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【金融の専門家が解説】クラウドバンクの評判を徹底調査!メリット・デメリットを理解しよう

【金融の専門家が解説】クラウドバンクの評判を徹底調査!メリット・デメリットを理解しよう

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山下 耕太郎

山下 耕太郎

証券外務員1種

一橋大学経済学部卒業。証券会社でマーケットアナリスト・デリバティブディーラーを経て個人投資家に転身。投資歴は20年以上。現在は、日経225先物を中心に、現物株、FX、CFDなど幅広い商品に投資しています。証券会社勤務と実際の投資経験を活かし、初心者の方にもわかりやすい記事作成を心がけています。

この記事のポイント

  • クラウドバンクは2013年にサービスを開始し、6年で累計応募金額700億円を超える大手ソーシャルレンディングサービス。
  • 証券会社(第一種金融商品取引業者)が運営し、元本回収率100%を維持している。
  • 中小企業支援型ローンファンド・太陽光発電ファンド・米ドル建てカリフォルニア不動産ローンファンドなどバラエティに富んでいる。

クラウドバンクは、日本クラウド証券株式会社が運営するソーシャルレンディングで、2019年11月に応募総額700億円を突破し、国内を代表する事業者になっています。今回は、クラウドバンクの評判やメリット・デメリットについて解説します。

 

クラウドバンクとは

クラウドバンクとは

クラウドバンクは、ソーシャルレンディング事業者の一つ。ソーシャルレンディングとは、お金を借りたい借り手(事業者)と、お金を貸したい投資家をマッチングさせるサービスです。

2013年12月にサービスを開始し、2019年12月現在の累計応募金額は771億円、実績平均利回りは6.99%です。サービス開始から6年経っていますが、融資元本回収率は100%で今まで一度も元本割れはありません。

また運営は日本クラウド証券が行なっており、日本で最初に第一種金融商品取引業者としてソーシャルレンディングを始めたことが特徴です。

クラウドバンクはサイト上で募集している様々なファンドから自分が気に入ったものを選び、プロが行う融資による資産運用に参加できるサービス。

すべてのファンドは保全性を考慮した融資による運用を行うので、株式などのように常に値動きをチェックする必要がなく、ほったらかしで資産運用が可能です。

クラウドバンク公式サイトはこちら

 

クラウドバンクの手数料

クラウドバンクのファンドに投資する前に、日本クラウド証券のクラウドファンディング口座を開設します。この口座にはいつでも好きなタイミングで入金でき、入金された資金は日本クラウド証券と厳格に分別管理されます。

クラウドバンクでは、口座開設費・口座維持費・出金手数料が無料です。ただし、入金手数料は銀行によって振込手数料がかかります。クラウドバンクでは、主要な融資債券の内容ごとに別々のファンドとして随時募集が行われます。

ファンドごとにリスクの性質は異なりますが、好みのテーマや応援したいテーマを個別に選んだり、複数のテーマを組み合わせて運用するなど、自分の好みにあった方法で投資できます。

 

クラウドバンクの利用者

クラウドバンクを利用しているのは、どのような人が多いのでしょうか。

 

男女比

まずは、性別から見ていきましょう。

  • 男性:80%
  • 女性:20%

性別では、男性が80%と多いことがわかります。

 

世代別

次に、年代を見てみましょう。

  • 10代:0.44%
  • 20代:13.25%
  • 30代:36%
  • 40代:29.81%
  • 50代:13.63%
  • 60代:5.1%
  • 70代:0.99%

30代以下の若い世代で半分近くを占めます。また、40代以下で見ると80%になります。1万円と少額でできることもあり、若い世代が積極的に利用していることがわかります。

 

資産構成

最後に、利用者の資産構成を見てみましょう。

  • 100万円未満:9.02%
  • 100万円~299万円:22.49%
  • 300万円~499万円:16.27%
  • 500万円~999万円:20.76%
  • 1,000万円~2,999万円:21.15%
  • 3,000万円~4,999万円:5.94%
  • 5,000万円~9,999万円:2.97%
  • 1億円以上:1.41%

資産は500万円未満が約50%となっています。ただ1億円以上の人もいるので、資産額にかかわらず、多くの人に利用されていることがわかります。

 

セキュリティ対策

クラウドバンクでは、IT(情報技術)やシステムに対するセキュリティ対策に関しても、証券会社(第一種金融商品取引業者)として求められる水準を満たすように取り組んでいます。具体的には、以下の3つの対策をしています。

  • サイバー攻撃対策
  • システム障害対策
  • 情報セキュリティ管理体制構築

また、定期的な内部監査や外部監査により、体制の見直しやツールの導入を行い、顧客が安心してサービスを利用できるよう最新のセキュリティ対策を構築するように努めています。

 

クラウドバンクのキャンペーン

クラウドバンクでは、「応募総額600億円突破キャンペーン」などを行っています。時期が不定期なので、月に1回はチェックするようにしたほうがいいでしょう。

それでは、過去のキャンペーンを見ていきましょう。

 

累計応募金額600億円突破キャンペーン

クラウドバンクのキャンペーン

2019年8月22日から9月2日に行われたキャンペーン。2019年8月に応募総額600億円突破、さらにスマホアプリリースと関東地区でテレビCMが開始されたことを記念して、「累計応募金額600億円突破キャンペーン」が実施されました。

このキャンペーンでは、投資額に応じたキャッシュバックと、スマートフォンアプリ限定の簡単なクイズに答えるだけで、10万円が10名にプレゼントされました。

キャッシュバックは、たとえば50万円以上100万円未満は1,000円、100万円以上300万円未満は2,000円などとなっています。最大は、5,000万円以上の100,000円キャッシュバックです。

 

累計応募総額700億円突破キャンペーン

もうひとつキャンペーンを見ていきましょう。

クラウドバンクのキャンペーン2

2019年11月には、応募総額700億円突破を記念して「累計応募総額700億円突破キャンペーン」が実施されました。

クラウドバンクで投資をしている人だけでなく、これから投資を始めようと考えている人もキャンペーンに参加できるものでした。

このキャンペーンもキャッシュバックが行われ、たとえば50万円以上100万円未満は1,000円、100万円以上300万円未満は2,000円などとなっています。最大は、5,000万円以上の100,000円キャッシュバックです。

クラウドバンクはポイントサイトに対応していません。キャンペーンは、クラウドバンクの公式サイトから申し込むようにしましょう。

 

クラウドバンクで投資するメリット

クラウドバンクで投資するメリット

  • 少額から資産運用できる
  • ほったらかしで運用できる
  • ファンドの種類が多い
  • 証券会社が運営している
  • 信頼の運用実績

 

 

少額から資産運用できる

まとまった資金がないと投資できないと考えている人も多いと思いますが、クラウドバンクでは、インターネットを利用して多くの投資家がお金を出し合うので、大きな資金を融資して運用できます。

その結果、1万円という少額からリスクを抑えた優良な融資先を対象とした資産運用が可能です。

 

ほったらかしで運用できる

クラウドバンクのサービスを利用するには、サイト上でファンドを選んで投資額を決定。あとは何もしなくても、予定された利息が毎月支払われます。

そして、運用期間が終了すると資金が返ってきます。日々の値動きや管理の手間がないので、生活スタイルを崩さず自分のペースで資産運用が始められるのです。

 

ファンドの種類が多い

クラウドバンクは募集ファンド数が多く、投資の選択肢が多いという特徴があります。他のソーシャルレンディング事業者では募集案件が少なく、投資自体ができないこともありますが、クラウドバンクなら余裕を持って投資を行うことが可能なのです。

事業性ファンドという企業が事業を行うための資金を調達するファンドが多いものの、募集案件が多いというのはメリットです。たとえば、以下のような投資先があります。

 

太陽光発電ファンド

  • 運用期間:6ヶ月
  • 目標利回り:6.9%
  • 最低投資金額:1万円

 

米ドル建てカリフォルニア不動産ローンファンド

  • 運用期間:7ヶ月
  • 目標利回り:5.1%
  • 最低投資金額:100ドル

 

中小企業支援型ローンファンド

  • 運用期間:5ヶ月
  • 目標利回り:6.8%
  • 最低投資金額:1万円

クラウドバンクのファンドでは、融資先の代表者の信用調査や連帯保証人の有無の厳格な審査を行っています。また不動産や売掛債権などの担保設定、資金需要者の代表者が債務を連帯保証するなどして元本保全を図っています。

融資先ごとに運用額を上回る評価額の担保を全件に設定し、融資先から回収できない場合でも、担保による回収可能性が高く見込める仕組みとなっているのです。

 

証券会社が運営している

クラウドバンクは、業界初のクラウドファンディング専業証券会社(第一種金融商品取引業者)である、日本クラウド証券株式会社が運営するサービス。

証券会社として金融商品取引法によって求められるコンプライアンス体制の確保や、自己資本比率規制などの高い財務基準をクリアしながらサービス運営を行っています。

さらにクラウドバンクでは企業外部の第三者による外部監査を実施しており、透明性の高いサービスの提供や運営を心がけています。

 

信頼の運用実績

クラウドバンクは、2013年12月のサービス開始以来、運用による元本回収率100%を維持しています。また、全ファンドの平均実績利回りは6.99%で、確実に顧客の資産を増やしているのです。

 

クラウドバンクで投資するデメリット

クラウドバンクで投資するデメリット

  • 元本割れのリスクがある
  • 自由に取引できない
  • 早期償還がある

 

元本割れのリスクがある

クラウドバンクは、担保を設定するなどリスクを抑えた運用をしていますが、元本が保証されているわけではありません。

2019年12月時点の融資元本回収率は100%ですが、将来における回収率を約束するものではなく、損失が出る可能性もあります。投資するときは、投資先の安全性や担保などについて確認しておくようにしましょう。

また、クラウドバンクに限りませんが、ソーシャルレンディング事業者の破綻リスクもあります。破綻すると投資した資金が戻ってこない可能性があります。ただし、クラウドバンクは第1種金融商品取引業者免許を取得しています。

金融商品取引法によって求められるコンプライアンス体制の確保や、自己資本規制比率などの高い財務基準をクリアしているので、他のソーシャルレンディング事業者と比べて安全性は高いといえます。

 

自由に取引できない

株やFXは、取引時間中なら自由に決済できます。しかし、クラウドバンクでは運用期間が半年など決められています。

自由に解約できると、融資先企業が事業を継続できなくなる恐れがあるからです。そのため、投資家は運用中の解約や出金ができません。途中解約ができないので、クラウドバンクでの運用は余裕資金で行うようにしましょう。

 

早期償還がある

クラウドバンクで募集されるファンドの中には、あらかじめ決められた期間の終了を待たずに資金が償還されるものがあります。その場合、満期までの運用益が得られなくなる可能性があります。

 

クラウドバンクのリスクに対処するには

クラウドバンクのリスクに対処するには

クラウドバンクの投資案件にもリスクがあります。ただ、クラウドバンクでは投資案件が多いので、ひとつの案件に多額の投資をするのではなく、複数の案件に分散投資することでリスクを軽減できます。

またクラウドバンクだけでなく、他のソーシャルレンディング事業者の案件にも投資すること(事業者の分散)で、事業者の破綻リスクも軽減可能です。

 

クラウドバンクは危険?

クラウドバンクは過去に2回行政処分を受けています。そのせいか、「クラウドバンクは怪しい」という見方もありますが、実際はどうなのでしょうか。

1度目は2015年の5月で、行政処分の対象になった事項は、以下の2点です。

  • 分別管理を適切に行なっていない状況
  • 顧客に対し必要な情報を適切に通知していないと認められる状況

これらは、取引量が増大し、システム処理が追いつかなかったことが大きな原因です。

行政処分によるファンドへの影響はありませんでしたが、システムのアップデートと経営体制の強化などを改善。また、適切な分別管理ができていなかった点も改善しました。

2回目は2017年5月。手数料返還キャンペーンの手数料が還元されていなかったことや、平成28年1~7月までの投資案件で、事実と異なる融資を行っていたことが発覚しました。

キャンペーンの手数料に関しては、支払いを早期に実施。事実と異なる融資は前社長の問題として、前社長を解任し当該ファンドを全額返済しました。

ただ、その後は遅延発生ファンドがあったものの、これまで元本割れなし・回収率100%の運営を行っています。

 

 

利用者の評判

利用者の評判

それでは、利用者の口コミを見てみましょう(クラウドバンク公式サイトより)。

男性30代 証券会社が運営しているため、少し安心感があります。また、他社にはないドル建ても魅力の一つです。
女性10代 未成年でも口座開設ができることがよい。
男性30代 現状リターンにて諸々の費用をカバーできる為、非常にありがたいと感じており、ある程度自分にブレーキをかけながら投資をしているくらいである。
男性20代 配当がしっかり支払われること。当たり前かもしれないが、一番大事。

 

クラウドバンクの評判に関するまとめ

今回は、クラウドバンクの評判やメリット・デメリットについて解説しました。クラウドバンクは。2013年12月にサービスを開始し、約6年で累計応募金額は700億円を超えています。

過去に2回行政処分を受けていますが、証券会社(第一種金融商品取引業者)が運営していることや、これまで元本回収率100%を維持しているので、信頼性は高いでしょう。

ファンドの種類も、中小企業支援型ローンファンドや太陽光発電ファンド、米ドル建てカリフォルニア不動産ローンファンドなどバラエティに富み、平均6.99%と高い利回りをだしています。

ただ、今後の実績が保証されているわけではないので、複数のファンドに投資してリスクを軽減させるようにしましょう。

クラウドバンク公式サイトはこちら

 

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