- 株式投資とは、企業のオーナーになることで、①値上がり益②配当金③株主優待の3つの利益を得ることができる。
- 株式投資は、手数料が安く、ツールが充実しているネット証券で始めるのがオススメ。
- 株式の約45%が10万円以下で買える。
- 株主優待は企業からのプレゼントで、権利付き最終日までに購入しておく必要がある。
- 株式投資は、本やブログで勉強することも大切。
公開日:2019年1月10日
「証券会社に口座を作るのは難しそう」「株式投資を始めるには資金が必要」など、初心者の方が株式投資を始めるにはハードルが高いイメージがあります。しかし、インターネットがあれば郵送で簡単にネット証券に口座が開けますし、資金も10万円前後あれば始めることができます。
今回は、初心者の方が株式投資を始める時に必要な知識を詳しく解説していきます。まずは、株式投資の目的から見ていきましょう。
株式投資とは、企業が発行する株を売買することです。株を買うことによって、少額からでも会社のオーナーになることができます。また、株式投資によって次の3つの利益を得ることができます。
株式市場に上場した株は、毎日取引されていて株価は変動します。保有する株式が買った値段よりも値上がりした時に売れば、その差額が利益になります。
会社が稼いだ利益は、さらなる事業の発展のために再投資を行うか、株主に利益を還元する形で分配されます。この分配されるお金のことを「配当金」といいます。利益の大きい会社ほど配当金も多くなる傾向にあります。
株主優待とは、株を保有してくれている株主への感謝の気持ちとして、企業が送るサービスか物品のことです。株主優待の内容は企業によって異なり、金券を配るところもあれば、自社のサービスの提供、クオカードやお米などの現物支給など様々です。
それでは、株式投資の始め方について見ていきましょう。
株式投資を始めるには、ネット証券で口座を開きましょう。ネット証券なら手数料も安く、情報量も豊富で、パソコンやスマートフォンで簡単に注文をだすことができます。
ネット証券を選ぶ際の基準として次の3つを確認しましょう。
これらの基準を満たしているオススメの証券会社とツールをご案内します。
出典:SBI証券
SBI証券は約400万口座を有するネット証券最大手です。手数料の安さや、商品のラインナップなど種類が豊富で高品質のサービスを提供しています。SBI証券のツールである「HYPER SBI」は情報量が豊富で、テクニカル指標やニュース、注文方法など機能も充実しています。
また、1日の約定代金が10万円以下は手数料が無料となっています(アクティブプラン)。初心者の方は、まずはSBI証券に口座を開くことをオススメします。
楽天証券もネット証券大手で、手数料が安く、システムも安定しています。そして、人気が高い最大の理由が、取引ツールである「マーケットスピード」です。
出典:楽天証券
プロも多く使っていて、高度な機能が豊富な取引ツールです。情報の多さもさることながら、マーケットスピード1つで国内株式から先物、外国株までほとんどの金融商品に対応しているので、将来は株式以外にも投資をしてみたい人にも便利なツールです。
楽天証券でも1日の売買代金10万円以下は無料。また、日本経済新聞が無料で読むことができます。
ネット証券に口座を開設するのは無料です。SBI証券と楽天証券の両方で口座を作り、実際に画面の見やすさや注文方法を確認してから取引証券会社を決めるのをオススメします。
株式投資というと数十~数百万円のまとまった資金が必要なイメージがあります。確かに、そのような金額が必要な株もありますが、10万円以下で買える株もたくさんあります。10万円以下なら、SBI証券や楽天証券の売買手数料は無料です。
2018年12月現在、約4,000社の会社が上場していますが、10万円以下で買える株は1,800社ほどあります。
約45%の株式が10万円以下で買えるということになります。
株式は100株単位で購入します。株価が500円だと購入代金は「500円 × 100株 = 50,000円(手数料は考慮せず)」となり、5万円必要になります。
それでは、株式投資の魅力である株主優待について詳しく解説します。
株主優待とは、簡単に言うと企業からのプレゼントです。自社製品やクオカード、カタログギフトやお米など、様々な株主優待があります。
株主優待を受け取るためには、権利付き最終日で株式を保有している必要があります。権利付き最終日は、権利確定日(決算日)の3営業日前と決まっています。株主優待が届くのは、権利確定日より2ヶ月前後となります。
2018年12月(12月決算銘柄)の例で見てみましょう。
12月は28日(金)が最終売買日で決算日になっています。株主優待を受け取るためには、3営業日前の25日(火)(権利付き最終日)までに株式を購入しなければいけません。
26日(水)からは「権利落ち日」となり、この日以降に株式を購入しても12月分の優待を受けることはできません。
逆に、25日(火)の権利付き最終日に株を買っておけば、26日(水)の権利落ち日以降に株を売却しても株主優待を受け取ることができます。
株主優待は決算月にもらえる企業がほとんどです。通常は、年に1回か2回、決算月に配当金と共に株主優待を受け取ることができます。
決算月は9月(中間決算)や3月(本決算)が多いですが、その他の月の企業もあるので、必ず確認するようにしましょう。
株式投資を始めると勉強のためにブログを読んだり、本を読んだりすると思いますが、書籍は最低3回読むようにしましょう。
3回読み直すと、理解がさらに深まります。経験が浅い段階で1度読んだだけでは、すべて理解することは難しいからです。1度読んだ知識を、実際に投資をした後に読み返してみると、新たな気づきを得られることが多くなります。
株式投資では、実践での経験も必要ですが、本やブログで勉強する時間も必要です。それでは、おすすめの本やブログをご紹介していきます。
45万部を突破したベストセラーの入門書です。
「株って何?」「どうやったら買えるの?」「何を買えばいいの?」
といった素朴な疑問から実践的な戦略まで、豊富な図やイラストでわかりやすく解説しています。
この本で基本を学んだら、一番売れてる株の雑誌ZAiが作った「株」入門 上級編で、さらに実践のテクニックを学ぶことをおすすめします。
出典:https://plaza.rakuten.co.jp/mikimaru71/diary/201812170000/
株主優待と割安株銘柄の情報を発信しています。株主優待の内容だけなく、株主優待のある株をどのタイミングで買えばいいのかまで解説しています。シンプルな手法と実績により、雑誌などの多くのメディアにもでています。
出典:https://ameblo.jp/okuyama-tukito/
伝説のファンドマネージャー「ピーター・―リンチ」を手本とした初心者でもできる長期投資法を解説しています。
投資手法は、成長株に割安株を組み合わせた「割安成長株」というものです。600万円の元手で、価格が10倍以上にも上昇する大化け株を複数つかみ、資産を数億円まで増やしました。
会社員をしながら投資をしているので、日中仕事が忙しくて株式投資に時間を割けない投資家にもおすすめです。
具体的な内容は書籍普通の人”だから勝てる エナフン流株式投資術にもまとめられています。
今回は株式投資の目的から、おすすめの証券会社や本、ブログを紹介させていただきました。株式投資は少額から簡単に始めることができます。ただ、利益をだし続けることは容易ではありません。きちんと株式投資に必要な知識を吸収し、取引手法を確立するようにしましょう。この記事が株式投資を始めるお役に立てれば幸いです。