- 学資保険は、積立預金と保護者の万が一の際の保障という2つの機能がある。
- 学資保険と生命保険の複数加入はアリ!
- 学資保険のメリット・デメリットは返戻金が契約時に決まること。金利上昇に備えて、他の金融商品などの積立も検討しよう。
公開日:2019年8月20日
可愛い赤ちゃんを家族に迎えたら、備えておきたいのは将来の学費です。子どもの教育費は、一人1千万円とも言われます。「そんな大金貯められるかしら・・・」というパパママのために、コツコツ積立で将来の大学等の進学に備えるのが学資保険です。
学資保険にはどんなメリット・デメリットがあるのか、他の金融商品と比べての勝ち負けポイントなどを解説します。
目次
腕の中にすっぽり収まる、可愛い赤ちゃん。18歳になって、高等教育へ進学する日が来るなんて、にわかには信じがたい程です。今は小さな赤ちゃんですが、18年後には立派に大きくなって、大学や専門学校に進学したいという希望を持つかもしれません。
その時、進学費用が準備できていたらどんなに安心でしょうか。そんなパパママの思いを汲んで普及したのが、学資保険です。
学資保険の優れているところは、毎月などの積立でコツコツ費用を貯めていくことができるというところ。また、保護者に万が一のことがあった場合は、それ以降の保険料の支払いは不要になるところです。
保護者に万が一の場合というのは、パパママも人間ですから、交通事故に遭う可能性もありますし、急に病気になることをあるかもしれません。そんな際には、これまで通りの保険料の支払いは厳しいものになるでしょう。
学資保険に加入していれば、そんな万が一の際も安心です。契約者の方に万が一の場合は、それ以降の保険料の支払いが免除されます。支払いをストップしても、契約の期日が来てお子さんが18歳になるなどのタイミングで、学資金が支払われることになります。
万一の場合の保障と積立でお金を貯められる、この2点で学資保険は必要であると言えるでしょう。
「死亡保障なら、生命保険がいいんじゃない」という意見も、その通りだと思います。ところが死亡保障は、“家族全員の生活資金のため”に入っている場合が多いと考えられます。
家族全員のためのお金の中から進学資金を出すのと、その子のために入った学資保険から進学資金を出すのでは、意味合いが大きく違います。
家族のための死亡保障であれば、「お兄ちゃんの進学資金にこんなに使って大丈夫かしら」と疑問に思うこともあるでしょう。ところが、お兄ちゃん名義の学資保険であれば、進学資金に使うのには何の抵抗もないはずです。
実はこうした使い方についての色付けは、心理的に大きな縛りになると思われています。お子さん一人一人名義の学資保険は、「その子のために使う」という、最初のパパママの願いを反映した資金だからです。良い意味のリミッターとして機能するのです。
また、多くのご家庭で、家計が苦しくなって支出の見直しをする際にも、「学資保険は手を付けない」となることが多いようです。結果として、進学資金をしっかり準備するためには、学資保険はとても有効な手段であると言えるでしょう。
結論から言うと、アリだと思います。家族全体の生活の保障のために、生命保険に加入して備える。平行して、子どもの進学準備は学資保険でしっかり固める。複数加入する際は、保険加入の目的をはっきりさせて、なるべくそれぞれの目的達成のためのシンプルなプランを選びましょう。
保険のさまざまな付帯プランは、一見便利に見えます。生命保険に医療保障を付ければ、1度に家族の生活の保障と病気になった際に備えられます。
ところが、保険の契約は、“目的以外のモノを付けるとどんどん不利になる”場合が多いようです。医療保障を付けるのであれば、損害保険会社が販売しているような、掛け捨ての医療保険に入った方が、コストパフォーマンスが良くなります。
保険加入の際は、目的をハッキリさせて、なるべく掛け金が安く済むプランを選択しましょう。また、保険加入の目的がダブらないように、組み合わせをしっかり検討しましょう。
ここで、「学資保険には、こんな人にぜひ加入して欲しい!」という人物像をご紹介しましょう。それは、以下のようなパパママです。
いかがでしょうか?当てはまりましたか?なぜ学資保険加入に最適なのか、順に説明していきましょう。
これは、=保険料の掛け金が安く済む!からです。バッチリお得なのです。保険契約は、加入時期が1日でも早いほうが保険料がそれだけ安く済みます。ですから、20代のパパママには、ぜひ学資保険の加入を検討していただきたいです。
この場合は、これまで子育ての経験がないはずです。子育てにどんなにお金がかかるか、想像もできないと思います。もちろん、お子さん一人の学費は1千万、2千万かかるという一般常識はお持ちだと思います。
それでも、実感として「これは備えが必要だな」というところまではなかなかいかないのが普通でしょう。そんな際に、学資保険を契約してしまえば、一定の備えは準備完了となります。
意外に思われるかもしれませんが、保険商品がとても助けになるパターンです。何か緊急時にお金が必要になった際に貯金があると、ある程度そこでカバーできます。ところが、あまり貯金がない=貯金する習慣がない人は、たちまち困った事態に陥る可能性があります。
そんな人でも、学資保険の積立で毎月コツコツ保険料を払う習慣がつけば、他の金融商品なり銀行預金なりもできるようになるはずです。また、本当の緊急時には、保険契約を担保に保険会社からお金を借りることも可能です。
「子どもの学費を貯めるなら、定期貯金でもいいじゃない」「投資をしていればもっと儲かるかも?」おっしゃる通りだと思います。
ところが、今は歴史的低金利が20年も続いている状態です。100万円を1年間銀行に定期貯金をしても、大手銀行では利子が100円しかつきません。積立預金には良いと思いますが、増やす部分が少ないと、学資があまりできない可能性があります。
投資信託積立などの投資であれば、値上がり益を狙っていくことができるかもしれません。しかし誰にもできる簡単な方法とは言い難いです。
同時に、投資信託などの投資商品は、値上がりしたり、値下がりしたりする可能性があります。ちょうど値下がりした時に子供の進学時期に当たったりすると、「お金が足りなくて進学できない」という悲惨な事態を招く可能性もあります。
それに比べて、学資保険であれば加入時に契約をして、将来受け取る金額をほぼ決定することができるので、進学時にお金が足りない心配はありません。
ご両親の万が一の時の保障と返戻金が固定されるという確実性、また他の投資商品よりも有利な利回りという3点で、学資保険はお子さんの学費を準備するという局面で、非常に有利なお薦め商品だと言えるでしょう。
学資保険は、お子さんの進学準備にどうやら有効だ、と分かってきました。では、どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか。以下にまとめてみました。
学資保険の最大のメリットは、契約時に返戻金(へんれいきん)がほぼ確定するところです。返戻金とは、契約時に定めたお子さんが18歳の誕生日を迎えたときなどに、学資金を支払ってもらう資金のことです。
学資保険を提供している各社は、払込年月と契約金額からおおよその返戻金を契約時に教えてくれます。例えば、パパママは、「200万円を17年後の8月10日に受け取れるんだな」と分かる訳です。
大学や専門学校などの高等教育へ進学する際、一番お金が必要なのは、入学準備の時期です。学校側から入学金や設備費の納入を求められたり、お子さんの準備を整える資金が必要だからです。
そんな時に、既に学資保険の返戻金があったらどんなに安心でしょう。この点が、学資保険最大のメリットと考えています。
他にも、保護者に万一の場合には保険料の払込が免除されたり、税金の控除があったりします。税額控除については、別項で詳しく見てみましょう。
一方で、学資保険のデメリットは、ちょっと変かもしれませんが、メリットと同じで「契約時に返戻金がほぼ確定するところ」です。なぜかというと、返戻金が確定してしまうということは、いったん契約すると世の中の金利がどんなに上がっても、学資保険の返戻金が増えることはないからです。
この20年ほどは本当に金利が低くて、この先金利が上がることがあるのか想像しにくいかもしれません。しかし、金利が現在よりも高くなって、「銀行の定期預金の方が有利だった」となることも、可能性としてはあります。
そんな際に「学資保険を解約して銀行の定期預金にしよう!」と走るのは、ちょっとお待ちください。今の学資保険は、とても金利が低い中の契約になりますので、解約すると元本割れする可能性があります。できれば、学資保険はそのままキープして、プラスアルファで銀行の定期預金や投資信託などの金融商品の積立をがんばってみましょう。
学資保険は、生命保険料控除の対象です。所得から控除する事ができます。
生命保険料控除には、「一般生命保険料」「介護医療保険料」「個人年金保険料」の3種類の控除があります。学資保険は、このうち、「一般生命保険料」の控除の対象です。所得税では、上限4万円、住民税では、2.8万円を上限に控除する事ができます。
学資保険のメリット・デメリットをまとめて確認してきました。「早くおすすめプランを教えて!」という声にお応えして、【2019年最新】の学資保険人気プランをご紹介しましょう。
評判の人気商品は、ソニー生命の学資保険です。人気の秘密は高い返戻率で、107.2%!
ソニー生命ならではのサービスとして、ライフプランナーへの相談が無料で最適プランをオーダーメイドできたり、受け取る学資金を複数回に設定できたりします。また、ソニーのナイスなブランドイメージも大きなポイントでしょう。
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「みらいのつばさ」は、保険料を払い始めてから5年ごとに配当がもらえます。「定期的にお小遣いをもらえるようで楽しい」という感想も。配当金をもらう契約は“ステップ型”で、払い戻し率は104.7%。“ジャンプ型”は払い戻し率が105.5%で、配当金をそのまま据え置いて大きく成長させる契約です。
「つみたて学資」は、契約時に保険料一括払いを選択すると、返戻率が109%!一方積立プランの10歳までに払い込む場合は、返戻率104.7%です。より長い期間に積立を進める15歳までプランでも、返戻率102.7%と高く、お手頃な積立金額で目標達成できます。
注意点は、契約年齢の範囲が狭いこと。お子さんは満6歳まで、ご契約者様は満45歳まで(お子さんの契約時年齢が2歳以上の場合は、満40歳まで)と少し厳しめです。
今回は、学資保険のメリット・デメリットをまとめてお伝えしました。おすすめプランは、ファイナンシャルプランナーとして、皆さまに「1円でも多く返戻金を受け取っていただきたい!」と金融商品として優れた3種類の学資保険をご紹介しました。
10年などの短期間で払込を終わらせた方が、返戻金が多くなります。ところが実際は、6割以上の方が払込期間最長(17年)を選んでいるとか。先輩パパママは、しっかりコツコツ積立を選んで、着実にお子さんの学資を確保しているようです。
学資保険も保険商品なので、途中解約してしまうと元本割れする可能性が高いです。しっかりコツコツ積立の習慣がつけば、お子さんの学資の準備が整った後、マイホームの頭金を貯めたり、老後の資金にしたりと夢が膨らみますね。