マネタス

学費・教育ローンはどこがおすすめ?金利・条件などを徹底比較!

学費・教育ローンはどこがおすすめ?金利・条件などを徹底比較!

カテゴリー:

著者名

田中祐介

田中祐介

住宅ローンアドバイザー、2級ファイナンシャルプランナー

大学卒業後、大手金融機関にて融資業務を担当。その後外資系生命保険会社にスカウトされ転職。 主にライフプランニングを中心に活動。以後、保険代理店へと移籍。移籍後は数多くの企業と提携し 個人向けマネーセミナーを開催中。金融業界で経験した知識、経験を基に「お金」にまつわる幅広い知識を 「いかに分かり易くお伝えするか?」をモットーに日々活動しています。

この記事のポイント

  • 教育資金は最初にかかる費用をざっくりと把握しましょう。
  • 借りる事より貯める事を優先させましょう。
  • 貯めたけれど不足する場合に限り、借り入れを検討しましょう。

今回はお子様の教育資金をテーマにします。お子様がいらっしゃるご家庭では将来的に学費がかかってきますね。

私も5歳の娘がいますが、特に教育費がかかってくる高校、大学と一体どんな進路を進むのか?どんな事を学びたいのかと思いを馳せながらも、親として学費に関心は高く持っています。同じく教育資金に直面する親御さんに向けて、今回は教育ローンについて比較していきます。

 

【おすすめの教育ローン比較①】教育・進学時の費用はいくらかかるの?

教育・進学時の費用はいくらかかるの?

まずはじめに、高校や大学の期間いくらかかるのか?進学するタイミングでどんなお金が必要なのかを見ていきます。今回は高校、大学に絞って費用を解説していきますね。

 

高校の場合

一般的に高校進学のタイミングで受験を経験する方が殆どではないでしょうか?ここで進路が分かれ、公立高校なのか、私立高校なのかと分岐していきます。気になる学費は以下の通りです。

教育・進学時の費用 高校

ご覧のように、公立と私立では約3倍もの違いがありますね。また、学校外活動費がかかってきます。これは塾や部活動などに使う道具代、他にはパソコンや課外授業に使う費用が含まれます。

次に大学や専門学校等進学を考えると、この時期から学校外活動費でも特に塾代は高額になるようです。

 

大学の場合

では、大学の場合はどうでしょうか?教育における最終学歴となり得る進路ですが、多くの方がご存知のように高額である事は間違いありません。以下にまとめてみました。

 

国公立大学の場合

教育・進学時の費用 国立大学

 

私立大学の場合

教育・進学時の費用 私立大学

 

私立短期大学の場合

教育・進学時の費用 私立短期大学

 

【おすすめの教育ローン比較②】大学費用に関して

大学費用に関して

上記の費用は平均となっておりますが、ご覧のように学費は国公立が比べると安い事が分かります。私立大学ともなると、文系か理系で約100万円近く異なってきます。また薬学、医学、歯学ともなると桁が異なります。

薬学部に関して、今回は四年制大学の費用を記載していますが、四年制大学で終了しても薬剤師にはなれません。更に2年間大学院に進まなければ国家資格の受験ができないようになっています。

人の体に関する医学系は6年間に渡って高度な知識と経験を備えなければならないという事ですね。

国公立においてですが、表中にあった地域内外とは、進学する学校が居住する地域内外で入学費に差が生じる仕組みとなっているようです。また、ここには書いていませんが、大学ともなると県外の大学に進学する事も想定されます。

この場合、親からの仕送りとして全国平均では月約98,000円の金額を仕送りしているそうです。仮に4年間ともなると計算上約4,700,000円もの金額に上ります。学費とは別になりますので、進路に関しては慎重になる親御さんも多いようです。

 

入学金に関する注意点

先程の表にも記載がありました「入学金」に関してですが、合格後、約1週間で入学金を支払わなければなりません。そうしないと合格が取り消しとなってしまいます。

しかし、受験した学校が複数に跨っている場合、合格発表は各校でバラバラです。お金を納めた後に返金は基本しませんので(一部還ってくる学校もあります)、複数受験には気をつけておいて下さい。

 

大学費用に関するまとめ

ここで一旦まとめます。先程ご覧頂いたように、進路によってはお金のかかり方がかなり異なる事が分かりました。また、先程の表は子様1人の金額となりますので2人、3人といらっしゃるご家庭では更にかかるという事を想定しておいて下さい。

県外でも仕送りをする、しないと各ご家庭の事情もあるかと思います。また、進路に関してはかなり早い段階で決めるご家庭は少ないようです。学費は決して安いものではありません。ある程度の資金を確保しておいて、進路に備えたいですね。

 

 

【おすすめの教育ローン比較③】教育資金は学資保険・奨学金・教育ローンのどれがいい?

教育資金は学資保険がいいの?奨学金?教育ローン?

さてここからは、かかる費用に対してどうやって備えるのか、手を打つのかという事に触れていきます。特に大学に関しての費用は大きく、進学している間は家計負担としては一番重たい時期でしょう。

この最大の山を越えれば子育ても終わったと一息つけそうですね。では、どうやって備えるのが良いのか、以下の方法について解説していきます。

  • 学資保険で貯める
  • 奨学金の借り入れをする
  • 教育ローンの借り入れをする

 

【おすすめの教育ローン比較④】教育資金対策その1:貯める

【教育資金対策①】貯める

これは最もスタンダードな方法です。お子様が生まれてから大学に進学するまでの期間約17年間はあります。この17年間に渡って貯めておくという事です。

例えば月10,000円を17年間に渡って貯めたとしましょう。手を付けなかったら204万円は貯まる計算になります。大学は初年度の費用が最も大きい為(受験料、入学金等)前もって準備しておきたい所ですよね。

また、貯める方法も銀行預金で貯めるのか、学資保険を利用するのかと様々です。興味深いアンケートがありまして、学費はどうやって貯めてますか?という回答に銀行預金と学資保険が圧倒的に多かったそうです。

銀行預金は利率の良い所を選びたい所ですが、残念ながら殆どの銀行は年利0.001%と増えそうにありません。もし高金利の預金をお探しでしたら、以下記事を参照下さい。

 

学資保険で貯める

学資保険はかなりメジャーな保険商品です。これまでかんぽ生命が中心となって販売していましたが、生命保険各社ともに学資保険の開発が進み商品内容も様々です。

一般的な学資保険では0歳時より保険加入し、18歳時に満期が来る事が多いです。その際にメリットとしては2つあります。

 

【学資保険のメリット①】銀行預金と比べると高い返戻率

銀行預金の場合どうしても利息が付かない事が多い中、学資保険では高い返戻率となっている商品が殆どです。例として、某保険会社のHPでシミュレーションができますので、そちらを参考にしてみます。

  • 契約者:30歳男性
  • 被保険者:0歳男の子
  • 保険期間:18歳満期
  • 払込期間:10年間
  • 毎月の掛け金:15,900円
  • 総支払保険料:1,908,000円
  • 満期保険金:2,000,000円(返戻率104.8%

この保険設計の良い所は支払いが10年で終わる為、お子様の年齢で考えても10歳迄には学費準備の負担がひと段落します。つまり義務教育期間中ですので、そこまでお金のかかるタイミングでは無いという点です。

また、利息が92,000円付きますので、預金と比べると断然良いのではないかと思います。しかし10年間の支払いで終わらせる為、若干掛け金が高くなる点は否めませんね。

参考までに掛け金を調整するには支払いの期間を満期に合わせて18年間に渡って支払う方法もあります。その場合毎月の掛け金は9,080円となり総支払は1,961,280円になります。利息としては約39,000円付くことになり返戻率は101.9%になります。

 

【学資保険のメリット②】保険商品である事

保険商品の最大の特徴は「亡くなった際」にあります。今回シミュレーションした保険会社では、契約者が万が一亡くなった際には以後掛け金を一切払わなくてよく、満期が来たら約束通りお金を受け取れる点です。

他社などでは、死亡保険金が支払われ、そのお金を元に学校に行くといったようにお使い頂く事も可能です。この点においては、保険商品しかできない事ではありますので、検討してみるのも良いでしょう。

また各社、保障内容が異なり、ある会社では幼稚園からの進学のタイミングで都度お金を受け取れる保険や大学入学後も受け取れる等バリエーションは様々です。皆さんのお考えや価値観に照らし合わせて選択しましょう。

 

【おすすめの教育ローン比較⑤】教育資金対策その2:借り入れをする

【教育資金対策②】借り入れをする

先程までは「貯める」という事を解説してきました。貯めるという事は、ご自身の家計の中から蓄える為、借入とは対極になります。しかし、貯めるとはいえ、様々な事情が絡んでくるのも事実です。そこで、借入をして教育資金に充当するという方法をこれから解説していきます。

 

奨学金の借り入れをする

奨学金は皆さんも聞いた事がある事と思います。中には申し込みをされた事がある方もいるかもしれません。ここで一度奨学金について簡単に解説しておきます。

奨学金とは、奨学制度に基づき学生を援助する為に貸与または給付されるお金の事、制度の事です。主に日本学生支援機構(JASSO)が一般的で「貸与型」と「給付型」の2つに分類されます。この給付型に関しては来年の2020年4月より進学する学生からが対象となる新制度です。

まず先に貸与型から解説していきます。

 

貸与型奨学金

まず貸与型には2種類の奨学金があり、第一種奨学金(無利息)、第二種奨学金(利息が付くタイプ)に分かれます。これに加え入学時特別増額という入学に関する費用を貸出してくれるものもあります。

融資の条件としては大学、短期大学、専門高等学校、専修学校、大学院に在学している方です。

一種の場合は特に優れた学生、生徒で経済的理由で就学困難な方に貸与されます。二種はこの条件より緩く、利息は年3%となります。借りれる額も国公立、私立、自宅からの通学か県外なのか等様々です。

また、最近では返済が困難になっているといったニュースも見ます。返済が困難になった場合でも、毎月の返済額を軽減できる事も可能(所定の審査があります)ので、相談するのもひとつですね。

 

給付型奨学金

来年2020年4月よりスタートします給付型奨学金ですが、経済的な理由で進学を諦めないようにするのが本制度の特徴です。先程の貸与型とは異なり、学力だけで判断はせず、世帯年収等が審査基準の対象になるようです。

但し、進学先の(または在学の学校)学校が確認大学等であるという事が記載されており、どの大学などでも大丈夫という訳ではなさそうです。確認大学等に関しては本年9月以降に周知される予定です。

言葉尻から見ても、返済は不要ですので、来年に進学予定や在学予定の方は是非ともチェックして下さい。

 

教育ローンの借り入れをする

借りる事で教育資金を準備する方法で、銀行等の金融機関から借りる事について解説していきますね。まずは借りる事が前提になっていますので、せめて金利が低いに越したことはありません。

具体的には借り入れをする際に利率をチェックしましょうという事になります。まず利率について簡単な解説をしていきます。

 

利率とは

利息、利子の元金に対する割合を利率と言います。増やす際には利率が高いものを選びますが、借りる際は利率の低いものを選びます。この利率は様々な所で使われていて、主に金融に関する用語ですので、先程のセオリーを覚えてさえいれば良いでしょう。

 

 

【おすすめの教育ローン比較⑥】利率が低い金融機関はどれ?

どの金融機関が利率は低いの?

金融機関を選ぶ際に、この記事をご覧の方々が選べる選択肢を中心に金融機関をピックアップしました。また低金利を必須条件とし、借り方や、返済方法の簡単さを考慮して記載していきます。以下の点についてピックアップした銀行の詳細を書いていきますね。

  • 融資額
  • 金利
  • 金利タイプ
  • 申込方法
  • 返済期間
  • 特徴

ではメガバンクから解説していきます。

 

三井住友銀行

  • 融資額:無担保300万円以内、有担保3,000万円以内
  • 金利:無担保3.475%、有担保2.975%
  • 金利タイプ:共に変動金利
  • 申込方法:ネット・ローン契約機
  • 返済期間:無担保1年~10年、有担保1年~30年
  • 特徴:有担保の場合であれば業界内最高の融資額を誇る

三井住友銀行公式サイトはこちら

 

三菱UFJ銀行

  • 融資額:500万円以内
  • 金利:3.975%
  • 金利タイプ:変動金利
  • 申込方法:ネット
  • 返済期間:6カ月~10年
  • 特徴:繰上返済の手数料は無料。医歯薬学部系だと1,000万円以内まで融資可能

三菱UFJ銀行公式サイトはこちら

 

みずほ銀行

  • 融資額:300万円以内
  • 金利:4.050%(固定)、3.475%(変動)
  • 金利タイプ:上記の通り
  • 申込方法:ネット・店頭
  • 返済期間:1年~10年
  • 特徴:ネットで申し込みが完結でき、来店は不要となる

みずほ銀行公式サイトはこちら

 

楽天銀行

続きましてネット系銀行です。

  • 融資額:500万円以内
  • 金利:3.900%(固定)、3.214%(変動)
  • 金利タイプ:上記の通り
  • 申込方法:ネット・アプリ
  • 返済期間:1年~14年
  • 特徴:医歯薬学部系は1,000万円以内まで融資可能。楽天銀行が提携している大学であれば上記金利よりマイナス0.1%の優遇有。また楽天銀行から大学へ直接金額を振込する方法も可能。

楽天銀行公式サイトはこちら

 

住信SBIネット銀行

  • 融資額:1,000万円以内
  • 金利:2.775%~3.975%
  • 金利タイプ:変動金利
  • 申込方法:ネット
  • 返済期間:1年~15年
  • 特徴:繰上返済手数料は無料。住信SBIネット銀行で住宅ローン残高がある場合上記金利からマイナス1.0%の優遇有。

住信SBIネット銀行公式サイトはこちら

 

イオン銀行

  • 融資額:500万円以内
  • 金利:2.800%~3.800%
  • 金利タイプ:変動金利
  • 申込方法:ネット
  • 返済期間:1年~15年
  • 特徴:イオン銀行で住宅ローンを組んでいる場合、上記金利からマイナス0.6%の優遇有

イオン銀行公式サイトはこちら

 

各銀行を比較してみて

皆さんがご存知の銀行6行について書きましたが、最近ではネットで申し込みが完結するケースが多いです。また、金利も住宅ローン同様に変動金利を適用していますので、返済額はそのままですが、内訳に変動が発生します。

金利はほぼ横一線といった感じでしょうか。しかし住信SBIネット銀行は低い金利を打ち出していますね。この金利はあくまでも変動金利であり、この記事を書いている現在のものです。将来的に変わるケースもございますのでご注意下さい。

 

意外にもお住いの地銀やJAが盲点の事も

今回は全国でも対応可能な銀行をピックアップしましたが、調べてみますと、意外にも地銀やJAが金利が低かったりします。例えば、横浜銀行、千葉銀行等は金利が1.700%~2.200%だったりします。

またJAネットローンは場所にもよりますが、私の住む福岡ですと固定金利で2.000%だったりします。しかしながら、これらの銀行は居住地に制限がありますので、まずはお住いの地域の銀行を調べてみる事をお勧めします。

 

おすすめ学費・教育ローン比較に関するまとめ

今回、教育資金に関して解説してきました。金利に関しては低い方が断然返済負担も軽くなりますので、低い金利の銀行がベストでしょう。また、奨学金も有利息であれば3%なので、銀行と然程代わり映えはしません。

しかしながら、かかる金額の大きさに、全てをローンでという訳にもいかないと思いますので、考え方としては、借りなくて良いように、または借りる額を少額にするために、まずは貯める・増やすという事をやって頂きたいと思います。

 

教育資金の悩みはプロに相談してスッキリ解決!

「保険チャンネル」は、リクルートが運営するサービスで、お金のプロであるFP(ファイナンシャルプランナー)に「教育費」はもちろん、「保険の見直し」「家計」「老後資金」「子育て費用」について無料で何度でも相談できるサービスです。

大手企業が運営しており安心して利用できますのでぜひご検討ください。

FP無料相談「保険チャンネル」はこちら

 

教育資金に関する以下記事もおすすめ☆