- スマホ決済とは「スマートフォンを利用した決済」のこと。
- スマートフォンさえあれば決済可能というメリットがある。
- 災害時に利用できない可能性や不正利用の危険性などのデメリットがある。
- 不正利用に対する安全性への取り組みは、スマホ決済サービスを提供する各社で行っている。
- スマホ決済のデメリットも理解した上で賢く利用しよう。
公開日:2019年9月19日
消費税増税後のキャッシュレス決済におけるポイント還元などの取り組みから、キャッシュレス決済に関心を持っている人がいるのではないでしょうか。キャッシュレス決済の中でも、最近はスマホ決済が何かと話題です。
スマホ決済はスマートフォン1台あれば決済できるという便利な特徴がある一方で、不正利用などネガティブな面もニュースなどで取り上げられています。そこで今回は、スマホ決済のメリット・デメリットや危険性などをわかりやすく解説していきます。
スマホ決済とは、簡単に言えばスマートフォンを利用した決済のこと。スマホ決済には大きく分けて3種類あります。
1つ目は、スマートフォンに表示されたQRコードをお店側に読み取ってもらう「QRコード決済」です。2つ目は、おサイフケータイのように、クレジットカードなどを登録したスマートフォンをお店の専用端末にかざして決済を行う「非接触IC」です。
そして3つ目は、携帯キャリアのID・パスワードを入力してキャリア利用料金と一緒に決済する「キャリア決済」の3種類です。
スマホ決済では、あらかじめ利用者がお金をチャージしたり、クレジットカードと紐づけたりすることによって決済ができるようになります。クレジットカード会社とお店側の間に立つ存在となるので、クレジットカードの決済代行業者のような役割を果たしているとも言えるでしょう。
電子マネーとは、あらかじめクレジットカードや現金からチャージされたお金のことをいいます。SuicaやPASUMO、楽天Edyなどが代表的です。
電子マネーは専用のカードをお店の専用端末にかざすことで決済ができますので、ApplePayやおサイフケータイなどが代表的なスマホ決済の「非接触IC」と似ています。
両者の関係性としては、スマートフォンを利用した電子マネー決済が「スマホ決済(非接触IC)」ということになります。
ここではスマホ決済のメリットについて以下3点ご紹介します。
スマホ決済における最大のメリットは、スマートフォンが1台あれば決済ができるという点でしょう。現金をATMから下ろして買い物へ行くという手間と時間を省くことができます。スマホ決済であれば、クレジットカードも持ち歩く必要がありません。
スマホ決済とクレジットカードを紐づけると、スマホ決済独自のポイント+クレジットカードのポイントを貯めることができます。
また、「楽天ペイ+楽天カード」「PayPay+Yahoo!カード」など、スマホ決済サービスとクレジットカードの組み合わせによってはさらに多くのポイント還元を受けることが可能です。
スマホ決済サービス独自のキャンペーンを各社行っていますので、キャンペーンと併用することで効率よくポイントを貯めることができるでしょう。
スマホ決済を利用すると、スマートフォンのアプリなどから利用明細を確認することができます。利用した日付や店舗名、利用金額が自動で記録されますので、後で振り返ることができます。スマホ決済を利用することで、お金の流れがわかりやすくなるというメリットがあるのです。
スマホ決済には上記のようなメリットがある一方で、デメリットも存在します。ここでは、スマホ決済のデメリットについて5点ご紹介します。
スマホ決済の種類が多すぎて、どれを利用したら良いのかわからないという人がいるのではないでしょうか。各社キャンペーンの宣伝を行っていて、結局どの種類がお得なのかわかりにくいですよね。
スマホ決済サービスを複数使い分けるのも手間だと感じる人がいるかもしれません。スマホ決済の種類が多すぎることは、デメリットであると言えるでしょう。
使用しているスマホ決済サービスをお店側が導入していなければ、利用することはできません。この場合は、クレジットカードや現金など他の方法で決済することになります。すべてのお店で利用できるわけではないことは、スマホ決済におけるデメリットの1つでしょう。
スマートフォンのバッテリー切れや故障など、電源が入らない状況ではスマホ決済サービスを利用することができません。スマホ決済を利用するためにはスマートフォンが必要不可欠ですから、モバイルバッテリーを準備しておくなど対策が必要でしょう。
災害によってお店の専用端末が使用できなくなったり、スマートフォンの電源が入らなくなったりすると、スマホ決済を利用できなくなってしまいます。
また、スマートフォンの電源が入っても基地局と繋がらなければ、スマホ決済アプリを利用することができません。スマホ決済では、災害時に利用できない可能性があるというデメリットがあります。
中国ではスマホ決済が普及していますが、お店のレジにあるQRコードを貼り換えて自分の口座にお金が入るようにする詐欺が横行しているようです。
日本においても、2019年7月にサービス開始した「7Pay」がセキュリティの穴を突いて不正利用されてしまった件はみなさんもご存知ではないでしょうか。
スマホ決済には詐欺や不正利用などの危険性があり、各社で様々な安全対策を行っています。
先ほど記載したように、スマホ決済には詐欺や不正利用などの危険性があるため、スマホ決済サービスを提供している各社それぞれが安全対策を行っています。そこで、以前当サイトでおすすめしたスマホ決済(〇〇Pay)の総合ランキング1~3位のサービスを例としてご紹介します。
なお、スマホ決済(〇〇Pay)の総合ランキングはこちらからどうぞ。
LINE Payでは各種の安全対策を行っています。代表的な取り組みをご紹介しましょう。
不正利用による補償を受けるには条件がありますので、詳細は「LINE Pay」、安全の仕組みをご参照ください。
楽天ペイでは以下のような安全対策への取り組みがされています。
スマホ決済の先駆け的な存在であるPayPay。2018年12月にはクレジットカード情報が不正に利用される被害が相次ぎ、話題になりました。不正利用の事件から、PayPayでは各種のセキュリティ対策を講じています。
このように、スマホ決済サービスを提供している各社で様々な安全性への取り組みがなされています。
デンマークで普及している「モバイルペイ」と呼ばれる決済サービスがあります。モバイルペイではセキュリティ対策のため、登録にあたって社会保障番号が紐付けされている銀行口座情報や電話番号を必須としています。
さらに、利用する場合には4桁の暗証番号が必須となっています。このように、海外でもスマホ決済におけるセキュリティ対策が行われています。
スマホ決済にはスマートフォン1台で決済ができるという便利な一面がある一方で、スマホ決済サービスの種類が多すぎたり、災害時に利用できなくなる可能性があったりするなどのデメリットがあります。
また、不正利用への対策は、スマホ決済サービスを提供する会社それぞれが行っています。スマホ決済のデメリットもきちんと理解して、賢く利用しましょう。