- つみたてNISA制度は税制優遇を受けながら投資ができるお得な制度です。
- 楽天証券ではポイントで投資ができるうえに、積立投信の購入でポイントを獲得できます。
- 楽天証券で3つの条件を満たすとSPUの倍率を上げることができます。
公開日:2021年3月22日
「つみたてNISA制度を始めてみたいけど、どのような制度かわからない」「どの金融機関で始めたらいいのかわからない」といった疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
楽天証券でつみたてNISAを始めると、ポイントで投資できるうえにポイントを貯めることができます。本記事ではつみたてNISA制度の概要、楽天証券でお得に投資する方法などを簡潔にまとめていきます。
目次
つみたてNISAは投資信託を購入するための口座の名称です。つみたてNISAという商品があるわけではなく、購入する商品は自分で決める必要があります。つみたてNISA制度の概要を表にまとめました。
対象 | 20歳以上で日本に住んでいる人 |
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投資できる金額 | 毎年40万円まで |
投資できる期間 | 2018年~2037年 |
非課税期間 | 20年間 |
対象商品 | 購入時の手数料がかからないなど、投資家にとって良い条件を満たした投資信託のみ |
つみたてNISA口座は1人1口座しか保有できないので、比較をして自分に合った金融機関を選びましょう。また、NISAとつみたてNISAは選択制なので両方活用することはできません。
投資信託とは、投資家から資金を集めてファンドを作り、プロが運用をしてくれる商品です。その運用益・運用損は基準価格に反映され、基準価格は1日1回決まります。投資信託は元本が割れるリスクもありますが、預貯金に比べると大きな運用益が期待できます。
つみたてNISAのメリットは、税金の優遇を受けながら積立投信を購入できる点です。
運用をすると、通常は売却益や配当などの【利益部分】に対して20.315%の課税があります。ですが、つみたてNISA口座で運用をした場合は課税されず、【利益部分】をそのまま受け取ることができます。
そもそもつみたてNISAは、少額の長期・積立・分散投資を支援するために政府が力を入れているものであるため、メリットが大きくとても魅力的な制度となっています。
出典:金融庁HP
出典:リンク
つみたてNISAにはメリットがある一方でデメリットもあります。それは損益通算ができないという点です。
損益通算とは、売却損が出た場合に他の売却益などと通算することで、税金の額を減らすことができる制度です。NISA口座やつみたてNISA口座で運用していて損失が出た場合、他の運用益と相殺することはできません。
『運用は危険、怖い』と思っている方でも、自分のお金を投資するのではなく、ポイントを原資にすると気楽に始められるのではないでしょうか。
楽天証券では、楽天スーパーポイントを使って運用商品を購入できます(※期間限定ポイントは使えません)。投資商品を売却することでポイントの現金化も可能です。ポイントで投資できる商品は3つあります。
本記事では、つみたてNISA口座を活用した積立投信の買い方を中心に説明させていただきます。
まずは楽天証券で口座を開設します。つみたてNISAと合わせて特定口座(課税口座)も開設しておくと便利です。必要な書類は以下の通りです。
スマホ、マイナンバーカードまたは運転免許証を持っていると、スマホ完結で手続きができます。それ以外の書類をお持ちの方は郵送にて口座開設ができます。
本人確認資料やマイナンバーカードの住所変更などが未済の場合は口座開設ができません。まずは、各種変更手続きを済ませてから口座を開設しましょう。
らくらく入金は、楽天銀行のサイトにアクセスすることなく、楽天銀行の口座から楽天証券の口座に入金ができるサービスです。非常に簡単でスピーディに入金でき、振込手数料は無料です。
インターネットバンキングからの入金は、楽天証券の提携先の銀行で口座を持っている方が利用できます。即時入金が可能かつパソコンやスマホで操作でき、振込手数料は無料です。対象の銀行は以下の通りです。
近所のコンビニATMや銀行窓口から振込をする方法です。振込手数料は自己負担になります。
証券口座を開設したら、投資する投資信託を決めます。投資信託の分類方法には「①投資する資産、②運用方法、③投資する地域」の3種類があります。投信の分類方法や種類を把握して、ご自身に合った商品を選ぶようにしましょう。
株とは、企業が資金を調達するために会社のオーナー権利として発行するものです。株の投資信託は、1社だけではなく数十〜数百社に投資をしているので、少額でも分散投資することが可能になります。
債券とは、国や企業などの発行体が資金を借り入れするために発行する有価証券です。債券は利率や償還日が決まっていて、償還時に元本が返ってくる仕組みになっています(発行体の信用リスクなどはあります)。既発債券の場合は債券そのものの価格が変動します。
債券投信の場合は新発・既発の債券を複数保有しているため、基準価格は毎日変わります。また、債券投信では満期などは決まっていません。投信期間が定まっている場合がありますが、元本のまま戻ってくるわけではありません。
不動産投信とは、オフィス、商業施設、住宅などの不動産に投資をして、家賃収入や不動産の売買益を投資家に配当する投資信託です。利益の90%超を配当することで分配金を損金算入できて効率的に運用できるため、他の投信に比べて分配金の額が高い傾向があります。
バランス型投信とは株、債券、不動産などさまざまな分野の資産に分散して投資する投資信託です。それぞれの資産が違う値動きをするため、リスクを抑えながら運用することが可能です。
インデックスファンドとは、市場平均通りの投資成果を目指す投信です。日経225、ダウ、S&P500などの指標に連動した投信が定番です。購入時手数料や運用管理費が比較的安いことが多く、コストを抑えて運用することが可能です。
アクティブファンドとは、独自の銘柄選択や資産配分により市場平均以上のパフォーマンスを目指す投信です。運用するのに手間がかかるため、購入時手数料や運用管理費が高くなる傾向にあります。積極的な運用をしていく場合におすすめです。
国内の資産に投資する投資信託です。約定日(購入価格が決まる日)は申込当日になります。
海外の資産に投資する投資信託です。海外の中でも、先進国・新興国などと限定している投資信託が多いです。投資先が海外になりますので、資産の値動きに加えて為替の影響を受けます。約定日は原則、申込日の翌営業日になります。
SPUは、楽天グループのさまざまなサービスの条件を達成するごとに、楽天市場のお買い物でもらえるポイントの倍率が上がっていくお得な制度です。
月の末日までに条件を複数満たした場合、条件を満たす前の買い物も含め月初に遡ってポイントを受け取ることができます。
出典:楽天HPを参考に筆者作成
会員ランク別の月間ポイント獲得の上限は以下の通りです。
※2021年4月1日以降、楽天ゴールドカードを利用した楽天市場での買い物ポイントが+4倍から+2倍に変更になります。
従来は楽天カード利用による+2倍と、ゴールドカード利用による+2倍の合計+4倍がもらえていましたが、2021年4月1日以降は楽天カード利用による+2倍のみになります。ただし、プレミアムカードの還元率は変わりません。
※2021年4月1日以降、Rakuten パ・リーグSpecialはSPUの対象外になる予定です。
SPUの倍率を上げるためには、購入の際にポイントを使うよう設定しましょう。購入方法は積立でもスポット購入でも対象になります。
積立購入:毎月同じ金額、日にちで投資信託を自動的に購入し続ける方法
スポット購入:任意のタイミングで金額を指定して購入する方法
積立投信の場合、ポイント利用をする設定にして現金で購入していれば、仮にポイント残高が0でもSPUの対象になります(2018年10月28日以降に積立設定した場合)。
スポット購入の場合は、ポイントを1ポイント以上使うように入力して投信を購入します。注意点として、期間限定ポイント(SPUで獲得した楽天ポイント含む)は使用できません。
SPUの倍率を上げる条件として、1回の購入金額が500円以上である必要があります。ただし、すべてをポイントで購入する必要はありません。例えば、1ポイントと499円の証券口座残高で500円分の投信を購入しても対象になります。
複数回に分けてポイント投資をした累計が500円以上の場合は対象外になってしまうので注意しましょう。具体的には、楽天証券で積立投信を購入する場合は1日100円から設定できますが、100円ずつの積立を5回行ってもSPU対象にはなりません。
国内株(現物)、バイナリーオプションもポイントで購入できますが、SPU判定の対象外になります。
楽天証券では積立投信を楽天カード決済で積立したり、株を購入したりすることでポイントが貯まります。ポイントを貯めるには2種類のコースがあり、選択制になっています。それぞれメリット・デメリットがありますので自分に合った方を選ぶようにしましょう。
楽天証券と楽天アカウントを紐付けたポイントコースです。楽天グループ各社で利用できる共通ポイントが貯まります。楽天ポイントコースを選ぶとSPUの倍率UP対象になります。
こちらは楽天証券限定のポイントコースで、貯めたポイントをJMBマイルに交換できます。JMBマイルに交換するには、JALマイレージバンクの日本地区会員(入会金・年会費無料)であることが必要です。また、楽天ポイントに変換することも可能です。
ただし、こちらのコースを選ぶとSPUの倍率UP対象外になります。楽天のサービスを複数利用していてSPUの倍率を上げたい方は、楽天ポイントコースへの変更をおすすめします。
楽天ポイントコース | 楽天証券ポイントコース | |
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SPUの対象 | ○ | × |
楽天グループ各社での利用 | ○ | △ (楽天ポイントに変換すれば可能) |
JMBマイル交換 | × | ○ |
SPUの条件をクリアして受け取ったポイントは通常のポイントと違い、期間限定ポイントになります。期間限定ポイントとは、有効期間が限定されているポイントです。
通常ポイントと期間限定ポイントを両方保有している場合は、期間限定ポイントが優先して使われるため、自分で選んだり設定したりする必要はありません。また、複数の期間限定ポイントを保有している場合は期限の近い方から使われます。
ポイントの明細は楽天point clubなどで確認できますので、有効期限切れにならないようにしましょう。
積立投信の決済では楽天カードを活用するのがおすすめです。楽天カード決済の特徴は以下の4点です。
決済額100円ごとに1ポイントがもらえるため、運用益が1%確約されているとも言えます。
また、つみたてNISA口座での購入も対象です。つみたてNISA口座の年間積立上限額は40万円なので、月々で計算すると「40万円÷12カ月≒3万3333円」です。
そのため、つみたてNISAの枠と楽天カード決済の積立投信の上限(5万円)を最大限に活かすには、33,000円をつみたてNISA口座で、残りの17,000円を特定口座でそれぞれ積み立て、月に500ポイントを受け取るといいでしょう。
決済可能な楽天カードの一覧はこちらを参考にしてください。ただし、ビジネスカード、ETCカード、デビットカード、家族カードは利用できません。
つみたてNISAは税制メリットの大きいお得な制度ですので、ぜひ活用を検討してみてください。楽天証券ではポイントで投資ができ、積立投信を購入することでポイントを1%貯められるため、他の金融機関に比べてもメリットがあります。
さらにSPUの倍率を上げることも可能なので、楽天市場での普段のお買い物がさらにお得になるでしょう。