公開日:2019年10月13日
生命保険は、年齢や性別を問わず、多くの方が加入している傾向が高くなっておりますが、ちまたでは、生命保険不要論が飛び交っているのをよく見聞きします。
しかし、お金の専門家として、相談者の懐具合や世帯状況を見ますと、生命保険に加入することを正しい・誤りと一概に判断することはできないと筆者は率直に感じます。
そこで本記事では、「生命保険不要論」は本当なのか?わかりやすく解説します。
目次
生命保険は、自分や家族に思いがけないことが起こってしまった場合にお金の面で保障されるものでありますから、このようなことが起きてしまった場合に、金銭的な余裕がある方と金銭的な余裕がない方で生命保険の必要性は大きく変わります。
たとえば、一般的に一家の大黒柱が死亡や高度障害になってしまいますと、残された家族の人生は大きく激変することになります。
ですが、このような事態が起こったとしても、金銭的な余裕がある方で、人生が大きく変わる心配がないのであれば、生命保険が不要といった考えをお持ちになっても誤った考え方とは言えません。
一方、一家の大黒柱が死亡や高度障害になってしまったことによって、これまでの生活水準が大きく下がったり、十分な貯蓄ができなかったり、子供の教育やその他必要なものにお金をかけられなかったりする心配がある場合は、生命保険の備えは確実に必要であると言い切ることができます。
このように、それぞれが置かれている状況によって、生命保険の必要性は大きく変わることになるため、一概に生命保険に加入するな!といった表現は、生命保険を必要としている方にとっては、あまりにも無責任なものであると筆者は感じています。
そのため、生命保険は、自分や家族全体の将来を考えた上で、必要なのか、不要なのかを判断することがとても大切になります。
筆者の個人的な見解となりますが、私は、生命保険に加入して備えを確保しておくことは、必要であると思います。
これは、思いがけないことが起こってしまった場合、家計や家族の将来に経済的に大きな打撃を受けてしまう方が全体的に多いと思っているからです。
ただし、生命保険に加入するな!といったことを頭ごなしに否定するつもりもなく、保険屋さんに言われるがまま生命保険に加入するな!であれば、生命保険に加入する上で正しい考え方であると考えます。
たとえば、おすすめの生命保険や新商品が販売されたなどといったセールストークで生命保険を勧める保険屋さんも多いと思いますが、私たち加入者側からすれば、自分達が求めている生命保険のニーズをこれらの理由で満たせるわけではありません。
おすすめの生命保険であれば、なぜおすすめなのか、その理由を詳しく聞かなくてはなりませんし、自分が求めているニーズと合致しなければ、そもそも保険屋がおすすめだとしても、自分達にとってみるとおすすめされたくない生命保険であるはずです。
また、生命保険会社は、新商品を販売開始することでメディアなどを活用したコマーシャルを行っているのも見受けられますが、生命保険は、家電の新商品や新機能などと異なり、そもそも基本的な保障をしっかりと確保することが重要です。
つまり、新商品であろうと昔の生命保険であろうと、保障内容が自分達のニーズに合致した内容であれば、新しい、古いといったことは全く関係ないことを意味します。
では、生命保険の良し悪しとは、どのような基準で決めるものなのでしょう?こちらに要点を紹介しておきます。
上記要点の詳細につきましては、以下の参考記事で確認していただくものとし、引き続き、生命保険に加入する上で持っておきたい考え方について触れておきたいと思います。
生命保険の保障を考える上で欠かすことができないポイントとして、生命保険とライフプランはセットで考えることがあげられます。
ライフプラン(人生設計)は、家族構成や子供の年齢なども考慮したライフイベントも合わせて考えることができれば、なお効果的です。
ライフイベントとは、結婚、出産、進学、就職、退職などといった人生の大きな節目のことをいい、たとえば、子育て世帯であれば、末っ子が社会人になって独立するまでの節目まで、生命保険を活用した大きな保障を確保しておくべきとされています。
そのため、個々によって保障金額や保険が有効な期間というニーズは異なるため、型にはめて考えることは難しく、ニーズに合わせた細かなプランニングが重要になってきます。
生命保険は、保険料が掛け捨ての生命保険から一生涯に渡って保障が確保されている生命保険まで実に様々ですが、できる限り、生命保険を資産として残す考え方を持つことが大切です。
生命保険を資産として残す考え方とは、一生涯に渡って保障が確保されている生命保険に加入することを意味しますが、具体的には、保険期間が終身であることが最低限求められます。
たとえば、葬式費用や相続対策の一環として、保険金額が500万円の終身保険に加入したとしますと、特別の事情がない限り、死亡や高度障害になった場合に、遺族(保険金受取人)が500万円の保険金を受け取ることができます。
この時、500万円の終身保険は、いつ死亡や高度障害になったとしても支払われる生命保険にあたるため、結果として資産(財産)として残すことができると考えられ、少なくとも残された遺族が葬式費用やその他の費用を自費で負担する必要はありません。
また、病気やけがで入院した場合の医療保険も同じように考えることができます。
仮に、病気やけがで入院した場合、入院にかかる医療費や手術費用をはじめ、保険外の治療、差額ベッド代、食事代、その他の費用といった様々なお金がかかります。
日本の公的保険制度では、高額療養費制度があるため、生活が困窮してしまう程の大きな医療費が請求されることはあまりありません。
ですが、先進医療、保険外の治療、差額ベッド代、食事代は、公的保険の対象外であるため、すべて自費で支払わなければなりません。
このような時、医療保険は、いつ病気やけがで入院してしまったとしても支払われる保険金があるため、前述した自費の医療費やその他の医療費に充てることができ、こちらも資産(医療費支払いのための備え)として残すことができます。
生命保険の保障は、いつ、どのような形で必要になるのか誰にもわかりませんが、少なくとも、いつでも保障され、いざ必要な時に保障がなされなければ、そもそも何のために生命保険に加入しているのか、加入目的を見失ってしまいます。
そのため、どのような場合に保険金が支払われるのか明確にしておく必要があることはもちろん、保険担当者の話をすべて丸々聞き入れるのではなく、加入を検討している生命保険の保険約款で保険金が支払われる場合を確認することや独立系FPなどの専門家へ相談し、保険約款を分析確認してもらうなどといった対策も時には必要でしょう。
生命保険に加入していても、いざ必要な時に保険金が支払われなければ本末転倒です。
私たちが毎日働いた大切なお金の一部が生命保険料として家計の支出に充てられているわけですから、そのお金を決して無駄にしてはいけないと筆者は強く感じます。
生命保険は、いざ何かが起こった時にお金の心配をされる方が入るべきお守りです。
そのため、ざっくりした分け方になりますが、お金に心配な方は生命保険に加入し、お金の心配がない方は生命保険に加入する必要はないと思います。
仮に、生命保険が必要で加入する場合は、保障期間が終身で、いつでも保障が受けられるような保険契約を締結するようにし、併せて、資産として残す考え方を忘れないように心掛けておきたいものです。
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