・内祝いのお返し相場は「ご祝儀の半額程度」
・内祝いのお返しは「式後一ヶ月以内」に
・内祝いのお返し人気は「誰でも喜ぶもの」
公開日:2019年1月2日
・内祝いのお返し相場は「ご祝儀の半額程度」
・内祝いのお返しは「式後一ヶ月以内」に
・内祝いのお返し人気は「誰でも喜ぶもの」
こんにちは、婚活FP山本です。あなたならきっとご存知でしょうが、結婚式には「内祝い」というマナーがあります。簡単にいえば「披露宴に参加頂けなかった方へのご祝儀返し」ですね。
ただ、そういうマナーがあることは知っていても、意外と相場を含めて「どんな品物を渡せばいいのか」というのは悩ましいポイントといえます。
そこで今回は、内祝いのお返しについて、相場や喜ばれる品物をお伝えします。あなたの結婚式に、お役立て下さいませ。
目次
まずは、一番気になる「お返し金額」についてです。そもそも、大抵のお返しに関するマナーでは、もらった金額の半分程度を返すのが基本といえます。結婚内祝いでも、その基本からは漏れておらず、おおむね「ご祝儀の半値程度」を返すのがマナーです。
最近では、そもそも「ご祝儀をともなう従来の結婚式」自体が減少傾向にありますが、それでも普通の結婚式もたくさん開催されています。そして、いわゆる普通の結婚式なら、ご祝儀の相場は「友人知人なら3万円程度」です。このため、1.5万円が一つの目安になります。
ただし、その方との関係性によってはご祝儀の金額も違ってくるでしょうから、おのずとお返し金額も変わってくるのが基本です。しっかり、いくら貰ったのか記録しておきましょう。
「内祝いはご祝儀の半額程度」とはいえ、あくまでこれは目安です。実際には、仮に3万円もらって1万円分しかお返ししなかったとしても、特に問題になりません。贈る側はともかく、品物をもらう側が受け取った品物の値段を調べるようなことは稀ですからね。
ただ、何事も「体裁」は大切です。「相応のお返しを貰った」と相手に感じてもらえるよう、見た目には気を遣って、それなりの高級感のあるものを選んだ方が良いかもしれません。
次は「いつ頃までに返せばいいか」です。諸事情にもよりますが、ひとまずマナーとしては「式後一ヶ月以内」とされています。ちなみにこれは、一ヶ月以内に郵送するか、あるいは一ヶ月以内に持参して挨拶に行くか、どちらかの方法を取るのがマナーです。
少しずつ廃れてきましたが、一昔前の結婚式では直後にハネムーン(新婚旅行)に行くことが普通でした。そして、その旅行中のお土産を内祝いのお返しとして充てる方が多かったあたりから、一ヶ月以内(程度)が定着したともされています。タイミングは合いそうですね。
ハネムーンに行かないにしても、一ヶ月あれば準備時間としては十分ではないでしょうか。結婚式直後はバタバタしている事も多いですが、お返しは忘れない方が無難でしょうね。
お返しの類というのは、遅くなって不満を感じさせることはあっても、早くなって不満を感じさせることは中々ありません。このあたりは、メールやラインの返信にも通じるところです。期限ギリギリにする必要はありませんから、余裕があるなら早めに実行しましょう。
むしろ、多くの場合は応対が早いほどに「誠意アリ」と人は感じます。焦る必要はありませんが、その方を大切に思うのなら、それを行動の速さで伝えていくのもアリかもしれません。
そして「何を贈ればいいのか」です。これは本当に一概にいえないのですが、ゼクシィの最新人気ランキングによると、1位は「調味料バラエティセット」、2位は「高級タオルセット」3位は「洋菓子の詰め合わせ」となっています。これにティーバッグとカタログギフトが続く結果です。
他のランキングも含めて諸々を見てみると、結婚内祝いのお返しは「誰でも貰って喜びそうなもの」が人気といえます。確かに、貰ってもあまり喜ばれそうにないものなら相手の気分も害してしまう可能性もありますし、それなら無難なものを選ぶのが基本かもしれません。
また、だからこそ欲しいものを選んでもらえる「カタログギフト」が人気上位なのも、何となく分かるところです。相手の好みを知らないのなら、無難なお返しに努めましょう。
相手と親しく、細かな好みを知っているなら奇抜で特殊なものを贈るのもアリです。例えばカメラ好きな人にはカメラを贈るのもいいですし、漫画好きな人になら単行本セットもアリといえます。もっとも、好みだからこそ「すでに持っている可能性」もありますが……。
そういう時には、詳細にリサーチするか、あるいは商品券や図書券などを贈る方法もあります。ともかく、「相手に喜んでもらえるか否か」を念頭において考えていきましょう。
今度は「お返しをいらないと言われた場合」です。一方的にご祝儀をもらっておきながら、お返しをいらないと言われると困惑する人もいるかもしれませんね。こんな時は最初に「相手はマナーではなく、心から自分達の結婚を祝いたくてご祝儀をくれた」と解釈しましょう。
その上で、一概には言えませんが「3回は渡す」ように配慮すると良いといえます。日本にはお返しのマナーがある一方、社交辞令としてお返しを辞退する慣習もありますからね。スンナリ受け取ると、中には「お返しを催促した」と感じてしまう人もいる訳です。
このため、3回は受け取って頂くよう促し、それでも断るようなら無理強いする事無くお返しは引き下げましょう。ただし、品物は引き下げても「お礼の言葉」は残して下さいね。
内祝いのお返しを断られたとしても、それで事態は完結という訳でもありません。なぜなら、こちらはお返しができていない訳ですからね。こういう時には、直接のお返しではなく別の形でお返ししましょう。相手の祝い事を祝う、困り事を助ける、いつか機会は来るでしょう。
ご祝儀という恩義を頂いた以上、いつかはお返しをすることが人間関係では大切です。具体的な行動とともに、「お返しをする気持ち」を返せる日まで、忘れないようにしましょう。
最後は「会費制披露宴について」です。最近では従来の結婚式ではなく、会費制の食事会のような披露宴が主流になりつつあります。すると参加費はご祝儀ではなく会費です。金額は、「食事代プラスアルファ程度」ですから、お返しに悩む方もいるのではないでしょうか。
実はこんな時にも、結婚内祝いの基本的な考え方をそのまま当てはめて考えましょう。つまり「不参加なのに会費をもらったら」半分をお返しするのが基本です。また会費制の披露宴でも、中には会費以外にプレゼントをもらう事がありますが、その時もお返しをします。
ただし、会費制の披露宴では一部の親族を除いて大半が友人知人という事も多いため、むしろマナー通りは失礼となることも……。お返しをするのを基本として、あとは相手次第で考えましょう。
お返しは、しなくて不満を感じさせることはあっても、して不満を感じさせることは中々ありません。返してはならない訳でもないので、相手の心情が分からないなら(返されるかもしれませんが)、まずはお返しをしましょう。断られたら引き下げれば良いのです。
またこのため、断られることも想定して、自分でも気に入って使えるものを贈ると良いかもしれません。相手が受け取ってくれたら、自分用のものは改めて買うと良いでしょう。
マナーというのは、相手に対する思いやりであるとともに、相手からの自分への評価にも繋がります。マナーを知り、マナーを守ってお返しをすると、それだけ立派な人と相手や周囲から評価される訳です。内祝いのお返しは、そんな魅力度アップのチャンスとも考えて実行しましょう。
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