- 教育ローンを無事完済し終えた成功体験談を紹介しています。
- 対談内容から成功するためのヒントと答えがわかります。
- 独立系FPという立場から、成功の中にある注意点を紹介しています。
公開日:2018年11月13日
子育て世帯の皆さまからしますと、子供のための教育費用や教育資金について心配な方は多いと思います。
実際のところ、教育ローンを借入する際におかれましては、住宅ローンの返済途中やその他の事情から、子供が小さな時に比べると収入が増加している一方で、支出も多くなってしまっている場合も多く見られます。
このような状態の中で、教育ローンの借入や返済について懸念を持たれる方が多いのも現状であると筆者は感じていますが、本記事では、実際に筆者へ相談いただいたお客様の協力の下、教育ローンを無事完済し終えた成功体験談を紹介していきます。
なお、教育ローンの返済計画については以下記事を参考にどうぞ。
目次
教育ローンの借入に至った経緯についてざっくりと教えていただけますか?
子供が高校を卒業して進学するにあたり、少しずつ貯めていた教育資金や学資保険だけで工面するのは難しいことから、教育ローンの借入をしました。
教育ローンを借入する際に注意したことはありますか?
金利はいくらなのか、いくら借入できるのかといった点は必ず確認しました。後から、完済までの期間がそれぞれ違うことや変動金利と固定金利といった金利種類があることもわかり、これらも含めて比較しました。
大変失礼な質問なのですが、教育ローンが借入できない可能性は考えたりしましたか?
実のところ、そのようなことを考えたりすることはありませんでした。ただ、教育ローンが借入できなかったらどうしようといった不安はあったものの、何をどのようにすれば良いのかわからなかったこともありましたので、まずは、当たって砕けろ的なところはあったと思います。
結果として当たって砕けなくて良かったですね・・・。ところで奨学金は?
たまたま運が良かったというのかわかりませんが、私立ではなく国公立の大学へ進学できたこともありまして、学費が多くかからなくて済みそうでした。そのため、奨学金を活用することはありませんでした。
率直なところ、教育ローンの返済はきつくありませんでしたか?
きつくないと言ったらうそになるのかもしれませんが、返済元金を据え置きすることによって、子供が在学中に、返済するためのお金について時間的な余裕を作ることができたのは大きかったと思います。
返済元金を据え置きしたシミュレーションを行ったということですか?
教育ローンの比較段階で事前にやりました。在学中の返済が支払利息のみでお金の支出が少なくて済んだことが、後から返済するお金について、時間的な余裕を作ることができた理由だと思います。
教育ローンを完済して、今だから感じる反省点などはありますか?
強いて言えば、教育ローンの繰上返済を上手に使うことができていれば、もっと返済するお金を減らすことができたと思っています。
確かに!ところで、教育ローンの繰上返済は、実際に行われたのでしょうか?
いいえ。繰上返済をすることによって得になることはわかっていましたが、なかなか繰上返済に回すお金を捻出するのが大変だったこともあり、できませんでした。
諸事情や思いがけない出費が重なれば、繰上返済も行いにくいですよね?
おっしゃる通りでして、完済までにお金に絡むことがいろいろありました。でも、決して無理をせず、自分たちの家計のペースで返済し続けていくことができた結果が、完済という成功に至ったことだと思っています。
最後に、これから教育ローンの借入をする予定の方へ完済し終えた成功者としてのメッセージをお願いできますか?
時間をかけて無理をしない程度にお金を貯めていき、将来いくらお金を返していかなければならないのかといったことを調べた上で、ごく当たり前のことをしっかりとやっておくと良いと思います。損得よりも確実にお金を返済できるような借入をしたことが無事完済できた理由だと思います。
筆者が改めて対談の内容を振り返ってみますと、対談に協力してくれたお客様は、教育ローンの返済が成功するべくして成功したと感じています。
以下、成功した理由について、箇条書きで紹介します。
上記7つの成功項目は、教育ローンの返済を考える上で重要なお金の流れ(キャッシュフロー)をすべてプラスの要素に働かせる効果があり、知らず知らずのうちに良い方向へ進んでいたというのが自然な考え方なのかもしれません。
要は、無理をせずに時間をかけてコツコツと教育資金を貯め、無理な金額の教育ローンを借入せずに、将来返済する金額を事前に知っておくといった当たり前のことをあたりまえに出来ていることが、結果として教育ローンを無理なく完済できることにつながるヒントであり答えと言えます。
逆に言えば、教育ローンの返済に失敗する方は、厳しい表現になるのですが、当たり前のことを当たり前にできていない方であると考えることもできます。
本記事の最後に、対談を通じて独立系FPという立場から感じた2つの注意点とそれぞれがなぜ注意点になるのか、その理由について紹介しておきます。
筆者はお客様に対して、教育ローンが借入できない可能性について考えることはなかったのか尋ねています。
これについて、お客様は、まさかの懸念について考えていなかったことや当たって砕けろといった考え方で教育ローンの申し込みに臨んだことが確認できます。
これは、結果として良い方向へ進んだものの、ある意味、少なからず運の要素もあったと思われ、万が一、教育ローンの借入ができない不測の事態に陥ってしまった場合に大きな問題を引き起こしてしまう原因になります。
このような理由から、教育ローンを借入するのであれば、ほぼ確実に教育ローンが借入できる状態を保っておき、ご自身が審査落ちしないとされる根拠を持って申し込みに行くことが望ましいでしょう。
こちらも先の注意点と同じように、たまたま運が良かったという考え方になるのですが、私立ではなく国公立の大学へ進学できたことは、教育費用の負担は、相当軽減されることは確かです。
ただし、私立の大学へ通うことになった場合、教育ローンの借入金額が増加する懸念があること、奨学金の申し込みをあらかじめする予定があることなど、やはりこちらも大きな問題になってしまう懸念が伺えました。
そのため、教育ローンの完済に成功したことは良かったものの、最もお金がかかってしまう場合を想定した事前対策を取っておくべきだったと考えられます。
教育ローンを無事完済し終えた方の成功体験談を一通り見ていきますと、決して難しいことや特殊なことは何も行っていないことがわかります。
あくまでも、コツコツお金を貯めていき、無理な金額の教育ローンを借入せず、先々にどのくらいのお金を返済しなければならないのか確認するといった当たり前のことをしっかりとやったことによって完済できているだけに過ぎません。
これら教育資金の準備や教育ローンの借入対策は、いずれも短い期間で達成することは極めて難しい問題であるため、改めて本記事の内容を参考に、時間的な余裕を持って取り組むことをおすすめします。
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