- キャッシュレス決済の種類には「クレジットカード」「デビットカード」「電子マネー」「スマホ決済」などがある。
- スマホ決済サービスのアプリは、背景にあるサービスによって様々な内容がある。
- 今回ご紹介するスマホ決済アプリの総合ランキングは1位:PayPay、2位:楽天ペイ、3位:LINE Pay。
公開日:2020年3月29日
2019年10月から2020年6月までキャッシュレス・ポイント還元事業が行われるなど、日本におけるキャッシュレス決済普及のために様々な取り組みが行われています。
キャッシュレス決済の種類やサービスがたくさんあり、どれを利用してよいのかわからない…と悩む人がいるのではないでしょうか。
そこで今回は、キャッシュレス決済の「アプリ」に焦点を当てて解説します。アプリという特性上、今回はキャッシュレス決済の中でも「スマホ決済」を中心に、特徴や使い方、メリット・デメリットについてご紹介します。
目次
今回解説したい「スマホ決済」は、キャッシュレス決済の1つです。まずはキャッシュレス決済の種類を比較しながらご紹介します。キャッシュレス決済の種類ごとに特徴が異なりますので、キャッシュレス決済の利用を検討している人はぜひ参考にしてみてください。
クレジットカードの大きな特徴として「後払い」であることが挙げられます。クレジットカードを利用して店舗などで支払いを行うと、いったんカード会社が支払いを立て替えます。カード会社が立て替えた支払いを、後日カード契約者に請求するという仕組みです。
このような後払いの仕組みとなっているため、カード会社はクレジットカード発行にあたり審査を行っています。そのほか、クレジットカードの特徴として支払い方法が複数あることが挙げられるでしょう。一括払いだけでなく、分割払いやリボ払いなどから選択することができます。
また、クレジットカードには買い物などで利用するショッピング枠のほか、借り入れのできるキャッシング枠が付与されることがあります。
見た目や使い方はクレジットカードと似ていますが、支払い方式が大きく異なります。後払いのクレジットカードに対して、デビットカードは「即時払い」。
デビットカードは銀行口座と連携しているという特徴ですから、デビットカードを利用して店舗などで支払いを行うと、銀行口座の残高から即時で引き落としがされるという仕組みになっているのです。そのため、支払い方法は一括払いのみとなっています。
なお、月額払いやガソリンスタンド・高速道路など、一部支払いができないサービスがありますので注意しましょう。
交通系電子マネーとして代表的な「Suica」「PASMO」「ICOCA」など、日常的に利用している人は多いのではないでしょうか?一般的に、現金を電子マネーにチャージをして支払いに利用します。基本的に審査は不要です。
なお、サービスや条件によっては不正利用などがあってもチャージ分が補償対象外となってしまうことがあります。チャージ式が一般的ですが、中には後払い式のサービスもあります。
スマホ決済の主な種類には「キャリア決済」「非接触型IC」「QRコード決済」がありますが、最近ではスマートフォンのアプリを利用した「QRコード決済」の普及が拡大しています。
QRコード決済の支払い方式は、チャージ式やクレジットカード連携、銀行口座連携、フリマアプリの売上金連携などサービスにより様々です。スマホ決済の大きな特徴として、スマートフォン1台があれば決済可能という点が挙げられるでしょう。
スマホ決済のアプリについては、後の項目をご覧ください。
ここでは、スマホ決済の中でもQRコード決済に焦点を当てて、アプリごとの特徴を解説していきます。項目によってサービスを比較しながらご紹介しますので、スマホ決済に興味のある人はぜひご覧ください。
QRコード決済サービス | 加盟店数 |
---|---|
PayPay | 194万か所突破(2020年2月) |
楽天ペイ | 300万か所突破 ※楽天ペイ・楽天ポイント・楽天Edyの合計(2019年2月12日決算説明会より) |
LINE Pay | 171万か所突破(2019年12月期第2四半期決算より) |
メルペイ | 約170万か所(2019年9月) |
d払い | 約135万か所(2020年2月) |
au pay | 不明 au payとQUICPayを合わせた店舗数100万か所を目標(2019年度) |
代表的なQRコード決済サービスの加盟店数を表にまとめています。各会社の公表時点や加盟店の数え方が異なりますので、参考程度にしてください。なお、以前当サイトでご紹介した「Origami Pay」は、2020年6月末にサービスが終了しますので今回は省略しています。
楽天ペイ・楽天Edy・楽天ポイントを含む数字になりますが、表の中では1番加盟店数の多くなっています。楽天関連のキャッシュレス決済は上記の他にも、楽天カードや楽天銀行のデビットカードなども存在しています。
また、QRコード決済のサービス単体での加盟店数は、PayPayが194万か所を突破しています。PayPayは全国チェーン店だけでなく、中小規模の加盟店も多く存在しているという特徴があります。
どのQRコード決済を利用しようか悩んでいる人は、加盟店数や、よく利用しているお店が加盟している決済サービスから選択する方法も検討してみるとよいでしょう。
QRコード決済サービス | 還元率 |
---|---|
PayPay | 最大1.5%付与 |
楽天ペイ | キャンペーンにより変動あり |
LINE Pay | 0.5~2% ※ランクによる |
メルペイ | キャンペーンにより変動あり |
d払い | 店頭:0.5% ネット:1% |
au pay | 通常会員:0.5% auプレミアムパス会員:1.5% |
基本的なポイント還元率は上記の通りです。しかし、どのサービスも時期によって様々なキャンペーンを行っていますので、キャンペーンの内容次第では還元率が大幅にアップするものがあります。
たとえば、対象の加盟店での買い物をするとさらに大きなポイントを還元するキャンペーンや、期間限定でポイント還元率をアップさせるキャンペーンなどが挙げられます。
今後も各社で様々なキャンペーンが行われることが予想されますので、ポイント還元を重視している人は、利用しているスマホ決済サービスのキャンペーンを事前にチェックしておくことをおすすめします。
スマホ決済は、上記で解説したように「スマートフォン1台あれば決済可能」というサービスです。スマホ決済の中でもQRコード決済の場合、専用のアプリをダウンロードして利用します。
スマホ決済アプリでは、支払いやチャージ、残高確認のほか、対象サービス加盟店の検索、キャンペーンの確認、支払い・ポイント獲得履歴の確認などができるようになっています。
LINE(LINE Pay)やメルカリ(メルペイ)のように、スマホ決済アプリとして独立しないアプリもあります。
たとえばコミュニケーションアプリである「LINE」の場合、LINEアプリの中に、LINE Payが存在しています。LINE Pay専用アプリもあるので、LINE Payを利用する人は使用するアプリを選択できることになります。
また、フリマアプリの代表的な存在である「メルカリ」においても、メルカリのアプリ内にメルペイが存在しています。メルカリの売上金をメルペイ残高として利用できますので、メルカリをよく利用している人は使いやすいでしょう。
このように、スマホ決済アプリの評価・評判は決済アプリの背景にあるサービスによっても異なります。スマホ決済アプリを選ぶときには、よく利用するサービスから選択するという方法も考えられるでしょう。
以上を踏まえて、スマホ決済(QRコード決済)の総合ランキングを1位~3位までご紹介します。主観によるランキングですが、みなさんのスマホ決済サービスの選択に役立てれば幸いです。
1位はPayPay!QRコード決済の先駆けといえる存在のPayPay。2018年末は、大幅な還元率のキャンペーンを打ち出して話題になりましたね。現在でも全国チェーンの加盟店とコラボするお得なキャンペーンや、期間限定の高還元率キャンペーンを行うことがあります。
今回、総合ランキング1位をPayPayにした理由には、次のようなものがあります。
PayPayの魅力の1つは、加盟店の幅広さが挙げられます。全国チェーンの加盟店も豊富ですが、個人店のような中・小規模の店舗にも普及しているという特徴があります。加盟店の多さは決済サービスの使いやすさに直結しますので、ありがたいですよね。
また、PayPayは通常時のポイント還元率が最大1.5%となっています。そのほか、上述したようにお得なキャンペーンを定期的に行っているのも魅力でしょう。
2位は楽天ペイとなりました。決済・金融・生活・ライフラインなど楽天関連サービス自体が幅広く、楽天経済圏の中で暮らしている人には特におすすめしたいスマホ決済サービスです。今回、総合ランキング2位を楽天ペイとした理由は以下の通りです。
楽天スーパーポイントや楽天関連サービスを利用している人にとっては、特にメリットが大きい楽天ペイ。楽天ペイに楽天カードを連携させて支払うことにより、楽天カード利用分のポイント+楽天ペイのポイントというように二重取りが可能となります。
楽天ペイにチャージした楽天キャッシュは、楽天ペイ以外の楽天関連サービスでも利用できますので、使い道の汎用性が高いことも魅力でしょう。
また、楽天ペイでは支払いの際に期間限定ポイントを使用することが可能です。期限間近で使い道に困ったポイントを、コンビニなどの加盟店で利用できますので便利ですね。
3位はLINE Pay。スマートフォンを使っている人であれば、コミュニケーションアプリ「LINE」を利用している人がほとんどではないでしょうか。LINEは私たちの身近なサービスだといえるでしょう。今回、3位にLINE Payを入れた理由は以下の通りです。
LINE Payの魅力の1つは、コミュニケーションアプリ「LINE」から利用することができる点です。家族や友人とのコミュニケーションツールとして、LINEアプリを既に入れている人は多いのではないでしょうか。新しくアプリをダウンロードしなくてよいというメリットが考えられます。
また、LINEでつながる友だちに送金・割り勘ができたり、決済などの手続きをするとLINEで通知がきたりしますので、LINEを利用している人にとっては使いやすいアプリであるといえるでしょう。
LINE Payには「マイカラープログラム」という制度があり、利用金額に応じて還元率が変動します。LINE Payを多く利用する人であれば、高い還元率になる仕組みです。利用するほど還元率が上がるという制度も、魅力の1つといえるでしょう。
今回ご紹介したスマホ決済サービスのアプリは、無料でダウンロードできます。気になるアプリがありましたら、まずはダウンロードしてみるというのも1つの手でしょう。
複数のキャッシュレス決済を場面に応じて使い分けることもできますので、まずは気軽に始めてみるのもおすすめです。みなさんも、キャッシュレス決済を賢くお得に利用してみてください。