- 学資保険の加入時期は、「保護者が若い&お子さんが小さい」時期に加入するほど有利。
- 払込期間は、早い時期に、「短期型」で払う方がお得。
- 「給付時期」は、まとめて1度が有利ですが、ご家庭の事情に合わせて検討を!
公開日:2018年12月3日
お子さんの将来の学費に備える学資保険。契約しようとすると、必ず聞かれるのが「加入時期」「払い込み期間」「給付時期」です。
契約なんていつでもいいよね、と思いがちですが、払戻金にかなり大きな違いが出てくるポイントです。学資保険契約の際に重要な“いつがお得か?”をバッチリ解説しましょう。
「学資保険って何?」という方は、まずこちらの記事をご覧ください。
目次
私たちが加入する“人に対する保険”は、契約する人が若ければ若いほど、保険料が安く設定されています。学資保険も、契約者はお子さんの保護者の方で、被保険者はお子さんになりますので、「保護者が若い&お子さんが小さい」時期に加入するほど、有利な契約を結ぶことができます。どんな仕組みか、詳しく見てみましょう。
学資保険の保険料を決める重要ポイントの一つが、「契約者(保護者)と被保険者(子供)の年齢」です。学資保険は、一般的にお子さんを被保険者に、保護者が契約します。それぞれの年齢が若いほど、保険料は安く設定されています。
そうは言っても、「うちは結婚○十年で、やっと子宝に恵まれました!」という場合もあるでしょう。最近は、人生経験豊かなパパママも増えています。その際は、お子さん(被保険者)が小さいうちに契約すればするほど、保険料は有利になります。
「早ければ良いといっても、生まれてからでしょう?」と思われるかもしれませんが、実は、妊娠中(出産の140日前)から加入OKです。一般的な妊娠期間は、40週間(約280日)とされていますので、安定期に入る妊娠6カ月目あたりから加入できることになります。
「妊娠中の加入って、そんなに急いで何が良いの?」という疑問も、ごもっとも。妊娠中加入のメリットをお伝えしましょう。
お子さんが既にいらっしゃるベテランパパママは別として、初出産の際の妊娠期間は、準備でワクワクしますね。また、出産後に比べて、時間に余裕がある時期でもあります。出産後は、3~4時間おきの授乳があったり、寝不足になったりすることも。それなら、余裕がある妊娠中にじっくり検討して、学資保険に加入してしまうのは、とても良い選択になると言えるでしょう。
また、保護者といえども、事故に遭ったりする可能性もあります。学資保険は、契約すると、その時点から保障が始まりますので、契約者(保護者)が死亡や高度障害状態になると、その後の保険料は免除され、契約した時期が来ると保険料を払ってもらうことができます。
「ああ、うっかり学資保険に入り損ねているわ」というあなた、大丈夫です。お子さんが小学校入学前くらいまでなら、余裕で契約できるようですよ。保険会社によりますが、7〜9歳くらいになると契約期間外(契約できない)になる会社もありますので、気づいたら早めのアクションをお勧めします。
また、契約者である、保護者の年齢も制限がある場合があります。ベテランパパさんや、おじいさまや、おばあさまなどが契約する際は、シュミレーションしてみるなどして、早めに契約できるかどうか確認しておきましょう。60歳代前半まではOKの場合が多いようです。
契約時に気になるポイント2つ目は、「払込期間」です。「払込期間」とは、学資保険の保険料を払う期間のことです。契約時に、払込期間を選べるようになっています。大きく分けて、「短期型」と「全期間型」の2種類があります。
お子さんの学資保険にぴったりなのはどちらか、次項で一緒に確認しましょう。
学資保険は保険商品ですので、運用期間が長い方がより大きな払戻金を期待できます。超低金利の影響で一時ほどの利益は望めないのですが、短期型で集中して積立を行い、運用期間を長くすれば、それだけ高いリターンが期待できます。最近は、塾代などで教育費が増えてくる中学入学前の10歳くらいで積み立てを終わらせる学資保険が人気なようです。
良いことずくめに思える短期型ですが、心配な点もあります。契約金額は一定で、短期で積立を行うので、毎月の積立額は全期間型に比べて高くなる傾向があります。契約の途中で払い込みが苦しくなり、万一解約する事態となりますと、元本割れする可能性もあります。毎月の収入と見合った積立額となっているか、ご家庭でしっかり検討されることをお勧めします。
先輩パパママには、学資保険の加入に際して家計を見直し、ムダのカットに成功されている方も多くいらっしゃいます。良い機会と捉えられて、一度家計の見直しをされてみてはいかがでしょうか。
短期間積立型と比べると、少しリターンが寂しい「全期間型」。一方で、長い期間の積立となりますので、メリットもあります。契約者となる保護者様の若いうちに学資保険に加入するので、はじめは月々の積立が負担となることがあるかもしれません。ところが、長い年月の間に収入が増えると、一定金額で積み立てている学資保険料は、それほど負担に感じなくなるようです。コツコツと長い期間で学資に備えるのは、学資保険の王道と言えるかもしれません。
お子さんの誕生で、「親戚からお祝いをもらった」「おじいさんが盛り上がって学資保険を払ってくれる気持ちになっている」そんなラッキーな場合は、「一括前納」はいかがでしょうか。払戻金を多くもらうには「短期型」が良い、とお伝えしましたが、「一括前納」は、究極の短期型。払戻金の有利さは、ダントツです。
余裕資金は、ついつい使ってしまいがちですね。家族の「お祝いしたい」暖かいお気持ちを、保障付きの学資保険でお子さんの将来に備えるために一括前納にする。お祝いを下さった方も、皆さん喜んでくださるに違いありません。チャンスがありましたら、ぜひご検討ください。
学資保険の契約の際に、「給付時期はどうしますか?」という質問が出ます。「給付時期」とは、学資保険の積み立てたお金を受け取る時期のことです。高校も無償化が進んでいますので、多くのお子さんにとって、大学に入学する時が、一番大きな教育費が掛かる時期となるでしょう。その際に学資保険から入学準備の費用を受け取れると大助かりですね。
保険契約によっては、中学入学や、高校入学時に祝い金をもらえる契約もあります。この祝い金は、必要がなければ、そのまま「据え置き」にすることもできます。「据え置き」は、祝い金でもらうはずのお金をそのまま置いておくことです。据え置かれた祝い金は、保険会社が運用し、最終的に払戻金が有利になる可能性もあるようです。祝い金の出るタイミングは、中学進学や、高校進学時など、ライフプランに合わせて設定できます。
また、「一度しかもらえないのは不安」「大学入学時から毎年もらいたい」など、複数回に設定することもできますので、他のご兄弟の進学状況などと合わせて、ご家庭で検討しましょう。
学資保険にまつわる3つの“いつ”、「加入時期」「払い込み期間」「給付時期」の有利な決め方を見てきました。そうは言っても、ご家庭ごとに使い勝手の良い契約は違うはず。お子さんの将来を夢見て、ご家族で検討されることをオススメします。
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