- 自動車保険の等級を引継ぐための条件は、家族や親族が同居していること。
- 自動車保険の等級を引継ぐには、加入している保険会社などへ電話連絡をする。
- 保険会社を乗り換えしたとしても、これまでの等級が維持される。
公開日:2019年2月15日
自動車保険は、強制加入の自賠責保険と任意加入の自動車保険の2種類に大きくわけられます。
任意加入の自動車保険は、特徴の1つに等級制度が設けられており、基本的に1等級から20等級までの20段階にわけられ、等級が高いほど自動車保険料が安くなります。
また、自動車保険の等級は、家族間や保険会社間でそのまま引継ぎできる特徴があることから、本記事では、等級の引継ぎ条件や手続き方法などについて紹介していきます。
目次
はじめに、自動車保険の等級で、押さえておくべきポイントを紹介します。
要点を知ると等級の引継ぎも理解しやすくなると思います。
自動車保険の等級を引継ぎするためには、等級を引継ぎする家族の範囲を満たし、等級を引継ぐための手続きをする必要があります。また、等級の引継ぎ手続きを行う場合の必要書類の準備も行わなければなりません。
このように、自動車保険の等級を引継ぎする上で確実に押さえておかなければポイントがいくつかあることから、次項では、自動車保険の等級を引継ぎするための条件について、それぞれ個別に解説を進めていきます。
自動車保険の等級を引継ぎできる家族の範囲は、以下のいずれかにあてはまっている人です。
ちなみに、記名被保険者とは、加入している自動車保険の補償対象となっている自動車を運転して事故を起こした場合に補償の対象になる人のことをいいます。通常、自動車保険を契約する上で記名被保険者は、普段から補償対象となる自動車を運転している人にするのが一般的です。
自動車保険の等級を引継ぎできる同居親族の範囲は、1つの建物に居住している6親等内の血族、および、3親等内の姻族です。
ざっくり説明しますと、上記イメージ図にあてはまっている人と同居している場合は、自動車保険の等級を引継ぎすることができます。
ただし、等級引継ぎの注意点として、別居の未婚の子と言われる、進学や就職して家から出ることになった子供は、等級の引継ぎができない点には、特に注意が必要です。
自動車保険の等級を引継ぎする家族の範囲で最も注意しなければいけないポイントは、記名被保険者と同居していることになります。一般に、家族間で自動車保険の等級を引継ぐ場合、子どもを対象にするケースが多いのですが、あくまでも同居が、等級引継ぎ条件の1つとなっています。
そのため、たとえば、同居している子どもが、進学や就職などの理由で同居しなくなる場合は、同居をしているうちに引継ぎを済ませなければなりません。
自動車保険の契約者(名義)を子どもにしないメリットは、支払保険料が大幅に削減できるところにあります。
一般に、自動車保険を新規で契約すると、自動車保険の等級は6等級からスタートします。6等級の自動車保険料は、金額が極めて高いほか、免許を保有している期間が短いことから、ゴールド免許による割引や年齢による補償範囲を限定することもできません。
そのため、家族間で等級の引継ぎを行うのが効果的になるわけです。
自動車保険の等級を引継ぎするための手続き方法は、とても簡単で、具体的には、加入している自動車保険の保険会社や代理店に対して電話連絡を入れることで足ります。
自動車保険は、おもに、保険代理店から加入するタイプの保険とダイレクト型自動車保険と呼ばれる通販型の保険に分けられますが、どちらの自動車保険であったとしても、電話連絡を行い、手続きの指示に従うことで等級の引継ぎが可能です。
自動車保険の等級を引継ぎするために必要な書類は、保険会社または保険代理店から届く等級を引継ぎするために必要な書類になります。
つまり、前項で紹介したように、自動車保険の等級を引継ぐための電話連絡を行えば、保険会社や代理店が適宜、等級の引継ぎに必要な対応をします。
そのため、手続きの中で必要書類に署名や捺印を行い、合わせて、手続きに必要なその他のものがあれば指示に従って準備しておくことで問題ありません。
自動車保険の等級は、原則として保険会社間で共有されるため、自動車保険を他社に乗り換えしたとしても、等級が上下変動することはありません。
たとえば、保険代理店が取り扱っている対面型の自動車保険から保険料が安いダイレクト保険に乗り換えしたとしても、自動車保険の等級が変わらないことを意味します。
自動車保険の等級は、上がるほど保険料は安くなるため、乗り換え後も安い保険料負担が維持できるのは大きなメリットです。
自動車保険を他社へ乗り換えする場合の等級引継ぎの注意点は、すべての保険会社で等級引継ぎの対応ができるわけではないところにあります。
特に、全労済、全国自動車共済、JA共済、教職員共済といった共済から各保険会社が取り扱っている自動車保険へ乗り換えする場合は、すべての保険会社で、これまでの等級が引継ぎできるとは限りません。
保険料の安さに目がいって、後先に関わる落とし穴にはまらないよう、注意が必要な点です。
自動車保険を新規に見積もりする場合は、自動車保険の契約期間に注意し、更新時期に余裕を持って見積もりを取っておくことが大切です。
実のところ、自動車保険の等級制度は、1年間無事故であれば、翌年度から1等級アップしますが、これは、自動車保険の満期を迎えなければ上がることはありません。
そのため、仮に、無事故であったとしても契約期間中に変更することによって、等級アップの機会を逃すのは大きなロスになります。
自動車保険を更新する場合や乗り換える場合は、やはり早期契約が確実で安心と言えます。
この理由として、これまで積み重ねて築き上げた自動車保険の等級が確実に維持されるほか、場合によっては、早期契約における保険料の割引も受けられるためです。
また、早期契約によって、自動車保険契約が切れていないということは、万が一の自動車事故があったとしても十分な補償が確保できることにもつながります。
自動車保険の等級は、家族間で引継ぐことができ、保険会社間では、現在の等級が引継がれることになります。自動車保険の等級は、1年に1等級しか上がらないため、最高等級や高い等級の自動車保険は、いわば立派な財産と考えることもできます。
そのため、常日頃から安全運転を心がけて、自動車保険の高い等級を維持しておくことは、支払保険料といったお金だけではなく、将来の子供のためにもつながると言えます。
自動車保険の名義変更についてはこちらの記事をご覧ください。
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