公開日:2019年5月11日
楽天では、楽天証券、楽天市場など、様々な分野で事業を展開しておりますが、その中の1つに、楽天損害保険会社(以下、楽天損保とします)もあり、自動車保険をはじめとした損害保険の取り扱いも行われています。
自動車保険のシェアは、三井住友や東京海上、損保ジャパンといった知名度の高い3つの大グループが、そのほとんどを占めているものの、本記事は、あえて楽天損保の自動車保険は、どのような特徴があるのか紹介します。
目次
楽天損保が取り扱っている自動車保険には、個人用自動車保険であるASAPと、総合自動車保険であるPAPという2種類の自動車保険があります。
ASAPは、個人を対象にした自動車保険で、一般に必要とされる基本補償をパッケージしたもの、PAPは、対人賠償責任保険、対物賠償責任保険、人身傷害保険、車両保険の4つの保険から必要な補償を組み合わせて契約できる自動車保険といった特徴があります。
仮に、個人の方が、楽天損保の自動車保険に加入をする場合は、PAPではなく、ASAPの自動車保険を選ぶようにしたいものです。
この理由として、優良ドライバーであるゴールド免許割引が適用されること、使用目的に応じたリスク細分化による保険料のメリットが受けられること、後述する長期契約ができることなどがあげられます。
以下、本記事では、個人の方を対象にASAPについての解説を進めていきますので、あらかじめご留意ください。
楽天損保のWEBサイトを見ますと、自動車保険ASAPの主な特徴は、長期契約による自動車保険料の負担が軽くなるメリットがあること、手続きが安心で楽なことなどをあげています。
以下、これらの特徴が具体的にどのようなメリットを与えることになるのかについて、引き続き解説を進めていきます。
楽天損保の自動車保険ASAPは、長期契約をすることができ、同社WEBサイトより、最大で6年間の長期契約が可能であることがわかります。
出典:https://www.rakuten-sonpo.co.jp/
自動車保険や火災保険といった損害保険は、長期契約を行い、かつ、長期契約分の保険料を一括で前払いすることによって、1年あたりの負担保険料を減らすことができるメリットが得られます。
自動車保険を長期契約することによって、1年あたりの負担保険料を減らすことができるものの、一時的に多額の自動車保険料を支払う必要があるため、ある程度まとまったお金が備わっていなければなりません。
加えて、自動車保険料の支払方法も保険料に影響を与えることになり、一括払いであればメリットが得られるものの、分割払い(月払い)の場合は、負担保険料が高くなってしまう点にも注意が必要と言えます。
仮に、6年間の長期保険契約を行った場合、毎年、自動車保険の更新契約をする必要が無いため、補償が途切れる心配や手続きを都度行わなければならない手間が省けることにつながります。
そのため、楽天損保の自動車保険ASAPを長期契約することによって、手続きが安心で楽なメリットが得られると考えることができます。
楽天損保の自動車保険ASAPの割引制度は、以下の通りです。
上記のほか、運転者年令条件や等級別料率制度(無事故による割引)があるのですが、これらの割引は、他社と大きな違いは無いと言い切ることができます。
そのため、割引制度を活用した保険料シミュレーションを行って加入検討するのが最も確実な方法とも言い切れます。
楽天損保の自動車保険ASAPの補償は、主に基本セットの補償とオプションの補償の2つから成り立っており、補償の種類は以下の通りです。
基本セットの補償およびオプションの補償を見ますと、こちらも割引制度と同じように、他社との大きな違いはありません。
なお、それぞれの補償の詳細につきましては、楽天損保のWEBサイトから確認されてみることをおすすめします。
楽天損保の自動車保険ASAPの事故対応サービスは、主に4つの内容から成り立っており、事故対応サービスの種類は以下の通りです。
あんしん事故現場かけつけサービスは、警備会社のALSOKの隊員が事故現場に無料でかけつけるサービスで、他社、ダイレクト型自動車保険でも同様のサービスが見受けられるほか、他の事故対応サービスも他社との大きな違いは見られません。
なお、それぞれの事故対応サービスの詳細につきましては、楽天損保のWEBサイトから確認されてみることをおすすめします。
これまで、楽天損保の自動車保険ASAPの特徴をはじめ、割引制度や補償内容、事故対応サービスなどを紹介しましたが、他社との大きな違いは見られないことがわかりました。
このようなことを踏まえますと、重要になってくるポイントは、やはり、実際に負担する自動車保険料になると考えられ、楽天損保の自動車保険を6年間の長期契約した場合に保険料負担が少なくて済むのか?といったことを検証する必要があります。
こちらは参考情報となりますが、現在、筆者が加入している自動車保険と同じ条件で、楽天損保の自動車保険ASAPの保険料シミュレーションを行った結果、自動車保険料が今よりも安くなるのか検証したものを以下、ざっくりと紹介します。
なお、ベーシックプランは、車両保険がない場合、セレクトプランおよび充実プランは、車両保険がある場合となります。
筆者個人の情報も含まれるため、公開できる範囲内での大まかなシミュレーション条件は、以下の通りです。
比較検証の結果、6年間の長期契約を行い、かつ、6年分の保険料を一括前払いで行ったとしても、現在負担している自動車保険料よりも多くの自動車保険料を負担しなければならないことがわかり、結果として、筆者の場合は不利になることがわかりました。
この検証結果から考えられる考察として主だったものは、次項の通りです。
ダイレクト型自動車保険には、インターネット割引が設けられている一方、楽天損保の自動車保険ASAPには、インターネット割引が無いため、この割引の有無による保険料の違いは大きいと考えられます。
自動車保険は、使用目的と走行距離を設定することによって、リスク細分化が図られ、これによって負担するべき自動車保険料を低くすることができます。
しかしながら、楽天損保の自動車保険ASAPは、シミュレーションの中で走行距離を入力したリスク細分化を図ることができず、これによる保険料の違いは大きいと考えられます。
仮に、自動車保険料を重視している方であれば、残念ながら楽天損保の自動車保険ASAPに加入するメリットを見出すのは難しいと考えられます。
その一方、代理店型自動車保険に加入している方が、自動車保険の見直しで楽天損保の自動車保険ASAPを比較検討する意味はあるとも思われます。
自動車保険に求めている内容は、個々によって異なるため、ご自身の加入目的と優先度合いを考えた上で加入検討することが望ましいでしょう。
自動車保険は比較することで安くなる可能性が高いのをご存知ですか?「インズウェブ」は最短5分で最大20社の見積もりが一度に取り寄せられて、各社の保険料、補償内容、サービスなどを簡単に比べて選ぶことができます。
利用者900万以上、安くなった平均額は30,879円と実績も十分、ぜひ自動車保険の見直しや新規加入の際はご使用をおすすめいたします。
自動車保険一括見積もりで家計を節約♪ 無料!最大20社の一括見積もりで徹底比較!