- 引っ越しなどのタイミングで、不要なクレジットカードは解約・退会して使えなくしておくこと。
- 問題なくスムーズに解約・退会するにはいくつかの注意が必要。
- 解約・退会は電話一本で完結する。
公開日:2019年10月26日
使わないクレジットカードがあると、「もう解約や退会してしまおうかな」と思いますよね?でも、いざ解約や退会をしようと思っても、手間やわずらわしさを想像するとなかなか行動に取り掛かれないかもしれません。トラブルになるんじゃないかという不安もあります。
でも実は、ポイントを踏まえて解約や退会に臨めば、意外と簡単にトラブルもなく解約や退会ができるものなんです!この記事では、その手続きの流れや注意点について説明していきます。
目次
いきなり「クレジットカードを解約・退会する!」と思い立ってやみくもに行動を起こし始める、というのはあまりにも性急すぎます。このようなお金に関する行動を始める前には、まずは情報を集め、それらを検討・吟味しながら、最終的に意思決定した上で行動にとりかかるのが理想です。
ということで、まずはクレジットカードを解約・退会する前に知っておいた方が良いことを紹介していきます。
まずは、解約・退会しようと思うクレジットカードを取り出して、カードの裏表を眺めてください。VISA、マスターカードなどいろんなロゴが入っているのが見えますよね?「まさか、それぞれの会社といちいち契約を解消する手続きを取らないといけないんですか?」いいえ、その心配はありません。
クレジットカードの解約・退会とは、定義としては「そのクレジットカードを使えなくする」ということですが、それはあくまでもあなたが契約したクレジットカード会社に対して行えばいい話です。
クレジットカード会社と解約・退会の手続きさえ取ってしまえば、カード面に書いてある色々なロゴの会社に個別に連絡をする必要はありません。まずは、こうした解約・退会の意味を押さえておくと、余計な心配をしなくても済みます。
そして、クレジットカード自体は貸し出されたものではなくあなたの持ち物ですので、解約・退会後に返却する必要はありません。ただ個人情報の流出を防止するためシュレッダーなどで処理してから廃棄するようにしましょう。
あと、気になる事として「一体いつクレジットカードを解約・退会したらいいのか?」という点があります。
解約や退会を尻込みしてしまう理由として、「支払いに使える手段が減ってしまう」というデメリットがありますが、だったらもうそのクレジットカードを使わないことが明白になった時が解約や退会の絶好のタイミングになります。ただ、問題はそれがいつ明白になるのか、ということです。
それが明白になるタイミングのまず1つ目として、「施設利用の際に強制的に作らされたクレジットカードは、施設利用をやめたのちには使わなくなる」という場合があります。スポーツクラブに入会した時などに、会費の支払い手段としてその施設と提携しているクレジットカードに入会させられることがあります。
これは、会費の支払い以外には用途がないので、施設利用をやめた時には当然不要になります。
解約・退会のタイミングとして次に挙げられるのが、「引っ越しの時」です。引っ越しをすると、色々と住所変更をしなければなりませんが、クレジットカード会社にも住所変更を届け出る必要があります。
この時、よく使うデパートで使っていたクレジットカードで、引っ越し先にそのデパートがなく出番のなくなりそうなクレジットカードなどは住所変更ではなく解約しよう、となりますね。
以下で、これらの具体的なケースとして私の体験談をお話します。
私は健康維持のため、近所のスポーツクラブに入会したことがあります。入会の手続きを進めていると、入会案内には書かれていなかったのに、会費の支払いはそのスポーツクラブと提携しているクレジットカードで行わなければならないとのことで、聞いたことのない名前のクレジットカードに入会させられました。
このあたりから、このスポーツクラブには少し不審の目を向けていたんですよね。いざそのスポーツクラブの利用を始めてみると、どうも居心地が悪かったです。
いわゆる「常連づら」をするお年寄りが多く、大声で仲間やスタッフとしゃべり、新入りのメンバーにはうさんくさそうなまなざしを投げかけるんです。
いたたまれなくなって、1年ほどでそこをやめました。でも入会させられたクレジットカードだけは手元に残っていたんです。なので、自分で手続きして解約しました。
数年前に転職し、職場の近くに引っ越しをしました。住所変更が必要なので手続きを進めていたんですが、その際持っているクレジットカードについて一覧表を作り、住所変更連絡のチェックをしていきました。
そして、旧住所の近くにあったデパートのクレジットカードの解約をして、そのカードとオートチャージをしていたPASMOも解約しました。
事前に十分に調査・検討を行い、「やはりこのクレジットカードは捨ててしまおう」と決意したとします。でも解約・退会にともなうトラブルや二度手間などは避けたいですよね。そこで、ここではスムーズに解約・退会を進める方法として押さえておきたい注意点をいくつか挙げておきます。
以下で、これぞれの項目について説明していきます。
新規にカード入会してから半年以内であれば、解約・退会するのは少し時間を置いてからするようにしましょう。なぜかというと、そのようなことをすると入会特典だけを狙った入会ではないかと疑われてしまう可能性があるからです。
特に、入会してから使用実績が全くないカードを解約・退会すると入会特典目当てと判断されて、次に同じカードを作る場合に審査落ちしてしまう場合があります。
また、カードの入退会情報は5年間信用情報として業界全体で共有されます。なので、短期間でカードの入退会を繰り返している場合には、別のカードの申込時でも審査落ちしてしまう可能性もあります。
もしも年会費有料のクレジットカードをやめてしまうことを考えているのなら、年会費の支払い時期を何重にも確認しておくようにしましょう。なぜなら、解約すると間髪を入れずにそのカードに付いている特典やサービスが使用不可能になってしまうからです。年会費を支払ったばかりなら、もったいない話ですよね。
ということで、もしも年会費を払ったばかりなら、次の年会費の支払い時期直前までそのカードを持っておき、特典やサービスを享受するという手もあるので検討しましょう。
先ほどの私の体験談のところで、クレジットカードのオートチャージで紐づいているPASMOの話がありました。このように、やめてしまうことを考えているカードに他の追加カードとして家族カードやETCカードなどがぶら下がっている場合には、その利用状況をチェックしておいた方がよいでしょう。
もしも家族の方が家族カードを利用している場合には、やめた瞬間に家族カードも使えなくなってしまうので、まず家族に確認してその後で解約することにしましょう。
また、ETCカードを使っているにもかかわらず本カードの方を解約してしまうと、当然ETCカードもその瞬間に使えなくなりますので注意が必要です。
ちなみに、私はEXカードの本カードであるEXPRESS CARDを解約しかけて、新幹線を割安料金かつチケットレスで利用できなくなりそうになったことがあります。
もしも解約・退会を検討しているクレジットカードに未払い額が存在した場合、解約時に一括返済を求めてくるカード会社がある可能性があるので注意しましょう。
そのあたりの不安があれば、解約時の返済方法についてカード会社に問い合わせてみることをおすすめします。そして、場合によっては返済後に解約・退会することを検討しましょう。
クレジットカードをやめてしまう前に、そのカードにポイントが残っていないかどうか確認しておきましょう。特に、全く使っていないカードで入会時の特典ポイントが残っていることを忘れているケースが多いです。
ポイントが残っている場合には、できるだけ交換しておくのがお得になります。
まさかそんなことはないとは思いますが、公共料金の支払いに使っているカードをやめてしまおうとしているのであれば要注意です。なぜなら、公共料金の支払いに使っているカードをやめてしまったら、その時点から延滞になってしまう場合があるのです。
なので、どうしてもそのカードをやめるのであれば、先に公共料金の支払先を変更しておくことが重要です。
これまで述べてきた注意点に気を付けた上で、いよいよクレジットカード解約・退会を実際に行っていくことにしましょう。ということで、具体的な解約のやり方について、以下で説明していきます。
解約・退会に必要なものは、スマホなどの電話機と解約対象のカード、そしてカード会社の連絡先のみです。つまり、電話1本でクレジットカードを解約してしまえるいうことです。拍子抜けするほど簡単ですね。
中にはカード会社の人間と話しをするのが嫌な場合もあるかもしれませんが、場合によってはネットを通じてオンラインで解約や退会が可能になっているカードも存在するかもしれませんので、気になる人は調べてみましょう。
また、カード会社によっては店舗窓口で解約を受け付けてくれる場合もあります。それから、もしも引っ越しの際の解約・退会であれば、一応旧住所や旧電話番号も手元に置いておきましょう。それらをたずねられる場合もあるからです。
それでは、手順を見ていきましょう。
これだけです。ただ、カード会社によっては土日などサポート外になっていることがありますので注意しましょう。
もしもスタッフから解約・退会の理由を聞かれたら、「もう使わないので」など、正直に答えて全く問題ありません。また、電話口で引き止められても、解約・退会したければ付き合う必要はありません。
ただし、窓口の受付時間だけは事前に調べて余裕を持って手続きを行いましょう。
電話口での相手のがっかりしたような態度が想像できて、なんだか解約・退会は気が重いものです。しかし必要もないクレジットカードを抱えてるのは無駄ですし、ローンを借りる際の金額にも影響します。不要なものは捨てるに越したことはありません。