- 投資の必要性が高まっている。
- 投資のポイントは安全性・収益性・換金性の3つ。
- 投資の正しい始め方とは?
公開日:2018年10月30日
30代・40代になると周りの同僚や友人とお金の話をする機会が増え、「投資」が話題になることもあるのではないでしょうか。
そこで今回は、「投資に興味があるけど、そもそも投資についてよくわからない」「何となく投資にはネガティブなイメージがあって敬遠している」人のために投資を始める前の予備知識を中心に解説します。
まずは、投資と投機の違いについて解説します。
表現は似ていますが、意味合いは大きく異なるので簡単に区別できるのではないでしょうか。
投資は資産運用と同じ意味で使われることが多く、長期的且つ計画的に考えることが多いです。
投機はギャンブルと同じ意味で使われることが多く、短期的な利益を追求することが多いです。
なお、資産運用において併せて知っておきたい、直接金融と間接金融の違いについてはこちらをご覧ください。
次に、投資の代表例を紹介します。
ここで紹介する他にも様々な投資がありますが、今回は特に有名な3つについて解説します。
幅広い世代で認知されており、投資の王道と言っても過言ではないでしょう。
安く買って高く売ることで差額の利益を狙う方法と、定期的に受け取ることができる配当金を狙う方法があります。
少額から始めることができるため、若い世代にも人気があります。
定期的な修繕等の管理が必要になりますが、長期的な家賃収入を期待することができます。
以前は資産家を中心に人気がありましたが、近年では30代・40代で挑戦する人も増えています。
通貨を売買することで利益を狙う方法が主流です。
為替相場の影響が大きく、比較的短期間で大きな利益を得ることも可能です。
ただし、投資額以上の損失が発生することもある点には注意が必要です。
一般的には株式投資よりもハイリスク・ハイリターンな投資と言われています。
近年、現役世代を中心に投資への注目度が急速に高まっています。
背景には、投資の必要性の高まりが考えられます。ここではその主な理由を紹介します。
現在の金利は歴史的な低水準で推移しており、普通預金の金利は1%以下が当たり前の状況です。
5%を超えていた70年代・80年代と比較すると金利の低さは一目瞭然です。
つまり、銀行に預けておくだけである程度増えた時代とは異なり、現在は自助努力で増やしていくしかないのです。
「人生100年時代」と言われる程に日本人の平均寿命は延びています。
そのため、退職金と年金だけでは老後の生活費が枯渇してしまう可能性もあり、投資の必要性を感じている人が増えていると考えられます。
特に若い世代は年金制度に対して不安を持っている人が多く、危機感も強いのではないでしょうか。
現在の日本の年金制度の問題点としては、高齢化による財源不足が挙げられます。
具体的には、2025年前後に団塊世代が後期高齢者になることで社会保障費が急増し、財政を圧迫する可能性が考えられます。
さらに、少子化による税収入の減少も大きな課題として懸念されています。
今後の対策としては、年金受給額の減額や受給開始年齢の引き上げが実施される可能性もあるでしょう。
すでに財務省の審議会で受給開始年齢を68歳に引き上げる案も検討されており、ますます自助努力の必要性は高まると考えられます。
それでは次に、投資のポイントを紹介します。
基本的な内容ではありますが、非常に重要です。
元本割れの可能性を表しています。
ローリスク・ローリターンな投資よりも、ハイリスク・ハイリターンな投資の方が安全性は低いと言えます。
投資には多かれ少なかれリスクがあるので、限りなく元本保証に近い投資はあっても100%元本保証の投資は存在しません。
投資成果の期待度を表しています。
ローリスク・ローリターンな投資よりもハイリスク・ハイリターンな投資の方が収益性は高いと言えます。
安全性と収益性は相反するため、どちらを重視するかが非常に重要です。
「流動性」と呼ばれることもあり、現金化する際に必要な時間・手間の程度を表しています。
例えば、不動産は現金化するまでに多くの時間を要するため、換金性が低いと言えます。
投資を始めるときの具体的な手順と注意点を紹介します。
病気や失業等の不測の事態に備えて最低限の生活資金を確保しておくことが重要です。
家族構成や加入している保険等により個人差はありますが、目安としては1~2年分の生活費を用意しておくと良いです。
いつまでにどの程度増やしたいかを決めることは、計画的な投資のためには必要不可欠です。投資の目的と期間に応じて投資先を選択することで、ある程度選択肢を限定することができます。
そして、その中から適切な投資先を選ぶためには、安全性・収益性・換金性の3つを比較・検討することが重要です。
先述した通り、安全性と収益性を両立することは困難です。
そのため、目標設定と照らし合わせ、3つの中で優先順位を付けて投資先を選択すると良いです。
投資後のルールを決めておくと良いです。
特に株式投資の場合には損切する目安を決めておきましょう。
損切とは投資金額がマイナスの状況で売却し、損失を確定させることです。
投資後の調子が良い時はそれほど気になりませんが、不調になると急に不安になり、対応に困ることがあります。不調が一時的なものであれば問題ありませんが、長期化した場合には大きな損失が発生する可能性が高いです。
経済ニュース等で「下がる可能性は低い」と言われていても下がることはあり、最悪の場合には投資金額がゼロになることもあります。
このような事態を避けるために、事前に損切の目安を決めておくことは有効な対策と言えます。
また、損切することで許容範囲内の損失で済み、損失の拡大を未然に防ぐことができます。
信頼できる相談相手を見つけることも投資のポイントです。
ここでは主な相談相手の特徴を紹介します。
情報量も豊富で、最新のニュースから過去のデータまで幅広い情報を得ることができ、無料で相談できるので気軽に利用するには適していると言えます。
ただし、販売・仲介による手数料収入を得ているため、自社で取り扱っている商品を販売することを優先していることもあり、偏った情報提供を受ける可能性があります。
信頼できる会社が見つからなければ情報収集だけに留めることも考慮すると良いでしょう。
顧客目線のアドバイスが期待できます。
ただし、有料相談の場合が多く、余計な費用がかかってしまうことがあります。
相談回数が複数回になると相談料も高額になるので、ある程度方向性が固まった段階で相談し、比較検討のアドバイスを受けると良いでしょう。
本来、投資には「絶対」はあり得ません。
そのため、「絶対に儲かる」、「必ず元本保証」等の断定的な表現を多用する場合には、投資詐欺の可能性もあるので注意が必要です。
少しでも不安に感じたら、金融庁等に相談しましょう。
低金利と少子高齢化が続く日本において、今後ますます自助努力の必要性が高まると考えられます。おそらく多くの人にとって投資が有効な対策になり、投資に対する知識が求められる時代になるでしょう。
投資先の選定には安全性・収益性・換金性を比較が重要であり、そのためには投資の目的と期間を明確にすることが必要不可欠です。また、信頼できる相談相手を見つけることで、より良い投資成果が期待できるのではないでしょうか。
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