- 割安な保険会社はライフネット生命、オリックス生命、チューリッヒ生命。
- 保険を選ぶ前に公的保障を念頭に置いておくこと。
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私がクライアントさんとお話をしていると、よく毎月の保険料の話になります。いくら支払っていますという回答に、「高い」「安い」という判断をするわけですが、それなりに納得して支払っている方もいらっしゃれば、何も分からないまま支払っている方もいます。
私の考えは、「保険事故」が起こる確率の上に成り立っている商品に過剰に掛け金を支払うことは抵抗を感じるわけです。そこで、今回は掛け金が安い保険をご紹介するとともに、商品選びのポイントや考え方を解説していこうと思います。ぜひ最後までお付き合いください。
皆さんは最近、何か新たに生命保険に加入されましたか?そのときどんな経緯で加入しましたか?例えば担当者が知り合いの方、人づてに紹介された、会社に出入りするセールスマンなど、加入の入り口はさまざまです。
そのとき、他社も含めて同じ保障などを比較してみましたか?担当者はかなりよい人だから任せよう、という心理が働くこともあるでしょう。
しかし一度踏みとどまっていただきたいのは、果たしてその提案は、ほかの会社であれば一体いくらくらいの保険料で済むのかということを考えて欲しいのです。
最近では、保険代理店が複数社に跨って生命保険を取り扱うことが主流になっており、多くの保険商品を1つの窓口で比較することが可能です。また、ネットを利用することで、ざっくりですが保険料の比較も可能になります。
同じ保険でも保険料が異なることは当然のようにありますので、今は掛け金を比較してみるのもアリではないでしょうか。
少し話は変わりますが、生命保険業界のお給料はフルコミッション(歩合制)であることが多く、売上はもちろんですが、販売商品によって手数料が異なります。
例えば医療保険を販売するとして、終身タイプと定期タイプの2つあるとします。もし定期タイプの手数料がよければ、提案の中に定期タイプの医療保険が入っているでしょう。比較することもなく1択であれば尚更でしょう。
あまり考えたくないですが、セールスマンの売りたい保険を勧められると、選択肢として安くできないこともあります。このように、お給料ありきでの提案を見抜く方法はありませんが、なぜこれを勧めたのか確認するようにしておきましょう。
保険料を抑える方法のおすすめとして、私は必ず「公的保障」をお話します。
公的保障とは社会保険のことで、入院、死亡、介護、年金など、金銭的な損失を被ることを回避するために設けられた制度のことです。そのために私たちは社会保険料を毎月納めており、公的保障でカバーできない部分を民間の生命保険で補うことになります。
公的保障でどれくらいカバーできるのかを考え、それから医療保険や死亡保険を考えるようにすると、過大な保険金額の保険に加入しなくて済みます。
万が一亡くなったら・・・というフレーズは保険セールスマンのよく使う言葉です。提案された保険設計書に目をやると高額な死亡保険金額だったりすることも。そこでまず考えていただきたいのは、遺族年金に関してです。こちらの表をご覧ください。
出典:https://www.orixlife.co.jp/
出典:https://www.orixlife.co.jp/
夫婦で生活している場合、夫、妻のいずれかが亡くなったときの公的保障をまとめたものです。死亡保険を考える場合は、この国からの保障を考えておかなければなりません。
公的保障でどれだけカバーできるのかは、家族構成や社保か国保、年収などで変わりますので、今のご自身がどこに該当するのか確認しておきましょう。
次に医療保険を考える場合ですが、公的保障である、高額療養費制度を念頭に考えるようにしてください。
高額療養費制度とは、健康保険を利用することのできる治療費が、1ヶ月間にある一定以上かかってしまった場合、減額される公的保障制度のこと。治療費が高額になっても生活に影響が出ないようにするためであり、知っておくと入院するときに役に立ちます。
高額療養費制度は年収、所得に応じて支払いの上限が決まりますので、次の図を参考にして憶えておいてください。
区分 | 所得条件 | 計算式 | 多数該当 |
---|---|---|---|
区分ア | 年収約1,160万円~ 健保:標準報酬月額83万円以上 国保:所得901万円超 |
252,600円+(総医療費-842,000円)×1% | 140,100円 |
区分イ | 年収約770万円~約1,160万円 健保:標準報酬月額53万円~79万円 国保:所得600万円~901万円 |
167,400円+(総医療費-558,000円)×1% | 93,000円 |
区分ウ | 年収約370万円~約770万円 健保:標準報酬月額28万円~50万円 国保:所得210万円~600万円 |
80,100円+(総医療費-267,000円)×1% | 44,400円 |
区分エ | ~年収約370万円 健保:標準報酬月額26万円以下 国保:所得210万円以下 |
57,600円 | 44,000円 |
区分オ | 住民税非課税者 | 35,400円 | 24,600円 |
民間の生命保険を考える場合、必ず公的保障を先に考えるようにしましょう。またセールスマンから提案を受けたときは、その根拠なども必ず確認しておきましょう。
この公的保障を考えずに提案してくる担当もいたりします。無駄な保険料を支払わないための自衛だと思って、知識を持っておくことも大事ですね。
ここからは、掛け金が安い保険会社をご紹介していきたいと思います。掛け金ありきではありますが、気になる保障内容やおすすめのポイントも含めて解説していきますので、保険選びの参考にしていただければと思います。
おすすめの保険会社の1つとして、ネット保険のライフネット生命をご紹介します。ライフネット生命はご存知のとおり、ネットですべて完結する新しい保険会社です。TVCMも頻繁に打っているため認知度も徐々に上がっており、スマホを活用する現代にピッタリな保険会社といえそうです。
ライフネット生命をよく観察すると、間にセールスマンがいないため、セールスマンに対する販売手数料をカットすることが可能です。これにより、保険料の計算が他社と比べると安くなることから、同じ掛け捨ての商品でも、保険料は安くなることになります。
特に医療保険に関しては、アレコレ特約を付けなければかなり安く、30歳男性で日額5,000円のプランであれば月々1,578円、女性なら1,701円となっており、また保険料はずっと変わらないため、コスパ十分だといえます。
今後医療保険をお考えの方は、ぜひ一度見積もりを取ってみてもよいのではないでしょうか?
ネットで生命保険を検討する場合、次のような注意点に気を付けてください。
上記のように、何か分からないことがあれば、通常は質問して疑問を解決します。この疑問を解消するまでの時間がかかることもあるでしょう。また、チャット機能を使って解消することもできますが、文章での回答になります。ニュアンスなど解釈を間違うこともあるかもしれませんね。
そしてネットで加入する場合は、自分ですべて選択することになります。保険の良し悪しを判断するためのモノサシを持っておきましょう。
以前の記事に選び方のポイントをまとめたものがありますので、そちらも合わせて参考にしてみてください。
おすすめの2つ目はオリックス生命保険です。オリックス生命は業界内でも掛け金が安い点、保障のラインナップが豊富なので選択肢が多い点がおすすめのポイントです。
1991年に設立され、「保障ニーズにしっかりと応え、合理的で保険料が適正であり、シンプルで分かりやすい保険商品を提供する」という方針を掲げています。
方針のとおり、保険設計はすべてシンプルに構成されていて、保険が分からない方でも非常に分かりやすい内容になっています。パンフレットも誰が読んでも分かりやすい作りになっていて、それでいて保険料は安く設定されています。
オリックス生命は保険のラインナップが豊富なため、さまざまな見直しニーズに合わせることが可能です。新規に加入する場合や、今加入している保険を見直すのであれば、オリックス生命を検討の中に入れておくことをおすすめします。
理由は安い掛け金であることから、少しお金を足すだけで保障を充実させることも可能になります。「安い」という定義は人によって違います。例えば1,000円を安いと思う方、3,000円を安いと思う方とで違うということです。
オリックス生命は安くすることもでき、充実させることもできますので、私としては非常におすすめですね。そしてオリックス生命が販売する終身医療保険「キュア」は例年保険ランキングでNo.1を獲得しています。色んなFPが推薦しており、その理由も頷けます。
ネットでも見積もりを取得することは可能ですので、一度覗いてみましょう。参考までに、30歳男性の医療保険で月々1,531円、女性なら1,683円となっています。
3社目はチューリッヒ生命です。自動車保険のTVCMでお馴染みですね。元々は自動車保険を取り扱っていましたが、認知度が上がり、生命保険事業に参入してきました。
保障のラインナップはオリックス生命と比べると少ないですが、チューリッヒ生命にはおすすめの超割安ながん保険があります。
チューリッヒ生命が販売する終身がん保険は、全年代において割安な保険料となっています。そして、保障内容も通院に特化しており、今のがん治療にはぴったりです。これだけの条件が揃っていて割安な保険料となっています。
がん保険単体になりますが、男性でも女性でも2人に1人が罹患する時代ですので、割安な保険料で備えておくには十分でしょう。個人的にはぜひおすすめしておきたい保障ですね。
今回は割安な生命保険会社3選として、おすすめのポイントを解説してきました。掛け金を抑えることは重要で、毎月の保険料を抑えることはライフプランニングにも影響を与えます。
保険料の支払いを抑えれば、浮いた分をほかのことに使えます。コスパを重視して、公的保障を念頭に、必要最低限な保障を備えるようにしましょう。
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