- お子さんの学資に備えるには、学資保険の他に終身保険の途中解約もある。
- 保護者の万が一の際の備えをなくさないよう、保険料の安い定期保険なども検討する。
- 学資保険や終身保険は、契約前に見積もりをしっかり取って比較検討しよう。
公開日:2019年1月16日
お子さんの誕生で、将来の学費の備えを考える際に、学資保険がまず頭に浮かぶかと思います。ところが、学資保険に加入しようとしたら、終身保険を勧められた!ということも。2つの保険の違いはどんなところにあるのでしょうか。
子供の学費を準備する際に、最適な方法を考えてみましょう。また、学費だけでなく、家族に万が一の際の備えも、同時に検討してみましょう。
目次
お子さんの誕生や待ちに待った妊娠で「子供の学費をどうしよう?」と検討されるご家族も多いかと思います。まず検討するのは学資保険でしょうか。ネーミングからして、「将来の学費はこれで万全!」という響きです。
ところが、最近は、学資保険の加入の相談に行くと、「終身保険にしてはいかがでしょうか?」と提案されることが多いそうです。学資保険のWeb申し込みなどではあり得ませんが、保険関係のショップなどに相談する場面では、“保険に詳しい人が勧めるのだから”と思ってしまいますよね。
そこで、Webで申し込む場合や、ショップで相談する際の予備知識として、学資保険と終身保険の違いを確認してみましょう。
学資保険は、「学資保険ってなに?どんなメリット・デメリットがあるの?学資も貯まって保障もつくって本当?」でもお知らせしましたとおり、子供の学費が一番かかる大学等の入学準備に備える積立型がメインの保険です。
学資保険のメリットは、積立期間を短くすると、払った保険料合計より大きなリターンが期待でき、契約時にリターンをおおよそ予測することができます。また、保護者に万が一の際には、その後の払込は免除になり、契約した満期時期に払戻金を受け取ることができます。
デメリットとしては、昨今の低金利の影響で、途中解約すると元本割れ(払った保険料より払戻金が少ないこと)となる可能性があります。また、加入時期が“子供が7歳まで”や、“契約者の年齢が65歳まで”などの年齢制限がある場合も。加入できるかどうか確認が必要です。
終身保険とは、契約者に万が一の際の備えとして契約する生命保険のことです。保障は一生続きますので、家族に保険金を残すことができます。保険料を積み立てていく契約なので、貯蓄としての機能もあります。
終身保険のメリットは、契約者に万が一の際は、契約した保険金が支払われることです。学資保険のように「子供が17歳になった○月○日」などの定めなく受け取ることができます。万が一の際は、とても安心ですね。
また、加入時期に縛りがないため、「学資保険に入るのが遅くなった」場合や、妊娠初期でも加入できます。この点もメリットの一つと言えるでしょう。
ところが、「契約者に万が一の場合」が起こらないと保険金は支払われないので、必要な期日に資金を確保することができません。
終身保険を貯蓄代わりと位置づけ、子供の進学の際などに解約し、払戻金を得る方法もあります。この方法ですと、子供の進学の際までの「万が一の備え」を確保しつつ、まとまった資金を得ることができます。
ただし、途中解約となりますので、払戻金がいくらになるかは契約時によく確認する必要があります。支払った保険料より多く返ってくることはないと思われますので、“元本割れ”する可能性があります。この額が、保障を得たという安心感をプラスして納得いく金額であれば、学資保険の代わりに加入するのは“アリ”かと思います。
学資保険加入の際に終身保険を勧められたら、学資保険と終身保険、両方の総保険料合計・期待できる払戻金の見積もりをもらって、しっかり比較検討しましょう。
結論から言いますと、「両方入れたらいいな!」とオススメします。
保護者に万が一の際の保障はどちらか一つに入れば安心です。ところが、学資保険も終身保険の途中解約もお子さんの大学等の入学時期に満期になったり(学資保険)、途中解約(終身保険)したりしますので、その後の保護者の万が一の際の備えが、その時点でなくなってしまいます。
お子さんが大学等に入学されると、やれやれと一息つきたいところですが、まだまだ先は長いもの。特に、最近は大学院などに進学される学生さんも増えているそうです。もちろん、学生さんがご自身で奨学金を得られたり、アルバイトされたりすると思います。でも、独立まではもう少し時間がかかるものです。
また、お子さんだけでなくご家族全体の生活の維持のためにも、万が一の際の備えはしておきたいですね。終身保険なら、一生涯保障が続くので、その点安心です。お子さんが独立した際など、家族に対する責任が少し軽くなったら、保険契約を見直して保険料を減額することもできます。
学資保険はお子さんの進学時期に満期となり、保障がなくなりますので、終身保険は契約を残して万が一の際の備えを固めましょう。
終身保険をはじめとして、保険契約は、契約者の年齢が若ければ若いほど安く設定できます。お子さんの誕生などのタイミングで入った終身保険の保険料は、お子さんの進学のタイミングとなる20年後などに改めて加入しようとすると、びっくりするほど高額になっている場合が多いようです。せっかくの“安い保険料の契約”は、解約せずに残せたら、有利に保障を得ることができます。
子供のいる配偶者、または子供(18歳誕生日を迎えた次の3月31日まで)は、遺族年金(遺族基礎年金)がもらえる可能性が高いです。保護者が自営業の場合は遺族基礎年金、会社員などの場合は+遺族厚生年金が支給され、1年間で100万円を超える支給があります。大きな安心となる制度ですが、18歳までの支給になりますので、これだけを当てにすることは少しキケンです。自前の備えも固めたいものです。
「できることなら両方入りたい。でも家計的にちょっと苦しい!」そんな際には、生命保険を“掛け捨てタイプ”などで検討されてはいかがでしょうか。
「あれ?さっきまで終身保険って言ってたのに、今度は生命保険?」という疑問はごもっとも。終身保険は、生命保険の一種で、保険料に積立部分があるので、解約すると払戻金があるのです。ところが、掛け捨てタイプは、生命保険ですが、積立機能はありません。保障に特化していますので、保険料が安く、「定期保険」と呼んでいます。
保険契約は金融商品なので、契約時の金利に内容が大きく左右されます。今は保険会社もWeb契約で完結する「保険料を安く設定した保険」を提供していたり、規制緩和で損害保険会社などもユニークな保険を出していたりします。我が家に最適な保険と学資に備えるスタイルをじっくり比較検討されると良いと思います。
お子さんが独立した際などには、「家族の保障を見直す」良い機会です。万が一の際の備えを固めつつ、しっかり保障も得る、“我が家に最適な方法”を考えてみましょう。
お子さんの学資に備えるには、学資保険の他に終身保険を使って保護者の万が一の際の保障を得つつ学資を貯める方法もあります。両方とも、お子さんの進学の際に保護者の保障が終わってしまうため、できれば両方加入し、保障は切らさないことをオススメします。保険料を安く抑える工夫としては、終身保険を定期保険にするなどの方法もあります。契約前に見積もりを取って、比較検討してから決めましょう。
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