった際は、様々な方法で解約を回避することができることがわかりました。
また、超低金利の影響で、学資保険の運用利率が下がり、多くの学資保険が解約すると、支払った保険料より払い戻し金が少なくなってしまう「元本割れ」の可能性があります。
解約以外の支払う保険料を減らす4つの方法がありましたね。言うまでもないことかもしれませんが、学資保険はなるべく解約せずにやりくりしたいものです。
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