- 自動車保険の車両入れ替えとは、新車購入・自動車の譲り受けによって自動車保険の契約車両を変更すること。
- 現在加入している保険会社への電話、インターネットでの変更のいずれかにて手続きが可能。
- 車両所有者と入れ替えした自動車の用途条件を満たす必要がある。
公開日:2019年3月11日
自動車保険に加入している途中で、新車を購入した場合や自動車を譲り受けたことによって名義変更を行うことも時にはあると思います。
このような時、現在加入している自動車保険の契約車両を変更することを「自動車保険の車両入れ替え」と言います。自動車保険の車両入れ替えを行わない場合は、事故を起こしても補償されない場合があります。
本記事では、自動車保険の車両入れ替えの手続き方法から注意点までわかりやすく紹介します。
目次
自動車保険の車両入れ替えとは、新車を購入した場合や自動車を譲り受けたことによって自動車保険の契約車両を変更することです。
なお、車両入れ替えをする上で大切なことに、自動車保険の車両入れ替えをするための条件を満たしている必要があり、この条件を満たしていなければ、車両入れ替えができない点に注意が必要と言えます。
自動車保険の車両入れ替えをするための条件には、おもに車両所有者と入れ替えした自動車の用途が以下の条件にあてはまっている必要があります。
自動車保険の車両入れ替えにかかる所有者の条件は、以下の通りです。
上記のいずれかにあてはまっていない場合は、自動車保険の車両入れ替えをすることはできませんので注意が必要です。
車両入れ替えにかかる自動車は、自家用であれば可能と判断できる一方、改造車、保険会社が定めるスポーツカーや高級車、年式の古い自動車など、車両入れ替えの対象外となる自動車もあります。
そのため、車両入れ替えする自動車が特殊な場合は、事前に保険会社に対して手続きが可能かどうか確認しておくことが望ましいでしょう。
自動車保険の車両入れ替え手続きをするには、現在加入している保険会社に電話をするか、インターネットで変更するか、いずれかの方法で手続きをすることが可能です。
なお、先に紹介した車両入れ替えの条件もあることを踏まえますと、直接、保険会社や保険代理店に対して電話で連絡し、手続きの流れや注意点も合わせて確認しておくことがトラブル防止やスムーズな手続きに結び付くものと思われます。
自動車保険の車両入れ替えをするための必要書類は、新しく入れ替える自動車の車検証になります。
なお、新しく入れ替える自動車の車検証が手元にない場合は、自動車の売買契約書で自動車の型式、車名、初度登録年月、登録番号(ナンバープレート)、車台番号、所有者、使用者を確認しておく必要があるほか、納車日も控えておく必要があります。
また、車両入れ替えによって保険料が変更となる場合もある点に注意が必要です。
自動車保険の車両入れ替えをする場合は、現在、保険契約をしている積算距離計(オドメーター)の数値を控えておくのも忘れずに行っておくようにしましょう。
これは、次項で紹介する保険料の精算手続きにも関係してくることになるためです。
自動車保険の車両入れ替えをした場合、これまでの保険料と入れ替えにかかる保険料の差額が発生することによって、精算手続きが必要になる時があります。
そのため、保険料の差額を精算するためのクレジットカードや通帳を手元に準備しておくと、より車両入れ替えの手続きがスムーズに行われることになります。
なお、車両入れ替えの手続きにあたり、別途追加で必要書類があった場合は、指示に従って準備することで足ります。
保険料の精算手続きにおいて、クレジットカードや通帳を手元に準備しておく理由は、精算手続きの結果、追加で保険料を支払うことになるのか、保険料が還付されるのか差額がわからないためです。
たとえば、自動車保険料を年払いにしている場合、保険期間の途中で車両入れ替えすると、未経過の日数分の保険料は還付されます。
一方、当初契約していた距離数よりも多く走行していた場合など、特殊事情がある場合は、追加で保険料を支払う必要があるほか、車種によって支払保険料も変わることになります。
そのため、保険料の差額を支払うことになっても還付されることになっても速やかに対応できるようにするために、クレジットカードや通帳を手元に準備しておく必要があるわけです。
自動車保険の車両入れ替え手続きの良いタイミングとは、自動車の納車日がわかった時点と言えます。
この理由は、自動車保険の車両入れ替えは納車日より前に手続きを行うことができ、前に使用していた自動車から新たな自動車に変更がなされた後も補償が途切れることなく即日で継続するためです。
そのため、万が一の事故が発生したとしても、継続加入している自動車保険から補償がなされることになります。
自動車を譲り受けた場合における車両入れ替え手続きは、前項で紹介したような手続きと異なる点に注意が必要です。
自動車を譲り受けた場合における、自動車保険の車両入れ替え手続きは、上記3つの情報がすべて必要になるため、忘れないように注意が必要です。
自動車保険の車両入れ替えと同時に保険会社変更をしたい方もおられると思いますが、こちらは、保険会社の変更をすることが可能です。
ただし、自動車保険が満期になって更新をするわけではありませんので、自動車保険の等級が無事故によって上がらない懸念や中断証明書の発行などには特に注意が必要です。
自動車保険の中断証明書とは、現在の自動車保険等級を維持するために必要な書類のことを言い、たとえば、自動車保険を解約する場合、自動車を譲渡した場合などに必要です。
仮に、自動車を譲渡して車両入れ替えを行う場合は、期間が短く面倒であったとしても、現在の保険会社から中断証明書を発行してもらうことで、確実に現在の等級を引継ぐことができます。
不注意で下がった等級は、元に戻すことはできないため本当に注意です。
自動車保険の車両入れ替えは、新たに自動車を購入して変更する場合と自動車を譲り受けて変更する場合では手続きの流れが異なります。
ただし、いずれの方法であっても、まずは保険会社や保険代理店に問い合わせることで、補償が途中で切れたり、自動車保険等級がリセットされるといった最悪な事態は避けられます。
そのため、手続きの確実性といった意味でも電話で問い合わせて手続きを取る方法を筆者はおすすめします。
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