- 還元率No1は「d払い」。
- 親切で使いやすい「WAON」。
- 即時ポイント還元「PayPay」。
- キャンペーンごとの申込期限に注意。
公開日:2020年10月9日
マイナポイントの還元を受けるために、2020年7月からどこか一つのキャッシュレス決済事業者を決めて予約ができるようになりました。そして、いよいよ9月からは実際に還元もスタートしました。
よりお得に使いやすく紐付けるならどの決済事業者がよいのか、本記事では比較しながらまとめていきます。
マイナポイントとは、マイナンバーカードを使って予約・申し込みを行い、消費者が選んだどこか一つのキャッシュレス決済でチャージまたは買い物をすると、最大25%(上限5000ポイント)が戻ってくる仕組みです。
登録の申請には、必ずマイナンバーカードが必要です。
対象となるキャッシュレス決済は、スマートフォンを利用するQR決済(例・PayPay)をはじめ、従来からあるクレジットカードも対象です。そのほか、電子マネーやプリペイドカード、デビットカードなども対象です。
対象となる決済はいまだ増えている状況です。以下、マイナポイント専用ホームページ内の「キャッシュレス決済サービス検索」を用い、最新の情報を得ることをお勧めします。
マイナポイント還元は、2020年7月から予約開始、9月から実際のポイント還元が始まります。制度自体は2021年3月末までです。
マイナポイント還元は、政府予算が組まれています。その予算に達し次第終了となる見込みです。現状では、マイナンバーカード自体の発行に時間がかかっていることなどから、早急に予算に達することはないと推測されます。しかし、あくまでも国の予算の範囲内で行われるということは覚えておくとよいでしょう。
マイナポイント事業の詳しい概要については、こちらの記事もご参照ください。以下、本記事を読み進めるにあたって、事前にご一読いただくとスムーズです。
マイナポイントのポイント還元を受けるには、大前提としてマイナンバーカードが必要です。マイナンバーカードに関する注意点などを以下まとめていきます。
新型コロナウイルス感染症の影響で、国は全国民に対して特別定額給付金を支給しました。その手続きの際に、マイナンバーカードを保有していると手続きがスムーズだったことは記憶に新しいかと思います。
その際、マイナンバーカードと、マイナンバー通知カードを混同している方が多いという報道もありました。
マイナンバー通知カードは紙製、マイナンバーカードは写真付きのものです。
マイナンバーカードを申請する際には紙製のマイナンバー通知カードが必要ですが、万が一紛失していても行政で対応してくれる場合もあります。窓口にてお尋ねください。
マイナンバーカードの申請をしてから実際に交付を受けるまで、おおむね1か月程度かかるとされています(マイナポイントHP内「マイナンバーカードの取得方法」より)。
先にも書きましたが、マイナポイント事業自体には予算が組まれており、予算に到達したら事業終了する予定です。マイナンバーカードの交付まで1か月以上かかりますので、まずはマイナンバーカードの申請を急ぎましょう。
マイナンバーカードの使い道は、いまだ不透明な部分もあります。将来的に一人に一枚マイナンバーカードがあれば、健康保険証や運転免許証などとも一体化するという案も出ていますが、現状はまだはっきりしていません。
このことから、マイナポイントに興味はあっても、マイナンバーカード自体の発行に踏み切ることができない方が多いのも確かです。マイナンバーカードのメリット・デメリットをよく理解し、作るべきか否か熟慮するのもよいかと思います。
マイナンバーカードも含めたマイナンバー事業全体の概要については、こちらもご参照ください。
ここから、実際にマイナポイントの還元を受けるまでの流れについて解説します。
マイナポイント利用には、大きく分けて以下の4ステップに分けられます。
まずはマイナポイントの予約が必要です。この際に必要なものは以下のとおりです。手元に揃えたら、パソコンまたはスマートフォンの専用サイトから予約します。
決済サービスによっては、予約の前に事前登録が必要な場合もあります。希望する決済サービスのマイナポイントの登録手順がどうなっているか、事前に確認しておくことをお勧めします。
マイナポイント申し込みから、あらかじめ決めた決済サービスに申し込みをします。申し込みは、パソコン、スマートフォンのほか「マイナポイント手続きスポット」と呼ばれる特定の場所からも可能です。
市町村窓口、郵便局、コンビニ(マルチコピー機、ATM)、携帯ショップなど約9万カ所にマイナポイントの予約・申し込みができる端末を設置しています。それを「マイナポイント手続きスポット」と呼びます。ど
こに設置されているかは、マイナポイントホームページ内「マイナポイント手続スポット検索」をご利用ください。
申し込んだ決済サービスを利用してチャージまたは買い物をすると、利用金額の25%(最大5,000円分)が還元されます。これを基に逆算すると、20,000円分のチャージまたは買い物をすれば、最大の5,000円の還元を受けられるということになります。
ポイントが還元されるタイミングは決済サービスによります。最短で即日ポイント還元を実施している決済サービスもあります。
還元されたポイントの利用期限は、登録した決済サービスによって差があるようです。しかし、調べてみるとほとんど各社が期限を設けずに利用できるとしています。
マイナポイントを管轄している総務省としても、マイナポイント予約・登録の期限は2021年3月末までとしていますが、還元されたポイントの期限については検討中と発表しています。
先にも紹介しましたが、クレジットカードでもポイント還元の対象となります。スマートフォン決済やQRコード決済のみが脚光を浴びている印象がありますが、実はクレジットカードでもお得な上乗せサービスがあります。
三井住友VISAカードでは抽選100名に、独自のポイント(Vポイント)10,000円相当が当たるキャンペーンを実施しています。
WAON機能付きのイオンカードでは、イオン銀行デビットカードと合わせて使うことで最大2,000ポイントの還元を行うキャンペーンも実施しています。
ここからは、おすすめのキャッシュレス決済について、さまざまな切り口から比較しながら紹介します。
マイナポイントでキャッシュバックされるポイントが一番多いのはd払いです(2020年9月現在)。
基本となる5,000ポイントの還元以外に、申し込みだけで1,500ポイントがもらえます。さらにチャージまたは買い物で5%(最大1,000ポイント)が還元されます。結果、トータルで最大7,500ポイントがもらえるということになり、還元率でいうと37.5%です。
申し込みだけでもらえる1,500ポイントは、現状では9月30日までの限定キャンペーンとなっています。すでにマイナンバーカードをお持ちの方は登録に間に合いますので、検討してみてはいかがでしょうか。
キャッシュレス決済というと若い人向けのイメージがありますが、チャージして利用するタイプのWAONは、イオングループ全店で利用できることから年齢問わず利用者が多いのが特徴です。
普段はスマートフォン決済などを使っていない世代の人でも、イオン各店の店頭にあるマルチコピー機から申し込みができます。つまり、パソコンやスマートフォンを持っていない場合や使い方に不安がある人でも、店頭から申し込みができるので安心です。
さらに、普段利用している店舗であれば、還元されたポイントを利用する場合も使い道に困らず、メリットが大きいと言えます。
申し込みのしやすさという点で、WAONでは上乗せキャンペーン実施期間が長く、焦らずに申し込みすることができます。一部のキャンペーンは9月末で終了してしまうものもありますが、WAONは2021年3月末までの期限となっています。
通常、チャージまたは買い物でのポイント還元には時間がかかりますが、即時還元されるのはPayPayです。即時ポイント還元はほかにはなく、普段からPayPayを利用している人にはメリットの大きいサービスです。
利用方法は簡単で、PayPayを紐付けし、還元を受けられる最大額である20,000円をチャージすると即座に残高が25,000円になります。また、PayPayは利用できる店舗が多く、もらったポイントを使う際にも便利です。
2020年7月から8月までに事前登録をした場合は「マイナポイントPayPayジャンボ」キャンペーンが開催されていました。抽選で一等100万円が当たるキャンペーンでしたが、現在は終了し、引き続きのキャンペーンは実施されていません。
PayPayについては、こちらもご参照ください。
マイナポイントに紐付けする決済の選び方は、お得さで選ぶか、よく利用する決済事業者を選ぶかがポイントになります。たとえお得さで選んでも、普段使わないような決済サービスを選ぶと、使い道がなく逆に損をすることもあり得ます。
また、還元事業の申込期限など、期限があるものには要注意です。なお、一度選んだ決済は後で変更や解除ができませんので、その点にはご留意ください。