- 投資信託はアクティブファンド、インデックスファンドの2種類で構成されている。
- 個人でじっくり資産を育てたいのであればインデックスファンドで十分。
- 長期分散投資にかかる費用を考えるとインデックスファンドに分がある。
公開日:2019年6月17日
今回は積立NISA(つみたてNISA)の何を選んだら良いのか?という所にスポットを当てて解説していきたいと思います。と言うのも、投資信託商品より厳選された銘柄(商品数)ではありますが、約160本もの商品数の中から選ぶのは大変ですよね。
そこで、初心者の方でも選ぶ際のチェックポイント等、分かり易く解説していきますので、選び方の参考にされて下さい。
なお、(つみたてNISA)におすすめの口座を知りたい方はこちらをご覧ください。
目次
今回積立NISAを選ぶに前に知っておきたい事、もう少し言うと憶えておいて損はありませんという事をいくつかお伝えします。何故かと言いますと、運用の結果はもちろんですが、ご自身の受け取るべきリターンに影響が出るからです。では早速解説していきますね。
これは当たり前の話ですが、初心者の方には??となるかもしれませんね。それぞれを詳しく解説します。
以上の2種類のファンドで構成されている訳です。
では積立NISAで投資信託を選ぶ時にどっちを選べば良いの?となりますよね。ここからは筆者の見解でお話していきます。私はインデックスファンドをお勧めします。理由はいくつかあります。
かかるコストの違いです。過去記事でも書いてきましたが、長く腰を据えてやらなければ長期積立投資は結果が見えてきません。つまり、長い事積立てる事をやっていく訳ですが、それに伴いコストもかかります。何の費用か?それは運用する方への支払う手数料です。これを信託報酬と呼びます。
このコストが高いのがアクティブファンドです。市場平均より高いリターンを追い求めるとなれば、それなりに調査等にお金(費用)がかかりますよね。だから高く設定されているのです。でも毎月この費用が掛かっているので、長い目で見れば結構な費用負担になります。
次にどちらのファンドが利益を出しているのか?です。言ってみれば「勝ち負け」のような表現になりますが、過去のアクティブファンド、インデックスファンドの統計を取った結果、インデックスファンドが圧倒的に「勝っている」という事実があります。
おそらくネットで調べても同じ様に記述はあると思いますが、投資の世界を語る上で誰もが知っている事実でもあります。ではアクティブファンドはダメなんですね?というと決してそうとも言い切れません。中にはインデックスファンドに負けなかったファンドもある訳です。
しかしながら、数多くの投資信託の中から負けないファンドを探すのは、初心者にとって限りなく難しい作業ではないでしょうか?ですので、初心者にとって「負けない確率を上げる為のファンド選び」はインデックスファンドで十分だと私は思います。
ではここまでの話を纏めたいと思います。
私の所にも、どの投資信託を選べば良いか?というご相談もありますが、上記の事をお伝えし、
と投げかけます。当然後者を選択します。初心者の皆さんは「インデックスファンド」を選択して頂ければ、期待は出来るのではないでしょうか?何を選ぶのかは「インデックスファンド」である事。これがまず第一歩でしょう。
先程までは選び方について解説してきました。では次におすすめファンドについて触れていきたいと思います。
投資信託と言ってもかなりの数があります。どれを選ぼうかな?選んだファンドはちゃんと増えてくれるかな?株式の割合?債券?何それ????と始めたいけど、ちんぷんかんぷん。
こんな時、株式にも債券にも均等に投資できるパッケージ商品があります。それが「バランスファンド(バランス型)」と呼ばれるものです。代表的な商品名を挙げますと、
eMAXISバランス型(8資産均等型)でしょうか。取引の多い楽天証券やSBI証券で取り扱われています。どんな内容かと言いますと次の図をご覧頂ければと思います。
図の様に、8つの投資先にそれぞれ12.5%ずつ投資されていますので、あれこれ悩まずにコレ1つで沢山の分野に投資できる優れものです。折角時間を要して口座まで解説したのに、商品選びで二の足を踏んでしまっては意味がありません。この様な初心者の方向けの分かり易い商品はオススメだと言えます。
ある程度はリスクを許容でき、出来る限り資産を増やしたいなという方は次の2つをオススメしたいと思います。
楽天証券で取扱いがあるこのファンドをオススメする理由ですが、何と言っても「バンガード社」の運用するファンドが日本で購入できる点に尽きます。このバンガード何が凄いのかを掻い摘んでご説明しますと、全米トップシェアを誇る運用会社の一角を担っています。(2019年現在はNo2だそうですが、2020年にはNo1になるとも予想されております)
また低コスト運用がウリでもあり、コストが低くしかも大きな運用会社で運用してくれる。且つ全米株式ですので、アメリカの名立たる企業に分散して投資してくれるという商品です。良く考えると世界経済の中心はアメリカにあります。皆さん身近なもので利用した事あるものありませんか?例えばフェイスブック、アマゾン、ウィンドウズ、アップルといった生活に密着している企業の殆どがアメリカにありますよね。
ここに投資出来れば絶対とは言い切れませんが、安泰ではないでしょうか?私は個人的にそう思っていますので、このファンドをオススメしています。
こちらも同じくアメリカの株式市場に投資するものになりますが、このS&P500って聞いた事ありますか?簡単に解説します。
S&P500とはNYダウと並ぶ代表的な株価指数の事です。多くの投資信託やETFがベンチマークとして採用しています。S&P500はその名の通り500銘柄を対象としており、分散性を考える指標としても適しています。1941年より開始され今に至るまでほぼ右肩上がりで上昇していて、年間収益率も約6%を超えるなど、約2%前後を推移する日経平均と比べても高い。
冒頭にも書きましたが、インデックスファンドはこの指標に従って運用成果を求めていきます。つまりこの商品はS&P500の指標に従って運用成果を求めるファンドという事になります。
もうお気づきですよね。先程ご説明したように、日本株に投じるのとアメリカ株に投じるのとでは収益が異なってきます。(何度も言いますが確実や絶対ではありません)
長期に渡って資産を増やす事に関して言えば、この様に歴史ある指標に沿って右肩上がりに堅調に運用して貰えると非常に心強いですよね。
今回は積立NISAのどんな商品を選べば良いのかを解説してきました。本日書いた事はあくまで私の見解です。よって絶対や確実とは言えませんが、私なりに考察した事を皆さんに知って頂ければと思います。そして今回の記事が皆さんにとって背中を押すようなものになれば幸いです。