- 20代は保険料を極力抑えたプランに加入する。
- 20代は誰にも迷惑をかけてはいけない社会人の一員であると自覚し、生命保険でリスクに備える。
- 金銭的に余裕があれば資産形成を早めに考える。
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日本人の生命保険加入率は約9割となっており、保険の依存度が最も高い国です。生まれたばかりの子供からお年寄りまで、何かしら生命保険に関わりがある方がほとんどであるといえます。
中でも今回は20代の生命保険選びについて、選び方や選ぶ際のポイント、そしておすすめの保険をご紹介していきたいと思います。
はじめに、20代に必要な生命保険の選び方について解説していきます。そもそもですが、20代に生命保険は必要なのでしょうか?入らないといけないのかな?とお考えの方もいらっしゃるかと思いますので、疑問にお答えする形で解説します。
少し本題から外れるかもしれませんが、生命保険を選ぶ前に考え方からお話したいと思います。
20代というと「若い」「成人したばかり」「社会人」「大人」というようなイメージが湧きますが、私の認識では「責任を持った社会人の一員」であると思っています。未成年と違い、親の保護の元を離れ、自分ですべての責任を負わなければならないタイミングです。
責任を負うということは、誰かに迷惑をかけてはいけません。また、自覚やモラルを持って行動しなければならないのです。中には学生の方もいるかもしれませんし、新社会人として就職した方もいるでしょう。
この点は隔たりなく「大人」として周囲から扱われます。つまり何があっても、自分のことは自分で何とかしなければならないということです。
20代の男性、女性と性別で分けることなく、いずれも社会人となったら、誰かに迷惑をかけることがないようにしなければなりません。
本題の生命保険は基本的に病気、怪我、死亡などで金銭的な損失を軽減、解消するために加入します。これは誰にも迷惑をかけないようにするため加入することでもあると言えます。
少し具体的な例でお話すると、社会人になり会社勤めをしていた方が、急な病気で入院してしまった場合、蓄えなどは十分な方とそうでない方に分かれます。
しっかりと蓄えがあれば治療費は賄えるかもしれません。蓄えがなければ、誰かに借りるほかに支払う方法はありません。一番借りやすいのは両親ではないでしょうか。
今お話ししている内容は私の体験に基づいたお話なんです。私は大学を卒業後、地元の金融機関に就職することになりました。忘れもしません、年齢は23歳の頃、入社1年目の11月末、私は肺に穴が開く「自然気胸」という病気で緊急入院をすることになってしまいます。
このとき「まさか自分が入院するなんて」と思っていました。急な入院でしたので会社には迷惑をかけてしまったと反省しました。私の病気は通常手術を伴うことはあまりない病気でしたが、どうやら私の場合は手術が必要とのことで、手術となり約2週間で退院、自宅療養となりました。
この期間丸1ヶ月は療養の期間となりました。このとき私は知らなかったのですが、新入社員の有給休暇は10日間しかなく、残りの20日間は欠勤という扱いになり、お給料は雀の涙くらいしか受け取れませんでした。そして蓄えがなかった私は治療費を両親に借りることになったのです。
今思えば、本当に情けないことをしたなと猛省しています。しかし、私は会社に出入りする保険会社の担当者から生命保険に加入していましたので、後日給付金の支払いがあり、給付金で借りたお金を返すことができました。
このとき、自分から望んで加入したわけではありませんでしたが、初めて保険が役に立つんだなと思った瞬間でもありました。結果、一時的に親へ迷惑をかけてしまったことになります。
もしも親から借りることができなかったらと思うと、金融機関の職員でありながら、どこかで借入れしなければならなかったでしょう。このように自分の経験上、迷惑をかけたこともあるので、社会人として生命保険には必ず加入しておくことをお勧めしたいと思います。
ここからは20代の生命保険の選び方のポイントについて解説していきますので、参考にしていただければと思います。
新入社員の方、20代前半の方であれば独身が多いのではないかと思いますが、基本的に収入の基盤として給与収入が安いことが想像できます。もちろん会社や職種によって収入にはバラツキがありますが、これから資産を形成していくことになりますので、蓄えがあまり潤沢ではないと考えます。
また、独身であれば給与をすべて自分の使いたいことに使えます。この段階でのポイントは、蓄えはしっかりと銀行などでやりながら、緊急資金の形成に努めましょう。
そして加入を検討すべき保険は、医療保険・がん保険、支払いに余裕があれば追加で死亡保険に入れば十分すぎるでしょう。ただし、割安であることを条件にしておきたいと思います。
新入社員や20代前半の方であれば、お給料を初めて手にします。それこそ大きな金額になるでしょう。使い道も人それぞれですが、しっかりと貯金できる習慣があれば、先々困ることはないでしょう。
しかし、受け取る給料の範囲で生活していかなければなりません。お給料は最初低く設定されていることがほとんどです。
限られたお金を保険に多く回すのはもったいないので、割安の保険料で十分であるということ、また入院する確率が高齢者と比べると低いため、保険を使う頻度を考えれば安い保険で問題ないという理由です。
20代で結婚、または既婚者の場合は、家計を維持する方に大きめな死亡保険を検討しておきましょう。これも割安な保険料で済めばなお良しです。
お子さんがいらっしゃる場合なら尚更死亡保険は必要になります。もしも家計維持者が亡くなった場合、遺されたご家族の生活が急変してしまいます。お子さんの進学などにも影響が出ることもリスク想定しておかなければなりません。
独身の頃から加入している保険があれば、死亡保障を検討する際に一度見直しをしてみてください。また、ネット保険など活用することで保険料を抑えることも可能ですので、一度保険料の試算だけでもやってみましょう。
次に20代後半の方が検討すべき保険です。20代後半ともなると、ある程度仕事にも慣れ、社会人として責任感の自覚が芽生えているころでしょう。会社によっては能力が高く評価され、昇進や昇格などもあるかもしれません。
お給料も入社当初の頃と比べても、上昇しているケースも考えられます。この場合、将来を見据えて資産形成を考えてみましょう。老後のことを考えるタイミングは、早ければ早いほど効率的になります。なぜなら時間を有効に使うことができるからです。
例えば、老後の資金を貯めるケースで考えてみたいと思います。仮に老後1,000万円不足すると仮定します。必要になる時期は65歳だとします。55歳から始めると、10年間貯める時間があることになります。
では、10年間で1,000万円を金利0%で貯めるとなると、単純計算で毎月83,333円積み立てなければ、1,000万円は貯まりません。45歳から始めると20年間となり、41,666円となります。35歳では30年間で毎月27,777円、25歳では40年間で20,833円となります。
明らかに毎月の負担が変わることになり、できれば軽いほうが皆さんも始めやすいのではないでしょうか?そして金利0%で計算していますので、利回りのよい商品である投資信託や変額保険などであれば、さらに毎月の負担を軽くすることは可能です。
これも自分のことに使うお金の一部ですので、しっかりと人生設計はしておきたいところですね。
では必要な保険とは対照的に、20代で加入しなくてもよい保険があるのでしょうか?私なりの答えですが、保険商品の中でも介護保険は加入しなくてもよいと思っています。
保険会社が販売する介護保険は、国の介護保険に連動することがほとんどで、要支援や要介護状態になることが支払いの要件となります。
ここで考えておきたいのは、要支援や要介護認定は40歳以降でなければ認定されることはありません。つまり20代、30代の方が加入したときに、まず国の認定に該当しないということが分かります。
この点を保険でカバーするにはいささか早いと思いますし、掛け金を無駄に支払うことに繋がりかねません。20代で備えるよりも、40代で検討することが望ましいといえます。
もし保険のセールスで介護保障を勧められたら、内容を確認し、今すぐに加入しなければならないのか熟考してください。
では、ここから20代におすすめの保険内容に関して解説していきます。どんな内容であれば十分なのか参考にしてみてください。
まず医療保険から解説しておきます。医療保険は日額を設定しなければなりません。日額とは入院1日につき、いくら保険会社からお金を受け取れるのかという金額になります。20代であれば日額5,000円で十分でしょう。
そして入院一時金と呼ばれるオプションが最近の保険のトレンドになっています。一時金は、入院さえすれば一時金として給付金を受け取れます。設定しておきたいのは最低でも6万円~10万円でしょう。この一時金を付加することで高額療養費に該当する金額を賄えます。
続いてがん保険であれば、通院を重視したタイプをチョイスしておきましょう。今のがん治療は通院がメインになることが多く、通った月分給付金を受け取れる内容であれば助かります。そこに診断一時金を50万円~100万円付加すれば保険料を抑えることは可能でしょう。
では上記の内容を踏まえ、おすすめの保険会社をご紹介しておきます。まず、医療保険ならオリックス生命のキュア、朝日生命のスマイルメディカルネクストαです。シンプルな保険で入院一時金を付加することができますし、掛け金も安いのでおすすめです。
がん保険であれば、チューリッヒ生命の終身がん保険は破格の安さです。この2つを中心に考えてみるのもよいかもしれません。参考までにオリックス生命、チューリッヒ生命の組み合わせ例を下記に記載しておきます。
今回は20代におすすめの保険について解説してきました。20代はお金に余裕がないことが多いため、あまり保険に過剰なお金を投じるのはナンセンスだと思います。
しっかりと自分の生活基盤を整えることが先決だと思いますので、割安な保険料でリスクをカバーすることが一番ではないでしょうか。今回ご紹介した保険会社は業界内で保険料水準が低いこともありおすすめです。気になるようであれば一度資料請求してみましょう。
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