公開日:2019年9月28日
お得なクレジットカードを新しく作りたいとお考えでしょうか?クレジットカードのお得には色々なものがありますが、中でも「ポイント還元率が高い」が有力です。となれば、少しでもポイント還元率の高いクレジットカードを選びたいものですね。
でも、一体どのクレジットカードのポイント還元率が高いのか、よくわかりませんよね?そこでこの記事では、ポイント還元率等を比較したおすすめランキングを紹介していきます。
目次
個々のクレジットカードのポイント還元率について見ていく前に、そもそもポイント還元率とは一体何でしょうか?まずは、その定義から説明していきます。
ポイント還元率とは、「クレジットカードの利用金額と、得たポイントの換算金額との比率」になります。例えば、利用金額100円で1円相当のポイントが得られるのであれば、還元率1.0%ということになります。
このポイント還元率とよく似ているのが、「ポイント付与率」というものです。こちらは、「クレジットカードの利用金額に対してどれくらいのポイントが得られるか」という比率です。
利用金額100円で1ポイント得られたとしても、1ポイント=0.5円だったとしたら、ポイント付与率は1.0%ですがポイント還元率は0.5%となります。還元率と付与率を混同しないようにしましょう。
ただし、このポイント還元率については、クレジットカードによっては変動する場合があるので注意が必要です。最初の数か月や、特定の店舗での使用や独自のモールを経由するなどの条件を満たした場合、高いポイント還元率になる場合があるのです。
そのため、ポイント還元率をクレジットカード間で比較する際には、そうした条件を除いた場合の還元率を用いるのが通常です。こうした通常の場合のポイント還元率を、「標準還元率」といいます。
それでは、その標準還元率で比較した場合、一体何%以上が「高還元率」になるのでしょうか?なにか目安はあるのでしょうか?標準還元率の目安としては、おおよそ下表になります。標準還元率1%以上を高還元率と評価してよいでしょう。
標準還元率 | レベル |
---|---|
0.5% | 普通の還元率 |
0.75% | やや高い還元率 |
1.0% | 高還元率 |
1.2~1.5% | かなり高還元率 |
ここからいよいよ個々のクレジットカードの比較に移っていきますが、先ほども申し上げました通り、ポイント還元率だけ高くてその他が劣るカードであれば、あまりおすすめはできません。ということで、比較ポイントを下記に挙げておきます。
以下で、それぞれの比較ポイントについて述べていきます。
やはり、お得の最たるポイント還元率は最も重視しておきたいポイントです。クレジットカードの多くは還元率0.5%ですが、このようなカードは積極的には作る気にはなりません。とはいえ、私は新卒入社以来三井住友VISAクラシックカードをメインカードにしていました。標準還元率は0.5%です。
なぜこのカードを使っていたのかというと、当時は還元率よりも信頼性を重視していたからです。このように、特に他にこだわりのポイントがある場合は、無理に高還元率にこだわる必要はありません。
次に、年会費が無料であることも必須ポイントです。年会費が有料であった場合、カードを何も使わなくてもお金を取られてしまうため、それだけお得が少なくなってしまうからです。
ただし、これもゴールドカードなどを持って、クレジットカードを使って多くのお買い物をする方にとっては、有料分よりもゴールドのお得の方が多い場合があるので、そのような方は無料にこだわる必要はないでしょう。
ちなみに、私も勤続年数を重ねて買い物が多くなってくると、ゴールドカードに切り替えて恩恵を受けていました。
クレジットカードにおけるキャッシュバックとは、「通常のポイント還元以外に一定金額相当が得られる仕組み」のことを指します。
キャッシュバックには大きく分けて三つあり、請求額から割り引かれるパターン(自動割引型)、現金として口座に振り込まれるパターン(口座入金型)、電子マネーに交換できるパターン(電子マネー型)となっています。
代表的なものとしては、「入会キャンペーン」があります。クレジットカードに入会してくれたらボーナスがもらえますよという形で顧客を集めているわけですね。キャッシュバックのあるクレジットカードは、それだけお得であると言えるでしょう。
ポイントが還元されたとしても、自分の普段の生活であまり使わないものとしか交換できないのであれば、どんなに高還元率のクレジットカードであっても自分にとってはお得とは言えませんよね。これは、住んでいる場所や、それぞれの人の生活形態によって変わってきますので、一概には判断できません。
しかし、一般的にはポイントの交換先が多ければ多いほど便利であり、お得であると判断できるでしょう。
どんなにお得なクレジットカードであったとしても、自分が入会することができなければ、全く意味はありません。クレジットカードの中には、入会制限を設けているものがあります。これは、一定の属性の顧客だけを集めて、メリットを与えて購買につなげようとする戦略の一環かと思われます。
ただし、その属性から外れる者にとっては、これはお得ではないと判断されます。
それでは、これまで述べてきた比較ポイントによって、ポイント還元率上位のクレジットカードのランキングを発表していきましょう。先ほどの必須ポイントである1%以上の高い標準還元率、年会費が無料というハードルをクリアしたクレジットカードを選んでランキングしました。
オリコカード THE POINT | dカード | 楽天カード | Yahoo! JAPANカード | JCB CARD W | |
還元率1%以上 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
年会費無料 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
キャッシュバック | 〇 | 〇 | 〇 | × | 〇 |
ポイント交換先多様 | 〇 | 〇 | × | 〇 | 〇 |
入会制限なし | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
〇の数 | 5 | 5 | 4 | 4 | 4 |
ということで、かなり接戦になりましたが、ここでは
とさせていただきます。ということで、最強のクレジットカードはオリコカード THE POINTとなりました。
上の表を見ますと、一位、二位の〇の数が5個、三位~五位〇の数が4個になっています。一位、二位と三位~五位はなぜこの順位になったのでしょうか?
まず、一位と二位の差の理由ですが、実は甲乙つけがたいです。しかし、dカードは入会制限はないものの、どうしてもdocomoユーザーが優先されます。docomoユーザー以外の人からすると、その部分がどうしても見劣りしてしまい、優遇を受けられない不満となってしまいますので、あえて二位とさせていただきました。
次に、三位~五位の理由ですが、これは×の要因によるものです。楽天カードの×要因である「ポイント交換先多様」については、確かに楽天カードのポイントの交換先・利用先は楽天グループ内に限られます。しかし、楽天グループに入るにはウェブ上で無料登録すればいいだけです。なので、楽天カードは三位とさせていただきました。
四位のYahoo! JAPANカードですが、キャッシュバックがないのは現在の話で、過去にはありました。今後キャッシュバックが復活するかもしれないので、四位にしています。また、JCB CARD Wの入会制限は年齢制限なので、これは対象年齢以外ならどうしようもないので五位としました。
クレジットカードのランキング自体は以上の通りとなりましたが、クレジットカードは何も一枚しか持ってはいけないわけではありません。あまりに多くの枚数を持つとキャッシング枠の制限などデメリットが出てきますが、複数枚持ってそれぞれの弱点を補う、という使い方もできるわけです。
例えば、これは実際に私がやっているのですが、ポイント交換先が楽天グループに限られている楽天カードと、ポイント交換先が多彩なオリコカード THE POINTを同時に持つ、といった組み合わせが可能です。
オリコカード THE POINTの使用開始六ヶ月間はメインカードとして使い(この間還元率2%)、その後はオリコカード THE POINTはamazon専用のサブカードにして楽天カードをメインに使用する、というやり方もあります。それぞれの生活に合わせてクレジットカードの使い方をカスタマイズしましょう。
ただ、私が取り上げた5つのクレジットカードのセレクションについて納得のいかない方もおられると思います。その最たるものが、「あちこちの記事で高評価の、高還元率のリボ払い専用カードはなぜ選んでいないんですか?」というものでしょう。
実は、これについては迷いましたが、候補からは外すことにしました。理由は、やはり「リボ払い専用カード」だからです。使用限度額を上げるなど回避策はあるものの、やはりリボ払いの手数料を考えると、おすすめはしない方がいいと判断しました。
それでは、私が取り上げた5つのクレジットカードのそれぞれについて、特長やおすすめポイントを紹介していきます。比較ポイントとして挙げていなかった部分についても取り上げていきたいと思います。
オリコカードの年会費は無料で、ポイント還元率は1.0%です。ただし、入会後六ヶ月は2.0%です。500ポイントからアマゾンギフト券、Tポイント、マイルなどに引き換えることができますので、ポイントの交換先としてはかなり多彩と言えます。
また、オリコモールを経由することにより、たとえばamazonのポイント還元率を2.0%にするなどもできます。ただし、ポイントの有効期間は1年と他のカードに比べて短いのがデメリットです。
こちらも年会費は無料で、ポイント還元率は1.0%です。ドコモの月々の携帯料金の支払いやドコモ商品にも使えますので、一番のおすすめはやはりドコモユーザーでしょう。
dカードを作ると、毎月の携帯電話料金やドコモ光の利用料金が1,000円につき10ポイント貯まり還元率はさらにアップするため、ドコモユーザーへの優遇が顕著です。逆にドコモユーザー以外にとっての魅力はそれほどでもありません。
年会費は無料で、ポイント還元率は1.0%です。楽天市場や楽天トラベルでカードを利用するとポイントが3~4倍、還元率は3~4%になるため、楽天ユーザーにとってはかなりお得なカードと言えます。ただし、キャンペーンでもらえるポイントは期間限定であることが多く、有効期限が1年未満になることもあるので注意が必要です。
年会費は永年無料で、ポイント還元率は1.0%です。Yahoo! ショッピングとLOHACOの利用では+2%、合計で3%のポイントが貯まりますので、Yahooユーザーにはお得なカードです。また、Yahoo! JAPANカードでもらえるポイントはTポイントですので、色んなお店で使うことができます。
それに、ウェルシアグループで毎月20日にTポイントで支払いをすると約33%引きになりますので、大きなお得を得ることができます。
こちらも年会費は永年無料で、ポイント還元率は1.0%です。さらに、キャンペーン中は入会後3ヵ月間のご利用はポイント10倍(還元率5.0%)となります。また、ORIGINAL SERIESパートナーとして選ばれている店舗では、ボーナスポイントも貯まります。ただし、こちらのカードは39歳以下限定のカードですので、40歳以上の方は入会することができません。
ポイント還元率と、高還元率のクレジットカードのランキングについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
クレジットカードを作るのだったら、できるだけ高還元率のカードがいいですよね?もちろんそれは最重要の要素ではあります。ですが、年会費などその他の要素も比較しながら、自分にとって一番良いクレジットカードを組み合わせて上手にお得を掴んでいきましょう。この記事が、お役に立つことを願っております。