- クレジットカードを紛失したら迅速に3つの対処を行うこと。
- その後カードの再発行と再登録を行う。
- 普段から「カードを失くしても不正使用させないような対策」を行っておく。
公開日:2020年2月19日
クレジットカードを紛失されたのでしょうか?不正使用されるのではという心配や焦りで、気が動転しているでしょうね。でも、ただ焦って右往左往しているだけでは事態は何も進展しません。まずは深呼吸をして、気を静めましょう。
落ち着いたところで、これからカード紛失時の対応やその後の手続き、紛失しても被害を最小限に食い止める方法について説明しますので、慌てずに読み進めて下さい。
それでは、カードの紛失に気づいた時に悪用防止策として真っ先にしなければならない「カードの停止」について説明いたします。お急ぎの場合には、この大見出しで述べられている対処について読み終わった時点で行動し、残りはその後で読み進めていただいても結構です。
ということで、まず最初に行うべき3つの対処について述べていきます。
まずは、カードを停止させるまでのプロセスについて、おおまかに示します。流れはおおよそ下記のようになります。
とりあえず、この3つの対処は早急に行うことが必要です。ただ、これだけではどうしていいのかわからない、という場合もありますよね。そこで、以下ではそれぞれの対処について具体的にどうすればいいのかについて説明いたします。
最初にすることは、「紛失したことをカード会社へ報告する」ということになります。といっても、慌てている時には「一体どこに連絡すればいいのか」と途方に暮れてしまうかもしれません。カードが来た時についていた規約のありかなど、すぐには思い出せませんしね。
でも、こんなときに頼りになるのがネットです。落ち着いて、「カード名 紛失」で連絡する専用番号をネット検索しましょう。たいていは24時間対応となっています。
なお、この連絡先はあくまでもクレジットカード会社のものですので、国際ブランドのVISAやJCBではないことに注意しましょう。そうした国際ブランドには連絡する必要はありません。
逆に、キャッシュ・クレジットが一体となったカードがなくなってしまった場合、クレジットカード会社だけではなくキャッシュカードの発行先の銀行にも連絡する必要があります。
それから最寄の警察署へ行き、カードを紛失したことを告げて紛失届に必要事項を記載し、提出しましょう。実は紛失届自体はネット上でも手続き可能ですが、それだと時間がかかる場合があります。できれば、直接警察署へ出向いた方がいいでしょう。
これは、海外でも同じです。必ず警察署へ行って届を提出しておきましょう。
当該書類を提出すると、受付番号が渡されます。これはカード会社から補償を受ける際に必要になります。絶対にもらうようにしましょう。また、この受付番号は忘れないようにどこかにメモしておくといいでしょう。
そして、この受付番号をクレジットカード会社へ伝えます。そのことは、たいてい最初に連絡した際に案内されると思いますので、その案内にしたがって伝えるとよいでしょう。ただし、受付番号は先ほどのメモなどを利用して正確に伝えるようにしましょう。
ここまで読み進められたということは、もう紛失したカードの停止手続きは済んだということでしょうか?あるいは、セキュリティのしっかりしたカードを紛失したのかもしれませんね。
さて、カードの使用を止めた後には再発行や再登録の手続きがあります。これは別に急がないと大変なことになるというわけではありませんが、新しいカードを早く使いたいという場合には迅速に行った方がいいですね。
具体的にどのような対応をしたらいいのかについて、以下で述べていきます。
それでは、再発行するには具体的にはどのようにすればいいのでしょうか?
まずは相手の会社に再発行を依頼することから始まります。やり方については、これもネットで紛失したカードの会社のサイトをのぞいてみれば記載されているでしょう。その案内にしたがって書類に記載・入力していきます。
ただし、再発行の書類を送ってから新しいカードが届くまでにおおよそ2週間くらいかかりますので、その間は使えないことに注意しましょう。また、手数料がかかってしまうこともあります。
再発行されたものは、以前とは番号が違っています。つまり、元通りに再開されるわけではありません。なので、紛失したカードで毎月引き落としを行っていた場合には、そのままでは使えません。
引き落とし先に新しいカード番号を伝える必要があります。そして引き落としを再登録しましょう。ただし、新しいカード番号を伝えるのは再発行されたカードが届いてからにしましょう。手元に届いてからカードの切り替えとなります。
なお、紛失したカードについていたポイントの記録はそのまま新しいカードに引き継がれます。「これまで貯めていたポイントがなくなる」という心配はありませんので安心してください。
なくしたと思って色々と手続きをした後で、見つかるというケースもあります。探している時に見落としていた場合もあれば、親切な人が後で警察に届けてくれたケースもあるでしょう。
このような場合は、もう見つかったものは使えませんが、カードを取り扱う会社や警察へは連絡するようにしましょう。その際、先に述べた受付番号が必要になりますので、これはあとあとまで残しておくようにしましょう。
その後で、元のものを処分します。これは返送の必要はなく、シュレッダーにかけて廃棄すれば大丈夫です。
この記事をここまで読んでいて、「カードを失くすなんてなんて不注意な」と思っている人もいるかもしれません。でも、人間は完全ではありません。私もこれまで幸運なことにカードを紛失したことはありませんが、あなたも私も明日カードを失くしてしまうかもしれないのです。
なので、対策は「絶対にカードを紛失しない方法」を追求することではありません、そんなことは神様でもないかぎり不可能です。むしろ、「カードを失くしたとしてもできるだけ不正使用をさせない方法」を追求すべきです。それでも悪用されたら、補償してもらいましょう。
ということで、以下ではカードの悪用をさせない方法について述べていきます。
まず考えるべきは、「不正使用される時間を与えない」ということです。そのためにはできるだけ早く警察署に届けて受付番号をもらうことです。届け出をして番号をもらってしまえば悪用されたとしても補償をもらえるので安心です。それに不正使用した人物が捕まる可能性もあります。
ということで、普段から自宅近くの警察署の場所は把握しておくようにしましょう。引っ越しをしたばかりだと、よくわからない場合もありますので地図で確認して足を運んでみることをおすすめします。
カードを不正使用する人物は、カードと一緒にあった個人情報からパスワードや暗証番号を推定して入力します。ここで、簡単に推測されないような文字や番号を設定するようにしましょう。
自分でそのような設定を考えるのが面倒であれば、自動パスワード生成ソフトなどを使用するのもありです。そして、設定した番号はメモなどに残さず、パスワード管理ソフトなどで安全に保管しておくことをおすすめします。
残念ながら、届け出から60日以前の利用分については補償の対象外となります。なので、カードの紛失に気づくのが遅れてしまうとまんまと不正使用されてしまうリスクが高まります。
ということで、カードが全てちゃんとあるかどうか、定期的に確認するようにしましょう。そして、管理できないほど多くのカードを持つようなことはやめておくことです。
カードの解約については下記の記事を参照ください。
また、カードはあったとしても情報だけ抜き取られるスキミングという犯罪もあります。これに備えて、月々の使用明細については必ずチェックするようにしましょう。
まずは3つの対象を早急に行いましょう。その後、新しいものに取り換えます。そして、もし失くしたとしても不正使用させないような対策を普段からしておきましょう。
どんなに気を付けていても、クレジットカードの紛失を100パーセント防ぐことは不可能です。ですから紛失を恐れるのではなく、紛失した後の正しい行動と失くしたとしても不正使用されないような習慣について頭に入れておけば、恐れはなくなるはずです。
安心してクレジットカードを使えるようにしておきましょう。