- 審査落ちする理由は、内容の間違い、入会基準から外れている、総量基準オーバー、クレヒスの問題など。
- 信用情報機関にブラック判定されると審査に落ちる可能性が高い。
- 上手く工夫をすれば審査落ちを防げる場合もある。
- 審査に通りやすいクレジットカードやデビットカードに申し込むという手もある。
公開日:2020年2月15日
クレジットカードを新しく作ろうと思って申し込んだのに、まさかの審査落ち。そんな経験のある方、いらっしゃいますでしょうか?自分には何も問題はないと思っていたら、ショックだし悔しいですよね。
でも、実は審査に落ちるにはちゃんとした理由があり、それを知って上手に申し込めばカードが作れる場合があるんです!そこでこの記事では、カードの審査に落ちる理由と落ちないための対策や方法について述べていきます。ぜひ最後までご覧ください。
それではまず、カードの申し込みで審査落ちする理由について述べていきます。
実は、クレジットカード会社はなにも落としたくて落としているわけでも適当に判断して落としているわけではありません。ちゃんと落とす基準や理由が存在しています。ここでは、そうしたことについて説明いたします。
ちなみに、私はこれまで何度かカードの申し込みをしていますが、これまで審査落ちをしたことがありません。それは、事前にそうした基準を知っていたからです。
また、これまでは会社員だったので審査は楽にパスできましたが、今はフリーランスですので審査は厳しいと思われます。だから退職前にお得なカードを2枚作っておき、退職後はカードを作っていません。そのあたりの事情についても述べていきます。
まず、申し込み時の入力内容に間違いがあれば審査に落ちてしまうことになります。「審査に合格させてから訂正してもらえばいいのでは?」と思われるかもしれませんが、個人情報の正確性は信用にかかわることですので、ここは厳格に見られます。
そのためクレジットカード会社の方でも、本人確認書類の提出や在籍確認などで個人情報に誤りはないか厳重にチェックすることになります。申し込みの時の入力はそれほど大事だということを心に留めておきましょう。
現在、巷にはクレジットカードが多数出回っています。そしてそれらのカードは決して同じではなく、さまざまな特色を持っています。さらにその特色に応じて入会基準が異なっています。
なので、あるカードの審査に通ったからといって全てのカードの審査がOKになるわけではありません。まずはこのことを頭に入れておきましょう。
たとえば、「学生専用カード」というものがあります。これは学生であることや一定の年齢であることが入会の条件になっています。また、入会年齢が39歳までというカードもあります。このようなカードは、40歳以上であればどんなに頑張っても入会することはできません。
さらに、ゴールドカードになりますと今度は年収条件が加わります。また、一定年齢以上でないと作れない場合もあります。入会基準があるということを覚えておきましょう。
逆に、私が会社員になって初めて作った三井住友VISAカードでは、一定の年齢を越えて勤続年数を重ねるとクレジットカード会社の方からゴールドカードのお誘いの手紙が来ました。
この場合は先方で「この人は審査に合格するだろう」と判断してくれているわけですから、審査に通る可能性は高いです。
カードにはお金を借りることのできるキャッシングという機能があります。そしてこの機能はカードにつけないこともできますし、つけるにしてもいくらまでの枠にするか設定することができます。
そして、もしキャッシングをつけることを選択すると総量規制がかかわってくる場合があります。総量規制とは、年収の三分の一以上の貸し付けを禁止する法律のことです。
借金をしていなくても、キャッシング枠を設定するだけでも借り入れ額を占有してしまいます。なので、複数枚のカードでキャッシング枠を設定していた場合、新しく申し込んだカードにキャッシング枠があり合計すると年収の三分の一を超える時には、審査落ちということになります。
これまでの点で問題がなかったとしても、個人情報やこれまでのカードの使用履歴(クレヒス)に問題があると、やはり審査落ちを逃れることはできません。
信用情報機関と呼ばれる所には、個人情報や過去のクレジットカード利用履歴情報などの個人信用情報が記録されています。この情報に問題があると、ブラック判定されてしまいます。そしてブラック判定をされてしまうと、審査落ちのリスクが非常に高くなります。
クレジットカードの審査基準については下記を参照ください。
では、具体的にはどのような情報がブラック判定されることになるのでしょうか?また、信用機関とは一体なんでしょうか?信用機関とは聞き慣れない名前ですよね。
ということで、以下ではその期間について、またなぜブラック判定になるのかについて述べていきます。
ここでは、信用情報機関について説明いたします。この機関には、現在下記の三か所があります。
名称 | 加盟者 |
---|---|
CIC | クレジットカード会社、信販会社 |
JICC | 消費者金融会社、クレジットカード会社 |
KSC | 銀行、信用金庫 |
加入できる機関の数には制約はなく、一か所にだけ加入しているところもあれば三か所すべてに加入しているところもあります。
この機関では、個人情報や個人信用情報を記録しています。申し込みを受けたカード会社はこれらの機関にそうした情報の照会をして、問題がないかどうかを調べるというわけです。そして問題が発覚した場合には、ブラック判定となり審査落ちに直結します。
どのような原因でブラック判定されるのでしょうか?それは下記の3点となります。
それぞれについて、以下で説明いたします。
短期間で何枚ものカードに入会申し込みをする、いわゆる多重申し込みはブラック認定されることになります。具体的には、半年以内に3枚以上申し込むと多重申し込みに該当します。
ではなぜ、多重申し込みをするとブラック判定されてしまうのでしょうか?それは、そのように多くのカードに申し込むということは、「お金に困っている」「特典目当て」とみなされてしまい、信用が下がるからです。
実際にはただお得なカードをいっぱい持ちたいという単純な理由であっても、そのようにみなされますので注意が必要です。
このことを知っていましたので、私は退職前のカードの申し込みは2枚にしました。本当はもっと持ちたかったのですが、審査落ちが怖いのでストップしたわけです。
カードやローンの支払い、奨学金や携帯電話本体の支払いに遅れるとやはりブラック判定を受けてしまいます。どのくらい遅れるとそうなるのかの基準としては、おおよそ3か月または61日以上の遅延が基準となりますので注意しましょう。
カードやローンの支払いに遅れるとまずいだろうなというのは何となくわかりますが、奨学金や携帯電話本体の延滞などはあまり借金という意識がないので見逃しがちです。審査の上ではこれらも借金とみなされますので注意しましょう。
自己破産や任意整理などの、債務整理をしたことがあってもブラック判定されます。これらは、さきほどの支払い遅延とは異なり法律に基づいた正しい行為ですので、少し納得がいかないかもしれません。
しかし、こうした債務整理は信用に問題があると判断されてしまうのです。ただし、過払い請求金請求についてはこの対象外となります。
これまで審査に落ちる原因について述べてきましたが、誰でもできればカードの審査落ちは避けたいものです。でも、注意すれば回避することも可能です。以下で、そのための対策や方法について説明していきます。
まず、入会を検討しているカード会社のホームページにアクセスして、該当するカードに関する記載をじっくりと読むようにしましょう。あるいは、参考にこの記事のようなクレジットカードに関する記事を読むのもいいです。
カードの特徴を比較しているブログに当たってみるのも有効かもしれません。そうやって、自分が持とうとしているクレジットカードは誰に向けて発行しているのかについて理解を深めましょう。そして、その対象者に確実に自分が入っていることを確認するのです。
そのカードで一番お得になるのは、明らかに対象者ですから。逆に、対象者でも入会資格者でもなければ検討する意味はありません。
入会基準を確認した上で、いよいよ入会手続きに入るわけですが、この際入力間違いがないよう慎重に入力し、入力後送信する前にもう一度よく内容を確認しましょう。
実は、入力情報の間違いが審査に落ちる理由で最も多くなっています。そんなことになってはつまりません。よく注意しましょう。
キャッシング枠が増えないのであれば、総量規制にひっかかることはありません。不要な枠は設定しないのが賢明です。また、ローンを組んでいない時にカードの申し込みをするようにしましょう。
6ヶ月以内に3枚以上のカードを申し込むと審査に落ちるリスクが高まると申し上げました。なので、欲しいカードがいっぱいあっても同時に申し込むのは2枚までにしておきましょう。そして、半年以上の間隔をあけながら計画的にカードの申し込みをしていくようにするとよいでしょう。
とはいえ、クレジットカードをあまりにもたくさん持つと、紛失や不正利用のリスクがそれだけ高まることになります。そもそも不要なカードは持たないようにして、不要になったカードは適宜解約していきましょう。
そうは言っても、「自分が審査に通るのかどうか微妙で、申し込む勇気が出ない」という方もおられるかと思います。しかし、一人で悩んでいても仕方がありません。申し込む前に誰かに相談できればいいですよね。でも、クレジットカードのことに詳しい人が周りにいないかもしれません。
実は、日本クレジットカード協会というところで相談を受け付けています。誰にも相談できない場合には、こうしたところを利用することも検討してみましょう。
これまで審査に落ちないための方法について説明してきましたが、そのようなことをしても審査に通りそうもない、という方もおられるかもしれません。そういう人でもカードは欲しい、という場合はあるでしょう。どうしたらいいのでしょうか?
実は、そういう人でも作れるかもしれないカードはあります。ということで、以下では審査に通りやすいクレジットカードを紹介いたします。
カードを発行している発行体には色々な所がありますが、銀行系は審査が厳しいという一方で流通系は比較的審査が緩やかです。そんな流通系カードの中でも、このカードは使い勝手がいいと言えるでしょう。
まず、年会費が無料です。また、永久不滅ポイントといって、カードで買い物した額に応じてもらえるポイントには有効期間がありません。このようなカードは珍しいですし、お得ですね。国際ブランドはVISA、マスターズ、JCBに対応しています。
こちらのカードは、残念ながら年会費が5,000円かかります。ただし、弁護士無料サービスがついていますので、なにかあったときにも安全です。また、ポイントは誕生日月に3倍つきますので、大きな買い物は誕生日月にするようにしましょう。国際ブランドはマスターズのみの対応です。
こちらのカードは、セブンイレブン、ダイエー、イオン系列でポイントが3倍になります。そうしたお店をよく使うのであればお得なカードといえます。また、年会費は無料です。
ただし、このカードはリボ払い専用ですので、利用にはあらかじめ利用限度額を引き上げておくなどの工夫が必要です。国際ブランドはVISA、マスターズ、JCBに対応しています。
リボ払いについては下記を参考にしてください。
これまで述べてきたカードであっても審査に通るのは難しいと感じている人もいるかもしれません。そのような場合にはデビットカードの申し込みを検討しましょう。なぜなら、デビットカードには基本的に審査がないからです。
なぜ審査がないのかというと、デビットカードは支払い時に即銀行口座からの引き落としですので、口座にお金がなければ使えないからです。
一方クレジットカードは後払いですので、実際には銀行口座にお金がなくても引き落とし時まで利用が可能で延滞ということが起こり得ます。これが審査が必要な理由です。
デビットカードはクレジットカードと同じように使えますので、持っていると大変便利です。なので、どうしても審査落ちしそうだという方はこちらを持つようにしましょう。
これまで、クレジットカードが作れない理由&対策について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
審査落ちするにはそれなりの理由があり、信用情報機関の情報に問題があればブラック判定となってしまいます。ただし、申し込み方に注意すれば審査に通る可能性は高まります。それでもだめなら、審査に通りやすいカードかデビットカードの利用を検討しましょう。
なんでもそうですが、審査に落ちるというのは気分のいいものではありませんね。できればそうなりたくないものです。そのためには、事前に色々調べて落ちないような工夫をしておくことが大切です。