- 1日だけの自動車保険とは、補償される期間が1日のみの自動車保険。
- 基本的に24時間単位で補償を受けることができる。
- 1日だけの自動車保険に加入したとしても、本人名義や配偶者名義で所有する自動車は補償の対象外のため加入前は注意が必要。
- トラブル防止のために1日だけの自動車保険に加入する場合は、車両保険の付いているものに加入することが必須。
公開日:2019年9月18日
1日だけの自動車保険は、その名前の通り、補償される期間が1日のみの自動車保険です。
そのため、自動車を所有していない人や他人の自動車を運転しなければならない人などは、万が一の安全策として、1日だけの自動車保険に加入しておくことがとても大切です。
本記事は、1日だけの自動車保険を販売している保険会社の内、三井住友海上、東京海上日動、損保ジャパン日本興亜、LINEほけんの商品に焦点をあて、特徴比較したものを紹介します。
併せて知っておきたい1日自動車保険とレンタカーの関係については以下記事をご覧ください。
目次
1日だけの自動車保険とは、補償される期間が1日のみの自動車保険で、基本的に24時間単位で補償を受けることができる自動車保険です。(LINEほけんと損保ジャパン日本興亜の保険は12時間単位での加入が可能です。)
たとえば、1日だけの自動車保険に当日の正午に加入したのであれば、補償期間は翌日の正午までとなり、夕方に加入すれば、次の日の夕方までといったイメージになります。
また、自動車保険料も安いため、もしもの時の補償に備えておける安心を買えるのは心強いとも言えるでしょう。
1日だけの自動車保険を利用するシーンとして、おもに考えられるイメージは以下の通りです。
自動車事故における損害額は、多額になる場合もあることが誰でも容易に予測することができます。そのため、次項で紹介する保険料を見ると、おそらく、保険料を節約するといった考えにはならないことでしょう。
1日だけの自動車保険について、ここでは、三井住友海上、東京海上日動、損保ジャパン日本興亜、LINEほけんの4社が販売している保険料を紹介します。
三井住友海上 | 東京海上日動 | 損保ジャパン日本興亜 | LINEほけん | |
---|---|---|---|---|
商品名 | 1DAY保険 | ちょいのり保険 | 乗るピタ | 半日からの自動車保険 |
1日あたりの保険料 | 800円~2,500円 | 500円~2,100円 | 400円~2,000円 | 400円~2,000円 |
※1DAY保険の保険料は、2020年1月1日以降が始期となる場合の料金を表示しております(以下同様)。
1日あたりの保険料の幅は、400円から2,500円までとなっており、4社とも、基本的には3つの補償プランから選べる仕組みになっています。
三井住友海上、東京海上日動、損保ジャパン日本興亜、LINEほけんの4社が販売している1日だけの自動車保険の補償内容は、以下の通りです。
出典:https://lin.ee/7zDBbNw/srqq
出典:https://www.tokiomarine-nichido.co.jp/
4社とも、3つの補償プランから選べるほか、保険料が高いものほど、補償範囲が広くなっていることがわかります。
1日だけの自動車保険をどのような目的で利用するのか、1日あたりどの程度、自動車を運転するのかなどによって選ぶべき補償プランが異なりますが、最も保険料が高いものを選ぶのが確実です。
ただし、1日だけの自動車保険に加入する前は、次項で紹介する注意点をしっかりと確認されることをおすすめします。
1日だけの自動車保険に加入する前の注意点は、どのような場合に補償されることになるのか、どのような場合に補償されないのかを知っておくことです。
たとえば、1日だけの自動車保険に加入したとしても、本人名義や配偶者名義で所有する自動車は補償の対象外です。
また、自動車の所有者が、車検証の名義と異なっていたとしても、1日だけの自動車保険に加入する方が実態上、所有する自動車も補償対象外です。
1日だけの自動車保険は、原則として、本人や配偶者を除く家族の自動車は、補償対象になります。
ただし、家族が加入している自動車保険において、補償される年齢が合致しており、家族限定解除がされている場合のように、補償範囲が広くなっている場合は、わざわざ1日だけの自動車保険に加入する必要はありません。
そのため、無駄な保険料を支払わなくても良いように、事前確認をしておくことが大切です。
1日だけの自動車保険は、ご自身が自動車保険に加入していないことが大前提です。
たとえば、ご自身が自動車保険に加入している場合で、他社運転危険補償特約などが付加されている場合は、その補償から保険金が支払われるものです。
一般に、他社運転危険補償特約は、自動車保険に加入する際、当初から自動付帯されることが多いため、自動車保険に加入している場合は、1日だけの自動車保険に加入する必要はありません。
友人や知人の自動車を運転する場合で、遠方へ出かける予定がある時などは、1日だけの自動車保険の中でも車両保険が付いている保険に加入するのが必須です。
1日だけの自動車保険は、あくまでも加入した補償範囲内での補償となるため、車両保険が付いていない場合の事故におきましては、友人や知人の自動車をしっかりと補償することができない懸念が生じます。
トラブルの原因になることが十分予測されるため、特に注意が必要です。
1日だけの自動車保険は、保険料が掛け捨てです。
そのため、1日だけ自動車運転をする機会や少しだけ自動車を運転するちょいのりが、年間を通じて多い場合は、自動車保険に加入しておく方が得策な場合も考えられます。
ただし、1日だけの自動車保険を何度も利用した場合に、保険料が割引される仕組みも保険会社によって設けられているため、この辺も視野に入れた保険選びが保険料節約のポイントになると言えるでしょう。
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すでに、三井住友海上、東京海上日動、損保ジャパン日本興亜、LINEほけんの4社が販売している1日だけの自動車保険の補償内容と1日あたりの保険料を紹介しました。
一言、はっきりと申し上げておきますと、どの保険も基本的な補償内容はさほど変わりません。
ここでは、各社の最も高い保険料&最も低い保険料の保険に加入した場合について、おもな特徴を比較できるような一覧表を紹介します。
三井住友海上 | 東京海上日動 | 損保ジャパン日本興亜 | LINEほけん | |
---|---|---|---|---|
商品名 | 1DAY保険 | ちょいのり保険 | 乗るピタ | 半日からの自動車保険 |
1日あたりの保険料 | 2,500円 | 2,100円 | 2,000円 (12時間補償は1,600円) |
2,000円 (12時間補償は1,600円) |
車内手荷物等特約 | × | × | × | × |
弁護士費用特約 | × | 〇 | × | × |
代車費用特約 | × | × | 〇 | 〇 |
三井住友海上 | 東京海上日動 | 損保ジャパン日本興亜 | LINEほけん | |
---|---|---|---|---|
商品名 | 1DAY保険 | ちょいのり保険 | 乗るピタ | 半日からの自動車保険 |
1日あたりの保険料 | 800円 | 500円 | 500円 (12時間補償は400円) |
500円 (12時間補償は400円) |
車内手荷物等特約 | × | × | × | × |
弁護士費用特約 | × | × | × | × |
代車費用特約 | × | × | × | × |
1日自動車保険の基本的な補償内容は、どの保険会社もさほど変わらず、保険料もさほど変わらないため、決め手は、保険会社独自の特約と言えるでしょう。
保険会社選びの公平性があるため、あえて特約名をあげませんが、加入者のニーズが高いと思われるものから、特に不要なのではないかと思われるものまでさまざまです。
そのため、おもに特約を中心に比較検討して選ぶのが、シンプルでわかりやすい方法かもしれません。
1日自動車保険は、基本的にスマートフォンで、いつでも加入申し込みができ、24時間いつでも加入手続きが可能です。
ただし、1日自動車保険を取り扱っている保険会社によって、次項で紹介するコンビニでの手続きにおける注意点をはじめ、事前登録の方法などが異なります。
そのため、ご希望の保険商品を取り扱っている保険会社のWEBサイトから手順に沿って手続きをされることが最も望ましいと考えられます。
また、LINEほけんの場合、LINEアプリから比較的手軽に加入手続きができます。
1日だけの自動車保険は、当日加入をすることができます。
ただし、保険商品によって手続きを行うコンビニが異なっており、たとえば、三井住友海上の1DAY保険であれば、セブンイレブン、東京海上日動のちょいのり保険であれば、ローソンやミニストップといったイメージです。
また、LINEほけんの半日からの自動車保険は、お家にいながらLINEのアプリ上で加入でき、コンビニまで無保険状態で運転してしまうリスクを回避できます。
なお、保険加入する前の事前登録の有無や店頭端末から初めて申し込む場合においては、車両補償なしプランに縛られる場合もありますので注意が必要です。
1日だけの自動車保険は、保険料が安くて加入しやすい一方で、1日くらいだから大丈夫という考えを持ってハンドルを握る方もおられると思います。
ただし、自動車事故は、どのように発生するかわからないほか、損害額や賠償金額は、保険料に比べるまでもないことは確かです。
スマホで簡単に調べて加入手続きが取れるわけでありますから、無保険の状態で自動車運転をするといったことだけは避けるようにしておきたいものです。