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投資信託は銀行がおすすめ?メリット&選び方をFPがわかりやすく解説

投資信託は銀行がおすすめ?メリット&選び方をFPがわかりやすく解説

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佐藤 彰

佐藤 彰

AFP、米国CTI認定プロフェッショナルコーチCPCC

全国に営業店を構える対面型証券会社とフィンテック系の証券会社に勤務し、2019年4月に独立。金融機関在籍時は、主にコンプライアンス部門に所属し、若手社員教育、コンプライアンス研修、投資信託販売のチェックを主に担当。金融機関外での金融教育の必要性を実感し、現在は主に投資信託による資産形成を支援するファイナンシャルプランナーとして活動中。コーチ資格も保有しており、投資と心理にも着目した情報発信をしています。

この記事のポイント

  • 銀行で投資信託を購入すればよいかどうかは、その人のライフスタイルによる。
  • 資産運用以外のお金の相談をされたい方は、銀行での投資信託の購入を検討する余地がある。
  • 豊富な情報から投資信託を選びたい方や投資初心者の方には、証券会社がおすすめできる。

この記事は約7分で読めます。

投資信託は、金融商品の中でおそらく一番身近なものではないでしょうか。取扱いをしている金融機関も様々なタイプがあります。その金融機関で一番みなさんにとって身近なものが銀行だと考えられます。

そこで、今回は投資信託を銀行で購入する場合のメリットとデメリットを、他の金融機関と比較しながら記載します。これから投資信託を購入する方の窓口選びの参考になれば幸いです。

 

世間一般の評価

世間一般の評価

世間一般の評価としては、証券会社よりも銀行の方が評判が高いです。理由としては銀行の方が、より身近で利用する機会があるからだと考えられます。

 

銀行との関係

個人の方であれば、各種入出金で銀行の店舗を利用したことがない方はほとんどいらっしゃらないでしょう。また住宅購入等のために、ローンの相談を銀行員の方にされた経験のある方も少なくないと思います。

さらに自営業の方であれば、事業に関連した経営相談や融資等で銀行員と定期的に接する機会が多いでしょう。

 

証券会社との関係

証券会社の本業は資産運用です。今ではだいぶ変わってきていますが、伝統的に資産運用はいわゆる富裕層が行ってきたものであり、世間一般の方が行うものではありませんでした。

そういう経緯があるため、証券会社というと自分とは縁のない金融機関だと感じる方がとても多いのが現状です。

 

実際のデータではどうか?

実際のデータの傾向から、上記と同様の結果を確認することができます。日本証券業協会の全国調査によると、投資信託を購入した経験のある方が一番購入場所として選んでいるのが、銀行等の証券会社以外の金融機関となっています。全体の内訳は以下の通りです。

金融機関での店頭(電話注文を含む) 45.5%
証券会社の店頭(電話注文を含む) 35.2%
証券会社のインターネット取引 11.9%
金融機関のインターネット取引 7.6%
確定拠出金制度 5.0%
その他等 10.6%

 

銀行と証券会社との共通点

銀行と証券会社との共通点

しかし、銀行でも今や金融商品を幅広く扱うようになったため、銀行と証券会社との違いは昔ほどではなくなりました。共通点として主なものは以下の3点です。

 

購入できる商品(価格や利率など)

投資信託であれば、銀行でも証券会社でも購入することが可能です。全く同じ商品を取扱うことも多く、同じ商品であれば一方の方が価格が安い、利率がよい等の違いは生じません。

ただ、傾向としては、証券会社の方が一般的に高リスクなタイプや時代のトレンドに沿った投資信託の品揃えが多く、銀行の方がある程度リスクを抑えた投資信託が多いです。

 

営業時間

銀行も証券会社も支店の窓口は、基本的に平日の15時から夕方までが基本です。ただし、店舗によっては土日の営業を行っている店舗もあります。土日営業は、銀行も証券会社も都心の中でも特に中心部の支店で行われています。

 

金融機関の資産と投資家から集めた資産とが別に管理される(分別管理)

金融機関で投資信託を購入すると、その資金は信託銀行にて管理されます。その資金は信託銀行の財産とは別に管理をされます。ですので、万が一投資信託を販売する金融機関が破綻しても、投資信託の財産への影響はありません。

これは、投資信託の購入した金融機関が銀行でも証券会社でも同様です。

金融機関の資産と投資家から集めた資産とが別に管理される(分別管理)

 

銀行を利用するメリット:相談のしやすさ

銀行を利用するメリット:相談のしやすさ

とはいっても、銀行と証券会社とでは大きな違いもあります。なかなか数字や形には表れにくい部分ですが、銀行で投資信託の購入をするメリットは「相談のしやすさ」であると言えるでしょう。以下、その具体的な観点をいくつかご紹介します。

 

 

店舗数の多さ

銀行と証券会社とを比べると、銀行の方が店舗の数が多いです。実際に投資信託の購入等で店舗に向かう際には、まず物理的に銀行の方が行きやすいというメリットが挙げられます。

 

コールセンターの営業時間の長さ

対面ではなく非対面の相談窓口であるコールセンターも、銀行の方が夜遅くまで営業をしています。これは銀行の場合、投資以外の幅広い商品を取り扱っていることに加えて、入出金など生活のインフラとしての機能も有しているためだと考えられます。

以下、代表的な銀行・証券(ネット証券含む)のコールセンターの営業時間をまとめてみましたので、ご参照下さい。

三菱UFJ銀行 毎日9:00~21:00
三井住友銀行 毎日9:00~21:00
みずほ銀行 月曜日~金曜日 9:00~21:00

土・日曜日 9:00~17:00

野村證券 平日 8:40~19:00

土日 9:00~17:00

大和証券 平日8:00~19:00

土・日・祝9:00~17:00

SBI証券 平日(年末年始を除く)8:00~18:00
楽天証券 平日8:00~18:00 (土日祝・年末年始を除く)

 

お金に関する総合的な相談ができる

銀行ではお金に関する様々な商品を扱っています。投資信託の購入の相談をしていて、話の途中で他の商品の方が自分のニーズに合っていることがわかる、というケースもあるでしょう。そういうときにも、銀行の内部の他の取扱商品で対応することが可能です。

 

銀行を利用するデメリット:情報の量と質および資産運用のスキル

銀行を利用するデメリット:情報の量と質および資産運用のスキル

一方で、銀行で投資信託を購入するデメリットは、「情報」と営業員の「スキル」の大きく2つです。こちらも詳細を項目別に解説します。

 

価格変動リスクのある商品の取扱経験の違い

第一に、銀行員は証券会社の社員ほど、価格変動リスクのある商品の取扱経験がありません。銀行で取り扱っている商品には、元本の安全性が高い定期預金等もあります。

つまり、投資信託は、商品ラインナップがたくさんのある中の1つのカテゴリーであるということです。ですので、銀行員は証券会社の社員ほどには投資信託の提案や販売の経験ができず、これが提案力に差が出る要因となり得ます。

 

ニーズに合った商品

第二に、上記のような商品構成の性質上、銀行での取り扱っている投資信託の数は証券会社ほど多くはありません。お金という分野では、お客さまそれぞれに細かいニーズがあります。

そのニーズにきめ細かく対応する上で、取り扱っている商品数が少ないということも、銀行で投資信託を購入する上で不利となり得る点です。

 

マーケットの動き

価格変動リスクのある投資信託を販売する上では、日々のマーケットの動きをチェックすることも欠かせません。加えて、これからのマーケットの動きや有望な投資先を予測する力も欠かせません。

証券会社の社員は、常にここを実践的に学んでいます。銀行員は変動商品以外の対応等もあるため、証券会社の社員ほどチェックすることはできません。タイミングに合った提案という点でも、銀行で投資信託を購入すると不利になり得ます。

 

販売ノルマ

これは個人的な見解ですが、証券会社よりも銀行の方が計数管理に厳しい印象があります。つまり、銀行員の方が商品販売をしなくてはならないというプレッシャーが厳しい可能性があるということです。

金利が低い昨今は、金融商品の販売が銀行のよりメインの収益源になっています。ですので、無理な販売が営業現場で推進されるおそれがある点も銀行で投資信託を購入すると不利になり得るポイントと考えます。

 

証券会社を利用するメリットとデメリットは?

証券会社を利用するメリットとデメリットは?

反対に、証券会社で投資信託を購入するメリットとデメリットはどんなものでしょうか?銀行との対比で以下記載します。

 

 

対面証券会社

証券会社には、対面型とネット型と大きく2があります。まずは、対面型証券会社で投資信託を購入するメリットとデメリットについて解説します。対面型証券会社で投資信託を購入する場合は、良くも悪くも営業員が介在するところがポイントです。

 

メリット

対面で投資相談できることが、最大のメリットです。投資信託の購入だけでなく、その前提となる世界経済の動向や為替の動きなどマーケットに関する各種情報を入手することが可能です。

リアルタイムにこのような情報を営業員から入手して、投資信託を購入する判断材料に利用できる点は、銀行にはないメリットです。

 

デメリット

取り扱っている投資信託は銀行よりも比較的高リスクです。会社としても高リスク商品の方が販売手数料等が高いため、積極的に高リスクの商品をお客さまに提案する傾向が強いです。

そのため、ニーズに合わない高リスク商品の提案を受け購入してしまうおそれもないとは言えません。加えて、販売後に比較的短期間で他の投資信託に乗り換えないか提案を受けることもあるでしょう。

 

ネット証券会社

一方で、ネット証券会社では、反対に営業員がいないことが良くも悪くもポイントになります。

 

メリット

ネット証券会社には営業員がいないため、無理な商品勧誘を受けるおそれがほとんどありません。店舗がなく営業員がいない分、高リスク商品で手数料を無理して稼ぐ必要のないビジネスモデルになっています。また、取扱いしている投資信託の本数も比較的ネット証券の方が充実しています。

 

デメリット

営業員がいないということは、自ら情報収集して投資信託を選ばなくてはならないということでもあります。営業員のサポートを受けられないという点は、人によってはデメリットになるかもしれません。

 

結局、銀行と証券会社ではどっちがおすすめ?

結局、銀行と証券会社ではどっちがおすすめ?

いずれにもメリットもデメリットもあるため、投資信託を購入する人のタイプによっておすすめの金融機関は異なってきます。以下、それぞれについてまとめます。

 

資産運用以外のニーズもある方

資産以外のお金の相談もされたい方は、銀行で投資信託の購入を検討する余地があるでしょう。資産運用とそれ以外のお金の課題とを一体として相談できるのは、他の金融機関にはない銀行ならではのメリットです。

 

会社から情報提供を受けて投資信託を選びたい方

会社から資産運用に関する様々な情報提供を受けて投資信託を選びたい方は、証券会社がおすすめです。資産運用の情報の量と質のいずれにおいても、銀行よりも証券会社が勝っています。

ご自身で調べることが難しい情報も含めて証券会社は提供をしてくれます。ただし、証券会社の中でも営業員から情報提供を受ける可能性のある対面型証券会社を利用する場合、それらの情報に左右されずに自分なりの判断基準でしっかり選ぶことが重要です。

 

自分で勉強して投資信託を選びたい方

自分で資産運用に関する様々なことを勉強して投資信託を選びたい方は、証券会社、中でもネット証券会社がおすすめです。

対面型証券会社もネット証券会社も情報の量と質ともに優れていますが、ネット証券会社の場合は営業員がいない分、特にホームページ等で様々な情報を提供しています。

 

投資の初心者の方

投資の初心者の方ネット証券会社がおすすめです。投資の知識や経験があまりない状態では、営業員からの情報提供があってもその情報を自分なりに評価するのが難しい場面があります。

ですので、自らのペースで情報収集できるネット証券会社での投資信託の購入がおすすめです。投資の初心者の方だと、自ら情報を取りにいくのも手間に感じるかもしれませんが、納得のいく投資判断をする上ではこれが一番だと思います。

 

銀行での投資信託に関するまとめ

銀行で投資信託を購入することにはメリットもデメリットもあります。まずはそれぞれを確認し、自分に合った投資信託の購入窓口をどこにしたらよいか検討するとよいでしょう。

ご自身に合っていれば、購入の窓口はどこでも構いません。ご自身のライフスタイル、性格、投資する上で大切にしたいポイントなどをぜひ考えてみて下さい。

 

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