公開日:2019年5月23日
あいおいニッセイ同和損保は大手損害保険会社の1つで、販売している自動車保険のラインナップを見ますと、個人を対象にした自動車保険をはじめ、1日自動車保険や初心者ドライバーを対象にした自動車保険など、販売種類は多岐に渡っています。
これらの自動車保険の内、本記事では、あいおいニッセイ同和損保が販売している自動車保険の中でも広く多くの方を対象にしたタフ・クルマの保険を中心に、主な特徴を紹介していきます。
目次
あいおいニッセイ同和損保が販売しているタフ・クルマの保険は、以下のように種類が細分化されており、保険契約者のニーズに合わせたラインナップとなっています。
一般的な自動車保険から、ドライブレコーダー、スマートフォン、テレマティクスを活用した保険まで種類が多いことがわかります。
あいおいニッセイ同和損保のWEBサイトでは、タフ・クルマの保険に加入することで得られる特徴として以下3点が確認できます。
これら3つの特徴は具体的にどのような部分にあるのか、次項からそれぞれ特徴別に紹介していきます。
出典:https://www.aioinissaydowa.co.jp/
充実した補償とサービスは、以下の5つの構成からなっています。
こちらにつきましては、自動車保険を販売しているすべての保険会社と比較して変わっているところはありません。ただし、それぞれの補償内容について、どのような場合に補償されるのか確認していきましょう。
相手への賠償(対人)は、対人賠償保険、不正アクセス・車両の欠陥等による事故の被害者救済費用特約、心神喪失等による事故の被害者救済費用特約、対人臨時費用特約、対歩行者等傷害特約といった5つの補償があります。
タフ・クルマの保険に加入することによって、すべて加入当初から付帯される基本補償になっています。
対人賠償保険は、保険契約した自動車で事故を起こしてしまったことにより、他人を死傷させてしまった場合に保険金が支払われる補償になります。
対人賠償保険の保険金額はご自身で選択できる場合もありますが、基本的に補償金額に限度額を設けない無制限とするのが一般的であり、かつ、無難な補償内容と言えます。
不正アクセス・車両の欠陥等による事故の被害者救済費用特約は、主に自動運転システムが搭載されている自動車が対象です。
不正アクセス(ハッキングなど)や保険契約している自動車の欠陥などが原因で事故が発生した場合であっても、被害者を救済するための費用が支払われる補償になります。
心神喪失等による事故の被害者救済費用特約は、保険契約をしている自動車の運転手が、精神障害などで責任無能力者であったとしても、被害者を救済するための費用が支払われる補償になります。
対人臨時費用特約は、保険契約をしている自動車での事故で他人を死亡させたことによって、法律上の損害賠償責任を負担する場合に、弔問・葬儀参列の際の弔慰金として、被害者1名につき20万円が支払われる補償になります。
対歩行者等傷害特約は、保険契約をしている自動車の事故によって、歩行中や自転車乗車中の方を死亡させた場合やケガをさせたことによって入院させた場合に、対人賠償保険で補償されない相手方の過失部分を含んだ損害額を限度に補償されます。
出典:https://www.aioinissaydowa.co.jp/
相手への賠償(対物)は、対物賠償保険、不正アクセス・車両の欠陥等による事故の被害者救済費用特約、心神喪失等による事故の被害者救済費用特約、対物超過修理費用特約といった4つの補償があります。
タフ・クルマの保険に加入することによって、すべて加入当初から付帯される基本補償になっています。
対物賠償保険は、保険契約した自動車が事故を起こしたことによって、他人の財物を損壊させた場合や電車などを運行不能にさせた場合などによって、法律上の損害賠償責任を負担する場合に補償されます。
不正アクセス・車両の欠陥等による事故の被害者救済費用特約は、先に紹介した内容と同様です。
心神喪失等による事故の被害者救済費用特約も、先に紹介した内容と同様です。
対物超過修理費用特約は、保険契約した自動車が事故を起こした場合で、相手自動車の実際の修理費が相手自動車の時価額を上回った場合に、修理費と時価額の差額に責任割合を乗じた額が、1事故1台につき50万円を限度に補償されます。
出典:https://www.aioinissaydowa.co.jp/
けがの補償は、タフ・クルマの保険の加入によって基本補償となっている人身傷害保険(自動車事故特約セット)と、保険契約者のニーズに合わせて別途オプション加入となる入院・後遺障害時における人身傷害諸費用特約、傷害一時金特約、交通事故特約、犯罪被害事故特約があります。
人身傷害保険(自動車事故特約セット)は基本的に、保険契約している自動車に搭乗中の事故によって、本人やその家族が死傷した場合に、当初契約した保険金が支払われる補償のことを言います。
入院・後遺障害時における人身傷害諸費用特約(オプション)は、保険契約をしている自動車の事故によって、傷害を負って入院した場合や後遺障害を被った場合に保険金が支払われる補償になります。
傷害一時金特約(オプション)は、保険契約をしている自動車の事故によってけがをした場合に、治療日数や傷害の部位・症状に応じて、一時金(まとまったお金)として保険金が支払われる補償のことを言います。
交通事故特約(オプション)は、保険契約をしている自動車の事故だけではなく、歩行中や自転車乗車中などの自動車事故に加え、自転車に乗車中や駅構内の階段で転んでけがをした場合など、自動車事故以外の事故で死傷した場合に保険金が支払われる補償のことを言います。
犯罪被害事故特約(オプション)は、日常生活の中で犯罪行為を受けたことによって、本人や家族などが死傷した場合に保険金が支払われる補償になります。
車の補償とは車両保険のことを言い、保険契約した自動車が事故によって損害を負った場合に補償されますが、こちらは別途希望によって加入するものとなります。
出典:https://www.aioinissaydowa.co.jp/
なお、タフ・クルマの保険の車両保険は、一般補償と10補償限定の2種類から選ぶことになるほか、車両保険に加入すると、車両保険の補償に加え、車両価額協定保険特約、全損時諸費用特約、車両保険無過失事故特約と呼ばれる補償も基本補償として自動付帯される特徴があります。
車両価額協定保険特約は、車両保険を契約した時の市場販売価格相当額が車両保険の保険金額の限度額になる特約であり、保険契約した自動車の減価に関わらず保険金が支払われる補償になります。
ただし、自動車事故における過失割合などが車両保険の保険金に関係してくるため、定額で保険金が支払われるわけではない点に注意が必要です。
全損時諸費用特約は、保険契約した自動車が車両事故によって全損となった場合や盗難された場合で、車両保険の保険金が支払われるときに、車両保険金額の10%(下限10万円、上限20万円)が保険金として支払われる補償のことを言います。
自動車事故が起こり保険金の請求を行った場合、次年度の自動車保険等級は1等級または3等級ダウンとなります。
ですが車両保険無過失事故特約は、特約の条件を満たしている場合、次契約の等級・事故有係数適用期間の決定においてノーカウント事故として取り扱い、車両保険金が支払われる補償です。
なお、特約の条件は以下の通りです。
出典:https://www.aioinissaydowa.co.jp/
なお、車両保険の補償内容および車両保険にオプションとして加入することができる特約につきましては、以下、タフ・クルマの保険のWEBサイトで詳細確認されることをおすすめします。
タフ・クルマの保険の特徴である「事故現場で必要になる費用に備える」および「安心の事故対応」は、いわゆるロードサービスのことを指しており、保険契約をした自動車が事故や故障といったトラブルに遭った時のサポートをしてくれるのが主な特徴と言えます。
出典:https://www.aioinissaydowa.co.jp/
なお、ロードサービスは、タフ・クルマの保険に加入することによって基本補償となり自動付帯されるものになりますが、主なサービス内容は以下の通りです。
タフ・クルマの保険が持つ特徴から補償内容も含めて一通り紹介させていただきましたが、必要と思われる補償から不要と思われる補償まで幅広いことを筆者は感じています。
基本補償が充実していると思われる一方、保険料という価格に転嫁されていることを踏まえますと、不要な基本補償は除外して保険料を安く抑えられることができれば、保険契約者の立場になった時に選択肢がもっと広がるのではないかとも思われます。
自動車保険の基本補償が多いということは、厚みのある補償が幅広く備わっていると考えることもできます。
ただし、あくまでも自動車事故が起こってしまった場合において、ご自身にとっての損害を少しでも抑えられるような補償が備わっていなければなりません。
そのため、タフ・クルマの保険への加入を検討する上では、基本補償と自動車保険料を中心に必要な補償に保険料を負担できているのか、しっかりと確認しておきたいものです。
タフ・クルマの保険は、基本補償およびオプション補償も含めて補償内容が幅広くなっているため、補償内容に厚みがあると考えられる一方、無駄な補償に無駄な保険料を負担するリスクが伴います。
そのため、現在加入している生命保険の保障内容や社会保険などで補填される部分も含めてプラン設計することで、効果的で無駄のない自動車保険に加入できると考えられます。
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