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自動車保険に加入する上で知っておくべき2種類の自動車保険とは?ポイントは任意保険の重要性

自動車保険に加入する上で知っておくべき2種類の自動車保険とは?ポイントは任意保険の重要性

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佐藤 元宣

佐藤 元宣

佐藤元宣FP事務所代表CFP、1級ファイナンシャルプランニング技能士、経理実務士

税理士や社会保険労務士といった士業事務所経験と保険代理店を行った経験などを活かし、生活する上で避けて通れない「お金」の相談に幅広く応じている独立系FP。家計の収支状況と専門性を融合したプランニングを提供しています。

この記事のポイント

  • 自動車保険は、強制加入の自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)と任意加入の自動車保険の2種類があり、補償対象や補償金額などの違いを知っておくことはとても重要です
  • 自動車保険(任意保険)へ加入する重要性は、本記事で紹介している高額賠償の裁判例を見るとご理解することができます
  • 任意加入の自動車保険は、仮に、事故相手が自動車保険に加入しておらず、十分な補償を受けられなかったとしても、ご自身が加入している自動車保険から補償されるお守りであることも決して忘れてはならない重要ポイントです

この記事は約5分で読めます。

自動車保険は、強制加入の自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)と任意加入の自動車保険の2種類があります。

また、自動車を運転する場合は自賠責保険に加入している必要があるものの、自賠責保険は、自動車事故が起こった場合の補償は限定的で最低限のものになっています。

そのため、自動車を運転する際は、任意保険である自動車保険に加入することが重要ですが、本記事は、これら2種類の保険についてポイントを紹介します。

 

2種類の自動車保険の大きな違い

2種類の自動車保険の大きな違い

自賠責保険(強制保険)と自動車保険(任意保険)の大きな違いは、補償される対象や範囲、補償金額になります。そのため、自賠責保険と自動車保険の違いを知っておくことが、何よりも大切で、かつ、重要なポイントです。

 

自賠責保険と自動車保険の補償対象一覧

自賠責保険(強制保険) 自動車保険(任意保険)
相手方の身体補償
相手方の物に対する補償 ×
自分の身体補償 ×
自分の物に対する補償 ×

(車両保険へ加入の場合)

自賠責保険は、相手方の身体補償のみが補償対象です。

そのため、相手方と事故が生じた場合、相手の自動車に対する補償や自分の身体や自動車に対する補償は自賠責保険から得られることはない部分が重要なポイントです。

 

自賠責保険と自動車保険の補償金額一覧

自賠責保険(強制保険) 自動車保険(任意保険)
相手方の身体補償 死亡 3,000万円

傷害 120万円

後遺障害 75万円~

4,000万円

無制限
相手方の物に対する補償 × 無制限
自分や搭乗者の身体補償 × 契約内容による
自分の物に対する補償 × 契約内容による

自賠責保険は、補償金額があらかじめ決められており、任意加入の自動車保険のように無制限ではありません。そのため、ご自身の大きな過失などによって、多額の損害賠償義務を負った場合、自賠責保険だけでは補償がまかなえません。

 

高額損害賠償の判例と自動車保険(任意保険)の重要性

自賠責保険のみに加入している場合で、上記のような高額な損害賠償命令が下った場合、言うまでもなく賠償責任を履行することはできないでしょう。

任意加入の自動車保険に加入していない状態で自動車を運転するということは、極めて大きなリスクを抱えていることを理解しておく必要があるのです。

 

自動車保険(任意保険)の補償種類

自動車保険(任意保険)に加入する重要性についてご理解いただけたところで、ここでは、自動車保険の補償種類をまとめて紹介します。

なお、補償の名称は保険会社によって異なる場合もありますが、次項で紹介する補償内容は、基本的に同じと考えて差し支えありません。

相手方に対する補償 自分や搭乗者の身体補償 自分の自動車に対する補償
対人賠償保険 人身傷害補償保険 車両保険
対物賠償保険 搭乗者傷害保険
自損事故保険
無保険車傷害保険

上記の補償のほか、特約があり、保険契約者の希望に合わせて別途、補償を付加することもできます。

 

自動車保険(任意保険)の補償内容

自動車保険(任意保険)の補償内容

前項で紹介した、自動車保険(任意保険)の補償内容について、おもなポイントをそれぞれ紹介していきます。

 

対人賠償保険

対人賠償保険は、事故相手の身体に対する補償のことを言い、交通事故によって、乗車中の人をはじめ、歩行中の人を死亡させた場合やけがをさせた場合に補償されます。

なお、基本的に対人賠償保険は、どの保険会社でも無制限となっており、強制保険の自賠責保険の補償を超えた部分が対人賠償保険から補償される仕組みになっています。

 

対物賠償保険

対物賠償保険は、事故相手の自動車をはじめ、電柱やガードレール、店舗といった相手の物(財物)に対する補償です。

上記の財物のほか、たとえば、店舗などに自動車を突っ込んだことによって、相手方が営業できなくなってしまった場合の休業補償も対物賠償保険から補償されることになります。

対物賠償保険は、対人賠償保険と同じように相手方に対する補償にあたるため、基本的に補償金額が無制限となっている場合がほとんどです。

 

人身傷害補償保険

人身傷害補償保険は、保険契約をしている自動車の事故によって、搭乗中の人が死亡や傷害を負った場合に、治療費や休業損害、逸失利益などが補償されます。

なお、人身傷害補償保険は、自動車事故の過失割合に関係なく、実際に生じた治療費や休業損害、逸失利益などが補償される特徴がありますが、補償範囲が、搭乗中のみの場合と歩行中や別の自動車へ搭乗中の場合のように選択できる場合が一般的です。

 

搭乗者傷害保険

搭乗者傷害保険は、保険契約している自動車に搭乗中の全員が対象になる補償で、おもに、死亡や後遺障害、医療保険金が支払われる補償です。

先に解説をした人身傷害補償保険と搭乗者傷害保険は、非常に似ている特徴があり、補償の重複も考えられるため、保険契約をする前にどのような特徴があるのか、それぞれ違いを比較して調べておくことが大切です。

 

自損事故保険

自損事故とは、事故の相手方がいない単独事故のことを言い、たとえば、アクセルとブレーキを踏み間違えてガードレールに衝突したなどのイメージになります。

自損事故保険は、単独事故によって電柱やガードレールなどの衝突のほか、転落などの単独事故によって、保険契約している自動車を運転している方や搭乗者が死亡や傷害を負った場合に保険金が支払われる補償です。

 

無保険車傷害保険

無保険車傷害保険は、自動車保険に加入していない相手や補償内容が不十分な相手との事故によって、相手方から十分な補償を受けられない場合に、保険金が支払われる補償です。

ポイントは、身体に受けた損害を補償されるところにあり、相手が任意加入の自動車保険に加入していない場合で十分な補償が受けられない場合に、ご自身が加入している自動車保険から、代わりに補償される部分になります。

自分や家族を守る大切な補償です。

 

車両保険

車両保険は、自分の自動車に対する補償のことを言い、相手の自動車との接触事故をはじめ、自損事故、物の飛来や落下、自然災害、当て逃げなど補償範囲が広い特徴があります。

ただし、上記すべてが車両保険で補償されるわけではない点に注意が必要です。

車両保険は、一般型とエコノミー型という2種類にわけて販売している保険会社も多くあり、少なくとも、これらを比較して補償内容の違いを確認しておくことはとても大切です。

 

その他の特約(オプション)も補償内容を確認しておこう

自動車保険(任意保険)では、先に紹介した補償内容のほか、その他の特約(オプション)として、弁護士費用特約、個人賠償特約、自転車特約、ファミリーバイク特約などのような、その他の特約も付加することができる仕組みになっています。

特に、弁護士費用特約や個人賠償特約などは、自動車保険に加入する上で、できる限り付加しておきたい特約となっているため、これらの補償内容もしっかりと確認しておくことが大切です。

 

自動車保険の保険金は基本的に定額払いではない

自動車保険は損害保険であるため、実際に生じた損害の範囲内で保険金が支払われることになります。

そのため、生命保険のように、保険金が定額で支払われるのではない点に注意が必要です。

ただし、常日頃から安全運転に心がけていることで、万が一の事故が起こったとしても、相手側からの補償と自身が加入している自動車保険からしっかりと損害に対する補償が得られることは確かと言えます。

 

まとめ

自賠責保険と自動車保険という2種類の自動車保険について補償内容を中心に紹介しましたが、任意保険である自動車保険の重要性はご理解いただけたと思います。

任意加入の自動車保険は、仮に、事故相手が自動車保険に加入しておらず、十分な補償を受けられなかったとしても、ご自身が加入している自動車保険から補償されるお守りであることも決して忘れてはならない重要ポイントです。

 

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