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ブライダルローンは高い?審査基準・利息など仕組みをFPがわかりやすく解説!

ブライダルローンは高い?審査基準・利息など仕組みをFPがわかりやすく解説!

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婚活FP山本

婚活FP山本

CFP®、一級FP技能士

山本FPオフィス代表。商品先物会社、税理士事務所、生命保険会社を経て2008年8月、山本FPオフィスを設立し、同代表就任。 現在は日本初の「婚活FP」として、婚活パーティを開催しながら婚活中の方や結婚直後の方など、主に比較的若い方のご相談を承っています。また「農業FP」としても活動をはじめ、独立10年を機に「後輩育成」にも力を入れています。詳細は「婚活FP」でご検索を。

この記事のポイント

  • ブライダルローンは結婚全般に使える。
  • ブライダルローンも金利と「返済できるか」に注意。
  • ブライダルローンも使わないで済むなら控えよう。

こんにちは、婚活FP山本です。結婚の際には「結婚資金」が問題になることがありますが、そんな時は「ブライダルローン」が使えるかもしれません。ただ「ブライダルローンは高い」と言われることもあるため、使うことに抵抗がある方も多いです。

実際のところはどうなのか……利用を考えている方なら気になるでしょう。そこで今回は、ブライダルローンの基本や審査基準、利息などを分かりやすくお伝えします。あなたの人生に、お役立て下さいませ。

 

ブライダルローンは結婚式以外でも使える

ブライダルローンは結婚式以外でも使える

まずはブライダルローンの基本をお伝えします。簡単に言えば、ブライダルローンとは「結婚するのに必要なお金を貸してもらえるローン」です。直接的に貯金がなくて結婚できないと悩む方にとっては、嬉しいローンと言えるでしょうね。

最近では割安なゲストハウスなどを利用した結婚式はおろか、食事会だけ、中には「婚姻届を出すだけ」といった結婚の形もあります。一方で、まだまだ世間体などを気にして従来のような結婚式を望む方もいますし、そういう場合は200~300万円かかることもザラです。その200~300万円を貸してもらえるのがブライダルローンの基本になります。

なお、ブライダルという名前が付いているものの、決して結婚式場に支払う費用としてしか使えないわけではありません。それなりに広い用途で使えますから、まずは「そんなローンもあるんだ」と覚えておきましょう。

 

式場代、指輪代、家具購入でも利用可能

一般的なブライダルローンは、式場代は元より、指輪代や旅行費用、引っ越し費用や家具購入、ドレス代や返礼品代にも使うことが可能です。最終的には銀行次第となりますが、ひとまず「結婚に絡むお金」なら全般的に使えます。これで「お金がないから結婚できない」は、解決できるでしょう。

ただし、結婚に必要だからと無制限に貸してもらえるわけではありません。銀行ごとに一定の上限額も定められていますから、借りるにしても予算の範囲内で計画的に使うよう努めていきましょう。

なお、返礼品などの相場が気になる方は以下記事も参考にどうぞ。

 

ブライダルローンをいつ借りるかは様々

ブライダルローンをいつ借りるかは様々

次は、ブライダルローンの使い方の基本をお伝えします。すでに触れた通り、ブライダルローンは結婚に絡む様々なことに使えるローンです。一方、使う用途によって「支払い時期」は変わってきます。このため「いつ借りるか」も、事情によって変わってくるわけです。

またブライダルローンは、銀行に行ったら即日貸してもらえるようなローンではありません。銀行にもよりますが、一般的に2週間~1ヶ月程度かかります。ブライダルローンをいつ借りるかは、支払い時期とともにローン実行までの期間も計算して考えましょう。

 

「何にいつ使うのか」で計画的に動こう

お金が手に入るまで相応の時間が必要だからこそ、ブライダルローンは「何に使うのか」を事前に考えておくのが基本です。何となく結婚式の話を進め、必要になったから借りる……というのは、あまりに無計画と言えます。普通に「支払い時期に間に合わない」こともありえるでしょう。ローンは必ず借りられるものでもないので、尚更です。

「何に使うのか」を考えるためには、「そもそもどんな形で結婚するのか」を結婚相手と話し合う必要があります。話し合った結果、お金がかからない形で落ち着くこともありますからね。このため、ブライダルローンをいつ借りるかは、最低でも「話し合いの後」が基本です。

まれに見栄を張って事前にブライダルローンを借りておくような人もいますが、無駄になるかもしれません。ブライダルローンは二人で話し合って、「何にいつ使うのか」を考えて計画的に利用しましょう。

 

ブライダルローンの仕組みはカードと同じ?

ブライダルローンの仕組みはカードと同じ?

今度は、ブライダルローンの仕組みについてお伝えします。簡単に言えば、必要なお金を借りた後、金利とともに元金を返済していく形です。クレジットカードの分割払いをしたことがある方ならイメージしやすいかもしれませんね。結婚後なら住宅ローンでも同じです。

カードローンと比べると金額が大きくなりやすいため、「ボーナス時の増額返済」ができます。その一方で金額が大きいからこそ、毎月の返済額を割安にできる「リボ払い」はできないのが基本です。どちらにしても、「金額が大きいからこその違い」とも言えます。

また、だからこそカードローンに比べて「返済期間が長い」のも特徴的です。少しずつ違いがあるものの、金利を付けて返済する仕組みである点は同じなので、しっかり理解しておきましょう。

 

「結婚資金がない」時には考えてみよう

カードローンと同じく、ブライダルローンも簡単に言えばローンという名が付く「借金」です。借金を毛嫌いする方もいますが、結婚という背に腹は代えられない事情の時には検討すべきかもしれません。「結婚資金がない」時には、ブライダルローンでの対処方法も視野に入れてみましょう。

なお、結婚後には住宅ローンとともに、最近では「教育ローン」を利用することも一般的です。だからこそ控えるべきである一方、「借金を経験しておく」のもアリかもしれません。

 

ブライダルローンにも「審査」がある

ブライダルローンにも「審査」がある

ここからは、ブライダルローンについての注意点をお伝えします。まずは「審査」についてです。ブライダルローンは銀行で借りるものですが、借りに行けば誰にでも貸してくれるわけではありません。事前審査(仮審査)と本審査があり、通過した人だけがブライダルローンという融資(借金)を受けられます。

審査に必要なものは銀行によって細かく違うものの、一般的に以下の通りです。

  • 本人確認書類
  • 収入を確認できる書類
  • 結婚を確認できる書類
  • 返済用口座の届出印

中でも大切なのは「収入を確認できる書類」になります。簡単に言えば、年収が高いほどに借りやすく、低いほどに借りにくいのが基本です。ただ、厳密に「年収〇万円なら〇万円借りられる」などと公開されているわけではないので、まずは事前審査を受けてみる必要があります。

 

勤める会社や銀行次第な側面もアリ

審査は銀行によりますから、A銀行はダメだったけどB銀行はOKということも十分ありえます。また同じ年収500万円でも、勤める会社によってA会社ならいいけどB会社なら厳しいこともありますし、勤続年数などにも影響されがちです。本当に審査を受けてみないと分かりません。

一方、金利などの融資条件も銀行によって違います。このため、条件ばかりに気を取られることなく、「お金を貸してくれるかどうか」についても強めに意識して銀行を選びましょう。

 

 

ブライダルローンも利息・金利に注意!

ブライダルローンも利息・金利に注意!

「利息・金利」にも注意が必要です。すでに触れた通り、ブライダルローンで借りたお金は金利を付けて返済します。相応に大きなお金を借りるからこそ、必要になる金利も大きくなるのが基本です。ちなみに金利を含めた諸条件は銀行によりますが、一例を挙げれば以下の通りとなります。

楽天銀行 千葉銀行 常陽銀行
金利 7%(固定) 5~5.2%(変動) 5.475%(変動)
最長返済期間 8年4ヶ月 10年 7年
最大借入金額 300万円 500万円 300万円

例えば楽天銀行で、最大の300万円を金利7%の条件で借り、最長の8年4ヶ月で返済したとすると、返済に必要な金利総額は「約98万円」です。つまり300万円を借りたら、400万円にして返す必要があります。決してブライダルローンの金利は安くありません。

結婚前後のイベントが終わった後には、今度は重い「教育費」が必要になります。またブライダルローンの返済が終わった頃には、今度は「住宅ローン」を組むかもしれません。それらも考えて、ブライダルローンを使うかどうかを考えましょう。

なお、教育費が気になる方は以下記事も参考にどうぞ。

 

前金に目がくらみ、高い費用を忘れがち?

カードローンや住宅ローンでも同じですが、ブライダルローンでも中には「借りられるかどうか」ばかり考える方がいます。お気持ちは分かるものの、借金で大切なことは「返済できるかどうか」です。借りることを前提に考え、前金に目がくらむと、つい後々の高い費用を忘れがちになるのかもしれません。

残念ながら銀行などは、十分に完済できると考えて貸しているわけではありません。完済できると考えていても、実際に完済できるとも限りません。十分に注意して利用しましょう。

 

ブライダルローンはウェディングで使うべき?

ブライダルローンはウェディングで使うべき?

最後に、ブライダルローンを使うべきかどうかをお伝えします。結論から言えば、「使わないで済むなら使わないほうがいい」が正解です。なぜなら、ブライダルローンも借金であり、金利が必要になりますからね。ちなみに同様の理屈で、実は住宅ローンであっても同様です。

先般、国が「老後資金として2000万円必要」などと伝えましたが、用意できるでしょうか?残念ながら多くの人にとって厳しい水準です。また同様に足りないにしても、実際の貯金額が1900万円と100万円では、全然違います。少しでも多く貯めることが大切です。

このような状況下では、自分から未来の貯金額を減らすような行動は、控えるべきではないでしょうか?たった一度のウェディングで使うのも勿体ないという考えも増えています。十分に考えて利用しましょう。

なお、老後資金が気になる方は以下記事も参考にどうぞ。

 

教育費など「後々の支出」も考えて使おう

中には、老後資金は「相続」で何とかなると考える方もいます。しかし手前で必要になる教育費も莫大で、特に大学費用は「一人700万円」も必要です。これも、お金がなければ教育ローンを使わなければならないかもしれません。金額だけなら、ウェディングと変わらない方も出てくるでしょう。

少なくとも、お金がないなら借りればいい……というのは安易すぎます。借りるほどに後々の人生が大変になるわけです。どうしても必要な時には利用する一方、回避できる時には控えることをおすすめします。

 

ブライダルローンのご利用は計画的に?

某CMでもありますが、ブライダルローンであっても「ご利用は計画的に」が大切です。場合によっては、事前にFPへ相談するのもアリと言えます。ただ、利用を渋って婚期を遅らせるのも問題です。使うにしても必要最低限に抑え、賢く利用していきましょう。

 

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